OLきこちゃん 解雇録00/03 解雇録4


■金曜日〜決戦はやっぱり金曜日〜■
まだナニをいわれたわけではないが、朝から机の中の整理突入―。 私物と会社の文房具をきちんと分け、FDもフォーマットしてあげて、美しく片付いた。
10時をまわっても♂Mは出社しない。接待出張行きの電車の発車時刻は午後なので、出社しても イーハズなのだ。きっとワタシに会いたくないので家にこもっているのだろう。 無理やり電話をかける用事を作り出し、今日でサイゴの新人クンが♂Mのケータイに電話をかけてくれた。

新人クン・・・・・ 火曜日の専務の話によると、すでに先月でこの会社を辞めていることになっているそうだ。 今日までなのにさっ。専務だましてどーすんだ!!! 
♂Kよ! ホントなに考えてるんだろーね。

電話によると、直行(出張地に)するかもしれないというのだ。するかも?ってどーゆーこと?!
その場所に行くには、電車を沢山乗り継いで、5時間以上かかる。午後から行ったトコロで当然仕事なんてできやしない。 まっ温泉につかるだけなんだけどね。最初から直行って素直に言えばいーのにサ。 サイゴまでカワイクないヤツだ。おかげでこっちはゆっくり整理整頓できたが。

もう少しで定時をむかえるというのに、人事部長からの連絡がない。 忙しい用事が終わって、社内にいるのは確認済。こーなったら、なんとしてでも今日つかまえてやらなきゃ。 おもいきって電話してみた。社内会議なので呼んでくれるそーだ。

人事部長:「私がね。♂Kから聞いてることは、そこでの仕事が♂Mひとりでやれるだけの量しかもう無いし、 貴方の仕事がもうなくて、ナニも仕事してないから、雇用契約を打ち切ってくれって言われてるんだよ。 こんな話電話ではどーかと思うんだけど、離れているからしょーがないしねぇ。 貴方はどーしたいの?」

やっぱりクビってことか・・・
どーしたいのって言われても・・・(やっぱウラで話は全てまわっているらしい)
私から「ヤメマス」とでも言わせたいのだろうか。 そんな単語いうわけないじゃん。

「法律に基づいてください。」

そういうのがやっとだった。

人事部長:「法律っていうのは?」ほーそーきたか。
ワタシ:「解雇予告手当てをください。♂Kから話があったのは昨日ですから。30日以上前ではないので。 それと会社都合の退職にしてください。」
人事部長:「そこまで知ってるなら・・・ぶっちゃけた話ね、クビということだから、当然手当ては出しますヨ。 会社都合にするのもかまいません。それで、いつまでにしますか? 仕事がないなら早いほうがいーよね。今日でもこっちはかまわないけど」
ワタシ:「今日でかまいません。それで書類の手続きすすめてください。」
人事部長:「ところで、こっちに明日これる? 土曜だけど私は出勤してるんだけど」
ワタシ:「明日はダメです。来週ではいけませんか?」
ダレも出社しない休日にワタシをこさせようったってそーはいかないヨ
人事部長:「・・・まっいーでしょ。来週の水曜日なら朝からお相手できますから。あっもう会社には 出なくていーからね。そこはサイゴだよ。」

ものの5分で話はすんだ。ヒト一人辞めさせるのに、なんて簡単な会話で済むんだろう。 こっちが「解雇予告手当て」なんてアッサリ言ってしまったからかもしれないけど。 ダテにいままで働いてきたわけではない。そのへんのことは調べている。
金をアッサリだして、これ以上会社をガタガタさせたくないだけのことなのだろう。 お金でカタがつけば、それで・・・とゆーことらしい。
電話を切って、すぐさま会社の友人に電話をした。これまでのいきさつは全て知っている。 その子の声を聞いたら、涙がドーっとアフレテキタ。緊張の糸がプッツン切れたのだろう。
これで全てが終わった。
結局内部告発をした方だけが、こーゆー結末をむかえてしまったようだ。 悪いコトをしたヒトは一切おとがめないらしい。コレがサラリーマン社会なのね。 というよりも中途半端に買収された会社の社員が、いかに昔から居た自分の仲間を守るかということ をしてるだけにすぎないんだけど。
いまさらナニ言ってもはじまらないけどさっ


■金曜日〜電話のあとで〜■
さっサイゴの準備をしなきゃ。その前にオネエサマガタに一言いっておかなきゃね。
ワタシ:「今日でクビだそーです。お世話になりました。」
そして電話で言われたことを全て言う。モチロン♂Kに言われたこともネ。
オネエサマ:「仕事無いって言ったって、仕事あるのに。これからダレがやるの? ♂Mさん? ヒトリでナニ出来るの? ヒトリであの部屋に居るのはヘン!」
まっ憤慨していたのは確かだ。クビのこっちはもう関係ないけどね。
ワタシ:「ロッカーだけまだ整理してないんで、残りは捨ててください。」
とだけ言い残し、オネエサマを後にした。
こーゆー時に限って、普段こない♂Kと♂Sがやってきた。しょーがないからごあいさつ。 「今日で終わりです。お世話になりました」としか言えなかったけどね。
それでもやっと言ってくれた。♂Kのクチから、「ごくろうさま」って。 それもオネエサマがいたからだと思うけど。

これでもうここにこなくていーと思うとせいせいした。モチロン帰りはお別れ会。 モチロン下々の者だけで。盛り上がるとゆーよりは、みーんなこの会社を離れるんで、どことなく晴れやかでスッキリしてた。 なんだか久々酒がやっと美味しいと感じられた。この1年、酒量は増えたけど美味しいと思った コトがほとんど無かったから。気持ちよく酔えた。

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