舞姫  学習プリント  第一段(はじめ〜文につづりてみん。)


舞姫チェック 「舞姫」の内容に合っている場合は○、違っている場合は正しく直せ。


1.船は燃料補給のために停泊している。
2.中等室は明々と電灯がついており、4人もいた。
3.洋行の官命を受けたのは7年前である。
4.主人公は今、サイゴンにいる。
5.主人公は往路では、紀行文を書きまくって新聞に連載し、好評だった。
6.復路でも日記を書きまくった。
7.主人公はドイツで無感動になってしまっていた。
8.主人公の性格は、往路の時とは激変していた。
9.主人公は留学先での学問には満足していた。
10.主人公は自分で自分が信じられなくなってしまっていた。
11.イタリアを出発して一箇月たっている。
12.主人公は、人知れぬ恨みに悩んでいる。
13.「舞姫」の物語は主人公が日本へ帰る飛行機の中で書いたものである。

学習のポイント
1.日記が書けない理由を考える。
2.主人公がこの文章を書く動機を考える。
3.あらすじを70字以内でまとめる。

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舞姫  学習プリント 第二段(余は幼きころ〜行きて聴きつ。)


舞姫チェック
1.主人公は幼い頃からスパルタ教育を受けた。
2.主人公は母子家庭に育った。
3.主人公は商人の家の子どもである。
4.主人公は大学の医学部に入学した。
5.主人公の名は、森林太郎である。
6.トヨは学校ではいつもナンバー1だった。
7.主人公は九人兄弟の四男である。
8.トヨが大学を卒業したのは十九才である。
9.トヨは国家公務員になった。
10.トヨは親孝行といえば親孝行、マザコンといえばマザコンである。
11.トヨが洋行の官命を受けたのは二十一才の時であった。
12.その時、母親は四十九才だった。
13.トヨは家と自分の名誉の為に洋行した。
14.トヨが洋行した先は、欧羅巴の新大都の巴里である。
15.トヨは欧羅巴の美観に感動し、暇があれば観光地めぐりをした。
16.トヨはドイツ語やイタリア語を絶賛された。
17.トヨは半年後、仕事の暇に洋行先の大学で政治学を学ぼうとしたが、なかったので、 経済学を学んだ。

学習のポイント
1.明治中期の社会状況を理解する。
2.トヨの生い立ちをまとめる。
3.トヨの生い立ちから性格を考える。
4.トヨの洋行の目的を考える。
5.あらすじを一二〇字以内でまとめる。

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舞姫  学習プリント 第三段(かくて三年〜媒なりける。

舞姫チェック
1.トヨは27才になった。
2.これまでのトヨは所動的、器械的の人物であった。
3.トヨは大学の自由なムードの中で自我に目覚めた。
4.母はトヨをウォーキング・ディクショナリーにしようとしていた。
5.官長はトヨをWALKING−ROPPOUにしようとしていた。
6.トヨは母親に対して反抗するようになった。
7.トヨは経済学に興味を持つようになった。
8.官長は独立した思想を持ったトヨをますます喜んだ。
9.トヨの当時の地位は危うかった。
10.トヨは他の留学生と麦酒を飲んだりビリヤードをしたりした。
11.トヨは本当は大変に臆病な人間だった。
12.留学生仲間は、トヨを嘲ったり嫉妬したりした。
13.トヨが神戸の港を出る時に笑っていたのはトヨの本性である。
14.トヨはこの本性は母の手で育てられたから生じたと思っている。
15.留学生仲間と遊ばなかったことが、今後、無実の罪で苦しみを体験する原因になる。

学習のポイント
1.今までのトヨについてまとめる。
2.自我に目覚めたトヨの変化についてまとめる。
3.トヨが留学生仲間とうまくいかなかった理由を考える。
4.トヨの弱くふびんな心の原因を考える。
5.あらすじをまとめる。

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舞姫  学習プリント 第四段(ある日の夕暮れ〜我が手の背にそそぎつ。)

舞姫チェック
1.トヨが少女に会ったのは夕方である。
2.トヨが少女に会ったのは、ウンテル・デン・リンデンの動物園の前である。
3.トヨは少女と会った場所によく来て、うっとりと見とれていた。
4.少女は声をあげて泣いていた。
5.少女の年令は十六、七才である。
6.少女はまだら茶髪であった。
7.少女は超美少女だった。
8.少女はもの問いたげに憂いを含んだ青い瞳をしていた。
9.トヨが少女に声をかけたのは、ナンパしようという下心あったからである。
10.少女は遊ぶ金がなくて泣いていた。
11.少女の家は、教会の筋向かいの、四階の屋根裏部屋だった。
12.トヨが少女の名前がエリスであると知ったのは、母親との会話によってである。
13.エリスの亡くなった父はエルンスト・ワイゲルトと言う詐欺師だった。
14.エリスの母はトヨに対して、手の平を返したように丁寧になった。
15.エリスは顔黒(ガングロ)でスリムな少女だった。
16.エリスは地方出身者である。
17.エリスはモンビシュウ座の座頭のバウムクウヘンと言うスケベな中年男の愛人になれと迫られていた。
18.エリスはトヨに借金を申し込んだ。
19.エリスの目は、MUGOん・色っぽいものだった。
20.トヨはオメガの金のブレスレットをエリスに質草として与えた。
21.トヨの下宿は、クロステル街一番地にあった。
22.エリスのうれし涙がトヨの手の甲を濡らした。

学習のポイント
1.豊太郎の歩いた道を記述と地図で確かめる。
2.エリスの様子をまとめる。
3.豊太郎がエリスの窮地を救った理由を考える。
4.あらすじをまとめる。

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舞姫  学習プリント 第五段(ああ、なんらの悪因ぞ〜読まぬがあるに。)

舞姫チェック
1.「舞姫」を書いているトヨはエリスとの出会いを後悔している。
2.エリスはトヨと交際するためにトヨの下宿にやってきた。
3.「一輪の名花を咲かせたり」とは、エリスが美しい花を持って来てくれたことである。
4.留学生がトヨとエリスの関係を面白おかしく官長にちくった。
5.トヨを憎んでいた官長は、すぐに公使館に報告した。
6.トヨはクビになり、帰国するなら旅費は出すが、残留するなら援助を断つと言い渡さ れた。
7.トヨは、三日後に残留を決意した。
8.トヨは、母の死を知らせる手紙と、母の自筆の手紙を受け取った。
9.この時、トヨとエリスはすでにHな関係にあった。
10.エリスが舞姫になったのは、十二才の時である。
11.エリスは、ハックスレンデル座のナンバー1である。
12. 舞姫は、見かけの派手さと裏腹に、少ない給料でこき使われたみじめな職業だった。
13.トヨは、クビの原因がエリスにあることをエリスに隠した。
14.エリスは、トヨのクビにショックを受け、すぐに母に伝えた。
15.エリスの母がトヨとの交際を許していたのは、金目当てである。
16.トヨは、別離を悲しむエリスの乱れ髪に恍惚として、この時初めて肉体関係を持った。
18.トヨは、学問もできずに帰国して屈辱的な生活をするか、学資もなく外国でその日暮 らしの生活するか、究極の選択を迫られた。
19.このピンチに、親友の相沢が新聞社の配達員の仕事を紹介してくれた。
20.エリスは母親を説得して同居できるようにしてくれた。
21.二人は貧しいながらも楽しい生活をしていた。
22.トヨは喫茶店でドイツの新聞を読み、翻訳して日本の新聞の記事を書いた。
23.昼過ぎには練習が終わったエリスが喫茶店により、二人仲良く帰っていった。
24.トヨは学問が衰えたことを大変後悔していたが、民間学に関しては一種の見識に長じ るようになった。

学習のポイント
1.豊太郎はエリスとの交際をどのように思っていたか。
2.母の死の意味について考える。
3.舞姫の身分について理解する。
4.豊太郎とエリスの交際の変化をまとめる。
5.豊太郎の迫られた決断について考える。
6.豊太郎がどのようにしてベルリンに残ることができるようになったかを理解する。
7.豊太郎の生活について理解する。
8.あらすじをまとめる。

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舞姫  学習プリント 第六段(明治二十一年の冬〜車を見送りぬ。)


舞姫チェック
1.明治二十三年の夏の出来事である。
2.エリスが気分が悪く、物を食うと吐くのは食中毒であると気づいたのは母である。
3.トヨはエリスの妊娠を知って将来に不安を感じた。
4.手紙は相沢が日本で出したものである。
5.相沢は大臣についてベルリンに来ていた。
6.手紙の内容は、久しぶりだから相沢と一緒に食事をしようというものであった。
7.エリスは、新聞社の報酬が打ち切られる手紙だと思った。
8.エリスは、大臣に会うのに恥ずかしくないように、実の母親以上に心を込めてトヨの身支度をした。
9.エリスは女の勘で自分の行く末を直感した。
10.トヨは天方大臣に会うためと言って出かけて行った。

学習のポイント
1.豊太郎はエリスの妊娠を知ってどう思ったか理解する。
2.相沢からの手紙を受け取って、豊太郎はどのように思ったか理解する。
3.また、エリスはどのように思ったか理解する。
4.豊太郎が相沢に会いに行く気持ちを理解する。
5.あらすじをまとめる。

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舞姫  学習プリント 第七段(余が車を降りしは〜寒さを覚えき。)


舞姫チェック
1.トヨの行き先はカイゼルホオフホテルである。
2.トヨは相沢に会うのを一瞬ためらったのは、恥ずかしさがあったからである。
3.相沢は痩せたクラ〜い男であった。
4.大臣はトヨにドイツ語の翻訳を依頼した。
5.相沢はトヨを夕食に誘った。
6.食卓では、互いに語り合った。
7.相沢は、トヨの不幸な過去を責めず、留学生仲間を責めた。
8.相沢は、トヨの失敗の原因を生まれながらの臆病な心のせいだと見抜いていた。
9.大臣はトヨが女でクビになったことを知らない。
10.相沢はトヨに法律の才能を示して大臣の信用を得るように勧めた。
11.相沢がトヨにエリスと別れるように忠告した理由は、二人の年令の差がありすぎるか らだった。
12.トヨは相沢の忠告を「愛があれば歳の差なんて」と無視した。
13.トヨは友に対してはNO!と言えない性格だった。
14.トヨが相沢と別れたのは午後七時である。

学習のポイント
1.相沢に会うまでの豊太郎の気持ちを理解する。
2.大臣からの依頼について理解する。
3.相沢の忠告の内容と理由を理解する。
4.相沢の忠告を約束した豊太郎の気持ちを理解する。
5.あらすじをまとめる。

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舞姫  学習プリント 第八段(翻訳は一夜に〜涙満ちたり。)


舞姫チェック
1.翻訳には3日かかった。
2.大臣は次第にトヨを信用するようになり、意見を聞いたり冗談を言うようになった。
3.1週間後、突然、大臣はトヨにフランスへの同行を打診した。
4.トヨは、その打診を予測していたので、即座に断った。
5.トヨは信頼している人に突然依頼された場合、あまり考えずに即座にOKを出してし まうことがよくあった。
6.エリスは正式に妊娠だと診断され、仕事をクビにされそうになっていた。
7.エリスはトヨの愛を疑い始めていたので、ロシア行きに反対した。
8.トヨは通訳の役目を忠実に果たした。
9.ロシアでは、トヨはエリスのことをすっかり忘れていた。
10.エリスの1通目の手紙は、たいへん思い迫った様子で、出世して日本へ帰る時は、私 を連れてってと書いてあった。
11.トヨはエリスの手紙で、初めて自分の地位に気づいた。
12.翻訳の仕事を忠実に果たすことが大臣の信用につながることは、トヨの計算外だった。
13.相沢も、トヨが大臣の信用を得つつあることを全く知らなかった。
14.大臣がトヨを信用したのは、トヨがエリスと別れると約束したことを、相沢が大臣に 報告したからである。
15.トヨは自我の目覚めが偽物であることに気づいた。
16.トヨの自由を束縛していたのは、昔は官長、今は相沢である。
17.トヨがベルリンに帰ったのは大晦日の夜である。
18.トヨはエリスと再会するまで、望郷の念と出世欲が愛情より強かった。
19.エリスと再会しても、望郷の念と出世欲が強かった。
20.エリスがトヨに喜んで見せたのは、よだれかけだった。
21.エリスはトヨにお腹の子の認知を迫った。
22.エリスは子どもが産まれることが悲しくて泣いていた。

学習のポイント
1.ロシア行きを承知した心理を理解する。
2.エリスの手紙を呼んで気づいたことを理解する。
3.大臣の信用を得た理由を理解する。
4.ベルリンでエリスと再会した時の気持ちを理解する。
5.あらすじをまとめる。

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舞姫  学習プリント 第九段(二、三日の間は〜そのまま地に倒れぬ。


舞姫チェック
1.トヨが大臣に招待されたのは、一週間後の明け方である。
2.大臣は、一緒に帰国するように半ば強制的に伝えた。
3.その理由は、トヨの新聞記者の才能を買ったからである。
4.もう一つの理由は、相沢の報告で、トヨがエリスと別れたと思っていたからである。
5.断れば、相沢の面子がつぶれると思った。
6.断れば、帰国や名誉回復のチャンスが二度とないと思った。
7.トヨは、しばらく考える猶予をもらった。
8.トヨはエリスに帰国することをキッバリと伝えようと決意した。
9.トヨは、すぐに家に帰った。
10.帰り道には、一月上旬だったので上弦の月が出ていた。
11.クロステル街に着いたのは十一時三十分頃である。
12.トヨの頭の中はエリスへの罪悪感でいっぱいだった。
13.トヨが家にたどりついた時、エリスはすでに寝ていた。
14.トヨは家に帰るとすぐに、帰国を承知したことをエリスに伝えた。

学習のポイント
1.大臣が豊太郎に帰国を勧めた理由を理解する。
2.豊太郎が帰国を承諾した理由を理解する。
3.豊太郎の帰国を承諾してからのエリスに対する気持ちを理解する。
4.あらすじをまとめる。

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舞姫  学習プリント 第十段(人事を知るほどに〜おわり)


舞姫チェック
1.トヨは三日間意識不明だった。
2.その間に相沢が見舞いに来た。
3.「余が彼に隠したる顛末」とは、意識不明になっていたことである。
4.相沢は、トヨがエリスと別れていないことを大臣に報告した。
5.トヨの意識が回復した時、エリスは精神的に死んでいた。
6.「余が相沢に与へし約束」とは、エリスを相沢に譲るという約束である。
7.「かの夕べ大臣に聞こえ上げし一諾」とは、ロシア同行を承知したことである。
8.エリスは相沢から真実を聞き、トヨの出世のために自分は身を引こうと考えた。
9.「過激なる心労」とは、流産したことである。
10.エリスの病気は一種の精神病で、回復の見込みはなかった。
11.病気から回復したトヨは、エリスを抱いて何度も涙を流した。
12.トヨは生活費と養育費をエリスの母に渡して帰国した。
13.トヨは大臣を恨んでいる。
14.この時、トヨは二十九才である。

学習のポイント
1.「余が彼に隠したる顛末」とは何かを考える。
2.「余が相沢に与えし約束」とは何かを考える。
3.「かの夕べ大臣に聞こえ上げし一諾」とは何かを考える。
4.相沢が豊太郎の病状のみを大臣に伝えた理由を理解する。
5.豊太郎の裏切りを知ったエリスの様子を理解する。
6.精神病になったエリスを見る豊太郎の気持ちを理解する。
7.「一点の彼を憎む心」を理解する。
8.あらすじをまとめる。

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