キャラメルコーヒー  



キャラメル風味のコーヒーが流行っていますね。
先日、入れるとキャラメル味になるという
コーヒーフレッシュを買ってみたのですが、
どうも甘味が気に入らない。
考えてみたら私はもともとコーヒーフレッシュの
味が苦手なうえいつも砂糖抜きなのですから当り前。
それで今度は製菓用の「カラメルソース」を買って来て
コーヒーに入れてみましたが、これもいまひとつ。
キャラメルの香りがコーヒーに負けてしまうのですね。
人気のコ−ヒーチェーン店みたいにホイップミルクの上に
キャラメルソースを乗せれば香りも楽しめるかな?
それでも市販のものはたらたら沈んでいきますねえ。
しかたがない。
少し手間ですが香りが強くて
固さも思いのままのキャラメルを
自分で作る事にしましょう。

ここで作るのはプリンの型の底に敷く
カラメルソースと同じものです。
手間、というのはキャラメル作りそのものは
とても簡単なのですが、
キャラメルの性質を飲み込んでいないと
扱いがやっかいなので気を付けなければいけないという事。
いつもプリンを作る時作っているからまかしておいて、
という方は熱と時間を上手く扱って、
さっそく試してみて下さいね。

* * *

[ キャラメル・コーヒー (約一人分) ]

・熱くて濃いコーヒーをいれます。

・キャラメルを作ります。

一人分、白砂糖を大匙2、水を小匙半、
小さな鍋にいれて強火にかけます。
砂糖が多すぎるような気もするでしょうが、
砂糖が焦げてキャラメルになると甘味は少なくなります。
水は少なければ少ない程短時間でキャラメルになります。

たちまちぼこぼこと泡立ってきますので、
手首で小鍋を水平に回しながら砂糖から目を放さずに
うっすら黄色に色付いてきたらすぐに火からおろします。
火からおろしてもみるみるうちに
砂糖が茶色に色付いていきます。
この泡立った砂糖は高温なので要注意。
鍋より時間はかかりますが、電子レンジでも
同じ様に出来ます。

煮詰まり過ぎているようだったら、
湯小匙1くらいを慎重に鍋肌を伝わらせて
キャラメルをのばします。
水滴が熱いキャラメルに混じると景気良くはじけるので
気を付けて顔を遠ざけていて下さい。

泡がなかなかおさまらないときは
鍋ごと濡れ布巾にじゅっと載せて粗熱をとります。
冷えてしまうと固まってしまうので加減して。

・泡立てミルクを作ります。
鍋に入れた牛乳が縁だけぷつぷつ泡だった頃合に、
火から下ろして泡立て器で泡立てます。
熱くなったら泡が消えてしまうので注意。
もちろん生クリームを普通にホイップしてもかまいません。

・キャラメルの泡立ちがおさまったら
コーヒーの甘味つけにキャラメルを
半分いれてよく混ぜ溶かします。

その後泡立てミルクでコーヒーを覆い、
残りのキャラメルをスプーンですくって
とろみがつくくらいさましながら泡の上に
綺麗な茶色の線を描きながら垂らします。

甘味が少ない方が好きな人は
泡立てミルクの上にキャラメルを垂らすだけでも
口をつけるときほんのり香ばしい
キャラメルの香りが楽しめます。

逆にミルクの上にキャラメルを飾る必要がない時は
キャラメルをのばす湯の量を増やすと
扱いが楽になります。
最初の水の量が多いといつまでたっても色がつかないので、
必ず後で湯を足して下さい。


* * *

熱すぎるキャラメルを入れるとコーヒーがはじけるし
冷えていると固まって混ざらないのでタイミングに注意。
泡に乗せる時も熱いと溶けて沈んでしまうし、
冷えると固まってきれいに流れないので
これもタイミングが大切です。

書いてみるとややこしそうですが、
キャラメルの温度と柔らかさの関係が飲み込めれば
全部の過程でかかる時間は三分、
好きな時にお好みの香ばしい
キャラメルコーヒーが楽しめます。

ただ、キャラメルを作った鍋とスプーンは熱いうちに
湯につけておかないとあとでカチカチの飴になります。
飴になってしまったら器を熱湯で煮溶かします。

近所のファミリーレストランの可愛いチラシに
「キャラメルコーヒー、アイスはホットより
お値段が高くなっていますが、
作るのが難しいので御理解下さい」と
書いてありました。
わかるわかる、きっとお店の冷蔵庫には
冷やしたコーヒーがおいてあるのでしょう。
でもキャラメルは冷たいコーヒーには溶けないので
暖かいコーヒーに溶かして冷やす、という手間が
かかってそのぶん高くなっちゃったのでしょうね。
そうか、アイスにするのもいいですね。

余ったキャラメルは湯で少しのばしておいて
アイスクリームやヨーグルトのソースにすると
美味しいです。
ただしすぐ湿気を吸って溶けるので、
密封して冷蔵庫に。(N)



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