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ジロン=アモス |
土まんじゅう、メロン=アモス等散々なあだ名をつけられた、見ため的にはカッコ良いとはとても言えない哀しき丸顔主人公(笑)。自分勝手ではあるが、目的に向かってひたすら突っ走りいつしか他人も自分のペースに巻き込んでしまう彼は、強い意志とたくましさを持つシビリアンの象徴と言える。しかし主人公なのに、成長したなあ・・・っていうところが見つからない気がするのだが(汗)。まあ、ラストで、一人出ていったエルチを追いかけて連れ戻したのは、偉かったかな?と思うが(でもラグの気持ちを考えるとちょっと・・・)。進歩のない単純なところが彼の魅力、とでも思うほかない(笑)。
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エルチ=カーゴ |
文化に憧れる、交易商のお嬢様。気が強くおてんばで、惚れっぽく、ヒステリー持ち・・・という、強烈な個性が魅力的なヒロイン。物語前半はラグと張り合ったり、無茶をしてアイアンギアーのクルー達とぶつかったり、とのびのび活躍していた彼女も物語中盤以降は悲劇のヒロイン道を進むはめに。よく考えるとエルチって父親は亡くすわ洗脳はされるわ失明までするわで、結構不幸な目に遭っている(涙)。しかし洗脳中もそのバイタリティー溢れる行動力は失われる事はなく(洗脳で狂暴な人格を植え付けられたせいではあるが、彼女自身の強気な性格も少しは影響してたのでは・・・?)、父の死もシビリアンらしいドライさで乗り越えていて悲壮感は背負わない。失明もその調子で乗り越えてくれるといいなあ(劇場版ではイノセントの技術で治るそーだが)。
序盤(洗脳前)、イノセント(っていうかビエル様)に憧れ自分もイノセントになりたいと思っていた彼女だが、その後洗脳によってイノセントの戦士になったので、一応夢(?)は叶ったことになるかもしれない。しかし、終盤(洗脳が解けた後)、自分を洗脳したドクターマネに向かって「シビリアンは十分に強いわ!それにあたしは、強くなくったっていい!このままでいいのよ!」を言うシーンがあったが、これはエルチが”自分はイノセントにならなくても、このままでいい”と悟ったってことになるのかな?あのセリフで、をを、成長したじゃんエルチ!!と感じてしまった私は、この作品の真の主役はエルチかも・・・と勝手に思っている(笑)。 |
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ラグ=ウラロ |
暴走族サンドラットのリーダー。男勝りで行動的で、一人でサンドラットをまとめているしっかり者。彼女なら、ゾラでも誰にも頼らず生きていける気がする・・・が、自分を女の子扱いしてくれる優しい男に弱かったりして、やっぱり誰かに頼りたい部分が心のどこかにあるような・・・。普段はつっぱっているが好きな人の前では素直になれる、みたいなとこが、女の子っぽい!もう一人のヒロインであるエルチとはケンカが絶えないが、そのかけあいが楽しかった(笑)。
ところで最終回、「ラグは強い娘だ・・・死にはしない」というジロンの(エルチを選んだことについての)セリフがあるが、これはちょっとないと思う。そりゃ死なないけどさあ誰だって失恋くらいじゃ・・・ラグにも弱い部分があるということをわかってやれよ〜ジロン!!と思わずにはいられない(笑)。
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ビエル |
イノセントの一級司政官。シビリアンの時代の到来を感知し、彼らの能力を試すためにいろいろやった、いわばこの物語を裏で動かした重要人物。シビリアンに対して、端から見るとけっこう酷いこと(エルチの洗脳計画とか)もしてるので冷酷な人にも見えてしまうが、人類再生という大いなる理想のためなので、しょーがない。この作品一番の功労者、というか苦労人かも・・・。ドームを追い出されて行き倒れかけた時に垣間見せた弱々しい面が、普段はりりしくてスマートな彼だけになんだかとても可愛いかった。「動くな、う、撃つぞ」とブルメに向かって銃を構えるも絶対撃てそうにない(実際ブルメは全然ひるんでなかった)ところも・・・(笑)。
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アーサー=ランク |
イノセントの最高権力者。王子様っぽい、美形キャラ。イノセントで一番偉い人なのだが実権はカシムが握っているので、本人はイノセントの悪事など何も知らず純真無垢そのものだった。ジロン達と会い全てを知らされてからは、打倒カシムとエルチの洗脳解除のために奮闘。短期間でやるべきことが多すぎて忙しかったからか「薄命の美形キャラ」という印象しか残らなかった気がする。個人的には、もっと天然ボケ(?)な魅力を発揮してほしかったかも・・・あ、ドラム缶詰めされたとこは可愛くてよかったけど(笑)。ところでどうでもいいことだが、実は私がザブを見る動機の一つ(割合にして一割程度だが)は彼だったりする・・・単に塩沢兼人氏ファンってだけなんだけど(笑)。
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キッド=ホーラ |
エルチの父に雇われていたブレーカー。主人の死後アイアンギアーを乗っ取ろうとするが失敗し、その後イノセントの仕掛人になる。最後までしぶとく生き残ってくれた、憎めない悪役のひとり。エルチに片想いしていて、敵になってもこだわりを捨て切れずプロポーズするところは、いとけなげ(涙)。しかし「あんたが俺に優しくしてくれて、3度3度うまい飯を作ってくれりゃ」って・・・はねっかえりのエルチがそんなしおらしい女の子なわけないって(汗)。つきあい長いはずなのにエルチの性格をわかってないのか、それとも彼の目にはそんなふうに映ってしまう、恋は盲目状態なのか?(笑)ちなみにエルチは16歳、ホーラは27歳と意外と年の差があったりするが、そんなこと気にせず(って別に気にしている様子はなかったけど)頑張れホーラ!!と思わず応援してしまう(笑)。
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ティンプ=シャローン |
運び屋どうしを争わせるため暗躍するイノセントの仕掛人。ジロンにイノセントの存在を気付かせることになる、重要人物。ジロンの仇討ち終了(実際は終わってないが)後は、ジロンを動かす原動力はさらわれたエルチになり、物語中のティンプの役割は実質終わったことになる。なので死んだふりをして逃げたまま物語から退場してもよさそうなものだが、その後復帰して最後まで活躍してくれた。さて、この復帰の理由は果たして、「復活を望むファンが大勢いた(?)」、「後半のシリアス気味展開をやわらげるため、 ギャグ担当キャラ(?)補強の必要性があり、駆り出された(笑)」のどちらだろうか・・・?さすがに前者はないと思うが(笑)。
※ おまけに、ここでは書ききれなかったこだわりと思い入れが綴られていますので、興味のある方はどうぞ!・・・って誰もいないか(笑)。
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ビリン=ナダ |
反イノセント組織、ソルトのメンバーのひとり。脇役だが、個人的にかなりお気に入り。可愛いから(笑)。物語の中で特に何かの役割を果たしたわけでもなく、中心エピソードといえば姉キャローンとの再会くらいしかないが、彼女が出てるとなんとなく画面に華があるような感じがしたなあ(笑)。もちろん他のヒロイン達も可愛いけど、ビリンちゃんが一番正統派美少女だと思う!(←私見)結構気が強くて、ミーハーで、と、ごく普通(?)の女の子なのが、個性的なキャラが多いこの作品では逆に新鮮かも・・・。
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