文さん、「ボウズのままでは帰れない!」これで二日目の赤碕港強行が決定。迷人・奥さんのトイレ問題が棚上げのまま西一文字に渡る。
ところが、ここでも4時間余り釣りをして小生が引き続きボーズ、文さん夫婦はチヌ合計2尾を釣り上げるも30cmに満たずフラストレーションは高まるばかり。渡船に時間延長を二回も頼む執念には、まず第一回目の脱帽である。そしてその執念が神に届いたのか、なんと終了間際に待望のチヌ46cmをゲットしてしまった。テトラの部分では珍しくないサイズだが、この楽釣りポイントでは珍しい大型である。
文さんがそのチヌの胃袋の中身を調べると、何と文さんのダンゴの材料だけが詰まっているようすが見られ、刺し餌は見あたらないようであった。そばで並んで竿を出していた小生のダンゴ処方は明らかに完敗であり、脱帽の二乗である。
鳥取県ではダンゴ釣りの釣り人はほとんどおらず、これまでは、並んで釣る相手はフカセ釣りの人ばかりであった。このようなシチュエーションでは、ダンゴの細かな処方に頓着しなくても、夏から冬にかけてフカセ釣りと同等以上の釣果を得てきている(別に競り合うつもりはないが)。ところがこの釣行で、ダンゴ同士で並んで釣るとどうなるかを初めて知らされることになった。ダンゴ配合の相対的な効力の違いが、大きく釣果を左右することをもろに見せつけられたのである。紀州釣り本場の関西で鍛えられている文さんには、やはりひと味違う工夫がある。
というわけで、今回も連敗を脱出できず文さんの引き立て役に回ってしまった。トホホはいつまで続くやら...。