耳をすませば 
トリビア(豆知識)

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映画「耳をすませば」に関するトリビアを載せていきます。
随時追加、まとめていきます!


 ■前情報

『耳をすませば』公開にいたる経緯

■映画『耳をすませば』は、近藤監督20代、宮崎監督30代からの夢の結晶

「時代の変化の中で形はかえてはいても、『耳をすませば』は、まぎれもなく20代と30代の僕等がいつか実現させたいと考えていた作品」
近藤喜文監督葬儀の際の、宮崎駿監督による弔辞より。
以前から宮崎監督は、近藤監督に作品を作らせたかった。

■原作『耳をすませば』は掲載打ち切りになっていた…

原作、柊あおい先生。『りぼん マスコットコミックス』1989年8月号~11月号掲載の4回掲載。
前作「星の瞳のシルエット」は「250万乙女のバイブル」と呼ばれた名作少女マンガ。
この前作にくらべ、少女漫画としての読者評価が悪かったのが原因。
当初は長期連載を想定していたので、伏線の整理に苦労したとのこと。

■原作『耳をすませば』と宮崎監督との出会いは偶然の奇跡

1989年夏、宮崎駿監督が毎年夏に過ごす信州の山小屋に休暇でいたところ、
姪たちが持ってきた「りぼん」を偶然読み、そこに「耳をすませば」の2回目が連載されていた。
少女漫画らしからぬ内容が気に入り、前後の展開、ラストを想像していった。
そして耳をすませばは、近藤監督に向いていると考えた。単行本を読んだのは1993年。
ちなみに1989年夏は「魔女の宅急便」が公開された年。

■映画『耳をすませば』企画提出は1993年11月

宮崎駿が提出。監督として、近藤喜文を抜擢。
制作開始1994年3月1日、製作終了1995年6月3日。初号試写会6月7日。

■ジブリスタッフは1994年6月に聖蹟桜ヶ丘でロケハンを行っている

写真は1996年、同じく聖蹟で行われた「耳をすませばの世界展」で展示された。

■映画『耳をすませば』での役割

・宮崎駿 製作プロデューサー・脚本・絵コンテ
・近藤喜文 監督
(近藤喜文は20代のころから動画担当として宮崎監督を支えていった。1998年没)
・絵コンテは、宮崎監督のラフを近藤監督が途中まで清書して使用(2学期中間試験あたりまで)

■公開前に『耳をすませば』特番がTV放送された

1995年7月1日に、日本テレビで放映。月島雫役の本名陽子と、当時日テレアナウンサーの福澤朗が進行。
大神いずみアナウンサーがクレモーナに取材にも行った。

■映画『耳をすませば』公開は、1995年7月15日(土)

キャッチコピーは、糸井重人による「好きなひとが、できました」。CMで雫の声でよく流れたので勘違いしている人もいるが、劇中ではこのセリフはしゃべっていない。
東宝洋画系209館。同時上映で「On Your Mark」。

 ■この頃の時代背景

劇中の設定1994年や、公開時の1995年について

■劇中では1994年の8月から11月までの出来事

劇中の設定は1994年。詳しい日付については「耳をすませば 劇中の時間軸」に記載。⇒コチラ

■映画『耳をすませば』の時代は、1枚1枚手作業で色を塗っていった

・当時はセル画に手塗りで色を塗っていく時代。作画枚数6万4491枚。手塗りはジブリでは「もののけ姫」が最後。
・デジタル技術の導入を始めていた。イバラードのシーンなど。ジブリ初デジタル導入は「平成狸合戦ぽんぽこ」。
・日本アニメ初のドルビーデジタル5.1chが採用。ですので是非『耳をすませば』は5.1ch環境でご覧ください。

■劇中の1994年の頃の生活

・携帯電話は、ほぼ一般には出回らなかった。学生にはポケベルが流行った。
・インターネットも一般ではまだ使える環境ではなかった。一般家庭でできるネットはテキストベースのパソコン通信で、まだ敷居が高かった。
・パソコンの普及は翌年のウィンドウズ95からなので、当時は家庭にはワープロ(文章を入力、編集、印刷できるシステム)が主流だった。
・ビデオ録画は「VHS」、ゲームは「スーパーファミコン」、音楽は「CD、カセットテープ」が主流。
・夏は猛暑(8/3 東京で最高気温39.1度)となり、カルピスウォーターがやたら売れた。
・1994年の流行語大賞は「すったもんだがありました」「イチロー効果」「同情するならカネをくれ」

■公開時の1995年の出来事

・「阪神淡路大震災」「オウムサリン事件」が発生
・前年12月に「プレイステーション」が、95年11月に「ウィンドウズ95」が誕生。
・庵野秀明監督の「新世紀エヴァンゲリオン」が10月にTV放映。大きな社会現象となった。
・ジャンレノ主演の「レオン」、岩井俊二監督の「Love Letter」、押井守監督の「攻殻機動隊」、特撮「ガメラ 大怪獣空中決戦」も1995年に公開。

 ■作品内の豆知識

耳をすませば作品内のトリビアを、劇中の流れにあわせて

■オープニング最初の映像は、ジブリの前作「平成狸合戦ぽんぽこ」のラストシーンと同じ

遠くに東京都心を映しだす夜景がほぼ同じです。「平成狸合戦ぽんぽこ」も同じく多摩が舞台。

■「耳をすませば」というタイトル名には、「忘れられないように」という作者の想いがあった

原作者、柊あおい先生によれば「少女漫画のタイトルは一般的に恥ずかしくて人に言えないものが多いから、
人に言っても恥ずかしくなくて、耳に聞いて心地が良い、忘れられないようにしよう」と、日常の言葉の中から「耳をすませば」を選んだ。

■流れる英語版カントリーロードはカヴァーバージョン

オリビア・ニュートン・ジョンによるカヴァーバージョン(1976)で、オリジナルはジョン・デンバー(1971)。イントロを重視

■駅周辺のモデルは多摩市にある「聖蹟桜ケ丘」駅周辺

宮崎駿が多摩にあった日本アニメーション(聖蹟桜ヶ丘にある、アニメーションスタジオ)に勤めていた頃から親しく地のりのある町だったから。
完全に一致ではなく、ところどころ変化させている。

■雫の住む駅「向原駅」と、実際の隣駅「百草園」駅とは大きく異なる。

公開当時、改札は地下で、駅舎も違う。駅前の雰囲気も違い、ファミマ(現在閉店)の形も違う。
踏切もあるが形が同じというわけでもない。聖地巡礼でいくとがっかりするので注意。

■雫の父親役はノンフィクション作家の「立花隆」が声を当てている

2021年永眠。

■『耳をすませば』は環境音にもこだわっている

例えば冒頭の月島家で家族団らん時、近くで救急車が走る音が聞こえる。
ぜひ一度、ブルーレイ版をヘッドホンをしてしっかり「耳をすませて」鑑賞してほしい。

■図書カードが「県立図書館」になっている

明らかに東京都が舞台なのですが…原作が県立図書館だからの影響かと思われます。
また、雫が借りた本「ウサギ号の冒険」「炎の戦い」「とかげ森のルウ」は実在しない。

■緑と白の建物は、多摩市にある給水塔

多摩ニュータウンにある愛宕団地にある。ただし団地の形は別の場所を参考にしている。

耳をすませばの団地

■雫の団地のタイプは「平成狸合戦ぽんぽこ」でも登場

「階段の踊り場が出ている」「ベランダ側は大きい窓×2小さい窓×1」は愛宕団地にはなく、永山団地に。
ぽんぽこ内の妖怪パレードシーンで出てきている。ぽんぽこで三長老が登場するのも永山団地。

耳をすませばの団地

■雫の母は、子育てがひと段落したので大学に入りなおしてる

映画版では、社会人大学院生の設定に変更されている。
原作では普通の主婦。

■雫の家は、原作では一軒家

東京都ではないどこか他県の一軒家。そして雫専用の部屋もある。

■「そこつ」とは

忘れ物をし急ぐ母に雫が放った言葉。粗忽。
「軽率で不注意なこと。そそっかしいこと。それによるあやまち。粗相。」

■公開前、飛行船に宮崎監督と原作者柊あおい先生が一緒に乗っている

飛行船は原作者のお気に入りで、そのことを漫画原作に書いていた。
公開前に、宮崎監督が柊先生を飛行船に誘っている。 「いや飛行船に乗りたいって書いてあったから」と。
一緒にのり、先生は酔ってしまったとのこと。

■映画版で雫は中学三年生の受験生に変更された

原作では中学一年生。姿恰好は原作と同じなので、中学三年生としては幼くも見える。

■学校の図書館に「TOTORO」という本がある

ちなみに「となりのトトロ(1998年)」は聖蹟にある桜ケ丘団地横の雑木林がヒントに作られているとのこと。

■「フェアリーテール」という本は実在しない

寄贈は1958.6.15。昭和33年、結構古い本ですね。

■『耳をすませば』のイメージアルバムには、「コンクリートロード」という歌もある

コーラス曲。雫の歌詞?に追加されて約3分半の曲。歌詞は宮崎駿。

■ゴミ収集箱は2000年まで多摩で使用していた。

学校で映るゴミ収集箱、多摩市内で利用されていたもの。2000年に廃止

■雫が食べているお菓子は「ラッコのマーチ」

ロッテのコアラのマーチを模したものか

■新潟県の柏崎に親戚がいる

叔母がいるのはという地名「柏崎」は新潟県に実在する。姉のみが行った。後のシーンでメロンが送られてくるが、これも柏崎から。

■月島家が夜の団らんで飲んでいるビールは「アサヒの生ビールZ」

ラベルから推測するにおそらくアサヒの生ビールZ。
1994年ごろ、森高千里のCM「のもう~今日はとことんのもう」とよく流れていました。

■弁当の紙袋は、当時の家電量販店の袋

以前あった 家電量販店の「さくらや」の袋だと思われます。終盤はピンクに灰色でしたが、公開時は黄色に灰色。

さくらやの袋

■劇中の向原駅ホームにあるゴミ箱は実在した

テロ警戒の観点から、ゴミ箱は撤去。

■劇中の向原駅ホームの看板は、聖蹟桜ヶ丘にあるもの

少し名前を変えて実在する。
(劇中)矢田肛門科病院→平賀診療所(現在はない)
(劇中)梅が丘皮フ科→桜ケ丘皮フ科
(劇中)よしだ眼科→佐々部医院

向原駅ホームの看板

■ムーンは映画版で黄色い猫にされた

原作では黒猫で「ムーン(オス)」「ルナ(メス)」が登場。天沢家の飼い猫です。
映画で黄色になったのは、魔女の宅急便で黒猫だったからとか。

■ムーンのモデルは、ジブリにいた「ウシコ」

スタジオジブリにいた猫、ウシコがモデル。
ウシコは「借りぐらしのアリエッティ(2010年)」でもニーヤとして登場。
「猫の恩返し(2002年)」のムーンも、ウシコがモデルとなりますね。
2013年までジブリにいて、高齢のためお引越し。2015年に天寿を全うしたとのこと。

■列車発車後にみえる「HOPE」の看板はJR東小金井駅にあった

スタジオジブリのある「JR東小金井駅」の駅前にあったゲームセンターの看板がそのまま使用されています。
2012年9月19日で閉店。

HOPEの看板

■杉の宮駅周辺は、聖蹟桜ケ丘駅がモデル

詳しくはこちら⇒モデルとなった場所の写真 夏編②
図書館や地球屋はありません。

杉の宮 出口

■地球屋の古時計にはPORCO ROSSOと書かれている

「紅の豚(1992年)」の主人公の名前。映画版紅の豚のタイトルも「PORCO ROSSO」

■劇中「天守の丘」は「天守台」として実在する

鎌倉時代にあった関戸城跡。看板設置は古街道研究家の宮田太郎先生。

杉の宮 出口

■バロンは元となった実物の人形がある

原作者、柊あおい先生がのちに旦那となる彼氏に、誕生日プレゼントとして買ってもらったもの。
最初、店で見つけたがその時は買わず、後で欲しくなって店にいったら売れていた。それを実は将来の旦那が買っていた。
ちなみに実物は、漫画原作版と同じく黒猫。そして黒のタキシード。

■天沢医院

劇中セリフでしか登場しない「天沢医院」は、原作では建物も登場時。さらに兄の航司も登場する。
原作では地球屋から追いかけてくるのは兄のほう(原作では弁当そのもの持っていない)。 しかも雫の姉(原作では高校生)と兄はつきあっている。

■廊下ですれ違うのは聖司と聖司の父、天沢航一


■カントリーロードの歌詞は、鈴木プロデューサーの娘さんが作成


■保健室で読むカントリーロードの訳詞は、歌バージョンと詩が異なる

保健室のが鈴木プロデューサーの娘さんが作成されたもので、歌のは宮崎監督が直した歌詞

■例の神社は、江戸時代の名所で江戸時代の地誌「江戸名所図会」にも描かれていた

一度火災に見舞われ、1966年現在の場所に再建された。

■神社シーンでは、近藤監督と原画との多くのやりとりがあった

制作途中で杉村と雫の向きも変わっている。詳しくはこちら⇒耳をすませばと近藤喜文監督

■聖司は原作では「絵描き」だった

地球屋の屋根裏で絵を描いている。鳥や人物(実は雫がモデル)を描いていた。
実写版はチェロ奏者とのこと。

■地球屋でカントリーロードを歌うシーンは、先に音声を収録した

このシーンは先にに音声を収録し、その後アニメーションを作成するプレスコ方式。
ちなみに「おもいでポロポロ」ではほぼ全編プレスコ方式。

■地球屋での演奏する面々の声は、鈴木敏夫プロデューサーとイバラードの井上直久先生

・リュートを引いている(眼鏡の人)が鈴木敏夫スタジオジブリのプロデューサー
・タンバリンをたたいている(蝶ネクタイの人)が井上直久先生
井上直久さんは画家であり、彼の画集「イバラード」が劇中に雫の小説の世界観として登場する。

■クレモーナとは、北イタリアにあるバイオリン工房のメッカ

バイオリン作りの名匠、ストラディバリウスを生んだ街。
宮崎監督はバイオリン工房の取材のため、1993年にクレモーナに行ってる。

■原作の聖司は、別に「図書館で何度もすれ違ったの知らなかっただろ。隣の席に座ったことあるんだ。」なんて言っていない。

このセリフがいろいろと混乱を生んでるんですよね…。

■夕子のお父さんの声は、オークションで落札した一般人

当時フジテレビで放映されていた番組で、一般人が出演権を落札。50万。
このシーンでTVから流れる野球解説者は、江川卓が声をあてている。

■雫が読む本の木版画は、宮崎駿の次男が制作


■聖司が読む「霧のむこうのふしぎな町」は実在する本で、千と千尋の神隠しに影響

初版発行は1979年。詳しくは「千と千尋の神隠し(2001年)」のWIKIに⇒wiki
ちなみに原作では「魔法の森」という本を借りていた。

■地球屋からの電車帰り、「耳をすませば」の看板が映る


■工房にトトロがいる

空想シーンにて。バロンが作られた工房には、トトロがいる。また、井上直久さんのキャラクタ、めげゾウもいる。

■悪役は後になってムーンに変更

空想シーンにて。飛行機にのる悪役は、絵コンテの段階では中年の山高帽子の男だった。

■父と母との会話シーン、瞬時に家具の配置が変わっている

アニメ制作も大変ですよね。

■父が吸うたばこ、CHERRYは宮崎駿の愛用だった。

「風立ちぬ」の堀越二郎も吸っている。
東日本大震災による工場の被災により生産の中断に追い込まれ、2011年5月に廃止。

■なべ焼きうどん、出前か手作りかはジブリでもわからない

地球屋で出た鍋焼きうどん、西老人の手作りか、それとも出前か、ジブリでもわからないとのことです。
宮崎吾朗さんは、出前派とのこと。

■秘密の場所への音楽には歌詞があった

「バロンのうた」といって、イメージアルバムでは「さあ出かけよう、出発の時がきた…」と歌詞がある。

■秘密の場所からの朝日、読売ランドの鉄塔から撮影した

太陽の光による赤味や雲の形などに生かされた。

■エンディングアニメは近藤喜文監督のこだわり

杉村と夕子のその後をしっかり描きたかったため。

■雫はその後、ちゃんと高校に行く

春、高校の入学式に向かう新人生の中に、月島雫の姿もある。
相変わらず、はつらつと元気。でも、前よりずっと自分を賢く見つめる眼差しを持って…。

映画版「耳をすませば」あらすじより


 ■その他

本名陽子や高橋一生、続編や系統作品、聖蹟桜ケ丘等について

■月島雫役の本名陽子さんは、スタジオジブリ作品「おもいでぽろぽろ」でも主演している

もともと子役で活躍しており、中学1年時の1991年に主人公の少女期として声優としてデビュー

■月島雫役の本名陽子さんは、毎年1回は聖蹟桜ケ丘に来てコンサートを開催

そんな本名陽子さんは、2005年より聖蹟桜ケ丘で開催される「ハートフルコンサート」に参加。
カントリーロードを歌っていただいたり、撮影当時のお話をしてくださいます。ほぼ毎年開催されています。

■天沢聖司役の高橋一生さんは、収録直後に声変わりした

声変わり直前で収録した。

■天沢聖司役の高橋一生さんは、耳をすませばTV放映で顔出しコメントをしたことがある

2019年耳をすませばTV放映時、「初めてアニメに声をあてさていただいたのがこの作品です。たくさんあるジブリ作品のなかで、声の出演をさせていただいているのもありますけど、好きな一本の一つです」と、コメントをしている。

■海外版タイトルは「Whisper of the Heart」

「自分の心のささやきに耳を傾ける」という意味

■耳をすませばには、正式な続編と、雫が書いた物語としての別作品がある

・原作の正式な続編に漫画「幸せな時間」(作者同じ:柊あおい)がある。放映時に読み切りとしてリボンに掲載。雫が中学三年生になった設定で、バロンや喋るムーンもでてくる。猫の恩返しに世界観が近い。
・雫が書いた設定として「猫の恩返し」がある。ジブリで2002年に公開。原作漫画もあり、こちらは「バロン~猫の男爵」(作者:柊あおい)というタイトル。
・「バロン~猫の男爵」の単行本は2002に発刊。2006年にはコンビニコミック版が出ており、こちら単行本での続きが大幅に加筆がされている。
・バロンが出てくる物語として、「ユメノの街~猫の男爵~」(作者:柊あおい)という漫画もある。1巻のみ。巻末に猫の恩返し番外編がある。

■聖蹟桜ケ丘で、「耳をすませばの世界展」というイベントが開催されたことがある

1996年、劇中にも登場した聖蹟桜ヶ丘の京王デパート(劇中では京玉)において、「耳をすませばの世界展」が開催。
フイルム上映や、劇中の背景と実際の聖蹟の街との比較を写真パネル展形式で行っていました。

耳をすませばの世界展

■聖蹟桜ケ丘駅では、列車接近メロディにカントリーロードが流れたり、地球屋風のオブジェクトや、聖蹟桜ヶ丘散策マップ看板がある

・列車接近メロディは上り下りで音楽がちがう。英語版がベース。
・聖蹟桜ヶ丘散策マップは「耳をすませば」に登場した坂やロータリーをたどるコースが書かれており、「看板」と「スタンプを押していくシート」がある。
 看板は2回位置が変わった。コースの絵はいろいろ事情があって1度バージョンが変わった。



■ウッチャンナンチャンの内村光良さんは、聖蹟桜ヶ丘に来て「目をこらせば」という絵を描いたことがある

1997年、当時TBSで放送されていた「気分は上々」という番組で、各出演者が展示会に出展する作品を制作する企画があり、内村光良さんが耳をすませばの舞台として聖蹟を訪れ「目をこらせば」という水彩画を描いている。
駅前から歩き、いろは坂をへて丘の上や当時入れた空き地に行き、「耳をすませばは丘の上からの絵だっから、目をこらせばは丘の下から描く」と、東寺方小学校の対岸河川敷で丘の絵を描いた。 午前中から日没まで聖蹟に滞在。耳をすませばは劇場で観たとのこと。
放送では耳をすませばの劇中映像やBGMが多数使用された。「目をこらせば」は高額で落札された。

■『耳をすませば』の興行収入は31.5億円

ちなみに前年の『平成狸合戦ぽんぽこ』は44.7億円だった。
ジブリ最高額は2001年の『千と千尋の神隠し』で304億円。

■『耳をすませば』に関するメディア

○映像
・旧VHS版 発売日:1996年1月 定価:12,800円
・LD版 発売日:1996年1月25日 定価:9,800円
・新VHS版 発売日:1997年7月25日 定価:5,000円
・DVD版 発売日:2002年5月24日 定価:4,700円
・BD版 発売日:2011年7月20日 定価:7,140円
・新DVD版 発売日:2022年4月20日 定価:5,170円

○音楽
・イメージアルバム 1995年2月25日
・カントリー・ロード[シングル] 1995年6月25日
・サウンドトラック 1995年7月10日
・地球屋にて :1996年1月25日

■『となりのトトロ』『平成たぬき合戦ぽんぽこ』『耳をすませば』はスタジオジブリの多摩三部作

「続・映画を旅する(小学館ライブラリー)」の鈴木プロデューサーのコメントより。
「宮崎さんの構想の中には、アニメーションの課題として日本の町並み、自然をまるごと描きたいという狙いがあります。
昔から通いなれた多摩丘陵の町と緑を描くというのは、それなりに必然があったわけです」とのこと。

■『耳をすませば』と『もののけ姫』は表裏一体

「もののけ姫(1997年)」映画公開舞台挨拶で宮崎監督が放った言葉。
この言葉だけ自分(管理人)の記憶に残っており、ネットで調べたらそれらしい記事も。もう少し詳しく調べていきます…。



2022年TV放映の時、ちょうど仕事がひと段落していたので、初めて放送時にツイッターやら使ってみました。
いやー面白いですね。

とりあえず、自分が頭にあった豆知識を洗いざらい書きました。
まだ情報がバラバラなので、今後まとめていきます。
久々に家の本を読みなおしてみようかな…。