狂歌を五句三十一音詩史に回収する

狂歌逍遙録

by吉岡生夫

五句三十一音詩という概念を導入し、日本語の歴史を重ねることによって歌の歴史に新たな未来を拓く吉岡生夫の世界へ、ようこそ!


出発の前後→資料→僕の前に道はない/僕の後ろに道は出来る辿り着いた先に見たのは
目次(あるいは足跡)、T目次(あるいは足跡)、U主要歌人集
講演の記録
出発の前後
1.織田正吉氏の帯文を契機として
 平成4(1992)年、41歳でした。くわしくは「僕の前に道はない/僕の後ろに道は出来る」を御覧願います。

2.寄り道
 平成7年1月14日、脳内出血で倒れる。17日の阪神淡路大震災は知らない。3月2日退院、7月1日職場復帰。平成10年、近畿大学通信教育部科目等履修生となる。翌年、図書館司書の資格を取得。平成15年に『辞世の風景』(和泉書院)、平成18年に「あっ、蛍 歌と水辺の風景」(六花書林)を刊行、狂歌と真向かう準備期間だったと思われます。

3.旅立ち(「白珠」2007年3月号「シンポジウム六十年後の短歌」)
 「白珠」60周年記念大会の折の発言です。平成18(2006)年11月12日、54歳になっていました。「(略)男が少ないということは男の参入する余地があるということです。(略)狂歌についても同様のことがいえます。『狂歌大観』本篇が一九八三年、『近世上方狂歌叢書』の第一巻が一九八四年、『江戸狂歌本選集』第一巻が一九九八年の刊行です。この成果に歌人は少しも気がついていない。いわば手つかずの宝の山が二つもあるということは非常に大きいと思うのです」
 資    料
ブログ「狂歌徒然草」で取り扱う資料は次の3点です。
 @1983年。『狂歌大観』(狂歌大観刊行会、明治書院)
 A1984年。『近世上方狂歌叢書』(近世上方狂歌研究会和泉書院
 B1998年。『江戸狂歌本選集』(江戸狂歌本選集刊行会、東京堂出版)
 *1901年。『国歌大観』
 僕の前に道はない/僕の後ろに道は出来る(高村光太郎「道程」)
真砂なす数なき星の其中に吾に向かひて光る星あり(正岡子規)

織田正吉=示唆を与えられたのは平成4(1992)年である。曰く「和歌における新古今集、俳諧における芭蕉。日本の伝統詩は笑いを排除し、隔離することによって芸術的完成を遂げたとみなしてきた。敷島のやまとの国びとは、和歌・狂歌の歴史的分裂関係を今にひきずり、短歌から笑いの排除をつづける。それで現代の感性を詠むことは可能なのか。吉岡生夫は実作によってその疑問を呈する」(『草食獣第四篇』帯文)。思えば「私の五句三十一音詩史」の執筆は15年後である。参考=『日本のユーモア 1 詩歌篇』(筑摩書房)、『ことば遊びコレクション』(講談社現代新書)、『百人一首の謎』(講談社現代新書)

安田純生=狂歌が現代短歌とつながることを教えてくれた。曰く「漢語や話しことばの採用、破格の語法など、用語の面のみに着目すると、狂歌は現代の文語体短歌や話しことば調短歌に近いものを有している。少なくとも江戸時代の正統的な和歌より狂歌のほうが、いっそう現代短歌と近い関係にある。これを逆にいえば、現代短歌は、歌人が意図しているか否かにかかわらず、用語の面で江戸時代の狂歌を継承しているということである」(『現代短歌用語考』)。このほか「貫之の生きていた時代では、書きことばと話しことばとの間に、まったく同じとまではいえないにしても、それほど大きな違いはなかった」(『現代短歌のことば』)を契機に平凡社ライブラリー『日本語の歴史』(全七巻)、山口仲美『日本語の歴史』(岩波新書)を手にすることになった。その恩恵は枚挙に遑がない。参考=『現代短歌のことば』(邑書林)、『現代短歌用語考』(邑書林)、『歌ことば事情』(邑書林)、『歌枕試論』(和泉書院)、『歌枕の風景』(砂子屋書房)

金子実英=「狂」の字義を鮮明にすることによって狂歌史の淵源を『万葉集』まで広げてみせた。その定義「狂歌とは用語及び取材に絶対的自由を与へられたる卑俗なる短歌であり、滑稽を旨とするものである」は新鮮な驚きであった。これで万葉から現代までつながった、という感動である。のちに五句三十一音詩の名称の変化に着目して私は「私の五句三十一音詩史」を書くことになったが、記念すべき出会いであった。参考=J−TEXTSで公開されている「狂歌小史」(藤井乙男編『蜀山家集』。※国会図書館で検索すると昭和九年の『京都帝国大学国文学会二十五周年記念論文集』に名前が見いだされるのみ、天王寺師範学校で教えていたようだが、それ以上の情報はない。藤井乙男の炯眼が偲ばれる。

ひさかたのアメリカ人が書くといふ英訳狂歌おもへばたのし

Robin D.Gill=ロビン・ギル。俳号は敬愚。日本語での著作に『英語はこんなにニッポン語』(筑摩書房、ちくま文庫)・『コラッ!む』(白水社)・『誤訳天国』(白水社)・『 中国のマザーグース』(北沢図書出版)・『日本人論探険』(ティピーエス・ブリタニカ)・『反日本人論』(工作舎)がある。私にとっては唯一といってもよいだろう、道中の友であった。参考= アマゾンの洋書で検索すると、こちら。10冊がヒットする。俳句と川柳についての著作がある。狂歌については日本語の案内「新わっぱら」からどうぞ。グーグル・ブックスで立ち読みも出来ます。→『MAD IN TRANSLATION』
 辿り着いた先に見たのは
 織田正吉氏の帯文から「和歌と狂歌の歴史的分裂関係を解消せよ」という声を聞いたのは41歳だった。43歳、脳内出血で倒れた。46歳、図書館司書の資格を取った。51歳、『辞世の風景』を出版した。狂歌に対する予断と偏見から自由を得たのは54歳だった。翌年、『狂歌大観』『近世上方狂歌叢書』『江戸狂歌本撰集』からも取材した『あっ、螢〜歌と水辺の風景〜』を出版した。こうした経緯の後に私の書き上げた答案、それが『王道をゆく ジュニアと五句三十一音詩の世界』である。63歳、すでに22年の歳月が流れていた。

@五句三十一音の定型詩は名称を変えつつ時代の波をくぐり抜けてきた。そこには先行する五句三十一音詩の衰退があり、それを受けた復活劇があった。狂歌も、その例外ではなかった。 
A前項で得られた五句三十一音詩史に日本語の歴史を重ねることによって、近世の狂歌人の仕事の全貌また本質が見えてくる。
 ※近世の和歌は書き言葉(古代語)、共通語だったが前時代的かつ識字率の内側にあった。一方で狂歌は話し言葉(近代語)を導入、時代に適合したが方言のゆえに非共通語だった。それを均した応援隊が歌謡であったろう。  
B総括すれば、次のようになる。

  古代歌謡を経た『万葉集』の短歌は言語体、平仮名を得た『古今和歌集』の和歌は言文一致体、言文二途の近世は言語体の狂歌に対して和歌は文語体であった。日本語の歴史でいえば近代語の狂歌に対して古代語の和歌である。換言すれば歌の原点を継承したのは名称の異なる狂歌であった。系譜でいえば半井卜養・豊蔵坊信海・黒田月洞軒・鯛屋貞柳・栗柯亭木端・仙果亭嘉栗となろう。通史的には和歌が否定した幻の短歌史、和歌史寄りなら柿本の和歌に対して栗本の狂歌となる。いわゆる天明狂歌とは時の戯作文学が生んだ異端の花であった。
 今後は言文一致歌を軸に据えた近現代短歌史の構築が喫緊の課題となろう。

 未来は待ってくれない。
 
歌の発生から今日までを通観するとき、必然として見えてくる言文一致歌

目次(あるいは足跡)、T
辞世の風景  「栄根通信十分の一号」(平成11年4月)、「栄根通信十分の二号」(平成11年6月)、「栄根通信十分の三号」(平成11年9月)、「栄根通信十分の四号」(平成12年1月)、「栄根通信十分の五号」(平成12年2月)、「栄根通信十分の6号」(平成12年5月)、「栄根通信十分の七号」(平成12年8月)、「栄根通信十分の八号」(平成12年11月)、「栄根通信十分の八号」(平成13年2月)、「栄根通信十分の十号」(平成13年6月)、平成15年2月刊。

  一次資料と写真でたどる辞世の風景
  死が生を鮮(あたら)しくする 
あっ、螢〜歌と水辺の風景〜  「短歌人」平成15年1月号より16年12号にかけて連載した「あっ蛍」に平成17年8月に講演録を加えて一冊とした。

  螢を追って、
  上代から近世、近代、そして現代。
  軽やかに東へ西へ。
  ここにフィールドワークの結実、待望の螢の短歌コレクション 
過ぎていく駅名を見るような 
句またがりの来歴  初出は「短歌人」平成18年9月号。『狂歌逍遙』第1巻所収。  
私の五句三十一音詩史 初出は「短歌人」平成19年3月号。『狂歌逍遙』第1巻所収。 
短冊短歌と応募原稿 初出は「半どん」148号(平成19年7月)。『狂歌逍遙』第1巻所収。
文語と口語 初出は「半どん」150号(平成20年6月)。『狂歌逍遙』第1巻所収。 
歌の円寂するとき  初出は「半どん」151号(平成20年12月)。『狂歌逍遙』第1巻所収。 
字余りからの鳥瞰図〜土屋文明『山谷集』〜  初出は「短歌人」平成21年4月号。『狂歌逍遙』第1巻所収。  
夫木和歌抄と狂歌 初出は「半どん」152号(平成21年6月)。『狂歌逍遙』第1巻所収。 
文語体と口語体  初出はホームページ。平成22年12月刊、歌集『草食獣第七篇』所収。 
近代短歌と機知  初出は「短歌人」平成23年12月号。『狂歌逍遙』第2巻所収。 
狂歌とは何か〜上方狂歌を中心として〜 初出は「短歌人」平成24年9月号。『狂歌逍遙』第2巻所収。 
狂歌と歌謡〜鯛屋貞柳とその前後の時代〜  初出はホームページ。 
談林俳諧と近代語〜もしくは古代語からの離脱一覧〜  初出はホームページ。 
用語論〜鯛屋貞柳を狂歌師とは言わない〜 初出はホームページ。 
用語論〜矮小化された近世の狂歌すなわち「上方狂歌」の名称について〜  初出はホームページ。 
一本亭芙蓉花〜人と作品〜  初出はホームページ。 
一本亭芙蓉花〜その失われた風景〜  初出はブログ。 
仙人掌上玉芙蓉  初出はブログ。 
近世の狂歌〜ターミナルとしての鯛屋貞柳〜  大阪歌人クラブ会報第121号 
インタビュー「短歌人」  初出は「短歌人」平成28年9月号。 
用語論〜文語体短歌から古典語短歌へ、口語短歌から現代語短歌へ〜   初出はホームページ。 
 ブログならびに応援サイト 
狂歌徒然草 平成19年2月1日より発信を続けています。 
王道を行く〜ジュニア短歌の現在〜  平成25年2月11日より発信を続けています。 
兵庫県高等学校文芸部の皆さん、熱いエールを送ります  兵庫県高等学校文芸部会の短歌部門のお手伝いをさせて頂いています。
『ゆたかに生きる 現代語短歌ガイダンス』が読めます。
『王道をゆく ジュニアと五句三十一音詩の世界』が読めます。  
  新書版〜総括としての〜
ゆたかに生きる 現代語短歌ガイダンス 平成24年2月20日刊。「五七五七七、みそひともじ、五句三十一音詩、あるいは短歌とも和歌とも狂歌とも呼ばれてきた、その歴史に日本語の歴史を重ねたときの、正統にして標準的な歌のガイダンス。短歌再生の道しるべ」 
王道をゆく ジュニアと五句三十一音詩の世界  平成26年10月10日刊。「五句三十一音詩史すなわち三十一文字の歴史に日本語の歴史を重ねたときに見えてくる風景、それはシニアの信奉するスタンダードツールがコペルニクス的展開を迫られているという事実です。証言するのは私たちがジュニアと呼ぶ未来人です」


短歌という常識を疑え! 古典文法の呪縛から短歌を解放せよ! 耳順を過ぎて響く天の声。

     目次(あるいは足跡)、U 
狂歌史年表    狂歌大観参考篇作品抄 近世上方狂歌叢書 江戸狂歌本撰集 夫木和歌抄 YouTube講座 
五句三十一音詩という概念を導入し、日本語の歴史を重ねることによって歌の歴史に新たな視座を開いた

ブイツーソリューション
平成22年3月20日刊
これは狂歌なのか? これが狂歌なのだ。いま忘却の淵から蘇る近世上方狂歌の精髄、その光に浴す

ブイツーソリューション
平成26年3月20日刊
「鎌倉後期の私撰和歌集。三六巻。藤原長清撰。延慶三年(一三一〇)頃成立。「万葉集」以降の家集・私撰集・歌合などから従来の撰にもれた一七三八七首の和歌を収録し、四季・雑の部立によって類題したもので、歌謡や俗語方言を使った歌、散逸歌集の歌なども収録していて、和歌研究上の貴重な資料である。夫木集」(『日本国語大辞典』)
「五句三十一音詩という概念を導入し、日本語の歴史を重ねることによって歌の歴史に新たな展開を迫る」 また「 『万葉集』の短歌は言語体、『古今和歌集』の和歌は言文一致体、言文二途の近世は言語体の狂歌に対して和歌は文語体、歌の原点を継承したのは名称の異なる狂歌であった。系譜でいえば半井卜養・豊蔵坊信海・黒田月洞軒・鯛屋貞柳・栗柯亭木端・仙果亭嘉栗となろう。通史的には和歌が否定した幻の短歌史、和歌史寄りなら柿本の和歌に対して栗本の狂歌となる。いわゆる天明狂歌とは時の戯作文学が生んだ異端の花であった。/今後は言文一致歌を軸に据えた近現代短歌史の構築が喫緊の課題となろう。/未来は待ってくれない」(トップページ
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   これは、
   形を変えた
   私の短歌滅亡論なのだ。
区分 シリーズ「狂歌を読む」 夫木和歌抄を読む 吉岡生夫と巡る五句三十一音詩の世界 
第1巻 第2巻 第3巻 全1巻
狂歌大観 近世上方狂歌叢書 江戸狂歌本選集 夫木和歌抄
第1回 東北院職人歌合 狂歌大和拾遺 夢庵戯歌集 巻第一春部一 〜 言文一致歌のすすめ
第2回 鶴岡放生会職人歌合 狂歌秋の花 巻第二春部二 〜 いわゆる天明狂歌と少女のいる風景 
第3回 金言和歌集 狂歌手なれの鏡(1) 巻第三春部三 〜 浅草寺絵馬事件〜一本亭芙蓉花と大田南畝〜 
第4回 三十二番職人歌合 狂歌手なれの鏡(2) 巻第四春部四 〜 一本亭芙蓉花の歌を読む 
第5回 調度歌合 狂歌手なれの鏡(3) 巻第四春部四 〜 続・一本亭芙蓉花の歌を読む 
第6回 玉吟抄 狂歌手なれの鏡(4) 巻第五春部五 〜 一本亭芙蓉花の妻・民女の歌を読む 
第7回 七十一番職人歌合 朋ちから(1) 巻第五春部五 〜 狂歌と法楽の職人歌合 
第8回 雄長老狂歌百首 朋ちから(2) 巻第六春部六 〜 編者・生白堂行風〜狂歌の定義考@〜 
第9回 三斎様御筆狂歌 狂歌水の鏡(1) 巻第七夏部一 〜 編者・生白堂行風〜狂歌の定義考A〜 
第10回 入安狂歌百首 狂歌水の鏡(2) 巻第七夏部一 〜 編者・生白堂行風〜狂歌の定義考B〜 
第11回 四生の歌合 興太郎 巻第八夏部二 〜 編者・生白堂行風〜言語体の芽〜 
第12回 四生の歌合(2) 狂歌かかみやま(1) 巻第九夏部三 〜 半井卜養〜奴俳諧と御番医師〜 
第13回 四生の歌合(3) 狂歌かかみやま(2) 巻第九夏部三 〜 半井卜養の歌を読む@ 
第14回 四生の歌合(4) 狂歌かかみやま(3) 巻第九夏部三 〜 半井卜養の歌を読むA 
第15回 新撰狂歌集 狂歌かかみやま(4) 半井卜養の歌を読むB 
第16回 新撰狂歌集(2) 狂歌かかみやま(5) 豊蔵坊信海〜石清水八幡宮の社僧〜
第17回 新撰狂歌集(3) 狂歌かかみやま(6) 豊蔵坊信海〜故郷〜 
第18回 新撰狂歌集(4) 狂歌かかみやま(7) 豊蔵坊信海〜書簡「故郷ニ達候事」〜
第19回 新撰狂歌集(5) 狂歌かかみやま(8) 豊蔵坊信海〜親不知子不知の国へ〜
第20回 新撰狂歌集(6) 狂歌かかみやま(9) 豊蔵坊信海〜石田末得と半井卜養〜 
第21回 貞徳百首狂歌 狂歌かかみやま(10) 豊蔵坊信海〜京都時代の北村季吟と〜 
第22回 貞徳百首狂歌(2) 狂歌かかみやま(11) 豊蔵坊信海〜淀城主とその周辺〜 
第23回 職人歌合 狂歌かかみやま(12) 豊蔵坊信海〜永井尚政と『狂歌旅枕 上』〜 
第24回 吾吟我集 狂歌かかみやま(13) 豊蔵坊信海〜永井尚政と『狂歌旅枕 下』〜 
第25回 吾吟我集(2) 狂歌千代のかけはし 豊蔵坊信海〜その人脈、武家篇一〜 
第26回 吾吟我集(3) 五色集 豊蔵坊信海〜その人脈、武家篇二〜
第27回 吾吟我集(4) 狂歌柳下草(1) 豊蔵坊信海〜その人脈、公家篇〜
第28回 吾吟我集(5) 狂歌柳下草(2) 豊蔵坊信海〜その人脈、文人篇〜
第29回 吾吟我集(6) 狂歌柳下草(3) 豊蔵坊信海〜徳川光圀と淀屋重当〜 
第30回 吾吟我集(7) 狂歌柳下草(4) 豊蔵坊信海〜弟子 珍果亭言因〜
第31回 吾吟我集(8) 狂歌ともかかみ(1) 豊蔵坊信海〜その史的ポジション、惟中より貞柳へ〜
第32回 吾吟我集(9) 狂歌ともかかみ(2) 豊蔵坊信海〜その史的意味を問う、箔の小袖に縄帯の論〜
第33回 吾吟我集(10) 狂歌肱枕 豊蔵坊信海〜歌謡を取り入れた作品〜
第34回 鼻笛集 狂歌鵜のまね  
第35回 古今夷曲集 興歌帆かけ船(1)  
第36回 古今夷曲集(2) 興歌帆かけ船(2)  
第37回 古今夷曲集(3) 興歌帆かけ船(3)  
第38回 古今夷曲集(4) 狂歌野夫鶯(1)  
第39回 古今夷曲集(5) 狂歌野夫鶯(2)  
第40回 古今夷曲集(6) 狂歌野夫鶯(3)  
第41回 古今夷曲集(7) 狂歌気のくすり(1)  
第42回 古今夷曲集(8) 狂歌気のくすり(2)  
第43回 堀川百首題狂歌合 狂歌気のくすり(3)  
第44回 堀川百首題狂歌合(2) 狂歌気のくすり(4)  
第45回 堀川百首題狂歌合(3) 狂歌浪花丸  
第46回 堀川狂歌集 狂歌まことの道  
第47回 堀川狂歌集(2) 夷曲歌ねふつ(1)  
第48回 堀川狂歌集(3) 夷曲歌ねふつ(2)  
第49回 後撰夷曲集 狂歌今はむかし(1)  
第50回 後撰夷曲集(2) 狂歌今はむかし(2)  
第51回 後撰夷曲集(3) 興歌河内羽二重(1)  
第52回 後撰夷曲集(4) 興歌河内羽二重(2)  
第53回 後撰夷曲集(5) 狂謌いそちとり(1)  
第54回 後撰夷曲集(6) 狂謌いそちとり(2)  
第55回 後撰夷曲集(7) 狂歌ならひの岡(1)  
第56回 後撰夷曲集(8) 狂歌ならひの岡(2)  
第57回 後撰夷曲集(9) 狂歌ならひの岡(3)  
第58回 後撰夷曲集(10) 狂歌ならひの岡(4)  
第59回 後撰夷曲集(11) 狂歌落穂集  
第60回 後撰夷曲集(12) 狂歌ことはの道(1)  
第61回 後撰夷曲集(13) 狂歌ことはの道(2)  
第62回 後撰夷曲集(14) 狂歌ことはの道(3)  
第63回 後撰夷曲集(15) 狂歌藻塩草(1)  
第64回 後撰夷曲集(16) 狂歌藻塩草(2)  
第65回 後撰夷曲集(17) 狂歌藻塩草(3)  
第66回 卜養狂歌集 狂歌藻塩草(4)  
第67回 卜養狂歌拾遺 狂歌軒の松(1)  
第68回 豊蔵坊信海狂歌集 狂歌軒の松(2)  
第69回 豊蔵坊信海狂歌集(2) 狂歌軒の松(3)  
第70回 豊蔵坊信海狂歌集(3) 狂歌軒の松(4)  
第71回 豊蔵坊信海狂歌集(4) 狂歌軒の松(5)  
第72回 豊蔵坊信海狂歌集(5) 狂歌軒の松(6)  
第73回 豊蔵坊信海狂歌集(6) きやうか圓  
第74回 孝雄狂歌集 狂歌栗のおち穂  
第75回 孝雄狂歌集(2) 除元狂歌小集(1)  
第76回 孝雄狂歌集(3) 除元狂歌小集(2)  
第77回 信海狂歌拾遺 除元狂歌集(1)  
第78回 銀葉夷歌集 除元狂歌集(2)  
第79回 銀葉夷歌集(2) 除元狂歌集(3)  
第80回 銀葉夷歌集(3) 除元狂歌集(4)  
第81回 銀葉夷歌集(4) 嬾葉夷曲集(1)  
第82回 銀葉夷歌集(5) 嬾葉夷曲集(2)  
第83回 銀葉夷歌集(6) 嬾葉夷曲集(3)  
第84回 銀葉夷歌集(7) 嬾葉夷曲集(4)  
第85回 銀葉夷歌集(8) 興歌百人一首嵯峨辺  
第86回 銀葉夷歌集(9) 狂歌つのくみ草  
第87回 銀葉夷歌集(10) 狂歌玉雲集(1)  
第88回 銀葉夷歌集(11) 狂歌玉雲集(2)  
第89回 銀葉夷歌集(12) 狂歌玉雲集(3)  
第90回 銀葉夷歌集(13) 狂歌栗下草(1)  
第91回 銀葉夷歌集(14) 狂歌栗下草(2)  
第92回 銀葉夷歌集(15) 狂歌栗下草(3)  
第93回 銀葉夷歌集(16) 興歌野中の水(1)  
第94回 大団(1) 興歌野中の水(2)  
第95回 大団(2) 狂歌泰平楽  
第96回 大団(3) 狂歌拾葉集(1)  
第97回 大団(4) 狂歌拾葉集(2)  
第98回 大団(5) 狂歌得手かつて(1)  
第99回 大団(6) 狂歌得手かつて(2)  
第100回 大団(7) 狂歌得手かつて(3)  
第101回 大団(8) 狂歌芦分船(1)  
第102回 大団(9) 狂歌芦分船(2)  
第103回 大団(10) 狂歌芦分船(3)  
第104回 春駒狂歌集 狂歌芦分船(4)  
第105回 続春駒狂歌集 狂歌溪の月(1)  
第106回 甚久法師狂歌集 狂歌溪の月(2)  
第107回 家つと 狂歌溪の月(3)  
第108回 家つと(2) 狂歌溪の月(4)  
第109回 家つと(3) 狂歌我身の土産  
第110回 家つと(4) 狂歌かたをなみ(1)  
第111回 家つと(5) 狂歌かたをなみ(2)  
第112回 家つと(6) 狂歌かたをなみ(3)  
第113回 華紅葉 狂歌かたをなみ(4)  
第114回 華紅葉(2) 狂歌かたをなみ(5)  
第115回 華紅葉(3) 狂歌拾遺わすれ貝(1)  
第116回 華紅葉(4) 狂歌拾遺わすれ貝(2)  
第117回 華紅葉(5) 狂歌栗葉集(1)  
第118回 華紅葉(6) 狂歌栗葉集(2)  
第119回 狂歌乗合船 狂歌栗葉集(3)  
第120回 狂歌乗合船(2) 狂歌辰の市(1)  
第121回 狂歌乗合船(3) 狂歌辰の市(2)  
第122回 雅筵酔狂集・腹藁 狂歌辰の市(3)  
第123回 雅筵酔狂集・腹藁(2) 狂歌辰の市(4)  
第124回 雅筵酔狂集・腹藁(3) 狂歌辰の市(5)  
第125回 続家つと 狂歌辰の市(6)  
第126回 続家つと(2) 興歌かひこの鳥(1)  
第127回 続家つと(3) 興歌かひこの鳥(2)  
第128回 続家つと(4) 狂歌家の風  
第129回 続家つと(5) 和歌夷  
第130回 続家つと(6) 狂歌二翁集(1)  
第131回 続家つと(7) 狂歌二翁集(2)  
第132回 置みやけ 狂歌芦の若葉(1)  
第133回 置みやけ(2) 狂歌芦の若葉(2)  
第134回 置みやけ(3) 狂歌芦の若葉(3)  
第135回 置みやけ(4) 狂歌芦の角  
第136回 置みやけ(5) 狂歌手毎の花 初編(1)  
第137回 置みやけ(6) 狂歌手毎の花 初編(2)  
第138回 置みやけ(7) 狂歌手毎の花 初編(3)  
第139回 置みやけ(8) 狂歌手毎の花 初編(4)  
第140回 狂歌糸の錦 萩の折はし  
第141回 狂歌糸の錦(2) 狂歌紅葉集  
第142回 狂歌机の塵 狂歌手毎の花 二編(1)  
第143回 狂歌ますかがみ 狂歌手毎の花 二編(2)  
第144回 狂歌ますかがみ(2) 狂歌手毎の花 二編(3)  
第145回 狂歌ますかがみ(3) 狂歌手毎の花 三編(1)  
第146回 狂歌戎の鯛 狂歌手毎の花 三編(2)  
第147回 狂歌戎の鯛(2) 狂歌手毎の花 三編(3)  
第148回 狂歌種ふくべ 狂歌四つの友(1)  
第149回 狂歌種ふくべ(2) 狂歌四つの友(2)  
第150回 狂歌餅月夜 狂歌四つの友(3)  
第151回 狂歌餅月夜(2) 狂歌浦の見わたし(1)  
第152回 狂歌浦の見わたし(2)  
第153回 狂歌浦の見わたし(3)  
第154回 狂歌三栗集(1)  
第155回 狂歌三栗集(2)  
第156回 狂歌手毎の花 四編(1)  
第157回 狂歌手毎の花 四編(2)  
第158回 狂歌越天楽  
第159回 狂歌後三栗集(1)  
第160回 狂歌後三栗集(2)  
第161回 狂歌後三栗集(3)  
第162回 狂歌後三栗集(4)  
第163回 狂歌後三栗集(5)  
第164回 狂歌後三栗集(6)  
第165回 狂歌選集楽  
第166回 狂歌夜光玉  
第167回 狂歌千種園 春(1)  
第168回 狂歌千種園 春(2)  
第169回 狂歌千種園 夏(1)  
第170回 狂歌千種園 夏(2)  
第171回 狂歌千種園 秋(1)  
第172回 狂歌千種園 秋(2)  
第173回 狂歌千種園 冬(1)  
第174回 狂歌千種園 冬(2)  
第175回 狂歌千種園 冬(3)  
第176回 狂歌千種園 冬(4)  
第177回 狂歌千種園 恋  
第178回 狂歌千種園 雑(1)  
第179回 狂歌千種園 雑(2)  
第180回 狂歌千種園 雑(3)  
第181回 狂歌新三栗集(1)  
第182回 狂歌新三栗集(2)  
第183回 狂歌新三栗集(3)  
第184回 狂歌新三栗集(4)  
第185回 狂歌新後三栗集  
第186回 狂歌あさみとり  
第187回 狂歌一橙集(1)  
第188回 狂歌一橙集(2)  
第189回 狂歌一橙集(3)  
第190回 狂歌拾遺三栗集(1)  
第191回 狂歌拾遺三栗集(2)  
第192回 狂歌拾遺三栗集(3)  
第193回 狂歌拾遺三栗集(4)  
第194回 狂歌板橋集(1)  
第195回 狂歌板橋集(2) スライドショー「狂歌とは何か」 
番外篇          スライドショー「近世の狂歌」 
番外篇          スライドショー「指折れば自分史現代語短歌のすすめ 
 (正誤表) 正誤表1   正誤表2    
主要歌人集 「狂歌大観」33人集 近世上方狂歌叢書50人集 夫木和歌抄の歌人たち  
 


用語論〜文語体短歌から古典語短歌へ、口語短歌から現代語短歌へ〜

 

現代語短歌のすすめ、YouTubeなら3分15秒、見え方が少し異なります。


短歌変質論 
私は尋ねたい
いわゆる「文語体歌人」のあなたに
なぜ古典文法なのか?

口語歌の万葉集から
平仮名が生まれ
言文一致の古今和歌集へ

やがて時代は
古代語から近代語へ
その過程である中世語の時代において
言文は二途に開かれ

明治大正昭和を経て
再び原点に回帰した
−読み書き話す−

ところで
あなたの短歌は
その変質した時代の五七五七七を良しとするのか?
いわゆる「文語体歌人」のあなたに

私は尋ねたいのだ 


講  演  の  記  録   
兵庫県高等学校文芸部会
   リーダー研修会、ワークショップ

  日時  2015年3月26日()
  会場  神戸高校 
   
大阪歌人クラブ 春の大会

  日時  2016年4月2日(土)
  会場  エルおおさか6階606号室 



近世の狂歌、YouTubeなら3分35秒、見え方が少し異なります
 
礫の会 シンポジウム

 日時  2016年9月24日(土)
 会場  三ノ宮センタープラザ
      6階3号室 
 


狂歌とは何か、youtubeなら3分25秒、見え方が少し異なります
 
平成29(2017)年1月11日(水)

  講座名 たつの市民大学「赤とんぼ学園」−教養講座−
  日 時 午前10時〜午前11時30分
  場 所 たつの市立中央公民館 2階 大ホール
  演 題 「指折れば自分史〜現代語短歌のすすめ〜」
  受講者 「赤とんぼ学園」受講生 約180名 
   
   
狂歌と天明狂歌
俳諧の連歌の発句は五七五
後発の川柳も五七五
しかし俳諧と川柳の軌道が
接近することはなかった

狂歌は五七五七七
後発の天明狂歌も五七五七七
しかし狂歌と天明狂歌の軌道が
接近することもなかった

俳諧と狂歌の軌道は接近し
ときに交わることがあった
鯛屋貞柳と西山宗因
貞柳を信奉した
一本亭芙蓉花なら蕪村

朱楽菅江は川柳も作っていたらしいが
俳諧と天明狂歌の関係はどうだったのだろう
国語辞典で「天明調」を引くと
俳諧の頽廃俗化を嘆く、から
蕪村らの
清新にして壮麗な
云々が出てくる

五句三十一音詩としての狂歌と
戯作文学としての天明狂歌

片や
八雲立つ
出雲八重垣の時代から
受け継がれてきた詩型であり
片や
鳥がなくあづまぶりはわづかにはたとせばかりこのかた
しかも線香花火に終わった詩型

その差は発句と川柳以上に大きかったようである




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