1 主 催 |
全国学校教育相談研究会
京都府公立幼稚園教育研究会
京都府小学校教育研究会
京都府中学校教育研究会
京都府立学校教育相談研究会
京都市立小学校カウンセリング研究会
京都市立中学校カウンセリング研究会
京都府私立中高連合会カウンセリング研究会 |
後 援 |
文部科学省
京都府教育委員会
京都市教育委員会
京都府私立中学校・高等学校連合会 |
2 日 時 |
平成17年8月3日(水) 10:00〜16:30
8月4日(木) 9:30〜16:00 |
3 場 所 |
京都華頂中学・高等学校 華頂短期大学 |
4 テーマ |
「この時代を、こどもたちと共に あゆむ」 |
5 講 演 |
記念講演 「現代児の心の発達〜何が問題か?〜」
兵庫教育大学学長・中央教育審議会委員 梶田叡一
学校嫌い、不登校、引き籠もりが見られます。課題に集中できない子、自分のことしか考えない自己中心的な子、すぐキレて暴力を振るう子もいます。現代の子どもたちに見られる生命力の低下、自己統制力の低下、規範意識や価値感覚の未発達をどうするか、ご一緒に考えてみたいと思います。 |
特別講演 「どう生きたらいいか」
作 家 宗田理
最近、自殺、それも集団自殺する記事をよく目にする。その遺書の中にこんな文章があった。「生きていても楽しいことがなさそうだから死ぬ」その文章を読んで、ぼくは楽しいことって何だろう?と思った。まず健康であること。お金もあっていい家に住み。いい車を持ち、好きなところに旅行に行くことができ、子どもは勉強ができ、スポーツも芸術も得意。こうなったらみんなからは羨ましがられたい。しかしだれもそんなふうにはいかない。というよりもこんな人はめったにいない。
今から60年前の日本ときたら国は焦土と化し、食べものはなく。全国民が貧困のどん底にあった。あの時、楽しいことなんてだれも考えなかった。それでも絶望して自殺する人などいなかった。
今モノは豊かで餓死する人などいないのに、子どもたちは決して明るい顔をしていないのはなぜだろう。それは明日を夢見ることができないからだ。生きるってどういうことかを考えてみたい。 |
6 講 座 |
1.「学校教育相談にみる特別支援教育〜精神科医の視点から〜」
京都府立心身障害者福祉センター附属リハビリテーション病院精神科・神経内科医 有賀やよい |
LD・ADHD・高機能自閉症等の特別支援の必要な子どもたちは、整然と分類されるのではなく、いくつかの特徴を併せ持っていたり、学年が進むにつれて現れてくる特徴も変わります。それぞれの子どもの発達段階に応じた支援方法を、脳科学の視点から共に考えていきたいと思います。午前は概論の講義と事例紹 介、午後は参加者からの事例について一緒に考えます。事例提供をよろしくお願いします。 |
2.「社会性に問題のある子どもへの支援〜ビデオ分析〜」
言語聴覚士・臨床発達心理士 高橋和子 |
軽度発達障害(LD・ADHD・高機能広汎性発達障害[高機能自閉症・アスペルガー症候群])の子どもたちは、多かれ少なかれ社会性に問題を持っています。この子どもたちの社会性の問題が、それぞれの障害特性のどのような仕組みから生じているのかが理解できれば、支援の方法が考えられます。この講座では、ビデオ分析を通して、子どもは何が分からないのかを明らかにし、どのように支援すればよいのかを具体的に検討します。 |
3.「多様化する不登校と個別の対応〜タイプ別アプローチ〜」
大阪国際大学講師 福井義一 |
不登校は、医療との連携が必要な状態、休養が必要な状態、適切な登校刺激が必要な状態、司法や福祉領域との連携が必要な状態など、ますます多様化しています。それぞれの状態に応じた適切なアセスメント(事前の査定)と対応があれば、必ず何らかの変化は見られます。この講座では、私が関わった事例や皆さんからの実際の事例を通してさまざまなアプローチを学びたいと思います。事例提供をお願いします。 |
4.「子ども虐待と学校の役割」
大阪大学大学院人間科学研究科助教授 西澤哲 |
子どもの虐待の急増が叫ばれ始めて10年になります。保護者からの虐待という体験は、子どもの心理や行動に重大な影響を与え、医療や福祉の領域にとどまらず、学校教育にも大きな課題をもたらすことになります。この講座では、実際の事例をもとに、虐待が与える子どもへの影響や、学校現場におけるそうした子どもたちへの支援のあり方を検討します。事例提供をよろしくお願いします。 |
5.「それぞれのリソース(資源)を活かす関わり〜教師のコーディネート〜」
目白大学人間社会学部心理カウンセリング学科/同大学院心理学研究科教授 黒沢幸子 |
子どもの虐待の急増が叫ばれ始めて10年になります。保護者からの虐待という体験は、子どもの心理や行動に重大な影響を与え、医療や福祉の領域にとどまらず、学校教育にも大きな課題をもたらすことになります。この講座では、実際の事例をもとに、虐待が与える子どもへの影響や、学校現場におけるそうした子どもたちへの支援のあり方を検討します。事例提供をよろしくお願いします。 |
6.「保護者面接に役立つ技法〜家族療法〜」
龍谷大学講師/システムズアプローチ研究所所長 吉川悟 |
子どもの問題を解決するには、その家族の様子を知り、保護者や家族との連携や協力が欠かせません。しかし、実際には難しい問題が多くあります。家族を一つのシステムとして考える家族療法の中から、保護者面接に有効な技法を示し、ロールプレイなどの実習を通していくつかのポイントを体験し、学んでいきたいと思っています。 |
7.「不適切な行動や考え方を変える〜認知行動療法〜」
関西学院大学文学部教授 松見淳子 |
認知行動療法は、不適切な考え方や行動を適切なものに変えることによって、セルフコントロールを教えます。目標を明確にし、アセスメント(事前の査定)に基づいて計画的に介入し、観察し、結果を評価します。子どもの問題行動への対処や、社会的スキルの育成に活用できる基礎的な技法について、事例やデモンストレーションを交えて研修したいと思います。 |
8.「学校現場に活かす心理学〜交流分析〜」
プール学院大学名誉教授/日本交流分析学会認定スーパーバイザー 中村扶美子 |
交流分析は、自己発見、人間理解、よりよい人間関係を求める心理学です。自分特有の他人との交流(コミュニケーション)のパターンに気づき、それを変えることによって、生産的で親密な対人関係を築くことができます。この理論を学校現場でも有効に活用できるように、人格の構造分析、交流パターンの分 析、ストローク(人の存在を認めるはたらきかけ)、心理的ゲーム(最後に後味の悪い不快な感じが残る一連のやりとり)、禁止令等を取り上げ実習を通して学んでいきます。 |
9.「イメージの世界〜コラージュ療法〜」
京都文教大学臨床心理学科教授 森谷寛之 |
言葉ではなくイメージを扱う芸術療法の意義について講義し、新聞や雑誌の写真や文字などの切り抜きを台紙に貼り一つの作品にするコラージュ療法を中心に実習を行います。時間があれば描画療法についても触れます。実習をするために,切り抜いても差し支えのない雑誌やパンフレット数種類,および糊とはさみ,18色程度のクレヨンか,色鉛筆を持参してください。 |
10.「三つの質問で愛情と責任を自覚させる内観療法〜その基礎と応用〜」
奈良内観研修所所長 三木潤子 |
けんかやいじめ、不登校や心身の不調を解決するには、親や教師、仲間からの愛情を再体験し、自分の責任を自覚することが大切です。そのため、内観療法では「世話になったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」について具体的な事実を思い出す作業をします。講座では視聴覚教材を使って内観療法の基礎を学び、ミニ内観で体験学習をして、教室で応用する方法を身につけていただきます。 |
11.「『語る』ことより『出来る』ことへの援助へ〜臨床動作法の拓く可能性〜」
ふぉりせ心理ストレス相談室代表 宮脇宏司「臨床動作法」 |
“判っていても出来ない”。歩み出そうとする意欲の生み出す力が「力み」となり、空回りの中で無力感に苛まれる子どもたちがいます。「判る」よりも「出来る」ことを直接の課題とする臨床動作法は、「動作」という課題を通じて意図の実現に結びつく努力の仕方を育てる心理援助法です。広々とした和室で実習します。動きやすい服装でご参加ください。 |
12.「自分も人も大切にする人間関係〜アサーション・トレーニング〜」
大阪府立女性総合センターコーディネーター 川喜田好恵 |
アサーションとは、自分にも相手にも気持ちのよい自己表現のことです。自分を過不足なく表現しなが ら、「いごこちの良い」人間関係を築くために、実習と講義を交えて体験的に学びます。「心の基本的人権」などのアサーションの基本、日常場面や問題解決のためのアサーションの実践、自分の行動パターンの点検など、簡単な講義をして、実習で理解を深めていきたいと思います。 |
13.「キレない子どもを育てるための教育プログラム〜セカンド・ステップ〜」
NPO法人 日本こどものための委員会認定指導講師 三好布生加 |
感情的にすぐにキレてしまう子どもが増えています。セカンドステップは、子どもの衝動性や攻撃的な行動を和らげ、社会への適応を高め、社会生活を円滑に送れるようにするために作られたプログラムです。アメリカのNPO法人CFCが開発し、現在北米の1万8千校で実施されています。今回は小学校低学年を
対象にしたプログラムを実施しますが、その他の年齢の子どもにも役立つヒントが多く含まれています。 |
14.「行動の変容を目指すグル−プ体験〜構成的グループエンカウンター〜」
東京聖栄大学助教授 岡田弘 |
構成的グル−プエンカウンタ−(SGE)は、課題遂行とふりかえりを通して自己変革をしていく、予防的開発的な教育相談の手法です。この講座では、ASCA(アメリカスク−ルカウンセラ−協会)が示すナショナル・スタンダ−ド・モデルに基づいて、学業的支援に生かすSGEの実際を体験と実践校の報告を織り交ぜながら学びたいと思います。 |
15.「個性を引き出し自発的な行動を促すためのコミュニケーション〜キャリア・コーチング〜」
NPO法人キャリアセンタービッグバン・ファクトリー代表理事 松田隆之 |
キャリア・コーチングは、「すべての答えは相手の中にある」という考え方に基づいて、子どもとの関係性を重視し、傾聴や質問によって、思いや考えを整理させ、自分で目標を設定し、実現するのに必要な行動を継続できるように支援します。この講座では、キャリア・コーチングの考え方や技法を、多くの実習をしながら学んでいきたいと思います。また、子ども一人一人の価値観や職業志向性などのキャリア開発に必要な視点についても考えたいと思います。 |
7 事例発表 |
事例発表は、全国学校教育相談研究会か京都学校教育相談研究会の会員に限らせていただきます。希望される方は、氏名・所属先名・連絡先電話番号・(メールがあればアドレス)、テーマ・簡単な内容・希望講座名を、6月30日(木)までに、事務局へメールかFAXでご連絡ください。 |
8 参加費 |
既会員・新会員・特別会員 4,000円 臨時会員 6,000円
既会員 既に全国学校教育相談研究会の会員の方。参加費4,000円。平成17年度年会費未納の方は、年会費5,000円も納めてください。
新会員 今回新たに会員になる方。参加費4,000円と年会費5,000円。紀要・会報・本会主催のワークショップ・
海外研修旅行などの案内をお送りします。
特別会員 京都府の後援団体に所属している学校に勤務する教職員と関係者(講師・スクールカウンセラー等)の方。参加費4,000円。後援団体の補助金を特別会費として充当しま
す。総会には出席できません。紀要や会報等もお送りしません。
臨時会員 上記以外の方。参加費6,000円。総会には参加できません。紀要や会報等もお送りしません。ご不明な点のある方は、事務局までメールかFAXでお問い合わせください。
今回は第40回大会を記念して、参加費の中に、本大会の記録集「月刊学校教育相談1月増刊号」(ほんの森出版予価1,020円)と送料が含まれています。冊子は、後日郵送します。 |
9 申込方法 |
1.〆切 平成17年7月15日(金)(少し早いですが、会場設定や事務処理のため期日厳守にご協力ください)
2.方法 郵便局にある「郵便払込取扱票」を使用し、1人につき1枚、口座番号・加入者名・金額と、通信欄に下記の@〜Gの事項を記入し、合計金額を振り込んでください。窓口手数料70円は各自ご負担ください。
口座番号 00920−9−147965
加入者名 全国学校教育相談研究会
通信欄
@都道府県名
A氏名
B所属先の名称および所属先の電話番号
C希望講座(参加を希望する講座番号を1つ記入してください。
*〆切日までに申し込まれた方は、必ず希望講座に参加できます。
*迷っている方は3つまで記入できますが、結果は1日目にしかお知らせできません。
D会員種別(【既会員・新会員・特別会員・臨時会員】の別を記入してください。)
E年会費(【未納分・新規分・なし】の別を記入してください。)
F弁当(お茶付1食900円 【1日目・2日目・なし】の別を記入してください。)
*徒歩15分以内の範囲には大きな飲食店があまりありません。
*1日目は会員以外の方は昼休みが2時間余りありますが、2日目は1時間30分しかありません。
*弁当を食べる部屋は用意します。晴天時は、徒歩3分の円山公園でも食べられます。
Gその他、連絡事項があれば記入してください。
記入例 @京都府 A京都太郎 B京都市立都小学校 075−123−4567 C12 D特別会員 Eなし F1日目・2日目 |
★〆切日を過ぎて申し込まれる方は、
必ずホームページかメールで(やむを得ない場合はFAXで)事務局にご確認の後、「郵便払込取扱票」に上記の要領で記入し(参加希望講座は必ず第3順位まで)、合計金額を振り込んでください。結果は1日目にお知らせします。
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@申し訳ありませんが、事務処理簡素化のため、確認の通知は差し上げません。念のため、郵便振込用紙の「振込票兼受領証」(半券)をご持参ください。
A振り込まれた参加費は、欠席されてもお返しできません。代わりの方が参加される場合は、予め事務局に連絡してください。ただし、講座は変えられません。
B1日だけの参加でも参加費は同じです。
C当日配布の参加者名簿に、氏名と所属先と参加講座番号を掲載させていただきます。名簿は本大会以外には使用しません。 |
10 アクセス |
ここをクリックしてください |
11 備 考 |
@1日目と2日目の会場は隣接していますが、入り口が10mほど離れていますので(2日目の短大の入口の方が西)、お間違えのないようにしてください。
A受付は1日目の高校会場のみです。2日目はそのまま会場へお越しください。2日目から参加の方は短大会場で受け付けます。弁当券は1日目に両日分をお渡しします。
B会場は両日とも土足で結構です。
C会場には駐車場はございません。公共の交通機関をご利用ください。車で来られる場合は円山公園の市営駐車場(有料)をご利用ください。
D最新の情報はホームページでご確認ください。
Eご不明な点は、事務局までお問い合わせください。連絡方法は、メールをご利用ください。電話での問い合わせはご遠慮ください。
★案内のご入り用の方は、郵便番号・住所・氏名を明記して、メールでご請求ください。 |
12 事務局 |
611-0042 宇治市小倉町南堀池
京都府立西宇治高等学校 西村宣幸
FAX 0774−23−5040
Eメール soudanken@mail.goo.ne.jp |