SORAの写真集
私たちが見つめるアフガニスターンの大地。
カーブル市内の活気、バーミアンの遺跡、スルハバット郡タイラシャック村の人々…。
今、懸命に立ち上がろうとしているアフガニスターンの人々を追いました。
ソーラークッカーのご紹介!
村人たちとの話し合い
ぺトップ村の子どもたちと植樹
スルハバット郡 小学校建設プロジェクト
ワルダック州スルハバット郡の子どもたち
グリーン・プロジェクト−植樹活動中!
チャリカールにて地雷撤去作業中
ハザラジャード巡回医療活動
バーミヤーンの風景
ハザラの大地で−カレーズ掘り支援
カーブルのカーペット工場
アフガニスターンの様々な職業
カーブルの縫製学校
アフガニスターンの風土病−リーシュマニア症
カーブルの街並み
イスラマバード難民居住区
イスラマバード識字教室の子どもたち
イスラマバード難民居住区−ナーン配布
コトカイ難民キャンプ


ハザラジャード巡回医療活動
私たちSORAの巡回医療チームは、カーブル市内の難民キャンプやハザラジャード地方ワルダック州スルハバット郡の約1万世帯を対象に巡回医療を実施しています。

車で、ロバで、徒歩で…。私たちはどこまでも出かけます。
アフガニスターンの5歳未満児死亡率は、257/1000人と世界で第4位。
(UNICEF世界子供白書2003)

下痢症や呼吸器感染症など日本では考えられないような理由で幼い子どもが亡くなります。私たちは国の将来を担う子どもたちの健康管理やその子どもを育てる母親への健康教育が大切だと考えています。
巡回医療は、普段外に出ることが出来ない女性には大人気!
1日に100人を超える人たちが医療相談に訪れます。

女性たちの話を聞き、薬を配布しました。

重いアクセサリーをつけ、長い髪を編みこんで、全面刺繍のきれいな帽子をかぶっている女性たち。多くの女性が肩こりと、それに伴う頭痛・腰痛を訴えます。

首廻し、肩たたき、肩もみ、ツボ押しなど首と腰の関節を伸ばす体操を実施しました。開始当初は恥ずかしがっていた女性たちですが、筋肉や腱が伸びるにつれ笑顔がこぼれるようになりまた。



バーミヤーンの風景
私たち、SORAが緑化活動や、巡回医療を続けるハザラジャード地方。
その中心地がバーミヤーンです。

バーミヤーン渓谷は、カーブルから北西に240km、ヒンドゥー・クシュ山脈の端に位置します。標高2500mのこの地は、インドと西アジアを結ぶ交易路として栄え、古代から砂漠のオアシスとして知られてきました。
オアシスに聳え立つヒンドゥー・クシュ山脈を削り込んでつくられたバーミヤーンの遺跡は、東西2つの大立仏像をはじめ仏堂、壁画や天井画、修行僧たちの暮らす僧院で構成されていました。

2001年3月、タリバンによって破壊された世界遺産としても有名です。
破壊され、ポッカリと穴の開いた東の大立仏の跡。
632年、玄奘三蔵は、長安からインドに向かう途中バーミヤーンに立ち寄っています。『大唐西域記』には、「バーミヤーンは雪山の中にある。<中略>王城の東北の山のくまに立仏の石像がある。高さ百四・五十尺ある。金色にきらきらと輝き、宝飾がまばゆい」と書かれています。大立仏は、かつては金箔が張られていたようです…。

バーミヤーンの少女たちと。
少女の後ろに見えるのは、仏教の聖地として修行僧たちが暮らした僧院や仏堂の跡。バーミヤーンの遺跡には、750を超える僧窟がありました。永い年月によって風化されてしまいましたが、創建時の僧窟は細長い通路でつながり、内部は壁画で装飾されていたといいます。
玄奘三蔵だけでなく、アレクサンダー大王やチンギスハンもこの地を訪れました。ハザラジャードに暮らすハザラ族は、チンギスハンの末裔だと言われており、日本人と同じモンゴロイドです。

ハザラ族の少年。



ハザラの大地で−カレーズ掘り支援
1998年以来、中央アジアから西アジアを中心に、一部インドにかけての広い地域を襲った干ばつによって水が涸れ、アフガニスターンの農業は大きな打撃を受けました。かつては緑に覆われていた大地が、今は乾いて茶色い色をしています。
「茶色が延々と続くハザラジャード高地に緑を!」
アフガン難民を支える会−SORAは、JRUと共同でカレーズ(アフガニスターンの伝統的な横井戸で昔から灌漑用水とてい使用された)掘りに取り組んでいます。
平均標高3300m。アフガニスターン・バルダック州・スルハバード郡には、約120の村があり5422世帯が暮らしています。
村人たちにはカレーズ堀りのためにスコップ、ツルハシ、ハンマーなど11種類のものを配布しました。
1ヶ所あたり10〜25人がもくもくと作業を続けています。
村には、昔からの伝統的な掘り方があり、カレーズ掘りの「専門家」が存在しています。その指導者の下、村人がカレーズを掘り進めています。
手も足も泥だらけ…。
でもそれは、水が出はじめた嬉しい証拠です。
干ばつで荒れ果ては農村では生活できないけれど、農業用の水源が確保できれば、住み慣れた村で生活ができるようになるでしょう。

水の大切さ、緑の大地を増やすことの重要さをこれからも見つめ続け、活動を続けます。



カーブルのカーペット工場
ここは、『アフガン難民を支える会−SORA』が、自立の支援をするカーブルのカーペット工場です。
約300坪の敷地。そこには、30ほどのカーペット製作のための外枠が備え付けられており、70人ほどがカーペットを織っています。
横80cm×縦1mのカーペット。
1枚織るのに、平均2ヶ月もかかるのです!
カーペット製作所では、兄弟・姉妹同士が並んでカーペットを織っています。
小学生くらいの子どもたちも、長年、カーペット織りに従事しているので、どの子も熟練者です。
小さな子どもたちは、母親と並んでカーペット織りを習います。
手に職を付け、自立を目指す…。
私たちも負けてはいられません。
カーペット工場の2階に併設されている識字教室。

現在、アフガニスターンでは、正規の小学校教育といえども日に3時間しか授業がありません。通常は、算数、国語、イスラーム教の授業を受けますので、SORAの識字教室でも「午前中の3時間は、勉強に当てること!」としています。
ただいま、英語の授業中…!

子どもたちの暗記力はすばらしく、3ヶ月もすると英会話ができるようになるようです。