草食獣・第五篇

吉岡生夫第5歌集。1998年3月30日、柊書房発行。定価2,000円。体裁四六版。目次2頁、本文175頁、「あとがき」1頁。1頁2首組。歌数317首。装幀・近藤浩子。

帯文より/暖流と寒流の出会う潮の目で狂歌師・吉岡生夫と歌人・吉岡生夫が出会った。混沌の中で新しい草食獣が生まれようとしている。

参考図書/古島哲朗『現代短歌を「立見席」から読むU』(ながらみ書房・2001年)/武藤雅治『抒情の水位』(ながらみ書房・2000年)

身の上を話さばながきかばやきの八寒地獄八熱地獄
 
雪ふればたのしからまし新しき石油ファンヒータの梱包を解く
 
すでにして生命保険の勧誘の対象外の身体と知りぬ
 
親指と人差し指でつかみたる蛇のあたまに似るコンセント
 
俳諧のことにはあらずともしきは旅の芭蕉が健脚のこと