[ 闘 病 記 L <ペット>]

   チョコ   

 <チョコ(ペット犬)>

我が家にはメスのポメラニアンがいます。
名前は チョコ。
名前の由来は、我が家に来た時ちっちゃくて チョコンとしていて単純ですがチョコとなりました

この子を飼うのは いろいろありました。 とにかく犬が飼いたいと、毎日のようにねだります。
お姉ちゃんが少しぐれ始め私がお姉ちゃんにかかりきりになっていた事もあるのでしょう。淋しいのか、下の子なので弟分(妹?)がほしかったのか、とにかく犬を飼いたいといいます。

「ちゃんと世話が出来るの?毎朝 学校へ行く前と帰って来たら 散歩に行かな くちゃいけないんだよ。出来なくて母さんになっちゃうんなら嫌だよ」
「絶対 大丈夫。ちゃんとやるから お願いだから ねぇ いいでしょう」
最後は、主人と私も折れて飼う事になりました。 飼うとなれば私も動物が嫌いな方ではないので彰が学校に行っている間 何軒かのペットショップを下見に行きました。 

そのある1軒で出会ったのがチョコでした。 ホントにふんわりして可愛らしくひと目で気に入りました。 ところがこの子はチョット(だいぶ)予算オ−バ−です。 彰とは「シ−ズ−犬がおとなしく飼いやすい」と聞いていたのでシ−ズ−にしようと言っていました。 そこでシ−ズ−を見せて頂くと これまたなかなか可愛い子が三匹程いました。値段も手頃です。
お店の方には シ−ズ−を予約して「息子が学校から帰ってきたら もう一度来ます」と言って帰りました。
この日は 彰に犬を見に行くと言ってあったので彰も大急ぎで学校から帰ってきました

「可愛い犬がいたんだよ」
「どんなやつ すぐに見に行こう 今日 連れて帰れる?」
「今日は無理じゃない?とにかく行ってみよう」 ペットショップに着き シ−ズ−を見せてもらうと彰も満足し
「うん この子でいい」と一匹の子犬を抱き上げました。
私は そこでつい 「あっちの中にいるポメラニアンもすっごく可愛いんだよ」 と言ってしまいました

「えっ?見たい 見たい」
「見るだけだよ 可愛いけど予算オ−バ−なんだから。でもすご〜く可愛いョ」
彰は二匹いるポメラニアンの一匹を抱きかかえ
「この子がいい お願いこの子にして すっごく可愛い!ねぇ どのぐらい予算 オ−バ−なの?」
「4万円位かなぁ〜?」
「オイラの貯金を出していいから。4万円オイラが払うから おねがい いい でしょう」
「え〜 でもねぇ・・・・」 と言いながらも私もこの子がとても気に入っていたので 「わかった これにしよう。そのかわり本当にちゃんと世話してよ。チャント大きくなっても可愛がってよ」


彰は この約束を守って入院する前日迄の4年間、よほどの用事がない限り朝は朝練の前に、塾のある日は塾の前に大忙しで毎日欠かさずチョコを連れて散歩に行きました。

入院してからは、外泊で帰っても病気の為にチョコに接する事が出来ず、とても淋しそうでした。


彰が亡くなってから 「あのちっちゃな犬をいつも連れてるお兄ちゃん?可哀想に・・・」 と、いろいろな方から声をかけられます。

今は毎朝 彰と同じ道を主人が散歩しています




      
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