「読者への挑戦」ではありません。   


 お分りのように、この後「猫目洞」で彼等によって展開される説は、
完全に出揃ったフェアな手掛かりによって導き出されるものでは全く
ありません。
「絡新婦の理」の本当の結末を知っているのは京極堂と関口の二人
しかいないのですから、その最も重要なピースを持たないまま
組み上げる結論は、たとえそれ以外は同じピースを用いたとしても、
正しい形には成り得ないでしょう。
そこを敢えて、「他の関係者は織作茜の死についてどう推測した
のか」と考えたら…。

「あのな京極。こいつ等はお前が思っているよりずっと馬鹿なんだぞ。」
(始末P478)


…と言う訳で、前編はえらく重々しく始まりましたが、次回は妙ーな
方向に話が盛り上がりますので御覚悟を。でも、真剣は真剣なんですよ。
怒らないで下さいね。ね。
(だいたいどういう展開か、察しはつきますな。)


次週、完全無欠の大誤解 「客人の咎・中編」公開!!

くれぐれも、これは「読者への挑戦」ではありませんよっ!
当ててもちっとも偉くないですからね!
(でも、御意見はアンケート「猫やまで」でお待ちしています。
内容によっては連載終了後御名前付きで発表させて頂きますので
御了承下さい。)


                 アルコール脱水素酵素が少ないので
                  酒場の主人は出来ないナルシア。




1999年02年



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