第1段階 |
インシデント(事件あるいは出来事)を調べる。(5分) |
発表者がインシデント(事件・出来事)を発表し、参加者は内容を把握する。 |
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第2段階 |
背景となっている事実を集め、まとめる。(50分) |
参加者は発表者に質問し、自分なりに事例を組み立てながら、問題の解決に関係があると思われる事実を集める。 |
司 会 者
1) 質問の留意点を説明する。
@事実について簡潔に質問する。
A質問を独占しない。
B大まかな質問(例「生育歴は?」)をしないで、具体的な質問(例「大きな病気はしなかったか?」)を質問する。
C他の参加者と重複した質問をしない。また、他の参加者と協力して組織的に関連した質問をする。(そのために他の人の質問と回答をメモしておく)
D発表者の今後の対応については原則として質問しない。どうしても質問しなければならない場合はに批判的にならない。
E発表者の推測、感想、意見を求めない。
2) 質問者が偏らないように配慮する。
3) 質問や回答中に割り込んで質問することのないように注意する。
4) ルールを逸脱した質問や回答に注意する。
5) 必要に応じて、質問内容が分散しすぎないように注意する。
6) 必要に応じて、質問内容の偏りを是正する。
7) 必要に応じて、まだ質問されてない項目に気付かせる。
8) 必要に応じて、発表者に補足させる。
発 表 者
1) 事実をありのままに簡潔に回答する。
2) 質問からそれた事柄は回答しない。
3) 推測、意見は原則として言わない。
4) 推測で答えなければならない場合は、推測の根拠になった事実や理由を簡単に説明する。
5) 今後の対応は言わない。
参 加 者
1) 自分なりに事例の全体像を組み立てながら質問する。
2) 留意点に注意して質問する。 |
第3段階 |
当面、何が問題なのか、問題点を探り絞る。(15分) |
参加者はインシデントと集めた事実を総合し、自分なりの事例の全体像を作り、当面の問題点を絞る。 |
司 会 者
1) 参加者が12〜3人の場合、全体で当面の問題点を自由に話し合わせる。
2) 参加者が多い場合、6〜8人の小グループに分けて、当面の問題点について自由に話し合わせる。
3) 今後の対応について参加者に「具体案」を書かせる。
〔内容〕自分ならこう対応するという具体的な内容
〔理由〕なぜそうするのかという理由や根拠
4) 「具体案」を回収し、休憩をとる。
5) 内容を分類する。
発 表 者
1) 各参加者が組み立てた事例の全体像を理解する。
2) 各参加者が出した問題点と、自分が考えている問題点を比較検討しておく。
参 加 者
1) インシデントと集めた事実を総合する。
2) 自分なりの事例の全体像を明確にする。
3) 当面の問題点を探り、1つに絞る。(対応までは考えない)
4) 自由に自分の意見を述べる。
5) 自分ならこうすると決断した「具体案」を書く。 |
第4段階 |
当面の問題に対してどうしたらよいか、対応について考える。(50分) |
参加者は対応とその理由について話し合い、まとめる。発表者は実際の対応とその後の経過を発表する。 |
司 会 者
1) 分類した内容を提示し、グループ分けし、グループリーダーを決めさせ、グループで自由に話し合わせる。
2) グループ毎に「具体案」を決め、内容と理由を発表させる。
3) 発表者に実際の対応とその後の経過を発表してもらう。
発 表 者
1) 参加者の考えた対応と、自分が実際にとった対応を比較検討しておく。
2) 好きなグループかに入って話し合う。
3) グループでは自分が実際にとった対応は話さない。
4) 実際の対応とその後の経過を発表する。
参 加 者
1) グループリーダーを決め、「具体案」について自由に話し合い、グループとしての内容と理由を固める。
2) 必要に応じて、ロール・プレイなどを取り入れる。
3) グループ毎に内容と理由を発表する。 |
第5段階 |
何を学んだか、この研究会がうまくいったかを検討する。(10分) |
事例全体を振り返って、この事例から、また参加者相互から何を教訓として学びとることができたかを考える。 |
司 会 者
1) 参加者に何を学んだかを問う。
2) 発表者に言い残したことや感想を問う。
3) 助言者に講評してもらう。
発 表 者
1) 言い残したことや、事例研究の経過について感想を述べる。
参 加 者
1) 事例全体を振り返って、この事例から、参加者相互から何を教訓として学んだかを話す。 |