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■ねらい
自分のよさをなかなか見つけられなかったり,認められなかったりする子どもは多い。そうした子どもたちでも相手のよさは比較的見つけやすい。相手からの肯定的なフィードバックを受け,自分のよさに気づいたり,自信を持つことができる。
■背景となる理論・技法
自己表現,自己受容,エンパワーメント |
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■時間 20分
■場所 教室
■ねらい 自己受容
■対象 小学校高学年〜大人
■準備
・筆記用具,短冊
■内容
・川柳の形式を説明する。
・短冊とペンを配る。
・事前のエクササイズを一緒に行った友だちのいいところを取り入れた川柳を作る。
・友だちと川柳をプレゼントし合う。
・感想を述べ合う。
■展開例 |
教師の指示(●)と子どもの反応・行動(☆) |
ポイント |
●人は皆,いいところをたくさん持っています。でも,自分のよさを見つけるのが難しいなと思う人がけっこういるようです。そこで,今日は友だちから「自分のよさ」をお互いに教えてもらうエクササイズをやってみましょう。 ●川柳を知っていますか。5・7・5のリズムで文章を作るという決まりがありますね。例えば,「飛び出すな 車は急に 止まれない」のようなリズムです。そのリズムを使って,「こんなところがいいなぁ」という友だちのよさを表現してみましょう。前の時間に一緒にペアになってエクササイズをやった友だちについて川柳を考えてくださいね。時間は5分です。では,はじめてください。
☆他の友だちにも作っていいですか? ☆思い悩む子どももいる
●はーい,そろそろ時間です。では,川柳を書いた相手の人とペアになってください。そして,相手の人に川柳を読んであげてからプレゼントしてください。川柳をもらったら,各自じっくりとながめてみましょう。 ●どうですか。自分のよさに改めて気づいたり,新しい発見がありませんでしたか。今日,この時間に気づいたことを自由に発表してください。
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●具体例をいくつか用意しておくとよい。 ●ふざけたり,悪口を書いたりしないというルールは徹底する。
●その人の名前から始めたり,過去の出来事を思い出したりすると書きやすいということなどをアドバイスする。 ●了解が取れれば,全員の前で紹介したり,学級通信に掲載したりしたい。 |
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■エクササイズの由来と参考文献
・「ショートエクササイズ集」の「いいとこ川柳大会」(P154)を参考。