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Windows 2000 紀行

これは、我が家にあるマシンに雑誌 DOS/V POWER REPORT の付録で付いてきたWindows2000RC2をインストール、使用した体験記です。

インストール

実行日時 2000年1月4日 再実行1月23日 再再実行3月17日


準備

Windows2000 RC2をインストールしようと思っていたのだが、以前まで使用していたハードディスクには空き容量が500MBしかなかったので、新しいハードディスクを購入し、それを使った。ハードウェアの増設作業については、マイハードのページに譲るとして、ここでは、ソフトウェア的に準備したことをかいておく。

もっとも大切なことは、BIOSのアップデートである。BIOSをアップデートすることによって、Pentium IIIや大容量ハードディスクに対応することができる。Windows2000は、最新のOSであるために、できるだけ最新の状態にしておくのが望ましいようだ。BIOSのアップデートは、次のようにするのがよいであろう。ただし、これはWindows98を使っている人向けの説明です。

  1. ハードウェアベンダーのホームページに行って、BIOSのアップデートユーティリティーと、最新のBIOSをダウンロードする。
    私の場合は、使用しているマザーボードがEPoX製なので、EPoXのホームページからダウンロードしました。
  2. 起動用のフロッピーディスクを用意する。作り方は至って簡単で、マイコンピュータのフロッピードライブを右クリックして、フォーマットのコマンドを実行。起動専用で実行すれば、完成する。
  3. 今できあがったフロッピーディスクに、ダウンロードした二つのファイルをコピーする。
    私の場合は、ひとつのZIP書庫ファイルだったので、アーカイバを使って解凍してからコピーしました。
  4. コンピュータを終了し、フロッピーディスクから起動する。フロッピーディスクから起動できない場合は、BIOSの設定をフロッピーディスクから起動する設定にすればいいです。

また、インストールしてからトラブルがあってもいいように、ハードウェア情報(IRQ,DMA, I/O,メモリ)を印刷しておくといいでしょう。印刷するには、マイコンピュータのプロパティで、デバイスマネージャのタブを選び、印刷ボタンを押せばできます。もし、ハードウェアの設定がうまくいかなくて、手動で設定しなければならないときは、これが役に立ちます。


インストール

Windows2000は、CD-ROMから起動することができるので、CD-ROMから起動できる機種であれば、インストールプログラムを起動することができます。それがうまくいかない人は、起動用のフロッピーディスクを使うと、インストールすることができます。その場合は、フロッピーディスクが4枚必要になります。

インストール作業は、Windows98と同じぐらい簡単にいきました。かかった時間は1時間弱。あっという間のインストールでした。簡単に、インストールの様子を書いておきます。

まず、インストールするハードディスクの選択です。私のマシンは、次のようになっています。

Win2000をインストールするハードディスクはプライマリスレーブなので、ディスク1になります。この後、ファイルシステムを選択するのですが、FATとNTFSがあります。NTFSの方がNTっぽいので、こちらにしました。ただし、この場合は、Win98からは認識することは通常できなくなります。Win98と同時に使いたい場合は、FATの方がいいかもしれません。

これが終わると、ハードディスクのフォーマットになります。そして、再起動。このとき、フロッピーディスクやCDを抜いておいた方がいいかもしれません。

次に起動したときは、Windowsらしいグラフィックがでてきます。Windows2000の、セットアップの開始です。

まず、デバイスのインストールが実行されます。ここで、ハードウェアを検索してインストールしています。これにはかなり長い時間がかかるので、漫画でも読みながらじっくり待つことにしましょう。

次に、細かい設定をしていきます。細かい設定といっても、実際にすることは地域の設定と、個人設定、そして、管理者であるAdministratorのパスワードの設定ぐらいです。これらを入力すると、再びリセットがかかります。

後は、ネットワークの設定をして、インストール終了です。しかし、いろいろと難点が残っています。

まず、モデムが認識されないということがあります。仕方ないので、ハードウェアのインストールで、標準K56flexモデムをインストールして使いました。でも、ときどき切断される。また、ネットワークボードもインストールされていないので、ドライバをさがしに、インターネットに出かけましょう。


Windows2000 使用者登録

ネットワークも使えるようになったので、早速インターネットにつないで見ます。Windows2000を使うに当たって、チェックしておかなければならないホームページがあります。。それが、http://www.win2000j.com/です。ここは、マイクロソフト公式Windows2000のオフィシャルホームページです。ここで、ユーザー登録をしておくと、アップグレード版のWindows2000を使用する権利が得られるというので、登録しておくことにします。また、ここには、Windows2000に関する様々な情報があるので、使用している人は、登録しておくことを勧めます。また、登録することにより、メールマガジンが届くようになるので、ちゃんと登録されたかどうかの確認もできます。では、ここからサードパーティ製のデバイスドライバを捜しましょう。


サードパーティ製ドライバ

サードパーティ製のドライバは、win2000j.comのハードウェア互換性情報のホームページを見るのが一番です。もしここになくても、直接サードパーティのホームページにいけば、手に入れることができるかもしれません。探し回って見つけたものは、カノープスプラネックスぐらいでした。カノープスは、ドライバだけではなく、ユーティリティもあったので、ダウンロード即インストールしました。プラグアンドプレイで認識しなかった

のドライバを、プラネックスのホームページでWindows2000用のドライバα版をダウンロードしてインストール。簡単にインストールできました。ただ、ログイン画面がでてしばらくの間、画面が完全にフリーズしてしまいます。

また、モデムは見つかりませんでした。というよりも、もともとこのモデムはWindows95/Macintosh用で、WindowsNTに対応していませんでした。

そこで、モデムに付属していたWindows95用のドライバを少し調べてみることにしました。モデムのドライバファイルは、いわゆるinfファイルというもので、一種のテキスト文書です。これには、対応通信速度などがかかれており、専用のドライバファイルは付属していませんでした。逆に言えば、接続設定用のファイルしかなく、これが読みとれればインストールできる可能性があることになります。Windows2000のinfファイルが\WinNT\infにあるので、この中のモデムファイルらしきものを見てみると、ほとんど同じような内容でした。

そこで、もしかしたらこれで動くかもしれないと思い、おそるおそるインストールしてみると、見事に動くではありませんか。これで、ネットワーク環境は完成です。


ソフトウェア

数が多いので、win2klist.htmlに移動しました。


気になること

Windows98用のハードディスクのフォーマットはFAT32、Windows2000のハードディスクのフォーマットはNTFSとなっている。これは、Windows2000を使用しているときは両方とも見えるが、Windows98を使用しているときはWindows2000のドライブが見えない。だから、インストーラーがついている大規模アプリケーション(Wordや一太郎など)は、それぞれのWindowsにインストールして共有していないが、インストーラーがついていない、レジストリもいじらないようなアプリケーション(フリーソフトに多い)は、共有することができる。上にあるシェアウェアやフリーウェアは、ほとんど共有している。

ところで、Win2000を使った後、Win98を使うと、ごみ箱が壊れてしまう。これはもともとWin2000がNTの後続OSで、多人数で使うことを前提としているため、ごみ箱の構造がWin98と違うからである。しかし、Win98でごみ箱を使おうとすると、修復してくれるので、特に問題はないようだ。


再再インストール

私が使用しているマザーボードのメーカーEPoXが、使用しているマザーボードEP-61BXC-A対応の新しいBIOSを公開したので、 これに先駆けて、Windows2000をもう一度インストールすることにしました。その理由に、ACPI(Advanced Configration and Power Interface)を確かめてみたかったというのにあります。

ACPIというのは、電源管理の規格のことです。通常、電源を入れてからWindows2000を起動するまで、 1分から2分ほどの時間がかかります。しかし、これを使うことにより、マシンの状態に対して新たに スタンバイ状態と休止状態という二つの状態を加えることが出来ます。 この状態にすると、スタンバイ状態ではほとんど時間をかけずに、休止状態では30秒ほどで使用できる状態にすることが出来ます。

以前インストールしたときは、BIOSの設定でACPIを無効にしていたためか、完全に動作しませんでした。 そこで、このたび新しいBIOSが出たついでに、BIOSのアップデートと、再インストールを試したのです。

といっても、BIOSのアップデートは上でかいたとおりなので、省略します。再インストールといっても、 Windows2000を起動してからCD-ROMを入れて、上書きインストールを選択するだけです。

再インストールの途中、画面がちょっとおかしくなったりしましたが、ほとんど自動的で、 終了するまでほとんど何もすることがありませんでした。

ただ、インストールが終わった後で、マシンの構成が変わっている部分がありました。 マウスドライバとディスプレイが標準ドライバになっていました。しかし、ドライバを再インストールすることで、 元の状態に戻すことが出来ました。さらに、私が使用しているネットワークアダプタの ENW-9700-Tが見えなくなってしまい、二重に登録されるようになってしまいました。 二重登録は、Win98でもよくあったトラブルですが、これを解消するためには、 いったん二重登録されたドライバを両方削除して、ハードウェアの追加・削除をすれば解消されます。

これで、ACPI対応のパソコンになり、Win98のようにスタンバイ状態を 使用することが出来るようになりました。

これをするにあたって、一つだけ注意しておくとすれば、やっぱりインストールする前にはCD-ROM の中に入っているドキュメントをちゃんとよんでおくべきである、ということでしょうか。

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