観光案内1
< 鵜 原 > 理想郷と呼ばれた地
鵜原はかつて文人・画家等に愛された大正時代のリゾート地。
現在は近辺の大型観光地に押されて訪れる人も少なくなりましたが、
巨大な観光ホテルや高層リゾートマンション等が、ひとつもないだけに
かえってしみじみと鄙びた雰囲気に浸れます。
鵜原駅:小さな小さな鵜原駅を出て、駅前の通りを右手に。
明神岬へ行くには、途中左にあるトンネル(海中公園方面)をくぐって
岬の西側から行くとやや近いですが、今回は「蜘蛛事件」関係者と同じように 鵜原の集落を抜けて岬の東側から参りましょう。
鵜原の町:駅からの連なりに、商店街というよりは、民宿と雑貨屋と民家がこまごまと立ち並んだ地域に入ります。このあたりのどこかに、道に面していさま屋が泊めてもらった仁吉老人の家があったのでしょう。「鯨幕が延々と続く」程には長い道ではありませんが、左手奥にこじんまりとした浄土真宗本願寺派のお寺もあります。
鵜原海岸:通りを左手に折れると、夏には海水浴場になる砂浜に出ます。浜に立って右、波に削られた岩層の見える崖の方が茂浦、左のこんもりした緑に覆われた、尖った小山の連なりが――目指す明神岬です。
お二人連れの場合は、ここで“難しい話”をしながら歩いて行って下さい。
1998年08月
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