しましまコーヒー  



コーヒー?ラテがいい?
それじゃあグラスのなかが茶色と白のしましまの
きれいで楽しいコーヒーにしましょうね。

ハーブティーや紅茶をよく作る様になってから、
綺麗な透き通ったお茶の色が楽しめる様に
耐熱ガラスのカップを集める様になりました。
でもコーヒーは真っ黒いから中が見えてもつまんないよね、
と、ずっと普通の陶器のカップに入れていたのですが。
アイスコーヒーの時期になって、はたと気付きました。

アイスコーヒーは透明なグラスに入れて飲む。
私はこれまでたいがいミルクも砂糖も入れずに
ブラックでばかりでコーヒーを飲んでいたのですが、
このごろはよく自分で牛乳を泡立てて
カプチーノやカフェ・ラテにしています。

ミルクコーヒーは不透明な茶色で、
グラスで見てもあまり面白くありませんが、
混ぜなかったら?
ミルクはコーヒーより比重が重いので分離するはず。
あ、やってみたい。

* * *

[ しましまコーヒー(アイス・カフェ・ラテ) ]

材料

アイスコーヒー     100ml
牛乳     70ml
氷     適宜

あらかじめ濃くて苦くて冷たいアイスコーヒーを作っておきます。
牛乳を小鍋で温めて、泡立て器で思いっきり泡立てます。
(詳しくは「ふわふわカプチーノ」で)
透明なグラスに氷を入れて泡をスプーンで
そっと載せながら牛乳を氷に注いで冷やします。
そこに用意したアイスコーヒーをそーっと注ぎます。
氷にコーヒーを注ぐようにするとミルクの層が乱れません。
軽い泡は自然にコーヒーの表面を覆います。


出来た!
底に真っ白なミルク、
中程は不透明な茶色のコーヒー、
上にうっすら白い泡、きれいに段々に分かれました。
各色の境目は綺麗なグラディエーションが出来ています。
泡をたくさんたててシナモンパウダーを振ればアイス・カプチーノ、
泡立てずに冷たい牛乳を注ぐだけならアイス・カフェ・オ・レ?

* * *

牛乳がコーヒーより重いからできるしましまですが、
牛乳より重いものを入れたらしましまはもっとたくさんできます。
牛乳より重くてコーヒーにいれておいしいものといえば
シロップ。
糖分のぎっしり溶けた重いシロップは
グラスの一番下に透明な層を作ります。
シロップの種類によっていろんな色と香が楽しめます。

* * *

[ しましましましまコーヒー ]

アイス・カフェ・ラテと作り方は同じ。
牛乳を注ぐ前にグラスの底にシロップ類を流し込みます。
グラスに氷を入れてシロップ層の上に牛乳、
次にコーヒーをそっと注ぎます。

[ シロップいろいろ ]

 ガムシロップ
 ナッツのフレーバーシロップ 今大流行。
 キャラメルシロップ
 (作り方は「キャラメルコーヒー」に。
 市販品もあります。)
 メープルシロップ
 はちみつ

それぞれ透き通った透明や琥珀色や金色の層が
グラスの底に出来て、甘くて香ばしい香りが付きます。

他に
 チョコレートシロップ
 コンデンスミルク

チョコレートシロップだとカフェ・モカ、
コンデンスミルクは東南アジア風ですね。
どちらも甘くて重いのでいただくときはよくかきまぜて。

砂糖を入れるだけの場合でも、
あらかじめ牛乳をグラスに注ぐ時砂糖を加えておくと
砂糖の溶けたミルクの比重がますます大きくなって、
真っ白い層がいっそうきれいに分かれます。

先日、この砂糖をミルクに溶かした
コンビネーションカラーのコーヒーを人に出して
かきまぜるように言うのを忘れていたところ、
お喋りの途中でびっくりした声が上がりました。
「あれ?このコーヒー最後のとこがおいしい!」
あ、そうか、かきまぜなくてもいいんだ。
ストローで甘い所、苦い所、ミルク味のところ、など
あちこち味わうのもまた楽しい。

今回は暑い時期なのでアイスコーヒーになりましたが、
もちろんホットでもきれいなしましまが作れますよ。
深めで取っ手のある耐熱カップを用意しておくと
秋が楽しみになりますね。(N)



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