先日、突然中国に出張に行くことになりまして二泊三日のスケジュールで行って来ました。目的は中国にある工場の視察で、数ヶ月前からメールやFAX、電話などで現地の方と打ち合わせを何度かしていました。
初めての中国ということもあり不安も多少ありましたが、会社にアルバイトで勤務している中国からの留学生も通訳として一緒に行ってもらえる事になっていたのでコトバの不安はありませんでした。とりあえず成田空港まで愛車で行くことにして、それから飛行機です。飛行機は3時間くらいで行けるかなぁと思っていたのですが、少し時間が掛かって4〜5時間くらいで無事北京空港に到着。北京空港は日本の空港と違って滑走路がアスファルトではなくコンクリートで、また北京特有の天候というか、空が全体的に雲やホコリで覆われているような、ちょっと息苦しい感じが第一印象でした。
飛行機の移動時間が予想以上に掛かってしまったので、しばらくは北京の都心部に予約を入れたホテルで一休み。しばらくしてから北京の街を歩いてみることにしました。宿泊したホテルは中心部にあるため、すぐにネオンがピカピカ光る賑やかなメインストリートに行けました。この周辺は日本で言うと銀座や六本木のような場所らしく、夜も10時近かったと言うのに若者から年輩の方まで人がものすごく多かったです。と言うのも、この時期が中国の長期休暇にぶつかった事も関係していたようですが。
夕食は北京と言えば北京ダック!。向かったレストランはかなり有名なところだったらしく、入り口には日本の著名な人の写真も飾られていました。無茶苦茶混雑していましたが、ホテルから予約を入れてもらったので優先的に席に着くことが出来ました、ラッキー!。注文するとコックさんが焼き終えたばかりのアヒルを持って、目の前でサクサク切ってテーブルに持ってきてくれます。初めのうちはカリカリしていて美味しかったのですが、脂っこくて量ははあんまり食べられなかったなぁ。
ホテルに戻って、さあメールチェックでもしようかと思いましたが、結局出来ませんでした。中国のインターネット普及率は5%と言われていて、日本や韓国のようなインターネット先進国とは事情が違うようでした。コンピュータールームのような場所でインターネットの閲覧は出来ましたが、日本語の設定が無く、面倒だったので諦めてしまいました。ネット関連の仕事をしている人は気を付けましょう.....。
二日目はいよいよ工場視察ということで、中国の河北省というところに向かいました。バスで移動したのですがこれが大失敗!。移動に6時間くらい掛かってしまいました。(涙) 中国でも北京周辺はまだ都会らしさを残していますが、北京から離れるといわゆるド田舎!。信号も無く、バスはひたすら吹っ飛ばしていましたが、日本人にはちょっと辛い環境でした。ようやく到着した工場では住み込みで働いている若い女の子が多かったように思います。賃金は北京市内のフードショップの住み込みが500元(日本円で7,000円くらい)と言っていたので、この田舎町では3〜400元くらいじゃないかと思います。中国もだいぶ豊かになってきたとは言われますが、まだまだ貧困の差は大きいようです。
深夜にまで及んだ交渉も無事終わり、翌日は列車で北京に戻ることにしました。寝台列車のような指定席を確保し、帰りはグッスリ寝ながらの快適な移動でした。
総じて中国はいろいろな意味でまだ可能性の残されている国なんだなぁと改めて思いました。日本の自動車メーカーも挙って参入をしていますが、残念ながら日本車はあまり走っていませんでした。多かったのは中国国産のタクシーや早くから中国に参入していたフォルクスワーゲンとボルボ。それからシトローエンも多く走っていました。日本車で多く目にしたのはホンダのアコード(日本名インスパイア)くらいかなぁ。でも、フルロリンザーのベンツやBMWの8クラスもいたのは結構驚きました。さて、中国での成果を結びつけられるか、これから頑張らないといけないですね。
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