┌──────────────────────────┐
│【使える技・リニューアル版】 ==Number.021==│
└──────────────────────────┘
◆ 今日のテーマ 「括弧の置換−2」
Q━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
半角括弧で囲まれた任意の文字列をカギ括弧で囲まれた任意の文字列
に変更したい。どうしたらいいか? ただし、一気に置換えること。
例) (文字列) → 「文字列」
A━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
Ctrl+Hなどを使い[検索と置換]のダイアログボックスを出す
検索する文字列に \((*)\) 置換後の文字列に 「\1」と入力
[オプション] ボタンをクリックし「ワイルドカード使用する」に
チェック
[すべて置換] ボタンをクリック
─────────────────────────────────
・今回の技は、前回とセットです。前回、お読みになっていない方は、
そちらも読んでください。
こちら http://www.pat.hi-ho.ne.jp/hirosilk/wr011.htm#r020
・前回の技をそのまま応用すると、
検索する文字列に ((*)) 置換後の文字列に 「\1」でいいはず
です。 しかし、ちょっと述べたように、ワイルドカードを使う場合、
( )は、特別な働きをする記号なのです。
ですから、文字列としての "(" を検索する場合は、特殊記号と区別
するために前に "\" を付ける必要があります。
解答の \((*)\) は、
\( 文字列としての半角括弧
(*) 特殊文字としての括弧
\) 文字列としての半角括弧
ということになります。ただし全角の括弧を置き換える場合は、特殊
文字の括弧と区別が付きますので、"\" は、いりません。
┌──────────────────────────┐
│【使える技・リニューアル版】 ==Number.022==│
└──────────────────────────┘
◆ 今日のテーマ 「表の行を簡単に移動する方法」
Q━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
表1の2行目を4行目に移動して表2のようにするには、どうしたら
いいか?ただし、切り取り・貼り付けは使わないこと。
(表1)
┌────────┬─────────────────┐
│徳川綱吉 │文治政治 生類憐れみの令 元禄時代│
├────────┼─────────────────┤
│田沼意次 │長崎貿易の奨励 わいろ政治 │
├────────┼─────────────────┤
│新井白石 │貨幣の改鋳 長崎貿易の制限 │
├────────┼─────────────────┤
│徳川吉宗 │倹約令 目安箱 上米の制 │
├────────┼─────────────────┤
│松平定信 │棄捐令 囲い米の制 異学の禁 │
└────────┴─────────────────┘
(表2)
┌────────┬─────────────────┐
│徳川綱吉 │文治政治 生類憐れみの令 元禄時代│
├────────┼─────────────────┤
│新井白石 │貨幣の改鋳 長崎貿易の制限 │
├────────┼─────────────────┤
│徳川吉宗 │倹約令 目安箱 上米の制 │
├────────┼─────────────────┤
│田沼意次 │長崎貿易の奨励 わいろ政治 │
├────────┼─────────────────┤
│松平定信 │棄捐令 囲い米の制 異学の禁 │
└────────┴─────────────────┘
A━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
2行目にカーソルを置く
[Alt]と[Shift]を押しながら[↓]キーを2回押す
─────────────────────────────────
・この技は、段落を手動で動かす技を応用したものです。
・表の行は、一つの段落であると考えるとわかりやすいでしょう。もち
ろん、[↑]キーを使えば、上方向に一つずつ移動します。その場合、
他の行は自動的に詰められます。
┌──────────────────────────┐
│【使える技・リニューアル版】 ==Number.023==│
└──────────────────────────┘
◆ 今日のテーマ 「一つの表をいくつかに分ける」
Q━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
次の表1を表2のように分割しなさい。ただし、キーボードだけでや
り、切り取り・貼り付けは使わないこと。
(表1)
┌─────┬───────────┬────────┐
│年号 │事柄 │国 │
├─────┼───────────┼────────┤
│1772年 │田沼意次が老中になる │日本 │
├─────┼───────────┼────────┤
│1776年 │アメリカ独立宣言を出す│アメリカ │
├─────┼───────────┼────────┤
│1787年 │寛政の改革がはじまる │日本 │
├─────┼───────────┼────────┤
│1789年 │フランス革命おこる │フランス │
└─────┴───────────┴────────┘
(表2)
┌─────┬───────────┬────────┐
│年号 │事柄 │国 │
├─────┼───────────┼────────┤
│1772年 │田沼意次が老中になる │日本 │
├─────┼───────────┼────────┤
│1787年 │寛政の改革がはじまる │日本 │
└─────┴───────────┴────────┘
┌─────┬───────────┬────────┐
│1776年 │アメリカ独立宣言を出す│アメリカ │
├─────┼───────────┼────────┤
│1789年 │フランス革命おこる │フランス │
└─────┴───────────┴────────┘
A━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
最終行(フランス革命の行)にカーソルを置く
[Alt]と[Shift]を押しながら[↓]キーを1回押す
3行目(アメリカ独立の行)にカーソルを置く
[Alt]と[Shift]を押しながら[↓]キーを2回押す
─────────────────────────────────
・[Alt]+[Shift]+方向キーを使うことにより、表内だけでなく表外ま
で移動することができます。もちろん、戻すときも[↑]キーを使うこ
とにより、すぐに戻ります。切り取り・貼り付けを使うよりも、ずっ
と使い勝手がいいので試してみてください。ただし、横には使えませ
んので注意してください。
┌──────────────────────────┐
│【使える技・リニューアル版】 ==Number.024==│
└──────────────────────────┘
◆ 今日のテーマ 「表を分割する」
Q━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
次のように、一つの表を二つに分割せよ。
┌────────┬─────────────────┐
│徳川綱吉 │文治政治 生類憐れみの令 元禄時代│
├────────┼─────────────────┤
│田沼意次 │長崎貿易の奨励 わいろ政治 │
├────────┼─────────────────┤
│新井白石 │貨幣の改鋳 長崎貿易の制限 │
├────────┼─────────────────┤
│徳川吉宗 │倹約令 目安箱 上米の制 │
├────────┼─────────────────┤
│松平定信 │棄捐令 囲い米の制 異学の禁 │
└────────┴─────────────────┘
↓
┌────────┬─────────────────┐
│徳川綱吉 │文治政治 生類憐れみの令 元禄時代│
├────────┼─────────────────┤
│田沼意次 │長崎貿易の奨励 わいろ政治 │
├────────┼─────────────────┤
│新井白石 │貨幣の改鋳 長崎貿易の制限 │
└────────┴─────────────────┘
┌────────┬─────────────────┐
│徳川吉宗 │倹約令 目安箱 上米の制 │
├────────┼─────────────────┤
│松平定信 │棄捐令 囲い米の制 異学の禁 │
└────────┴─────────────────┘
A━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
4行目(徳川吉宗の行)にカーソルを置く
[罫線]−[表の分割]をクリック
─────────────────────────────────
・一つの表を途中で分割するための基本技です。カーソルがある行の上
で分割されます。
・また、4行目と5行目を選択して、[Alt]と[Shift]を押しながら[↓]
を使うこともできます。前回の技の応用です。
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
・[Alt]と[Shift]を押しながら[↓]([↑])の技を続けましたが、本当に
役立つ技です。ちょっとまとめてみましょう。
表でない場合 段落を自由に動かすことができる
(詳しくは http://www.pat.hi-ho.ne.jp/hirosilk/w56.htm#59)
表のとき 表の行単位で自由に動かすことができる
表の外まで動かすことができる
連続した範囲を選択すれば選択範囲を動かすことができる
・このように、いろいろ応用できます。是非、愛用してください。
┌──────────────────────────┐
│【使える技・リニューアル版】 ==Number.025==│
└──────────────────────────┘
◆ 今日のテーマ 「ルビを下に入れる」
Q━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
横書きの場合、通常、ルビは上に振られるが、これを下に振られるよ
うにするには?
A━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
文字列を入力してルビを打つ(ここでは「本当」として話します)
Alt+F9 を押し、フィールドコードを出す。
{EQ\・・・・・・・・・・(\s\up9(ほんとう),本当)}
「up」の部分を直接「do」に書き換える。
Alt+F9 を押し、フィールドコードを消す。
─────────────────────────────────
・ルビは、フィールドコードという簡単なプログラムのようなもので振
られます。Alt+F9 を押すと、文書内のすべてのフィールドコードが
表示されます。中括弧で囲まれている部分がそれです。
・この中の「up」という部分が「上」という意味ですので、「下」を意
味する「do(down)」に書き換えればいいわけです。英単語の下にカタ
カナで読みを振るような場合に使えます。
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
・もし、複数のものをいっぺんにやりたい場合は、Alt+F9 を押して、
フィールドコードを表示させて、普通に置き換えをしてください。そ
の場合、コード以外に「up」の文字列があるといけないので、
検索する文字列 \up 置換後の文字列 \do
のように、頭に \ を付けて置き換えたほうが無難です。
┌──────────────────────────┐
│【使える技・リニューアル版】 ==Number.026==│
└──────────────────────────┘
◆ 今日のテーマ 「ルビだけ色を変える」
Q━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
ルビの付いた文字で、ルビの部分だけ色を変えるには?
(例:文字の部分は普通に黒で、ルビの部分だけ赤にする)
A━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
文字列を入力してルビを打つ(ここでは「本当」として話します)
Alt+F9 を押し、フィールドコードを出す
{EQ\・・・・・・・・・・(\s\up9(ほんとう),本当)}
「ほんとう」の部分を選択
フォントの色のツールバーで「赤」を選択
Alt+F9 を押し、フィールドコードを消す
─────────────────────────────────
・前回もお話した、フィールドコードを表示し、ルビのカナの部分に色
をつければいいのです。こうすることによって、あれっ?これ、どう
やるの?などと訊かれるかもしれません。
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
・フィールドコードの漢字の部分(ここでは「本当」)の色を変えれば、
漢字の部分も変えることができます。しかし、漢字の部分は、普通に
変更すればいいわけですから、あえて、コードを使う必要はありませ
ん。しかし、構造を覚えておくといいと思います。
┌──────────────────────────┐
│【使える技・リニューアル版】 ==Number.027==│
└──────────────────────────┘
◆ 今日のテーマ 「文字列とルビの間隔をあける」
Q━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
文字列とルビの間隔が狭すぎて見づらい場合、その間隔をあける方法
は?
A━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
文字列を入力してルビを打つ(ここでは「本当」として話します)
Alt+F9 を押し、フィールドコードを出す
{EQ\・・・・・・・・・・(\s\up9(ほんとう),本当)}
「9」の部分を「12」などに変更(数字を大きくすれば開きます)
Alt+F9 を押し、フィールドコードを消す
─────────────────────────────────
・この方法ならば、すべてのバージョンでできるはずです。ただし、何
故か、バージョン2000のみできません。
・バージョン2002以上ならば、ルビのダイアログボックスの「オフセッ
ト」の数字を上げれば開きます。これが普通の方法でしょう。97や98
でも同じような機能があります。
・ただし、261号 で紹介した、ルビを下に付けた場合は、2000でも、数
字を変えれば間隔を開くことができます。下方向にできるのに、上方
向にできないのは、バグであると思われます。
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
・ルビと文字列の間隔は、何もしない場合、ちょっと狭すぎますね。い
ちいち設定するのが面倒ならば、とりあえず付けてしまってから、フ
ィールドコードを開き置換で処理しましょう。その場合、
検索する文字列 up 9 置換後の文字列 up 12
のように、upとスペースを付けて置き換えたほうが間違いありません。
┌──────────────────────────┐
│【使える技・リニューアル版】 ==Number.028==│
└──────────────────────────┘
◆ 今日のテーマ 「ルビを入れても行間が開かないようにする」
Q━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
ルビを入れると、行の間隔が変わってしまうが、それを防ぐには?
A━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
Ctrl+Aなどを使って全体を選択
[書式]−[段落]から「インデントと行間隔」のタブを開く
[間隔]にある「行間」を「固定値」にする
右隣の「間隔」のボックスに適当なポイントを入れる
─────────────────────────────────
・ルビを振ると、その行だけ行間が広くなってしまうというのは、日本
人にとって不便でしょう。そんなときに必須の技です。ルビだけでな
く、文字フォントを上げると行間が広くなってしまうのを防ぐために
使うことができます。
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
・今回の技は、過去にも取り上げたことがあります。ルビの技が続いた
ので、もう一度取り上げてみました。ワードは、アメリカ生まれです
から、元々、ルビのことなど頭にありません。日本人にとっては、行
間を固定してあるほうがわかりやすいですが、複数の文字で単語を形
成する欧米語の場合、行間などを含めてフレキシブルの方が都合が良
いことが多いようです。
┌──────────────────────────┐
│【使える技・リニューアル版】 ==Number.029==│
└──────────────────────────┘
◆ 今日のテーマ 「指定した行に番号を付ける」
Q━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
編集領域の左側に、10行めに10、20行目に20というように10行おきに
番号を付けるには?
A━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
[ファイル]−[ページ設定]から「その他」のタブを開く
[行番号]のボタンを押し「行番号を追加する」にチェック
「行番号の増分」を「10」にする
─────────────────────────────────
・テキストエディタなどには、行番号が付いているものが多いのですが、
ワードには、通常、付いていません。付けたいときは、解答の2番目
までの方法で行番号をつけることができます。
・今回は、ちょっとだけ応用して、10行おきに付ける方法を取り上げま
した。解答の3番目の方法を使うことにより、すべての番号ではなく、
任意の番号を飛び飛びに付けることができます。
・字数制限などがある場合、目安として付けておくと、視覚的もわかり
やすいでしょう。また、レイアウトの目安のために、とりあえず番号
を打っておけば、図やテキストボックスを配置する場合にも役立ちま
す。上手く利用してください。
┌──────────────────────────┐
│【使える技・リニューアル版】 ==Number.030==│
└──────────────────────────┘
◆ 今日のテーマ 「文字列を指定した列の表にする」
Q━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
段落記号(改行)で区切った文字列がある。これを3列2行の表にする
には?
ワード
エクセル
アクセス
メモ帳
電卓
ソリティア
上の文字列の部分をコピーして、ワードに貼り付け、下のような表に
してください。ただし、文字列は、動かさないこと。
┌────────┬────────┬────────┐
│ワード │エクセル │アクセス │
├────────┼────────┼────────┤
│メモ帳 │電卓 │ソリティア │
└────────┴────────┴────────┘
A━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
文字列全体を選択
[罫線]−[変換]−[文字列を表にする]をクリック
「列数」に「3」と入力して[OK]
─────────────────────────────────
・表を作る場合、先に作るばかりが能ではありません。後から作る方法
を覚えると楽になる場合が多いものです。今回の技は単純なようです
が、ここからさまざまな応用が可能になります。是非、覚えてくださ
い。
★ ワードのページへ ★ | ★ TOPのページへ ★ | ★ 次へ(031〜040) ★ |