学習会エクササイズ資料 00−10
<指導略案>
1.エクササイズ名 「みんなで,リフレーミング」
2.ねらい
・自分の短所も見方を変えれば長所であることを知り,self-esteem(自尊感情)を高める。
3.展開
(1)インストラクション
・みなさんは自分をどのような人間だと考えていますか。いいところもたくさんあるはずなのに,ついつい欠点に目がいってしまいませんか。悪いところばかりにとらわれると気持ちが沈んでしまい,自信を持って行動できなくなりますね。しかし,そんな短所も見方を変えれば長所になります。 ・今日は,みなさんの短所を友だちの力で長所に変えてしまおうと思います。これを「リフレーミング」と言います。
・始める前に,必ず守ってもらう約束があります。絶対に,相手の短所についてからかったり,ふざけたりしないということです。 |
(2)エクササイズ
@ワークシートに記入
ワークシートに,自分が日頃,短所と感じていることを書いてください。それについて友だちが真剣に考えてくれるので安心して書いてみましょう。 |
*<留意点>なかなか書けないようなら,自分に当てはまる短所を選択できるような「リフレーミング用資料」を渡す。それでも難しければ,教師が介入して,一緒に考える。それ以上は無理をさせない。
Aリフレーミング
・ペアを作り,さらにもう一つのペアがくっついて4人組になって座る。
・前に座ったペアとワークシートを交換。
・ペアで話し合い,相手ペアの短所を長所に書き直す。ペアで二人分のリフレーミング。
*<留意点>リフレーミング辞書がなくても二人で相談し合って,相手の短所をリフレーミングできれば最高。困っているようなら,虎の巻「リフレーミング辞書」を渡す。それでも,リフレーミングできないときは,教師が介入して,ヒントを与える。
・リフレーミング内容の発表。順番に。
<モデリング> ○○さんは,○○なことを短所だと思っています。しかし,見方を変えれば,それは○○という長所になります。(拍手!!) |
Bシェアリング
・4人グループで,リフレーミングの結果を聞いて,どのようなことを感じたか,出し合う。
*<留意点>自由発言できればいいが,難しければ順番でもいい。シェアリングが進まず,教師が介入するときは,「感情」を素直に出していいことを伝える。
・全員輪になって,今日体験したことについて,感じたこと(感情)を自由に出し合う。
*<留意点>生徒からなかなか発言が出ないときには,先生たちからモデルになって発言してもらいたい。
(3)まとめ
自分の短所にとらわれていませんか。しかし,ものの見方は一つではありません。見方を変えることで気持ちが楽になれば,それに越したことはないですよね。世の中には,そうしたことがたくさんあります。柔軟なものの考え方ができれば,みんなの生活ももっと楽しいものになると思います。 |
*振り返り用紙に記入(帰りの会にクラスごとにまとめて記入)
4.準備
ワークシート,リフレーミング辞書,リフレーミング用資料,振り返りシート,筆記用具,バインダー
「みんなでリフレーミング」ワークシート
月 日 曜日 名前( )
あなたが日頃,短所だと感じていることを友だちにリフレーミングしてもらいましょう。
◎ あなたの名前を書きましょう。
◎ あなたが短所だと感じていることを書きましょう。
(こと)を短所だと思っています。
◎ ここまで書いたら友だちに渡しましょう。
◎ さて,友だちの短所をリフレーミングしてあげましょう。
しかし,見方を変えればそれは
という長所と言えます。
◎ リフレーミングした結果を友だちに教えてあげましょう。@ABの順に続けて読んであげてください。
