031  Happy Birthday

2002.12.22 up

 ドキドキドキ。日曜の夜は大忙しだった。だって明日の月曜日は……
 何を着ていこう?あーあ。美容院に行って髪のカラーリング、やっておきたかったなあ。あ、いけない!爪、磨かなきゃ。いつもの夜より長めのお風呂で、しっかりしっとりお肌の手入れ。ふふふ〜。
 こんなに気合いを入れているのも、全ては明日のひとときの為に!全ては貴方の為に
 日曜の夜の努力を12月16日、月曜の夜に一点集中開花。だってこの日は貴方の誕生日。出会ってから初めてお祝いをしてあげられる誕生日。少しでも綺麗になって会いたいから……――う、寒い。少女マンガチック(?)な進め方って寒い。そして痛い……。

 去る12月16日、山野楽器本店・イベントスペース、JAM SPOTにて『colors』発売記念のトークイベントが行われた。奇しくもこの日は松田さんの誕生日!そりゃ、気合いも入るってもんだ。どれだけの気合いの入りっぷりかは仕事にも影響した。「どーしたの、今日は?可愛らしい格好しちゃって」「今日はずいぶんとテキパキ仕事してるね?どうしたの?」悪かったよ!普段はズボラで!
 そんなズボラっぷりを遺憾なく発揮して、ちょっぴり早めに退社して銀座へと走る!

 何でこんなに人数多いの?と驚くほどのスタッフに導かれて、イベントスペースへ案内される。メインルームの手前にサブルームがあるんだが、そこは別のスタッフ――おそらく事務所他の関係者――がギッシリ。この人出は何だ!?酉の市の熊手の効力か!?いちいちビックリしながら入場。すると入り口正面でTVカメラとご対面。入場者、会場の様子を捉えている。TVカメラの影になっているステージ横には雑誌編集者らしい方がいる。この人数、ちょっと普通じゃない。

 さて、イベントはほぼ定刻に開始。司会のコールにより本日の主役、松田悟志の登場!「どうも、松田悟志、24歳です」客席のギッチリ詰まった様子にビックリしたようだ。
 マフラー?ショール?茶・黄・白の細いストライプ柄。黒いレザージャケット。シルエットはちょっと以外?寸胴で、お尻が隠れるくらいの着丈。ボトムは分からなかった。色は黒って事だけ。素材はレザーかも?
 ステージにはスツールが3つ置かれている。松田さんは真ん中のスツールに腰掛ける。松田さんの右側に司会の方が、空いているトコロには誰が座るの?すると特別ゲスト(?)の登場。川口マネージャー!この三人でトークは始まった。ところが、ワタクシの立ち位置からは松田さんが……見えない。川口さんはばっちり見えるのに〜!

 『colors』の制作自体が、龍騎のTVシリーズ・映画の同時進行をしていた時期と重なっていたため、「睡眠時間を削って」作られた物。川口マネージャーの「鬼のスケジュールで」時間をやりくりしてあんなにもの濃い松田ビデオが出来上がった。
 大変だったろうけど、見るこっちは満足満足
 司会の方のよどみない進行に松田さんは始終微笑み。隣の川口さんは話を振られる度に「すみません」と謝る。しかも一拍遅れて。何で一拍遅れて相づち返す!?というより、何故謝る!?微妙なキャラクターがステキ。
 トーク中に「部屋のシーンはもう二度と出ないかも……」と発言。まあ、自室の映像化ってなかなかやらない事。限りなくプライベートに近い松田さんだもの、ファンには貴重!「引っ越ししたらどうか分からないけど……(笑)」
 「じゃあ、年明けのスケジュールは引越から(笑)」川口マネージャーの公言により、来年頭のスケジュールは引越に決定!?川口さん、鬼のスケジュール再びお願いします。
 「でも、これだけの人数(客席に詰めているファン)が引越の手伝いに来たら凄いでしょうね」
 「もう、一瞬で終わりますよね」
 会場に集まったファンは約300名。そりゃ、それだけのお引っ越し手伝い人があれば一瞬だろう。
 「でも、物無くなりそうですよね」
 司会からの振り、松田さんの受け、川口さんのオチ。絶妙なやりとりでトーク第一部、終了。

 トーク第二部は……これが本日のメイン!ビックリ企画。なんとCD『DISTACE』のプロデュースをしてくれた崎谷健次郎さん、花束を持っての登場!
 「え?……」松田さんは目をキョロキョロとさせ絶句している。狼狽えてる、困ってる困ってる〜!
 「お誕生、おめでとう」と笑顔と共に花束をプレゼントされる。そして、ケーキも登場。
 ロウソクの火を吹き消す。その様子を各取材陣がカメラに収める。さて?このショットは何処で使われるんだろう?
 火を吹き消して、会場から「おめでとう」の声が飛ぶ中、何故かもう一度火を吹き消すシーンを撮ることになった。もう一度火を付ける。
 「ワイドショーはね、こうやって作られるんですよ」苦笑する司会者。
 二度目の撮影も終了し、再びトークへ移ろうとしたとき、小さな声で叫んだ松田さん。「あっ!クリーム付いてしまった……」マフラーにケーキの生クリームが付いてしまったらしい。妙におたおたしている。借り物の衣裳だからなのか、崎谷さんの登場からまだ衝撃が収まらないのか……。も〜、落ち着きなさい!!(笑)
 そんな松田さんを暖かく見つめながら、崎谷さんは微笑む。物腰の柔らかい人だ〜!口にすることは「彼(松田さん)はねえホント好青年でねえ」「ホントに格好良くて〜」「熱心でねえ」等々、誉め言葉ばかり。さすがに松田さんも照れてしまい「いや、もう勘弁して下さい……。誉められるのってダメなんです」
 「だいたい、崎谷さんにこうして来ていただけるのもねえ、驚き桃の木」
 ……気を取り直してトーク再開。
 「実は僕、昨日までとは違います」
 お誕生日を迎えたから?ソレもあるけど、実は12月15日で『仮面ライダー龍騎』の撮影は全て終わったそうだ。本当なら、この日、16日まで撮影がずれ込むかも?というスケジュールだったのが無事終了。
 スタッフから「お疲れ様」と花を頂いたそうだ。「何か一言」と共演の須賀さんと一緒にコメントを求められたそうだが、何を言ったか良く覚えていないらしい。「俺はそういう時って絶対泣かへんやろーっと思ってて……」と何かゴニョゴニョ。コメント中、きっとボロボロ泣いちゃったのかも?番組クライマックスの秋山蓮は泣きっぱなしだそうだけど。
 『龍騎』の撮影は去年の12月初めに始まったそうだから、丸々一年、松田悟志・23歳の一年間は『龍騎』一色の年。
 「だからね、(撮影が)ズレてたら一つの番組に出演中、二回もスタッフから「お誕生日おめでとう」って花貰うトコだったんですよ」
 丁度一年、と切り良く終わって気持ちがいい!でも、お祝いは何度でも嬉しいモンでしょ?

 何度でも嬉しいお祝いを、今度はファンのみんなから。大勢集まったみんなと握手会へ。ステージ上でファンを待ちかまえる松田さん。ドキドキドキ♪少しずつ近づく。
 ようやくステージへ上る。ああ〜!もうすぐだわ!!何話そう!でもスタッフさんが「手短に!」って注意してるしなあ。と焦っているところ、汗を拭き拭き、松田さんはキョロキョロする。川口さんが「大丈夫?」って話しかけている。ええ?具合悪いの!?……なんだ?この汗は!?頬を伝う汗。具合悪いのかな?少し心配……。
 「いや、大丈夫です。ちょっとゴメン、10秒待って!」おしぼりで汗を拭う。
 ああ、ステージ上の照明が暑いんだな。しかも、レザージャケットにグルグルマフラー巻いて。そりゃあ、暑いよ。
 ホッペを膨らませフーッと深呼吸。「ごめんなさい、お待たせしました」超スピードの回復力。
 うっわぁー!ワタクシの番ね!?ああ、どうしよう……。

 「『龍騎』の撮影、お疲れ様でした」
 「あ!ありがとうございます」
 「来年も楽しみにしてます〜
 「はい!楽しみにしてて下さい」

 はぁぁ〜もうドキドキー!……あ、「お誕生日おめでとう」って言うの忘れた。お土産まで貰っておいて〜!(笑)
 お土産とは。入場整理券と引き替えに頂いた写真。『colors』予約特典とは違うショットの一枚。
 左手の甲、いや、指に顎を乗せ顔も目線も真正面。視線は鋭くクールに。(メチャクチャカッコつけてる蓮みたいな。ってどんなよ(笑))紫がかったグレイの背景に黒シャツ&黒ネクタイ姿。これって『colors』内の“black”での衣裳?全体に暗い色調の中で、小指のシルバーリングが無彩色のくせに鮮やかに感じる。正直、格好良すぎる一枚。こんなに美味しいお土産、貰っちゃっても良いの?驚き!!!!
 幸せ一杯で暖かいイベントだった。

 それにしても、このイベントに参加して改めて思った。
 正直、俳優としてまだまだ新人で、1stマキシシングルと、どういうカテゴリーにして良いのか分からない映像を一本出した人のイベントにしては、スタッフの規模が多すぎない?加熱しすぎじゃない!?
 いや、一枚のシングル・一本の映像を出す為に、こんなにもの人が、影にはもっと多くの人が関わっているということなんだろう。
 松田悟志を支えるものすごい数の人。その内に自分のようなファンも入っているんだよね?そう考えると、とてつもない事に参加して居るんじゃなかろうかと、少し怖くもなってくる。
 でも、人に支えて貰うありがたさと怖さを知るのは、より魅力的な人になる為の絶対栄養素だと思う。
 もっともっとイイ男になってね

 

032  プチ謎

2002.12.22 up

 先週から続々と『龍騎』関連の雑誌が販売されている。嬉しいんだけど、……収入と支出の関係が壊れそう(涙)ワタクシの財布は……疾風断の連続攻撃を受けているようなものだわ!
 ひとまず、比較的安価な雑誌『月刊 Cats』で楽しんでいようっと。

 松田さんの猫好きは以前から公言していたけど、猫アレルギーとは初情報!「三日ほどで慣れるから、そうしたら平気」とは言ってもアレルギーが出る体質なのに、猫好きとは。松田さんのご家族も持病に喘息があったという。それでも猫を飼っていたとは。本当に猫好きなのだなあ。
 正直、ワタクシは動物は苦手。ペットが側にいるといった環境で育たなかったため、家の中に動物が居るのはとても落ち着かない。
 『月刊 Cats』の松田さんページを読みながら、会社の同僚とそんな話をしていたら、「それじゃあ、好みが合わないから松田さんと付き合えないね」と言われた。「ああ〜、ソレは残念だぁ!」「……どっちにしろ付き合えないでしょ!(笑)」
 でも、初めて購入した猫雑誌で、研究。結果、自分の好みの猫は“スレンダーな体型でちょっとワイルド型の顔”らしい。……人間の男性もそんなタイプが好みなんだが。(笑)
 雑誌に載っていた限りではベンガルやロシアンブルー。ノルウェージャンフォレストキャットも好み。“キュート系”では、日本猫やアメリカンショートヘアが可愛いなあ。
 『colors』で共演していた(笑)仔猫はスコティッシュフォールドという種類らしい。ビデオで見たとき、「この猫、耳がない!?」とビックリした。ぺたんと耳が寝ているのでそんな驚き方をしてしまったのだ。いや〜、色んな猫種がいるのね〜。

 猫雑誌をめくったり、『colors』を繰り返し見ているうちに、ドラマでは決戦を迎えるライダーが絞られて、緊迫した瞬間の連続!
 本日放送された第46話では、仮面ライダータイガ=東條悟=高槻純が命を落としてしまったし。第44話では仮面ライダーインペラー=佐野満=日向崇がカードデッキを破壊されて命を落とした。
 こうして殉職(笑)が続くと、夏に公開された映画〜本当の最終話へと近づいているんだ、ラストは近いんだと考えざるを得ない。
 最終話までに仮面ライダーベルデは登場するのか?(秋のスペシャルだけ何って言ったら、本編に13人のライダーが登場するっていうのが嘘になるでしょ?)仮面ライダーオーディンの正体は明かされるのか?
 ああ〜!ハラハラするぅ〜!

 ハラハラする……といえば、21日土曜日にフジテレビ系列の朝の生番組『いつでも笑みを』に出演した!
 松田さん、須賀さん、涼平さんのお三方が、司会の上沼恵美子にどう突っ込まれるのやらとTVの前でドキドキしていた一時間半。勿論、録画の設定をして。
 松田さん!衣裳が16日の山野楽器イベントと同じだよ〜。山野楽器では凄い汗だったのに、懲りてないんだろうか?スタジオの中、暑くなかったのかな?(涼平さんのギャグで涼しくなるだろう?とか考えてたりして・笑)ま、それは良いとして帽子があ。それじゃあ、あんまり顔が見えないよう!
 大阪出身ということで上沼さんもきっかけを作りやすかったらしく、話の振りは殆ど松田さんへ。……それはちょっとオイシイね!
 トーク中、「“おかん”って呼んだら怒るんですよ」と発言。
 え?大阪の子はみんな“おかん”“おとん”じゃないの?ずっとそう思ってたし、友人もそう呼んでるんだけど。それ、間違ってます〜?
 “おかーちゃん”“おとーちゃん”って呼ぶのか?あ、それとも、名前で呼んでたりして?
 生放送だったし、取り上げられる時間も短かったから、滑るようなギャグもなく、爽やか三人組で終わってホッとした一時間半。
 コーナーを離れてもちょくちょくいじられてたからまあ、良し。(何が良し?)でも、出演した意味が分からない……。『龍騎』のCMをするわけでなく、各人のお仕事プロモーションをするわけでもなく。出演は嬉しいけど、何で出たんだろう?

 

033  今だからこそ思うこと

2002.12.31 up

 今年、まだ正月も明けて間もない時期から「今度の仮面ライダーは13人出るんだってよ!?」の噂に釣られて見始めた『仮面ライダー龍騎』
 自分自身が一番驚いている程のこの、ハマリッぷり。あろう事か、ネット上でこんなヒトリゴトページを展開してしまう程、龍騎出演者の一人、松田悟志にズブズブと大ハマリ。
 ハマリにハマッて雑誌・写真集、過去の出演作品をチェックしまくる日々。忙しくも充実した日々をありがとう〜

 で、松田悟志さんを始めて見たのは『龍騎』から。と思っていた。だが、私の記憶の隙間にはどの作品にも入っていない松田悟志が居る。多分、アレは松田悟志、本人ではないか?
 そう、あれはまだ肩に届くくらいの長い、黒い髪の頃の松田さん。

 その日、ワタクシは友人と、新宿の某書店前で待ち合わせをしていた。新宿という街は、ドコに行っても人でごった返している。
 その書店前にも、行き過ぎる人と、ワタクシのように待ち合わせポイントとする人とで混雑していた。
 約束の時間より少し前に到着したワタクシ、何気なく周囲の人を眺めていた。その時に目に入って来たのは一人の男性。その途端、周囲の混雑ぶりは視界から遠ざかっていた。
 コンチェの付いた黒い帽子、長袖の黒いシャツ、黒いジーンズ。履きこなれた黒くごついブーツ。手には黒いバッグ。(セカンドバックっていうの?サラリーマンの方が良く手にしている小振りのバッグ)それからどこかの書店のカバーが掛かった文庫本。
 背、高い。しかも、細い。全身真っ黒で、白いところは目深に被った帽子から僅かに見える顔だけ。
 ワタクシの目はその人に奪われてしまっていた。

 チラチラと謎の黒い青年を、目で追い続ける。
 あ、あの指輪、いいなあ。唐草のモチーフかな?華奢なデザインだけど、ボリューム有るなあ。ああいうの欲しいなあ。手、綺麗な人だなあ。
 手にしている文庫本。何を読んでいるんだろう?読書の趣味はどんな傾向なのかな?でも、どうしてバッグにしまわないの?
 というより、いかにもロックバンドやってますー!な格好でそのバッグ?そういうバッグはスーツの方が似合うと思うけどなあ。
 何をしている人だろう?バンドやっている人?普通の社会人ってカンジじゃないなあ。学生かな?学生だとしたら、何を勉強している人だろう?
 こんな混んでる書店前で何してるんだろう?待ち合わせ?誰と?遊び仲間と待ち合わせ……にしても、こういうカンジの人だったら書店前を待ち合わせ場所には選ばないよなあ。

 約束時間は十分ほど過ぎた。ワタクシの待ち合わせ相手はまだ来ない。謎の彼の方も待ち人未だ来たらず。
 再び観察開始(笑)
 帽子のせいで顔が分からない。しかも少し顔を伏せているからな〜。どんな顔してるのよ?口元しか見えないってば。顎の線は……意外とがっしりした感じ。意志の強そうな、頑固そうなカンジ。唇は厚い方。いや、厚いね。う〜ん、唇の厚い人はあんまり好みじゃないんだよなあ。でも、彼の雰囲気自体から目を離せない。つまりは自分の好みなんだろうなあ。

 「いや〜、ごめんね待たせて。それじゃあ、行こうか」
 男性としてはまあ、標準的な身長で、少し太めの男性が謎の彼に声を掛けた。その男性の後ろにもう一人男性が控えている。そちらは謎の彼と余り変わらないくらいの身長だ。
 「あ、はい」
 おとなしそうな、やや高めの声。声は結構好きなタイプかも〜? 
 そうして書店前から離れて、人混みに消えていった。
 そうか。やっぱり待ち合わせだったんだ。でも、この二人はどういうつき合いで、何用で待ち合わせて、何処へ行くというのだろう?
 気になる……すっごく気になる〜!誰だー、あの黒い人!!何者だ!?

 あの時の黒尽くめの人は、今思うと松田さんだったのではなかったのだろうか!?
 今のワタクシ、そう思うのである。

 

034  いつも心に……

2003.01.18 up

 13日、月曜日。いつの間にか第2月曜日に移動した祝日・成人の日。それに因んで此処は一つ(もういいかげん)大人らしく振る舞わなければ……!(握り拳!)心を決めて出掛けた先は、名古屋ドーム!!
 そう。コンビニエンスストア・サークルK プレンゼンツッ!『テレビキャラクター夢ドーム3』のイベントへ行って来たのだ。え?それの何処が、大人だと?フフフ……急遽、東京−名古屋間、往復交通費約2万円を、ポンと出せるかい?金の動かし方が大人ってやつ〜!?……はい、それ間違ってますんで〜(笑・使ってみたかった)
 このイベント中、龍騎出演者のトークショーが行われると言うので、もう昨年のうちから、実行事務局へ問い合わせをして準備万端にしておいたのだ。つまり、計画的であった。……その辺が大人?(笑)

 トークショーに出演したのは、須賀さん、涼平さん、そして松田さんのお三方。
 ワタクシは第二回目のショーから見た。先ずは『歴代19人のライダー登場スペシャルステージ』残念なことに、このステージはロクに見えなかった。人波の隙間からステージの様子を伺う事しか出来ず、花火やら煙やらの派手な特殊効果すら、音だけの世界。残念。それから、小さなお子さまを肩車してステージを見せていた親御さん達。ご苦労様です。そんなステージの後に、三人のトークショーへ。
 司会のオネーサンが「ステージへどうぞ!」と呼び込む。三者三様、バラバラに登場。
 松田さんは、ステージ下手側から客席フロアを歩いて登場。「さっきは(第一回目のショー)あっち(ステージ上手側)から出たので今度は反対からね……」
 涼平さんはゆったりとした歩みでステージ上手から登場。そして須賀さんは?
 須賀さんは三段に組まれたステージセットの真ん中の段から、鏡(の様に見せた扉)から登場!
 キャー!三人ともカッコイイ〜
 まずはご挨拶から。三人とも挨拶はちょっと堅めな言葉。松田さんはいつものように「楽しみましょう」とにっこり。
 「昨日(12日)栄(名古屋の繁華街)に涼平さんとバーゲンに行ってきました。(涼平さんが)規格外サイズやからもう、目立ってしゃーない」なんて事、言ってた。
 司会の方と二〜三の質疑応答。何の事を喋っていたのかもう、分からない(笑)松田さんがステージから降りて、観客に突撃生質問をするインタビュアーになったというのに。どんな質問が出たんだっけ?
 唯一覚えているのが、小さな子供からの「ナイト、大好き〜」の言葉。マイクを差し出していた当の本人は「ありがとう」とお返事。ステージでは苦笑する涼平さんが「質問やなくて、告白やん」
 可愛らしい一シーンだよ。それから、変身ポーズ大会もしてくれた。とにかく、生の現場、あの会場の高揚した空気の中にいて、自分の脳味噌が何処かに飛んでった。スーパーのタイムセールス商品の如くに綺麗に空っぽになってしまっていた。残っているのは「うひゃあああ〜」という舞い上がった気持ちだけ。その隙に、アッという間にショーは終わってしまった。早いがな!?

 次の第三回目のショーも見る為、それまでの時間を会場の展示で楽しむ。個人的に嬉しかったのは歴代ライダー達が一堂に会しているブース。龍騎・ナイト・ゾルダをどうにか全身撮影をして(あ!王蛇撮ってない!!)幼少の頃に見ていたシリーズの中でも、特にお気に入りだったアマゾンも撮影した。龍騎とナイトのバイク(契約モンスターがバイク形態になったアレ)、ゾルダの契約モンスター・マグナギガも撮影して、ほくほくで次のショーに備える。

 第三回目のショーが始まった。前回は人波で見えなかったため用心して、立ち見スペースの前の方に立つ。それでも、登場するライダー達が5cm位の大きさにしか見えない。
 このショーのストーリーは、派手に暴れたいとイライラする王蛇に士郎兄さんから、強い者を呼び出すことが出来るというカードを渡される。悪者ライダー(王蛇はすっかり悪者だ・笑)VS正義のライダーの戦い。
 筋は簡単なんだが、特殊効果をふんだんに使っている為にとても見栄えがいい。そして、どのライダーもTVバージョンの台詞や仕草を上手く真似ていて見ていても楽しい。特に良かったのが、王蛇役の人の声が、萩野さんとよく似ていたこと。ホントに似ていたんだよ〜。立ち回りシーンもよく見えて、見る前は「大した事ないだろ?」と思っていたが……。ごめんなさい、侮っていました。認識を改めます。本当に楽しかった!
 そして、お三方のトークショー。この回では三人とも一緒に、ステージセット真ん中の段に仕込まれた奈落からせり上がってきた。涼平さんだけ、衣裳替え。
 幾つか質疑応答有り。来場者から質問を受けようと、前回では松田さんだけが、観覧席に降りマイク係としてフロアを走ったけど、この回では全員がステージを降りて観客に生質問を敢行。
 須賀さんはステージ下手側のフロアを、涼平さんはセンターを。そして松田さんは上手側を担当。各人一つずつの質問を取って、「じゃあ最後に……いつも前の方ばっかしやったから」と立ち見席の近くまで松田さんが歩いてきた。うわわわ!ワタクシの真っ正面、約五〜六メートル先に松田さんがぁぁ!!スポットライトを浴びてキラキラしている(着ているジャケットがラメ入りのせいもあって余計にキラキラしていた)松田さんを激写!この時、写真撮影OKなイベントで良かったと、心底思った。

 僅かに覚えている質問は(もう、本当に僅かしか覚えられない情けない脳味噌・涙)
 「他のライダーを演じるとしたら何ライダーをやりたい?」
 須賀さん「タイガですね。僕が演じていた城戸真司とは正反対なので、そういう暗い部分を持つキャラクターをやってみたいですね」
 松田さん「僕は……あれですね。「おまえか……」(浅倉威の物真似。よく似てる!)の王蛇。」
 涼平さん「……」(御免なさい、なんて言ったか忘れました。多分、ガイだったと……「メタルゲラスが欲しい」と言ってた様な気が)

 「今までに死んでしまったライダーで生き返らせるとしたら?」
 松田さん「ライアですね」(手塚とのシーンが多かったから思い出深いんだろうか?)
 涼平さん「ガイ!」芝浦淳の物真似も披露。なかなか似ている!このキャストは器用な方ばかりだなあ。須賀さん、松田さん共に「ははは、それ久しぶりに聞いたわ」と笑っていた。
 須賀さん「じゃあ、シザース」
 途端に松田さんが「なんでやねん!」と会場のはじっこから突っ込んでいた。
 「いや、だって一番最初に死んじゃったし……」と須賀さんがゴニョゴニョ。フォローするかのように涼平さんが「まあね、いつも心に蟹魂(カニだましい)を持ってね」
 か、蟹魂って……(笑)正直この後、“いつも心に蟹魂”がワタクシの胸に焼き付いてしまった。

 楽しいトーク終了後、会場の「龍騎・カードダス」ガチャガチャの前で白熱する、いい大人のワタクシ(と友人)。此処で燃えてしまったせいもあって、余計に物の覚えが良くなかったらしい。だからこんなに曖昧なレポート、いや感想だ。

 『仮面ライダー龍騎』はもう終わってしまうけど、いつも心にあなた達はいるよ。というよりも、深く居座りすぎて、出てってくれないんだけどさ。ま、このまま応援し続けちゃうけどね。「やめてくれ」と言われても。

 

035  思い出の一葉

2003.01.18 up

 仕事を終えて帰宅すると、松田悟志ファンサイト事務局から郵便物が届いていた。
 基本的にネット上だけの活動なのに、何で郵便物が届くんだろう?何か送ってもらうような物ってあったっけ?不思議に思い、開封した。
 出てきたのは真っ黒いかなり大判のカード。開いてみると一枚の写真が挟み込まれていた。

 昨年11月23日、ファンクラブ会員だけが参加できるバースディイベントでの記念写真だった!
 うわ!申し込んだの、すっかり忘れてた!
 写真の中のワタクシは思っていたよりも笑顔で映っていた。もっと強張った顔をしていると思っていたのに。それ程、あの時はドキドキしていたんだよ。撮影も三番目グループというかなり早い順番だったし、まだ心の準備が出来てないよう!と一人焦ってもいた。

 あの日。ワタクシにとって初めて松田さんに間近で会えるイベント。前日からドキドキして、プレゼントするバースディカードの準備をしたり、何を着ていこうか?と悩んだり、どんな内容のイベントになるんだろうと考えを膨らませていた。
 FCサイトのBBSでも、期待が膨らんで盛り上がっていた。
 松田さん自身も少し緊張していたイベント。でも、とても楽しく、気持ちよく過ごせたイベントだった。

 一枚の写真から思い出される事があまりにも多くて、気が付いたら時刻は次の日に移っていた。
 思いに沈みすぎよ、ワタクシ!

 

036  生放送初出演

2003.01.18 up

 1月15日、水曜日。夜10時からラジオ番組――FM FUJIの生放送番組に出演。しかも、この番組は公開生放送!サテライトスタジオは都内にあるという。それでは……行くしかあるまい!ニヤリ。
 サテライトスタジオの前に居れば番組の内容は聞こえるだろうが、念の為にと弟に録音を頼んで家を出た。

 夜9時半。スタジオ前に到着。既にファンの方がてんこ盛り状態。遠くからでも、このてんこ盛り状態が見えたので、道に迷うことなく無事到着。
 前日はとても暖かかったのに、どうして?外で長時間待っていなくちゃいけないこんな日に、どうしてこんなに寒いのよう!
 番組が始まるまで、冷たい空気の中で綺麗に輝く月でも眺めていることにしよう。……しかし、風流人を気取るにはこの寒さは、辛い。

 10時。番組が始まった。が、音が!音が聞こえない!!パーソナリティの女性の口がパクパク動くのが見えるだけ。
 ど、どうしよう!普通、公開の場合は音を外に流すだろう!?それとも、夜遅いから音を流さないのか?うっわ〜……録音、頼んでおいて良かったぁ。
 小さなラジオを準備して来た人。う〜ん、用意周到だ。
 この番組は電話からでも放送を聞くことが可能。実際、その手段を執っている人も周囲にいた。
 リアルタイムで放送を聞ける人が時々、番組の内容を報告する。音が聞けないワタクシのような人は、それで番組の状況を察する。
 車で来ている人が、カーラジオのボリュームを上げて、みんなに聞こえるようにしてくれた。でも、音が広がりすぎてかえって聞き取りにくい。

 10時25分。駅の方から歩いてくる人影有り。きゃ〜松田さんだぁぁぁ。
 スタジオのガラス前に集っている私たちを見て、「え?ここって、こんな普通に来てええの?」とビックリした様子。「頑張ってくださ〜い」の声に送られてスタジオ入りした松田さん。それにしても、電車で来たのかな?
 は!今スタジオ入りという事は、おそらく30分後、11時頃が出演時間?大概番組の手順とはそんなモンだろう。確認の為に、録音をしてくれている弟に電話をしてみる。
 「松田さんの登場時間って、何時になるのか言ってた?」
 「11時位って言ってたよ」
 ふっふっふ。やはりな、ワタクシの読みは当たっていたか。このやり取りが聞こえ、気になったらしい周囲の人が「何時に出て来るか分かりますか?」と訊ねてきた。電話で得た情報を伝えると、「さっきは10時半頃に登場って言ってたんですよ」どうも情報が錯綜しているらしい。
 ああ、あと30分の待ち時間が長い!
 ヤキモキしている私たちの目の前で、スタジオの向こう、スタッフルームの更に向こうで打ち合わせをしている松田さんをチラチラと見て時間をやり過ごす。時折こちらを見ては、小さく手を振る松田さん。ああ、なんてフレンドリーな人なんだ!(感涙)
 後ろの方でマネージャー、川口さんの姿も見える。手には煙草。姿が見える度に、ずっと煙草を持っている。煙草が途切れない。川口さん、チェーンスモーカー?吸いすぎは体の為になりませんよ、気を付けて下さいな。

 11時。待ちに待った御大(笑)松田悟志の登場!
 しかし、スタジオ前にいるワタクシ達には放送が聞こえない。「目の前にいるのに、何で音が聞こえないのよう〜」ついついぼやく。
 まあ、ガラスに隔てられていても、かなり間近で姿を見ている事になるから、良しとしよう。あんまり欲張っちゃ、いけないわ。
 でも、もう少し、こっち側を見てくれてもイイじゃないの〜!それとも、かなりの人数がスタジオを取り囲んでいるから恥ずかしいの!?ま、そうだろうな……。
 そして約40分後、松田さんの出演は終了。お疲れ様でした!
 パーソナリティの方、スタッフの方と挨拶を交わしてスタジオから退出。「皆さん、気を付けて帰ってくださいね」と笑顔。こんなに夜遅く、こんなにしつこい(笑)ファンに囲まれても笑顔。ありがたや〜。
 松田さんはタクシーでお帰り。松田さんを追って車道に広がるファンのみんな。「車来るから、危ないですよー」と川口さんから注意を受ける。すみません、大きすぎる子供で(笑)
 走り去るタクシーを見送って、「はい、帰りますよー」と促す川口さん。「はぁーい」イイお返事のワタクシ達。
 川口さんと、もう一人女性の方――多分ポニーキャニオンのプロモーター?――はファンのみんなに囲まれて一緒に駅へ。
 とても寒かったけど、楽しいお姿を拝見できて、ラッキー♪

 

037  サルサダンスと林檎と鎖骨

2003.01.18 up

 前日の公開生放送の興奮が醒めぬうちに、続いてはドラマ出演。TV朝日系列で放映のドラマ、『恋は戦い!』(本上まなみさん主演)
 このドラマの第二話に松田さん出演!役柄はサルサダンスのインストラクター。勿論ビデオテープを準備して録画のセット!テレビの前に正座。
 先週の予告を見る限りでは、地獄の特訓三日間を経たお見事なダンスシーンと、「あんた、本上さんに何してんの!?」という、ちょっぴり変態チックなシーン。
 さてさて。どうなるんだろう?

 ……ちょっと『あさcafe』キャラが入った、だいぶおかしな雰囲気のインストラクター矢野。
 どうして?どうして登場しただけで、ワタクシ笑っているのかしら〜!
「あなた達はどんなダンスがしたいの?」妖しいよう。でも、かっこいい〜。
 人捜しをしている、という主人公ハナコ達の言葉を聞いて、後日連絡を入れる矢野。「あなた達の捜している人が見つかったよ」会う約束をする二人。
 車の中で矢野は告白する。「君の鎖骨、綺麗だよね。この間、ダンスの時に気付いたんだ」鎖骨フェチっすか!?いや、その気持ちは非常に分かるけど……。ワタクシも、結構目が行ってしまう体の箇所だからね。
 笑いの最高潮が来た。果物ナイフを取りだして鼻歌混じりに研ぎ始める「♪ フフフフフ〜鎖骨〜フフフフン、鎖骨〜」(フフフフ〜の部分のメロディは亜麻色の髪の乙女)
 ええ!?唄っちゃうの?よりにもよってそんなメロディには、語呂が悪い。
 それから、ナイフで殺されそうになったと騒ぐハナコに向かって弁解するシーン。「巧く剥けたから自慢しようと思っただけなのに……」そうは言っても林檎とナイフを持って追いかけ回す人物って、どうよ?
 
 どんな役柄なんだろうという緊張感と、出演シーンによる脱力感で、ワタクシの腹筋は僅かな時間で鍛えられた。
 この役は、松田悟志の役者歴史に愉快な位置付けになると見た!

 そして、このインストラクター矢野。今回の第二話のみの出演だったのだが、この先も登場予定が急遽決定。

 

038  『龍騎』最終話

2003.01.19 up

 1月16日、日曜日。一年間見てきた『仮面ライダー龍騎』の最終話の放映日。
 前夜から色々思い描いていた。先週の放映から、どう結末に向かって龍騎ワールドが締められるのか。
 前話で命を落としてしまった真司、その死を間近に向かい合った蓮、自らの死期を悟っている北岡、何とかして支え続けていきたい吾郎、戦いのみを求める浅倉、全ライダーに関わってくる謎のライダー・オーディン。
 どういう戦いになるの?どういう殉職(笑)になるの?神崎兄妹のすれ違った気持ちは折り合いが付くのか!?

 最終話はOP、EDテーマを省いて、放映時間全てをストーリーに当て最後の戦いに目を向けさせた。
 細かいところ、例えばカードデッキの所有者=モンスターと契約した者しか変身できないのではじゃなかったのか?とか、オーディンが「最後のライダーになるために」ってナイトに言っておいても、ゾルダと王蛇はまだその時生きてるじゃん!眼中にないのか!?とか、どうして無人の館(旧神崎邸)は取り壊されもせずに保存されていて、しかも、勝手に入れる状態になってるっておかしいよ!と、いう事はもう気にせずに、揚げ足を取るのはきりがないからその辺りは置いておくとしよう。

 個人的に好きなシーン、いや、良い表情だなあと思ったのは“戦いを終えた蓮が指輪を恵理に返して、満足げに微笑んで目を閉じている表情”(ワタクシはこれを死の表情と思っている)
 松田さんファンだから特別に目がいった、という訳ではなくて「やるべき事を全て終えた後の充足感」というのが分かってしまった。多分そういう解釈で間違いはないと思う。燃え尽きたぜ……真っ白な灰によ、みたいなね。
 でも、その後の恵理は一人になってしまうよね。それを分からない蓮ではないだろうに……分かっていても恵理には生きていて欲しいという願い。やるせないなぁ。

 真司も、ずっと迷っていたけど、本当に叶えたい願いを見つけて良かった。でも自らが決着を……とは行かなかったから半ば満足ってところかな?
 大局を見るなんて事は出来ない彼だからこそ、迷い続けていたけど、本当に叶えたい願いを見つけるキッカケになったのは、直前に子供を救ったことだと思う。それが真司らしいと思った。
 また、事有る毎に迷い続けているのは、見ているこちら側に一番近いキャラクター、視聴者の投影されたキャラクターとしても描かれていたからなんだろうなあ。

 北岡先生。戦いじゃなくて自らに迫った死の為に、命を落としてしまったのね……。結局、悪になりきれないちょっとイイヒト。でも、そういう人だからこそ、ゴローちゃんは本当に最後まで尽くしたんだろうなあ。本当に最後まで。だってまさか、ゾルダに変身しているとは思わないって!まあ、先生の仕事の後始末をつけるのがゴローちゃんのお仕事だから。浅倉と決着を付けるにはゾルダが現れないとね。
 この二人の願いは今までと変わりなく、先生はやりたい事をやって、ゴローちゃんはそれのフォローに回って……実はそんなところだったのでは?非常に人間臭い!なんて愛おしい。だからあんな強烈な本(北岡事務所・謎本、違う!『その男、ゾルダ』だってば)まで出版されちゃうのね。

 浅倉は……。もう、彼は真司の対極にある人で迷いの無かった人。目的の為の手段がそうそう無くて、イライラしていただけ。ホントに純粋に「戦いたい!暴れたい!」ってだけだから、結構可愛いいよねって思って見ていたんだ、ワタクシは。
 浅倉の出番が無い回なんて「パープルスネーク、カモ〜ン!」(by:TV Bros)って登場を願ってたし(笑)

 みんな、相反する感情を抱えて生きていく――希望とエゴは一対なのねという、カタルシス。希望とエゴのバランスを巧く図りながら、時にはどちらかに囚われたままそれでも、抱き続けて戦うしかない。人間はみんな、ライダーだから。ライダーもみんな人間だから。

 本当、『龍騎』という作品は色々考えさせられてしまったし、のめり込まされてしまった。こんなに真剣に、特撮番組見たこと無かったものね。出演者の皆さん、スタッフの皆さん、こんなに思い入れの深い作品を作ってくれてありがとう。

 

039  スーパーライヴショー

2003.02.04 up

 1月25・26日。五反田ゆうぽうとにて、『仮面ライダースーパーライブショー』が行われた。この二日間はキャスト登場の最後のイベント。残念ながら、ワタクシは26日のみ(一回目&二回目の公演)の観劇となってしまった。出来ることなら両日見たかったよ〜!

 会場ロビーにはぐるりと龍騎グッズの販売テーブルが!ショーのパンフレットやフィギュア、おもちゃ、何故かサイリウムライトまで。アクターズカレンダーもあり、須賀さんの写真集があれば当然?松田さんの『colors』も。松田グッズは他にも卓上カレンダーやポストカードがあったな。北岡事務所写真集はどうだったか……。出版元の角川書店からお花が届いているのは見たんだけど(笑)スーパーライブショー限定のTシャツ(フロントに各ライダーのシンボルマークがプリントされているデザイン)の販売もあった。
 ワタクシは、パンフレットを購入。このパンフはイベント終了後、龍騎とナイトのサイン&握手会への参加証にもなるのだ。
 賑やかなロビーを抜けていざ会場へ!ショーは定刻通りに始まった。

 第一部はライダーショー。ストーリーは 二次元の国の姫に「世界を滅ぼしてしまう破壊神メビウスから、私たちを救ってくれ」と頼まれる。「二次元の世界を守らなければ三次元の世界も危険なことになってしまう」という。姫と一緒に龍騎達のもとへ話をしに来たアギトと、二次元と三次元の間にある、封じ込められてしまった(元)二次元へ急ぐ。
 正義のために戦うライダー達〜一号ライダー、V3、ストロンガー、アマゾン〜はモンスター相手に戦っている。どうにか敵を散らしたところへ龍騎達がやってくる。一号達を指さし「こいつらがメビウスを蘇らせようとしている奴らだな!」龍騎達はアギトにそう聞かされていたのだ。
 ところが実際は逆で、姫やアギトたちがメビウスを復活させ、人間達の世界を無に帰した後に自分たちの理想郷を作ろうとしていたのだ。
 策略にはまってしまった龍騎達。このままメビウスは復活してしまうのか!?どうなる、龍騎達! といった感じ。
 実際に見ていると、なかなか面白かった。この間の名古屋ドームと比べてはいけないけど、特殊効果はほとんどなくて、アクション中心。ゾルダも肉弾戦してたもの(笑)
 ただ、気になったのがお互いの呼びかけ。この舞台ではライダーの時の名前で呼びあってたんだよ。TVドラマではそんなこと無かったから少し違和感があった。でも、問題はそこじゃない。
 例えば、龍騎がナイトやゾルダに呼びかける時(その逆の時もあり)には「大丈夫か、ナイト!」だの、「ゾルダ!」だの言っているんだけど、王蛇に呼びかけるときには「浅倉!」……どちらかに、統一して貰いたかったなあ。
 ちょっぴりだけ、そんな風に気になったところもあったけど、楽しく終わった第一部のショー。続いてはお待ちかね!キャスト陣出演のトークショー

 この26日に登場したキャストは、須賀さん、杉山さん、涼平さん、弓削さん、高槻さん、そしてもちろん松田さん
 先ずは司会役の女性が一人ずつステージへ呼び込む。呼び込んだ順番は、涼平さん、弓削さん、高槻さん、杉山さん、松田さん、須賀さん。(順番は公演の一・二回とも一緒)それぞれ工夫を凝らして登場。でも、松田さんは何もしなかったなあ。呼ばれても一拍遅らせて登場しただけ。今まで色んなイベントで懲りすぎてたからシンプルにしたのかなあ。
 トークショーの流れは ステージに登場→始まりのご挨拶→MCに振られてお話→変身大会→お歌→終わりのご挨拶 こんな感じ。
 そう!ビックリしたことに、お歌の時間があったのだ!唄う弁護士(&秘書)のワンマンショー!勿論客席はサイリウムライトが輝いていた。(ステージ上のキャストも、ライトを手に後ろで横揺れしていた)

 一回目の公演時は、涼平さんと弓削さんの二人の世界炸裂(笑)『Dear Friend』を、何とフルコーラスで!二人の声が重なるところは、目をじっと合わせて唄う。司会の方の視線の先には弓削さんが居たのに、「本当に二人だけの世界で、弓削さんは私と目が合うかしら?と思って見ていたんですが……全く合いませんでしたね」そんなだ・か・ら!あちこちでネタにされるっつーの!いや、面白いけど(笑)
 二人の世界……というよりも、二人とも必死だったんだろうね。そんな必死さはバシバシ感じられて、ちょっとこちらもハラハラした。2コーラス目に入ってから、涼平さんの声が掠れてしまって、唄うのに苦しそうになってしまったから。その割にはアドリブ入れてるんだもん。あら?結構余裕なの?

 二回目の公演時には、杉山さんが『INORI』を。なんでも、この回は杉山さんのお母様が見に来ていたそうで、杉山さんに張り切って貰っちゃおうという事で、歌の出番。ちょっと歌詞が詰まりそうになっちゃったけど、可愛く唄いきり、「客席のみんながライトを振ってくれるのがすごい綺麗で、気持ちよかった」と満足そう。
 これでおしまいかと思ったら、「……いきますか?」と涼平さんと弓削さんの『Dear Friend』再び!嬉しい〜!二度目という事もあり雰囲気に慣れたようで、客席を見る余裕もできたよう。この時のアドリブ(もしくは仕込みか?)にもビックリ。歌詞に“信じることが 力に変わる”ってフレーズが有るんだけど、その、“信じ(る)”に引っかかった涼平さん、「♪ 信じる事が……え、真司?」と真司役の須賀さんを引っぱり出した!
 涼平さん、弓削さんに左右から引き立てられ半ば無理矢理、ヤケクソでワンフレーズ唄う須賀さん。「♪ ありがとうなんて 言えなくて 変わらずに見えるけど〜」須賀さんが(ワンフレーズとはいえ)唄うなんて思っていなかった客席は大歓声。
 歌い終えた二人に松田さんが「あれ(須賀さんが唄ったこと)、仕込みなの?いつの間に」とちょっと拗ねたカンジ(笑)
 仕込んでないってみんな笑ってたけどね。
 一・二回目とも、歌い終わった涼平さんと弓削さんは客席に向かって「ありがとう!」と笑顔。そして、「今年はこの曲で紅白狙います!」だの「三月からは全国ツアーです」だのと言い放つ。勿論冗談。どうしても笑いで締めくくりたいらしい。でも面白かった。

 トークの内容は『龍騎』全般について。ま、さすがにライダーショーなのだから。このトークも北岡事務所の独壇場。涼平さんの小ネタは多いし、それに乗る弓削さんも美味しいし。本編を彷彿させるような口調でやり取りする高槻さんにお茶目な人ねえと新発見。素早すぎるほどの鮮やかなツッコミが冴える松田さん、それらをあたたか〜く見守る須賀さんと杉山さん。
 『龍騎』最終回は見ましたか?というMCからの質問に松田さん、「リアルタイムでは見ていないです。丁度仕事で(須賀さんと一緒にお仕事していたらしいぞ。ひょっとして『恋は戦い!』の撮影か!?)…後から見ました」
 「最終回にまさか自分の歌がかかるなんて思っていなくて……スタッフからも聞いていなかったですし、本当にビックリしましたあ」と杉山さん。シーンと曲と合っていて素敵だったな。洒落てるじゃん、スタッフ!とか見ていて思ったもの。
 みなさん、エンディングの形はTV版がいい!との意見。やはり、一番長く通したストーリーだからかな?

 変身ポーズ大会では、これまた北岡事務所暴走。先ずはゾルダの変身!……する吾郎ちゃん(笑)
 一回目の公演では「変身!」と叫ぶ変わりに「先生…」と。二回目の公演の時には普通に「変身!」って言ってた。引き続き本家本元のゾルダ、北岡先生。吾郎ちゃんが「先生…」というコールでポーズを決めたからなのか「吾郎ちゃん…」とお返し。もう、笑いすぎて腹筋痛いんですけど〜!!
 次は蓮ちゃん。余り遊びを入れないで、(比較的)シンプルに極ノーマルに変身していた。
 さて、真ちゃん。これまた余り遊びはなかったものの「ちょっと変わったところでリュウガの変身を……」でも、リュウガって変身ポーズ無いじゃん!鏡からスゥーっと出てくるだけじゃん!「分かり難いんですけどね」全くその通り!
 ラストはタイガに変身するサトちゃん。みんなが工夫を凝らした変身ポーズを披露してきたので、「さあ、何をやってくれるかな、この男は!期待を裏切らないからな〜」とプレッシャーを掛けられる。
 二回目の公演時に変身前にMCと少し打ち合わせ。他のみんなからは「うっわ〜、何か仕込んでる!」「卑怯!」と言われていた。
 「先生……先生は僕の一番大切な人だから……変身!」とサトちゃんの台詞を入れてのポーズ。会場大盛り上がり!
 タイガの変身ポーズを会得している涼平さん、これもやってみた。他のキャストからは「タイガは難しくて出来ない」と声が漏れる。後ろで松田さんが悔しそうに「これ、難しいですよね〜」と呟きながら一生懸命、手の動きを真似ていた。
 さて、このトークショーに出演している中で、ただ一人、変身大会に参加できない優衣ちゃん。「実は私、変身してるんですよ」ミラーワールドに行くときには必ず変身していたそうだ(笑)「ただ、放映時間の都合で変身シーンがカットされちゃうんです」
 これを補足して松田さんが「変身シーンがフィルムに乗っても、CMに入っちゃってるんですよね。だから見られないんです」
 絶対見られない優衣ちゃんの変身ポーズを初披露!なんだか、一号っぽいポーズ(笑)ちょっとふにゃっとした照れ方が可愛かった。
 各人がポーズを取るときに、客席最前列にいたファンの方がカードを差し出した。松田さんの時には同時に三名の方が「これを……!!」とステージに走り寄ってきた。困った松田さん、その三枚のカードを全て重ねて左手に持ち変身!三枚重ねて持てちゃうんだ、と感心。感心する箇所が違う?

 ショーの最後には一言ずつコメント。惜しみない拍手と歓声。本当に終わりなのが残念という惜しまれる空気感倍増。
 全てが終わり、ステージには緞帳が降りてくる。下がる緞帳に合わせて身をかがめる皆さんの姿が嬉しかった。
 本当に楽しいひとときをありがとう。そんな想いで一杯のままパンフレットを持って、仮面ライダーナイトのサインを貰ったワタクシ。そうかぁ、ナイトのサインってこうなんだ(笑)

 一回目のショーの後、会場の外で川口さんを発見!声を掛けようかと思ったのだが、ファンの方とお話もしていたし、「何を話せばいいんだぁ〜!」と、ちょっと照れちゃうのでやめといた。でも、得した気分。

 ただ、残念だった事はショーの最中の写真撮影。「止めて下さい」って言ってたんだから。撮影に夢中になるのも分かるけど、あれじゃあフラッシュが凄くて、ステージの上の皆さんはこちら客席の事は全く見えなかったんじゃないかな?ステージを去っても、しばらく視界はおかしな具合になってたんじゃないかな?
 こちらが楽しんでいるのが見えていたら良いんだけど。

 

040  勝手に大爆走

2003.02.05 up

 ワタクシは、バラエティ番組が好き。トーク番組は特に好き。普段とは違う面が見られるから。ただし……出演者が多すぎるとトークに差が出るからちょっと難あり。でも、自分と番組放映時間が合うと見てしまう。そんな番組の一つに『踊る!さんま御殿』がある。

 最近、この番組に特撮番組を経験した、若い俳優さんの登場が多くなった。(ように思う。)
 色んな人が出てこそ、面白いトーク番組だから嬉しいんだが、残念なのがそういう若い俳優さん達はTVに映るチャンスが短い。
 笑顔だけちらりと見えただけだったり、せっかく話を振られても、別の方に取られてしまったり……。きっと、収録時には少しは喋っているんだろうけど、ファンとしては余りにも悲しい。
 少し前に萩野崇さんが出演した。その時の彼の画面への露出は今思うと、奇跡的な気さえする。まさかあんなに喋るとは思っていなくて、録画をしていなかった事を心底悔やんでいる。
 それに引き替え、この間の一條俊さん、昨日の高槻純さんの画面への映りはホント悲しかった。ろくろく声を発していなかったし。
 一緒に番組を見ていたワタクシの母上は「後ろの女の子二人が全然喋れないのよ、さんまちゃんも話振ればいいのに」と高槻さんを、ずっと女の子だと思い込んでいた。(これには少し笑った)

 松田さんには少しでも色んなトコに出演して欲しい。番組に出させて貰えるならもう、放映の時間・内容は問わない!絶対見るもん!でも、考えてしまう。トーク番組に出なくても良いよ、とも。
 松田さんのペースと、トーク番組。特にあの番組とは相性が悪いかもしれない、と。

 ファンとして、乱れる想い。……べつに、この番組に出演するわけじゃ無いのだけど。


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