短歌という常識を疑え! 古典文法の呪縛から短歌を解放せよ! 耳順を過ぎて響く天の声。


五句三十一音詩の歴史に、日本語の歴史を重ねるとき、歌のスタンダードである現代語短歌が見えてくる。

時代 日本語  五句三十一音詩の名称とその特色   備  考     
奈良  古代語  短歌  言語体 話し言葉(万葉時代の口語)
書き言葉(万葉時代の文語)  
万葉集の時代      
平安  和歌  言文一致体 平仮名の誕生
話し言葉(平安時代の口語)
書き言葉(平安時代の文語)  
古今和歌集の時代
(略)  (移行期)     言文二途に開ける
狂歌の台頭     
江戸   近代語       狂歌  言語体  話し言葉(近世の口語)  ダブルスタンダード
和歌 文語体  古典語(平安時代の言葉) 
明治以降 短歌
 ↓    
言文一致体  話し言葉(現代の口語) 
書き言葉(現代の文語)
スペシャル・ツール
文語体  古典語(平安時代の言葉)  スタンダード・ツール
言文一致体  原点回帰
話し言葉(現代の口語)
書き言葉(現代の文語) 
歌の再生
スタンダード・ツール
文語体  古典語(平安時代の言葉)  スペシャル・ツール    

①五句三十一音の定型詩は名称を変えつつ時代の波をくぐり抜けてきた。そこには先行する五句三十一音詩の衰退があり、それを受けた復活劇があった。狂歌も、その例外ではなかった。 
②前項で得られた五句三十一音詩史に日本語の歴史を重ねることによって、近世の狂歌人の仕事の全貌また本質が見えてくる。
 ※近世の和歌は書き言葉(古代語)、共通語だったが前時代的かつ識字率の内側にあった。一方で狂歌は話し言葉(近代語)を導入、時代に適合したが方言のゆえに非共通語だった。それを均した応援隊が歌謡であったろう。  
③総括すれば、次のようになる。

  古代歌謡を経た『万葉集』の短歌は言語体、平仮名を得た『古今和歌集』の和歌は言文一致体、言文二途の近世は言語体の狂歌に対して和歌は文語体であった。日本語の歴史でいえば近代語の狂歌に対して古代語の和歌である。換言すれば歌の原点を継承したのは名称の異なる狂歌であった。系譜でいえば半井卜養・豊蔵坊信海・黒田月洞軒・鯛屋貞柳・栗柯亭木端・仙果亭嘉栗となろう。通史的には和歌が否定した幻の短歌史、和歌史寄りなら柿本の和歌に対して栗本の狂歌となる。いわゆる天明狂歌とは時の戯作文学が生んだ異端の花であった。
 今後は言文一致歌を軸に据えた近現代短歌史の構築が喫緊の課題となろう。

 未来は待ってくれない。 

歌の発生から今日までを通観するとき、必然として見えてくる言文一致歌
 
YouTubeによる講座
吉岡生夫と巡る五句三十一音詩の世界
 

 文語には
①書き言葉と②古典語
口語にも
①話し言葉と②現代語
の両意があります。

①が本来のもの
②が明治以降のものです

前者は三十一文字の歴史を原初から
通観し、
後者は近現代短歌しか見ない
しかも
古典語短歌主流の背景となっています。

草食獣は
当然ながら
前者①の立場から発信しています。
第21回  豊蔵坊信海~京都時代の北村季吟と~ 気が置けない同世代の交流
第22回  豊蔵坊信海~淀城主とその周辺~ 京阪電車なら一駅、歴代城主との交流 
第23回  豊蔵坊信海~永井尚政と『狂歌旅枕 上』~ 侍と下下を連れた御隠居の東海道絵入り旅枕 
第24回  豊蔵坊信海~永井尚政と『狂歌旅枕 下』~   すべての条件によって迫り上がってくる信斎像
第25回  豊蔵坊信海~その人脈、武家篇一~ 老中職や武家伝奏のとの交流、また日光御門主との御目見得等は公人としての側面に狂歌人としての名声もあって華麗に展開します。 
第26回  豊蔵坊信海~その人脈、武家篇二~
第27回  豊蔵坊信海~その人脈、公家篇~
第28回  豊蔵坊信海~その人脈、文人篇~ 談林誹諧の影がさしてきます。 
第29回  豊蔵坊信海~徳川光圀と淀屋重当~ そして大坂がクローズアップされてきました。 
第30回  豊蔵坊信海~弟子 珍果亭言因~  青年、珍果亭言因すなわち鯛屋貞柳です。 
第31回  豊蔵坊信海~その史的ポジション、惟中より貞柳へ~ 惟中から貞柳へ、近世狂歌史の形成過程を遠望する。
第32回  豊蔵坊信海~その史的意味を問う、箔の小袖に縄帯の論~ 信海の歌論「箔の小袖に縄帯」と談林そして同時代 
第33回  豊蔵坊信海~歌謡を取り入れた作品~ 方言社会を自由に飛翔する歌謡のことばたち
第34回  豊蔵坊信海~男山・京都~   
第35回  豊蔵坊信海~浄瑠璃坂・江戸~   
第36回  豊蔵坊信海~東海道往還~   
第37回  豊蔵坊信海~富士を詠う~   
第38回  豊蔵坊信海~拾遺抄~   
第39回  豊蔵坊信海~衣鉢を継ぐ、月洞軒と貞柳~   

狂歌を五句三十一音詩史に回収する
 狂歌逍遙録
 
狂歌と天明狂歌
俳諧の連歌の発句は五七五
後発の川柳も五七五
しかし俳諧と川柳の軌道が
接近することはなかった

狂歌は五七五七七
後発の天明狂歌も五七五七七
しかし狂歌と天明狂歌の軌道が
接近することもなかった

俳諧と狂歌の軌道は接近し
ときに交わることがあった
鯛屋貞柳と西山宗因
貞柳を信奉した
一本亭芙蓉花なら蕪村

朱楽菅江は川柳も作っていたらしいが
俳諧と天明狂歌の関係はどうだったのだろう
国語辞典で「天明調」を引くと
俳諧の頽廃俗化を嘆く、から
蕪村らの
清新にして壮麗な
云々が出てくる

五句三十一音詩としての狂歌と
戯作文学としての天明狂歌

片や
八雲立つ
出雲八重垣の時代から
受け継がれてきた詩型であり
片や
鳥がなくあづまぶりはわづかにはたとせばかりこのかた
しかも線香花火に終わった詩型

その差は発句と川柳以上に大きかったようである



短歌変質論
私は尋ねたい
いわゆる「文語体歌人」のあなたに
なぜ古典文法なのか?

口語歌の万葉集から
平仮名が生まれ
言文一致の古今和歌集へ

やがて時代は
古代語から近代語へ
その過程である中世語の時代において
言文は二途に開かれ

明治大正昭和を経て
再び原点に回帰した
-読み書き話す-

ところで
あなたの短歌は
その変質した時代の五七五七七を良しとするのか?
いわゆる「文語体歌人」のあなたに

私は尋ねたいのだ
 

『狂歌逍遙 第1巻 狂歌大観を読む』発売中!
   凡例
 第1部 狂歌大観を読む
 第2部 狂歌大観33人集
 第3部 狂歌年表
 第4部 付論(歌の未来図のために)
  1 私の五句三十一音詩史
  2 文語と口語
  3 歌の円寂するとき
  4 句またがりの来歴
  5 字余りからの鳥瞰図~土屋文明『山谷集』~
  6 夫木和歌抄と狂歌
  7 短冊短歌と応募原稿
   あとがき
450頁。定価3000円。
 ブイツーソリューション



五十三歳から五十九歳の作品一八〇首を収録する第七歌集。歌のスタンダードを口語体に見る付論「文語体と口語体」と歌の歴史を総括する「あとがき」で文語体への訣別を宣言する。
歌集『草食獣第七篇』発売中!
  草食獣 第七篇
  付論 文語体と口語体
  あとがき
112頁。定価1,050円(本体価格1,000円)
ブイツーソリューション



五七五七七、みそひともじ、五句三十一音詩、あるいは短歌とも和歌とも狂歌とも呼ばれてきた、その歴史に日本語の歴史を重ねたときの、正統にして標準的な歌のガイダンス。短歌再生の道しるべ。
『ゆたかに生きる 現代語短歌ガイダンス』発売中!
      はじめに
  第1章 五句三十一音詩の歴史
  第2章 現代語短歌と待遇表現
  第3章 現代語による表現の可能性を探る
  第4章 歌の周辺
144頁。定価1,050円(本体価格1,000円)
ブイツーソリューション



私たちが平仮名を手にしたとき
歌は言文一致であった
十四世紀
言文は二途に分かれた

だがここに原点回帰を思わせる
狂歌と呼ばれた五句三十一音詩
その「みにくいアヒルの子」は
白鳥(しらとり)となって
大空を翔(かけ)ただろうか

夢の跡を追った

『狂歌逍遙 第2巻 近世上方狂歌叢書を読む』発売中!
   凡例
 第1部 近世上方狂歌叢書を読む
 第2部 近世上方狂歌叢書50人集
 第3部 狂歌年表
 第4部 付論(歌の未来図のために)
  1 近代短歌と機知
  2 狂歌とは何か~上方狂歌を中心として~  
   あとがき
494頁。定価3000円。
 ブイツーソリューション



五句三十一音詩史すなわち三十一文字の歴史に日本語の歴史を重ねたときに見えてくる風景、それはシニアの信奉するスタンダードツールがコペルニクス的展開を迫られているという事実です。証言するのは私たちがジュニアと呼ぶ未来人です。
『王道をゆく ジュニアと五句三十一音詩の世界』発売中!
      はじめに
  第1章 名称を巡る考察
  第2章 ツールとしての言葉の歴史を俯瞰する
  第3章 ジュニアに学ぶ五句三十一音詩
160頁。定価1,080円(本体価格1,000円)
ブイツーソリューション



角川全国短歌大賞の兵庫県題詠部門選者、歌人・吉岡生夫です。
兵庫県の高校、大学、公民館、生涯学習センター、職場の同好会、結社誌ほか、関係する皆さん!
声をかけて頂ければ、プロジェクター持参で講演・講話に参ります。
予算がなければ手弁当で参ります。目的は五句三十一音詩の啓蒙と普及です。
守備範囲はジュニア短歌・現代語短歌・狂歌と夫木和歌抄です。

詳細は判明次第記入しますが、今、話を頂いているのは
2016年9月24日(土) 結社のシンポジウム 60分
2017年1月11日(水)10時~11時半、たつの市立中央公民館(市民大学赤とんぼ学園)
です。なお他府県の場合は交通費のみ御負担願います。


草食獣 草食獣への手紙 兎月庵日記 プロフィール
続・草食獣 辞世の風景 書架新風(上半期) 来し方の記(あるいは望郷篇)
草食獣・勇怯篇 あっ、螢~歌と水辺の風景~ 書架新風(下半期) 吉永省三の本
草食獣・第四篇 狂歌逍遙 第1巻 狂歌大観を読む 掲示板 児玉充晴の本
草食獣・第五篇 ゆたかに生きる 現代語短歌ガイダンス 「句またがりの来歴」 Henry
セレクション歌人31・吉岡生夫集 狂歌逍遙 第2巻 近世上方狂歌叢書を読む 字余りからの鳥瞰図~土屋文明『山谷集』~ MAD IN TRANSLATION(707頁参照)
草食獣・隠棲篇 王道をゆく ジュニアと五句三十一音詩の世界 文語体と口語体 Kyôka, Japan's Comic Verse(275頁参照)
草食獣・第七篇 (ブログ「狂歌徒然草) (夫木和歌抄と狂歌) robin d.gill氏の「新わっぱら」ロビン・ギル
※狂歌逍遙録 (ブログ「王道を行く~ジュニア短歌の現在~」)  兵庫県高等学校文芸部の皆さん 熱いエールを送ります
「安田純生」は読みましたか?/「和歌から短歌へ」(以下、PDF)「雅言と俗言の論」旧派和歌からの出発雅言をもてよむべきなり
は書店もしくはインターネット書店(紀伊國屋書店 アマゾンセブンアンドワイ楽天ブック,hontoネットストアか)でどうぞ。

菅笠やここなる先は虹の橋

コラボレーション『幸せいっぱい腹いっぱい』

続・草食獣への手紙

和歌・狂歌・短歌すなわち五句三十一音詩史に見る 私の秘宝館

『草食獣・第八篇』(草稿) 

辞世「みそひともじ」集

狂歌と歌謡~鯛屋貞柳とその前後の時代~

『草食獣・曳杖篇』

四国曼陀羅紀行

談林俳諧と近代語~もしくは古代語からの離脱一覧~

吉岡生夫短編小説集

短冊短歌と応募原稿 用語論~鯛屋貞柳を狂歌師とは言わない~
持仏堂    用語論~近世狂歌と矮小化された「上方狂歌」~    夫木和歌抄の歌人たち 
○    一本亭芙蓉花~人と作品~    ○ 




 さてこそは杖に聞かうぞ道標 

公益社団法人 日本文藝家協会 会 員 文芸を職業とするものの職能団体です。
現代歌人協会 会 員 歌壇の第一線で活躍する作歌の職能集団です。

和泉書院

出 版

三羽の兎が棲息中です。

青磁社

出 版

『草食獣・隠棲篇』の版元です

六花書林

出 版

『あっ、螢 歌と水辺の風景』の版元です

短歌人 結 社 昭和45年入会。ホーム・グラウンドです。
短歌賞.com リンク集 短歌の募集、公募、コンクール情報なら、ここ

電脳短歌イエローページ

リンク集

歌の世界への入口です




緑の地球ネットワーク

老い兎の理由。陀多(かんだた)と云う男は、人を殺したり家に火をつけたり、いろいろ悪事を働いた大泥坊でございますが、それでもたった一つ、善い事をした覚えがございます」(芥川龍之介『蜘蛛の糸』)

草食獣の義姉。旅のレポートを中心に、ぽろぽろのひとりごと、ゲームの部屋ほか。

ぽろぽろROOM別館。ホームページづくりを応援する心強い味方です。ありがとう。

MOT総研株式会社

企業変革を支援するパートナー。義兄のホームページ

 

兎寸河(とのきがは)の西に一つの高樹(たかき)有りき。其(そ)の樹の影、旦日(あさひ)に当れば淡道島(あはぢしま)に逮(およ)び、夕日に当れば高安山(たかやすやま)を越えき。故(かれ)、是(こ)の樹を切りて船を作りしに、甚(いと)捷(はや)く行く船なりき。時に其の船を号(なづ)けて枯野(からの)と謂(い)ふ。故、是の船を以(も)ちて旦夕(あさゆふ)淡道島の寒泉(しみづ)を酌みて大御水(おおみもひ)献(たてまつ)りき。茲(こ)の船破壊(やぶ)れたるを以ちて塩を焼き、其の焼け遺(のこ)りし木を取りて琴に作りたりしに、其の音七里(ななさと)に響(ひび)きたりき。(『古事記』)

 

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