鳥取県とその周辺の安全・楽ちんな港内フィールドでチヌを釣る!

のんびり紀州釣りを楽しむ『チヌどぼん会



















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 ねらいはもちろん本命のチヌですが、チヌが釣れる合間に退屈を紛らわせてくれる外道の魚たちも、この紀州釣りの醍醐味のひとつだと思います。表層魚から根魚まで、実にさまざまな外道が釣れ、結構楽しませてくれます。なかには食べて絶品のメバルなども混じることもあり、家族は食べ飽きたチヌ(ちょっと言い過ぎ (^ ^;))にふりむきもせず、まずメバルに箸を向けるというありさまです。

 味の好みは十人十色といいますが、魚の食習慣は伝統的な地域色が以外と強く残っているんですね。たとえば、私が年に1−2回遠征する島根県の隠岐の島。この島では、何とチヌやスズキは食べない(!)そうです。実際に釣り場で地元の釣り人から何度も聞かされているので本当でしょう。理由はよくわからないのですが、とにかく下等な魚だそうで・・・。また関西で魚屋によく売られているキューセンベラは、山陰地方ではほとんど食べません。釣れても、型の如何に関わらずたたきつけるように放り捨てられてしまうのがオチです。逆に関西ではほとんどなじみのないシイラは、山陰地方ではきわめてポピュラーな食用魚です。

 前置きが長くなりましたが、鳥取県中部や隠岐の防波堤で釣れてしまう外道について、私の好みで食味を評価しながら紹介します。

■晴釣の外道コレクション■

魚名
食味
コメント
アコウ
(キジハタ)
極上
超高級魚、家族も感涙!(ちょっと大げさ)
メバル
極上
家族が文句なしに喜ぶ外道
カワハギ
極上
カワハギは、身を捨ててもよいが肝だけは持ち帰るべし
アイナメ 
極上
口に含むと、ワンテンポ遅れて独特の強い旨みが一気に広がってくる。煮付けが最高!日本海では近種のクジメ(格段に味が落ちる)はよく釣れるが、アイナメはあまり釣れない
タコ
極上
生きたタコはグロテスクだが味はエクセレント
マコガレイ
極上
味はカレイの王様。鳥取県の店頭ではほとんど見かけない高級魚。誘いをかけたとき、刺し餌のオキアミに食らいついてくる。11月の釣行で40cm前後の良型がときどき顔を見せてくれる。家族は大喜び
ナナシマ
(イシダイの子)
極上
せいぜい25cmながらけっこううまい。刺身のコリコリ感を楽しむのがベスト
ヘダイ 極上 一見キビレ(キチヌ)に似ているが、クロダイ属ではない。鳥取県沿岸ではたまに釣れる程度。ヒレが部分的に黄色、魚体全体もチヌより白っぽいのですぐわかる。磯臭さがなくてうま味も強く、チヌよりも格段に美味
カスミアジ(?) 極上 ヒラアジ風の体型で体高があり、うまそうな風貌どおりの美味
コショウダイ
見慣れない体表模様の魚なので念のため食べなかったが、図鑑には「かなり美味」とある
ボッカ
(カサゴ)
頭でっかちで身は少ないが味はグッド
ヒラメ
誘いをかけたとき、刺し餌のオキアミに食らいついてくる
マゴチ 誘いをかけたとき、刺し餌のオキアミに食らいついてくる。磯臭さはなく、淡泊で上品な味
クロアイ
(グレ)
見てくれは真っ黒でうまそうに見えないが、私の家族にはウケています
アジ
料理の関係で、できれば20cm以上または7cm以下が望ましい
マハタ 旨味はアコウほどではないが、さっぱりとした上品な味
アオハタ 旨味はアコウほどではないが、さっぱりとした上品な味
タバコヨ
(アイゴ)
やや磯臭いが、刺身なら
マダイ
以外と家族にウケない「腐ってもタイ」
コブダイ
(カンダイ)
若魚の見てくれはベラの親玉風であるが、煮付けで食べるとけっこう美味(やや磯臭い)。図鑑には、「夏やや美味であるが、肉および卵巣には中毒の恐れがある」とのこと(私の場合、食べても特に何ともなかったデス)
フエフキダイ
図鑑を調べると「アミフエフキ」のようである。わずかに磯臭さはあるが、旨味は強い
セイゴ
淡泊でいまひとつ旨みに欠ける
サクラマスの若魚
まさにヤマメに似た味。脂が乗っていない感じでいまひとつ
ボラ 磯のボラは晩秋から冬にかけて脂がのり味は「優」だが切り身の色が浅黒く食欲半減で「良」、夏のボラや汽水域のボラはネコまたぎ同然で「不可」
フグ
近所の人が釣ってきて素人料理したのを恐る恐る食べたが、恐怖で味がわからず
キュウセンベラ
味はそこそこも、体色が・・・
ソイ
ボッカ(カサゴ)に風貌は似ているが味はいまいち
ウミタナゴ
食べられる・・・という程度
ハモ 淡泊で上品な味だが、個人的には好みがいまひとつ
タカノハ
不可
風貌は愛嬌があるが、味の方はうま味に欠け何の愛想もない魚
ウグイ
(マルタ)
不可
防波堤上に干からびて転がっている丸太のようなシロモノ、釣れても持ち帰る人皆無
小サバ
不可
ネコまたぎ



●楽しさ倍増!珍外道・好外道の写真●




ハモ約60cm、泊港(鳥取県湯梨浜町)にて2017.10.20PM





カスミアジ(?)約20cm、泊港(鳥取県湯梨浜町)にて2013.8.21PM





コショウダイ約20cm、泊港(鳥取県湯梨浜町)にて2013.9.19PM





ヘダイ41cm、泊港(鳥取県湯梨浜町)にて2021.9.20PM





アコウ(キジハタ)31cm、逢坂港にて2007.9.3PM





マハタ 24cm、都万港にて2009.10.16AM





アオハタ 20cm、香住西港にて2009.9.9PM





フエフキダイの仲間 20cm、津戸港にて2005.8.28PM





サクラマス幼魚 20cm、船磯港にて2000.12.31AM





コブダイ(メス) 30cm、逢坂港にて2000.11.24PM(写真下)


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