社会理解のレッスン(9)
〜貿易ゲームneo〜

03 1.前回のふりかえりと今回の目的を説明する。
1)「voice」を配布する。
2)前回は社長ゲームをして、現在の会社組織のシミュレーションをし た。
3)今回は、貿易ゲームを更に進化させた「貿易ゲームneo」をする。
30 2.貿易ゲーム neoをする。

1)前回との違いを説明する。
 ・地道な努力が報われる。
 ・先進国も自国だけでは利益をあげることができない。
 ・互いの国が自国の強みを生かせば、大きな発展も可能である。
2)トランプでチーム分けをする。
 ・先進国(AB)は3人。
 ・中進国(CD)は5人。
 ・後進国(EF)は7〜8人。
3)グループに分かれて座らせ、封筒を渡す。
 ・指示や道具や原料は、封筒の中に入っている。
4)ゲームを始める。
5)時間の経過と共に新たな指示を出す。
 ・15分後に、各国に極秘情報を渡す。
6)供給過多によって価格を変動する。
7)状況を見ながら、各国の人件費を、ABは1,000$、CDは5 00$、EFは300$に変更する。
10 3.ゲームのふりかえりをする
1)ゲームの満足度は。
2)自分の果たした役割と、他のメンバーの評価。
3)工夫したこと。
4)反省点。                          
05 4.ふりかえり
1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。

生徒の満足度&感想
10
13  1  9  5  1  0  0  0  0  0  0
1)どんどん生産していくべきだった。2)けちらずにいろいろなところと交換すればよかった。3)決断が遅すぎた。値上がりを期待し過ぎて動かなかった。4)行動力がなかった。あまりルールが分かっていなかった。5)他のものも作ればよかった。5)みんなで考えるが行動している人が少なかったり、悩んでいるだけの時間が長かった。考えの合わない人とのチームは難しい。6)いろいろな情報を交換すればよかった。7)作業していない人がいないように空いた時間は何かを作って無駄な時間がないようにした。8)紙が少なかったのでとにかく最初は紙と交換した。あと、とにかく皆で動いた。でも、3人はやっぱり大変でした。効率よく作れなかった。9)人間は汚いと思った。10)情報をしっかり行動に移した。作らせればよかった。11)先進国だから伸びる訳じゃないと思いました。12)極秘情報をしっかり役立てた。13)材料はたくさんあったけど、人数が少ないからなかなか動けなっかった。情報を非公開にするのでなく相手に作らせればよかった。14)生産にこだわってしまった。子会社になるとか、もっと思い切って交渉に応じたらよかった。15)やっぱり頭を使わないとダメだなぁと思った。16)前回より難しかった。17)他の国に交渉する時、ものを使う時間と紙を交換した。もっと分担して無駄なく作戦を立ててから作ること。18)他国に作れないものを作った。
「貿易ゲームneo」と名付けて、2回目の貿易ゲームをした。1回やっているので基本的なルール は理解しているので,その上に何ができるか、考えるのが楽しかった。今回は、どのグループにも生産に最低限必要なハサミや鉛筆は供給した。何を、どのように作るかを工夫することを目的にした。後進国は食料や天然資源、中進国は食料や繊維や簡単な機械、先進国は繊維や高級な機械を作れる材料を与えた。しかし、先進国ほど人は少なく、人件費は高く設定した。先進国も自国だけで生産していれば効率が上がらない。他の国の労働力や資源をどのように生かすかという工夫ができるかを試した。そのため、最初に作戦タイムをとったりしたが、高校生の限界か、ひたすら生産にはげんでいた。それは経済の原点だが、今の物だけでなく人もグローバル化した時代においては、様々な要素をどのように使うかが問題。案の定、先進国2国はトップの座を中進国に奪われてしまった。従来の貿易ゲームが格差を体験させるのに比べて、経済仕組みを少しでも体験できるように作り替えた。



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