パキスタン地震 緊急支援・中期支援活動記録(2006年02月)
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<2006年02月27日の記録>
増田克彦先生です テント村の小学生 100マス計算に挑戦!
日本から、増田克彦先生がボランティアとしていらっしゃいました。
滋賀県・近江八幡市にある『近江兄弟社学園・高等学校』の教頭先生です。

NWAテント村の学校で、算数を教えてくださることになり、子どもたちは、「100マス計算」に初挑戦しました。
慣れない計算、そして何よりも集中力を必要とされる「100マス計算」ですが、小学生上級クラスは、果敢に挑んでいました。だんだんと、計算力が付くことでしょう。

学校の後は、先生に「けん玉」を教えていただきました。
その模様は次回に…。


<2006年02月23日の記録>
サダフからの手紙 エジャーズの手紙 アシヤからの手紙
日本の小学校から、テント村の子どもたちへお手紙が届きました。
初めて届いた海外からのお手紙です。

テント村の子どもたちも、初めてお返事を書きました。
  みなさんへ

  私たちは、みなさんにとても感謝しています。
  この大変な時に、みなさんが私たちのことを忘れずにいてくださったこと、
  そして、この困難な時に助けてくださったことを。

  私たちは、みなさんがいつも幸せであるよう、神さまに祈っています。
  みなさんからの手紙には、とても励まされました。
  本当にありがとうございました。


<2006年02月19日の記録>
かわいい服ができました アニーラちゃん 5歳 ウメーラちゃん 5歳
テント村の女性たちは、最近、縫製に勤しんでいます。
新たに縫製用の布地を提供したからなのですが、ミシンの使い方を知っている人、服の裁断ができる人に習いながら、恐る恐るカッティングをしたり、ミシン掛けをしたり、アイロンを掛けたり…。

小さな女の子たちが、新しく縫いあがった服に着替えて、ファッションショーをしてくれます。


<2006年02月17日の記録>
トフェイルくん 6歳 アクラムくん 8歳 タヒルくん 10歳
疥癬対策プロジェクトが進むテント村…。
毎日の布団干し、テントの中の清掃・消毒などは、日常の仕事になっています。ボランティアさんたちのテント村での仕事は、「布団を干しなさ〜い!」という掛け声とともに始まります。

重症だった男の子は、手当ての甲斐あって、だいぶ良くなりました。「どう?」と聞くと、「あんまり(良くない)…。」と小さな声で答えていた子が、最近は、「ぼく、元気だよ!」と大きな声で返事をしてくれます。
でも、バラコットの親戚テントへ遊びに行っていた人たちが、またまた疥癬に感染し、病気を持ち帰って来てしまいました。テント村では、新たな感染を防ぐためにも、男の子たちはきれいに丸坊主になりました。

「シャワーを浴びてきなさい!」「体を洗いなさい!」「服を着替えなさい!」その場、その場で、その都度、言わない限り、物事はなかなか実施されません。現在は、とにかくマン・ツー・マンで対応に当たるしかなく、人手がいくらあっても足りないような毎日です。


<2006年02月15日の記録>
カラスが舞う夜明け 陽が昇りはじめました! 今日も晴れそうです
朝6時過ぎ…。
テント村の夜明けです。
カラスが飛び交い、夜が明けます。

朝は、仕事へ行く男の人たちが、まず朝食…。
ほんのりと陽が射しはじめ、テント村が動き始めます。


<2006年02月12日の記録>
今日も元気に外でお絵描き! 絵を描く姿が真剣です! 一生懸命に絵を描く子
テント村の子どもたちは、今日も元気に「外」でお絵描きです。

今日は、テント村の隣にある、管理人さんの家にお邪魔しました。
管理人さんの家は、庭がとっても広くて、そして様々な「鳥」が飼育されています。ニワトリ、カモ、ガチョウ、ホロホロ鳥、孔雀、その他にも名前の知らない鳥まで…。そして、番犬が3匹と子犬が1匹…。

すっかり動く被写体にも慣れ、子どもたちの絵を描く姿もさまになってきました。
今までは、「教科書」に載っている絵を、お手本通りにコピーするだけだった子どもたちが、画用紙いっぱいに自由に絵を描くようになりました。
少しは、心のリハビリにもなっているでしょうか…。


<2006年02月11日の記録>
先日に引き続き、またまた女の子が誕生いたしました。2月9日の正午生まれのセリッシュちゃんです。「朝の光」という意味だそうです。

テント番号17番、バシールさんの5番目の子どもとして誕生しました。あのテントの中で、何事にも動じず、普通に静かに「子どもを生む」、お母さんたちは、本当に素敵な「顔」をしています。

こちらも母子ともに健康です。
おめでとうございます!
2月9日生まれ セリッシュちゃん


<2006年02月10日の記録>
消毒準備開始! テント内の荷物を全部、出しました 疥癬に感染した子−散髪中
テント村では、疥癬撲滅プロジェクトが進行中です。

「疥癬」なんて、今時の日本では聞かれなくなった皮膚病ですが、衛生・栄養状態が悪く、集団生活をしていると、「疥癬虫(ヒゼンダニ)」を介して、人から人へと感染する皮膚病です。戦後の日本でも、多く見られたと言います。
さて、その「疥癬」が、テント村で流行してしまいました。バラコットのテント村で生活していた人が、どうも持ち込んでしまったようです。ヒゼンダニが、人間の皮膚に卵を産み付けるため、大変な「かゆみ」を伴います。腕や手・足に「かゆみ」を訴える人が何人かいて、発覚しました。

…ということで、テント村内・テント内は全て消毒。
マットレス・布団・枕などの寝具も、毎日、テントの外へ出して、天日干しにして消毒。洗濯物でさえも、洗濯前に消毒液に浸し、お湯で洗う…という徹底振りです。また、患者さんへは、疥癬用クリーム、予防には10%の硫黄軟膏を使用し、治療に当たっています。

しばらくの間は「疥癬撲滅」のため、超多忙になりそうな気配です…。


<2006年02月07日の記録>
夜のテント タンドールに集まる人たち おやすみ前の1枚
昨年10月の地震から、明日8日で4ヶ月を迎えます。

地震当初は、この寒い冬をどのように過ごそうか…と、不安な毎日を過ごしていた被災者ですが、テント村の日中最高気温は、ここのところ27℃、28℃…と暑いくらいの日が続いています。夜間も、最低気温は4℃…と、だいぶ過ごしやすくなりました。
ナーン焼き釜の周りで毎晩、暖をとっていた村人たちも、ジャンバーを脱ぎ、チャーダル(大判のショール)も取っ払って、だんだんと身軽になってきています。春は、もうすぐです!

現在は38テント189人が暮らしています。


<2006年02月05日の記録>
今日は皆さまに、とっても、とっても嬉しいご報告です!

今朝3時に、テント村で元気な女の子が誕生しました。名前はアティカちゃん、テント番号5番シャードさんの三女として生まれました。

5番テントの中には、ちっちゃな赤ちゃんと、そしてとっても満ち足りた顔をしたお母さんとが、一緒に横になっていました。母子ともに、健康です!

おめでとうございます!
2月5日生まれ アティカちゃん


<2006年02月03日の記録>
井戸、修復中 ボーリング作業開始! 共同炊事スペース
テント村の住民も徐々に人数が増え、現在は36テント178人が暮らしています。

住民が増えるにつれ、水の使用量も増えました。テント村開始時の11月下旬、2週間かけて掘った井戸では水の供給が間に合わず、一時的にですが、井戸の水を汲み上げることができなくなりました。そのため、更に井戸のボーリングを行いました。

また、コールマン・ジャパン社のテント前では、テントの構造上、煮炊き用のガスコンロを設置できないため、共同炊事スペースを新たに設けました。コールマンのテントに入った住民は、共同炊事スペースにガスコンロを置いて料理しています。