マイクロビオトープ

 おさやの水槽ビオトープには、相変わらず静かな時間が流れています。水草といっしょにまぎれ込んだのか、いととんぼのヤゴを発見しました。4月のはじめの朝、いかにも羽化しそうな場所で、羽化しそうな姿勢でいましたが、夕方見てみると残念ながら羽化に失敗。羽根が水にぬれてしまいました。羽化用になにか、棒を立てておかないといかんかったみたい。それにしてももう一匹いたはずのヤゴですが、最近見かけません。またしても蟹に食われたか?でぶっと太ったどじょうは、水質浄化のために入れた糸ミミズを、砂ごと食べてしまうのでいったんは撤去。しかし、どじょうが居なくなると、底面がヘドロ化してくるので一匹だけ入れてみる。生き物に快適なだけではなくて、見ていて気持ちのいいものにしたい(人のわがままだな)のでいろいろ工夫も必要。
 それにしても本人にそのつもりはないのでしょうが、どじょうは態度がふてぶてしいので、何か代わりの役目をする生き物はいないかなと思っている矢先、ペットショップで、よしのぼりを見つけて購入。いつも底付近にいるので、水底面の掃除はしてくれるんじゃないかなと期待。でも、どじょうのあのパワフルな泥の攪拌には、負けるだろうな。といろいろいじくりながら、水槽とかかわっていく、人と生き物のせめぎあい。サイズスケールは違うけど、里山と同じだな。
 


以上”おさや新聞” ’99年5月号より抜粋
(若干の手が加えてあります。)

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