3年生の現代文

3年生の授業が終わりました。この学年は、3年から初めて教えたのですが、教えやすい学年でした。
最後の授業で、生徒の感想というより、来年度以降の私へのアドバイスとして書いてもらいました。
「国語の力とは何か」。いつも問題になりますが、高校で3年間、小学校から通算12年間、国語を学んできた現役のプロの学び手である生徒に聞くのも大いに参考になるでしょう。
なお、2000年度の3年生の実施授業一覧は、こちらです。


1.3年間の現代文(1、2年を含む)の教材の中で、心に残っているものベスト5と、その理由を書いてください。

第1位だけの集計

学力伸長文系クラス 39 準学力伸長文系クラス 35 普通文系クラス 34
菜の花の沖 13 舞姫 10 舞姫  16
こころ こころ ウサギ
夢十夜 菜の花の沖 こころ
ウサギ 悪人礼賛 破壊者ウルトラマン
舞姫 羅生門 山月記
山月記 アグネス論争を読む
ウサギ

第5位までの集計

学力伸長文系クラス 39 準学力伸長文系クラス 35 普通文系クラス 34
菜の花の沖 31 舞姫 28 舞姫 28
こころ 23 こころ 22 ウサギ 20
舞姫 悪人礼賛 18 思い出スピーチ 16
ウサギ 16 ウサギ 17 菜の花の沖 13
山月記 13 菜の花の沖 16 悪人礼賛 11
悪人礼賛 11 羅生門 11 破壊者ウルトラマン
羅生門 10 アグネス論争を読む アグネス論争を読む
伊豆の踊り子 思い出スピーチ こころ
夢十夜 チェスで人は負けたのか
アグネス論争を読む 山月記
「共生」とは何か 「共生」とは何か
センター模試




コメント

★1、2年の教材が選ばれているということは、それだけインパクトが強かったのでしょう。

★「こころ」はやはり強いですね。「山月記」や「羅生門」も善戦してますが、「こころ」には及びません。「夢十夜」の健闘が光ります。

★3年では、やはり定番の「舞姫」が強いですね。

★ところが、学力伸長文系クラスでは1位が「菜の花の沖」。これは団体鑑賞で見たので印象が強かったのでしょうが、このクラスでだけダントツトップなのは、おもしろい現象です。

★新作教材として、善戦しているのが「ウサギ」です。主人公の年齢や予備校時代のエピソードなど、生徒に近いことも大きな要因ですが、「死」について考えたことを理由に上げている生徒が多いのが興味深いです。

★評論教材の「悪人礼賛」も大善戦です。これは、善人は扱いにくいが、悪人は付き合いやすいという逆説が、この歪んだ世の中にマッチしたのでしょう。

★「『共生』とは何か」の善戦は、教材の中身より、授業の後で実施した「エコ・ロールプレイ」の影響です。
 



2.3年間の国語(古典を含む)の授業で、身についた国語の力について(国語の力とは何だと考えたかを含めて)、書いてください。

学力伸長文系クラス

ヌこれから社会に出てを日本語必要だし、自分の意見もハッキリと伝えていかなければならないと思います。私は3年間の国語で少しは自分の考えをまとめられるようになったと思います。

ネ自分で本を読むのと違い、普段考えない所まで深く入っていくから、感受性というか、考える力がついたと思う。本を読む機会も増えたので、評論など、いろんな人の考え方にも触れる機会が増えたと思う。

ノテストで点が取れるかどうかということにあると思う。なぜなら僕は、学校でその教材に対してこれだけ強い関心を持って、それに対しいろいろ考えても、学校は、テストの点数でしか、僕を評価してくれない傾向が強い。そんな点で自分を見ると、確かにある程度の要領がつかめだが、あまり力がつかなかったと思う。

ハ中学のころは、国語は勉強しようがないと思っていたけど、高校に入って国語にも解き方があるんだということがわかりました。

ヒ国語は冷静かつ理性的に読むものだと思いました。感情が入ると、評論も、小説も、ほとんど解けない。どれだけ自分のフィーリングからはずれていっても、無視して解く力がついた。

フ人間の裏の心理を読む。普通に読むだけでなく、論理的に読むこと。

・文字で表面化されているものもその裏に隠されていることを探る、難しくも、またそれができるようになると面白い学問だと思う。

ヘ評論など読み解く力がついたと思う。こういう力がつくにつれて難しい本にも挑戦できたりした。

ホ読書カードを月に2枚提出というのはあってよかったと思います。いやと思いながらも我慢して読んでいるうちに、だんだん好きになってきた。

マ日本で生まれ育った以上思考はたぶん日本語で行っているので、分かりにくい日本語を使いこなすために国語をやるのかな。国語ってニュアンスでできているし、外来語もそのまま使う言語だし、分かりにくいこと限りなし。この言語で論理的に考えるのは難しいのかも。

ミ言葉をいっぱい覚えた。

ム国語の日常の力とは深く読む力、入試の力とは広く浅くの力。



準学力伸長文系クラス

メ文章をうまく書く見本や、ものごとうまく考える力といった、技術的なものだと思う。

モ人間について勉強するものだと思います。自分の中にある答えの幅が広がったような気がます。

ヤ授業じゃなかったら読まないという話を読める。同じ文を読んでも自分と他人では感じ方や考え方が違うと思います。

ユ最初は与えられたものをやっていたという感じだったけど、こういう風にも考えられるんだというふうに自分の性格や考え方と比べて分かったことや発見したことがあったで、国語をとは考え方を変えれば学ぶことの多いものだなと思いました。

ヨノートを写すだけの教科と違って、自然と考えるということをさせる力があると思う。

・答えはひとつだけではないので、自分が他の人との考え方がどう違うのか、同じところはあるのか、分かることができる。

リ自分が大体どのような本に興味があるのか気がつけた。

ル昔の話を考えることで、日本人心の移り変わりを知って、これから先どうなるかと考えたりすることができると思う。

レたくさん本を読んで何かを感じとり、その中で自分の考えを持ち成長していくんじゃないかと思う。意志を持たない人は人に流されて生きていく、いわゆる金魚の糞になったり、いじめに加担したり、そういうことがないよう、国語で常識を学び意志を持ち、そしてはばたいて行くんだと思っています。



普通文系クラス

ロ今までなら普通読み流していたところがすごく気になって深く考えたりするようになった。

昔の人はどんなことに感動しているのか、どんなことで笑っていたかが分かった。

評論とかは「どうせ他人の意見だ。興味ない」とか思ってあまり好きでなかったけれど、注意しながら読んでいると、作者が本当に言いたいこと、その文章よって伝えたいことなどがなんとなくつかめてきて、少し面白いと思えるようになった。



コメント

★ものごと、特に人間の心理について考え、読み解いていく力だと考えている生徒が多いことがわかりました。自分の人間としての成長の糧にしてくれているようです。

★実際、このような授業をしてきたのだから、それを生徒が正しく受け取ってくれたのだから、成功といえば言えるが、最近気になっている、言語技術的なものをどれだけ身につけてくれたのかと考えると、反省する所が多いです。

★表現力を身につけたり、読書に興味をもってくれた生徒も多いようでした。

★反面、テストの結果でしか評価してくれないとか、入試問題を解くのは自分を殺さなければならないことを学んだという、痛い点を指摘してくれた生徒もいました。



3.1・2年の国語の授業を振り返って、こんなことをしてほしかった、こんな力をつけてほしかったということについて書いてください。(進路補習や赤点補習についても)

学力伸長文系クラス

ヌ話し合いの授業をしてほしかったです。話し合いをすることで、他の人の意見が聞けるし、クラスの中もよくなると思います。

ネ1、2年のころからセンター模試のようなものをしてほしかった。

ノ抜け出しなどはテストであるけれど、50字程度やそれ以上の記述を学校でしたことはたぶんないです。してほしかったです。もっと詳しい漢文の句形も。

ハ古典の文法を少しわかりやすく教えてほしかった。

ヒ古文で近代の文章をやってほしかった。

フ国語(現文)の解法プロセスをきっちり教えてほしい。

ヘ1、2年の時にもう少し古典の基礎とか漢文ができいると3年になって楽だったと思う。ずっと受け身だったのでもっと考える授業がよかった。

ホ古典で単語テストとかした方がよかったかも。古典の文法より日本語の文法をやった方がいいかもしれない。作文の書き方とか。手紙の書き方とか社会で必要になってくるだろうし。

マ小論文対策みたいなことを補習ではなく授業であってほしかった。

ミセンター対策だけじゃなく私大対策をしてほしかった。

ム文学史で覚えないといけない本も授業でやった方がよかったと思います。

メスピーチとかして人前で自分の考えとかを発表する練習みたいなのがしたかった。

モ私大対策として記述式のものを9、10月にしてほしいと思った。文学史は1週間に1回という感じで小テスト形式にして少しずつ覚えられたら少し楽になるかな。

ヤ授業内容覚えていたら、点が取れるテストはやめてほしかった。

ユ古典の助動詞小テストなどを分割して何回もやってほしかった。



準学力伸長文系クラス

ヨ今売れている話題の本とか取り上げて授業をしてほしい。

ラ社会的な問題についての話を勉強したかった。

リテストでは授業中にノートに書いたことを覚えるばかりで、これが国語なのかという感じでした。

ル読書をする時間をつくってほしかった。

レ自分で要点をまとめるとか、みんなで話し合う機会がなかったと思う。

ロ小論文の書き方を早くから教えてほしかった。2年のときからコツやポイントを教えてほしかった。

テストだけで成績を決めるのでなく、もっとみんなが発言する機会があってもよかった。討論などを1年からやっていたら慣れるし、時間もあるし、もっとすべての人が言う必要がある時には自分の意見をはっきりと言える大人になると思う。



普通文系クラス

テスト勉強の仕方を教えてもらいたかった。

漢字検定をもっと勧めてほしかった。

授業では教材の扱い方をもっと広げてほしかった。評論文とか物語りとか、それによって作者の考え方はどうかとか、ここの場面は誰がどう思っているのかとか、作品の内容を考え込んで行くやり方が多かった。でもそれだけじゃなくて、そこで自分が感じたものは何かとか、曾野作心から一人一人が何を得たかとか言うことを重視した方がよかったと思いました。

3年で進路のためにした小論文でしたが、短期ではやはり上達するのが難しかった。それに何かと3年は忙しいので、突然始めてもどう書いたらいいかわからなかった。1、2年でも小論文は少しでもした方がいいと思います。

もっとアンケートなどをしてみんなはどう思っているのかを取り上げてほしかったです。



コメント

★学力伸長文系クラスでは、センター試験直後で、国語の点数がとれなかったこともあって、俗に言う受験の力に関する要望が多いようでした。これは、真摯に受け止めるべきでしょう。

★小論文に対する要望も多いですが、これも受験で苦労した結果でしょう。3年になって必要に迫られてその重要性がわかったということでしょう。その労力は大変ですが、1、2年から教えることも大切です。

★小論文もそうですが、スピーチしたり、話し合ったりする機会を望んでいる生徒が多いのは、うれしい要望です。全員に動機付けするのは難しいですが、1年生からそういう機会を多く設ける必要を感じました。



4.この1年、論理的な読解力と状況や心情を理解する力をつけてもらおうと授業してきました。教材の流れを考えたり、生徒の興味を予想した教材や考えてほしい題材を取り上げた教材を選んできました。授業の方法も一方的な講義だけでなく、質問を多くしたり、感想や意見や要約を書いてもらったり、話し合いの授業を取り入れたり工夫してきました。また、授業前に漢字プリントや「国語読解の智」をしたり、「愛と友情の谷間」「初恋坂物語」「お見合い物語」などを読み物を配布したりしました。授業を受けていたみなさんの反応はどうでしょう。感想やアドバイスを書いてください。

学力伸長文系クラス

ネ心理ゲームやアンケートのようなものが楽しかった。「国語読解の智」は身についたと思います。

ノ討論したのは楽しかった。日ごろ話さないような話題をみんなで話すことで、どんなことを考えているのか分かったのでよかったと思う。舞姫で毎時間要約したのはよかった。

ハみんなの感想文とか意見とか読む機会が多かったのはよかったと思う。

・どの教材も興味を持てるものばかりでした。、感想や意見を書くのが苦手だったので少し苦労しましたまたが、前よりは自分の考えをうまく表現できるようになったと思います。

・エコロールプレイなど、遊び感覚で話し合いができたので、おもしろかった。

・字をきれいに書いてください。3学期は慣れたけど、1学期は読めなかった。

・要約や意見文、感想文は書くのに苦労したけど、それをやることで入試の小論文にも役立ったと思う。

・今まで受けてきた授業とは違うなと最初に思いました。質問されたり、要約があったから、授業中に「聞いて考える」ということができたと思う。

・生徒に質問するのはいいけど、考える時間を与えすぎるから他の人たちは暇で眠かったと思う。



準学力伸長文系クラス

ヒ新しい教材に入るときはいつも何か楽しいゲームやアンケートみたいなものをしてくれました。私は結構楽しみにしていました。

フみんなの感想文などをも見せてくれたので、みんなの考え方がよく分かったように思います。

ヘテストは難しかったですが、丸暗記すれば取れるテストやなく、頭を使って解く問題だったので楽しかった。

ホ要約などが毎回毎回になると結構大変だと思っていたけど、あれによってすごい力がついたと思う。それを点数化することによっても、良い点を取ろうと思って真剣に考えました。

マ討論やロールプレイなど、生徒が積極的にできるものをすることで、授業の印象が強くなるし、内容も普通に授業をするより頭がに入るし、積極的に読もうとする。

・質問をしたりするので、答える力を養えたと思う。

・次は何をするのだろうとクラスのみんなでワクワクしていたのを覚えています。

・エコロールとか3分間スピーチは初めは何か面倒でなぜこんなことをやらなアカンのかなと思ってたけど、やってみると楽しくてはまってしまいます。あんなふうにただ文章ばかりやるんじゃなくて、ときどきみんなの前で話したり、みんなで話し合いみたいなものがあるので、いつも授業で面白くないと思うことはなかったです。

・あて方がバラバラなので気が抜けなかったとが結構つらかったです。

・ひたすら板書でなく、さまざまな方向から自分の考えを深めることができてよかったです。形式がはっきりしていない分、興味をひかれ気づくと楽しく、先生の思惑通りに授業が進んでいたと思います。

・先生のお見合いの話とかは面白かった。先生暴露しすぎと思ったけど本当のことだから面白かっただと思います。

・「あぁ自己満足の世界やなあ」というのが第一です。でも面白くはありました。

・思い出スピーチは最初はすごく嫌だったけど、終わった後はもう1回したいと思うぐらいにすがすがしい気持ちになった。みんなから反応が返ってくるのがよかった。

・なにより思い出スピーチがよかった。みんなの前で話すのはちょっと嫌だった。でも皆のスピーチを聞いていると別に分かってもらわなくても、私は3年間これだけやったというのが伝わればいいと思った。実際スピーチが終わってみんなの感想見ると感動してしまった。

・授業前に配られるプリントを結構読んではまっていました。読むほど次はどうなるのかなと思っていました。

・初めはどんな人かわからなかったけど、3学期の最後という時期にきて、大体こんな人かなあっていうのがつかめてきた。先生は少し物事を考えすぎているところがあるかもしれないから、ナチュラルていいと思う。

・先生が授業の前にくれる読み物はすごく面白かった。昔の話なのにとても詳しく覚えているんだと思った。日記でも書いていたですか。

・なにより書くことが多かったけど、そのおかげで受験に役立った。

・今日先生の話を聞いて、初めて教材がどのように選ばれているのかが分かった。それで納得がいった。いつも何でこんなことをするんだろうとばかり思っていた。教科書にいくらでも面白いものがあるのに全然しないで、持ち込んできた教材ばかりやったりして納得いきませんでした。ただやってきた教材が面白くなかったというのではなくて、考えがあるだからもう少し生徒にそれを伝えた方がいいと思います。

・思いにスピーチは1番楽しかった。普段こんな大勢の前で発表することはまずないから、それになれる良い手段だと思いました。

・先生は結構奥の奥まで難しい追求をするなと思いました。授業についていけないこともしばしばありました。



普通文系クラス

・もとから国語は好きだったけど、興味の示し方がすごく先生の授業で上がりました。

・正直、暴露しまくりいただと思いました。自分のプライベートなことまでいちいち書いて皆に配って。並大抵ではできないと感心しました。でも先生という概念を覆したし、意外とわがま
まだなと知ることも出来ました。

・教科書以外の教材を使ってやるのは楽しかった。皆で話し合ってひとつの答えを出すような事業も楽しかった。

・授業内容はゆるい部分があります。ときどき曖昧な感じで終わっていて、答えがあやふやな時があります。

・生徒が質問の答えにつまずくと、分かるまでとことん付き合うなんて、あまりやる人はいないです。普通は飛ばすか、機嫌を悪くするかどちらかです。その優しさと温和なところは先生にしかないと思いました。



コメント

★「自己満足」、その通り。授業の教材選びとツカミは、私の趣味です。それで、生徒も「満足」してくれるなら、それでいいじゃないですか。

★さすが、生徒は鋭いですね。時々曖昧に済ましている部分を見逃してはくれませんでした。

★私小説作家ではないので、自分を切り売りするつもりはありませんが、45歳にもなると、生徒の頃の思い出は昔話として語れる年になりました。

★みんなの感想文をプリントにして配布するのは、労力が必要ですが、音声入力ソフトのおかげで容易になりました。討論する時間はなかなかとれませんが、プリントにして読ませることで少しは補えると思いました。

★話し合いや、アンケート、心理ゲーム、スピーチ等々、生徒が人と人とのふれあい、自分探しに飢えていることを改めて感じました。


★ショートレンジでの受験対策「国語読解の智」も好評でした。新しい武器ができました。




1年生の国語T


1年の授業も終わりました。1クラスだけですが、普通のクラスです。
最後の授業で、各教材の5段階評価と感想を書いてもらいました。(5は+2、4は+1、2は−1、1は−2で計算しました。)
なお、2000年度の1年生の実施授業一覧は、こちらです。


印象に残った教材best8

第一位  53ポイント  「エイジ」(現代文)
第二位  24ポイント  「読み聞かせ」(現代文)
第三位  23ポイント  「これからの生き方を考える」(現代文)
第四位  21ポイント  「教師に対する一問一答」(自己紹介)
第五位  19ポイント  「羅生門」(現代文)
第六位  16ポイント  「I was born」(現代文)
第七位  15ポイント  「ど演歌をつくる」(現代文)
第八位  13ポイント  「言葉の力」(現代文)



生徒の感想

▼先生の授業はヘンテコな授業が多かったように思う。特に現代文!でもかったるい授業よりだんぜん楽しい授業だった。
▼とにかく古文はおもしろくなかった。古文はせいとにとれがやりたいかをアンケートしたらいいと思う。
▼国語の授業は時々授業っぽくないことをしたりしておもしろかった。エイジは真剣に考える所があった。ビデオをみたりして良かった。
▼自分たちで考える授業は難しかったけど、あれはやった方がいいと思う。
▼もっと本を読んで欲しかった。
▼眠くならないような授業をしてほしかった。中学ん時より点がかなり下がった気がする。
▼1年間こんなに予習するのは初めて。珍しく頑張った。なぜか? 授業がとてもオモシロかったに違いないのです。
▼少ししかやらなかったけど、読み聞かせがよかった。私は自分で読むのもいいけど、人に読んでもらってそれを聞く方が好きです。少ししかやらなかったけど、もう少しやって欲しかったです。
▼「これからの生き方を考える」、この教材が一番印象的だった。国語の授業だけだった、こういうゲーム感覚でできる教材があるのは。
▼国語の授業で一番楽しかったのはど演歌を作ったこと。すごい笑けたし、めっちゃおもしろかった。国語の授業とは思えへんかった。逆におもしろくなかったのが、漢文と古文。なんか意味わからんかったし、苦手やし、まだあんまり理解できない。



教師のコメント


★ベスト8はすべて現代文。裏を返せば、古典の授業がまずかった。大いに反省しています。でも、現代文の授業はちょっぴり自信があります。
★第一位の「エイジ」は、我ながらいい出来ばえだった。

★第二位の「読み聞かせ」は、大番狂わせ。大いに意外でした。重松清の『日曜日の夕刊』から、「卒業ホームラン」は「チマ男とガサ子」を読んだのですが、読んでいる間はそれほど反応がなかったのに。でも、幼い子がお母さんに本を読んでもらうように、高校生も本を読んでほしいのだなぁ。

★第三位の「これからの人生を考える」も、気合を入れた授業だった。グループ学習、しかも話し方聞き方という、どちらかといえば苦手の授業に挑戦した。一輪車操業でかなり疲れたが、充実感はあった。

★第四位の「教師に対する一問一答」は最初の授業の自己紹介を兼ねた授業だったが、インパクトは強かったようだ。

★第五位にようやく教科書の教材が出てきた。やはり「羅生門」か。

★第七位の「ど演歌をつくる」は、樺島忠夫の「日本語スタイルブック」の付録の、昭和43〜4年の歌謡曲を分析してプログラム化したものです。当時は歌謡曲だったものが、今となっては演歌も演歌、と演歌になってしまった。





コメント

ホーム