アサーション・トレーニング(3)
 
自己主張するべき場面での自己主張の仕方を考える。
 
1.「主人と召使」をする。
 ・ハードな導入。
2.「こんな時どうしますか?」
 1)プリントを配布する。
 2)1)〜11)の場面について、
横の合計が10点満点になるように(例えば、a3b2c5)点
  
数を入れ、縦に合計する。
 3)結果の解説をする。
3.「サイコロ自己主張」
 1)4〜5人組になる。
 2)順番を決める。
 3)サイコロを振って、出た目の話題について最近どんな自己主張をしたか、1分間で話す。
  どうしても話したくない時は、パスをしてもかまわない。
  ただし、その場で言えばまずいと思うことは言わない。
  聞いている人が質問してもかまわない。
 4)順番に回し,繰り返します。
 1 最近、ほめられたこと。
   (誰にほめられたか。何をほめられたか。その時の気持ちは。何と答えたか)
 2 最近、身近な人をほめたこと。
   (誰をほめたか。何をほめたか。その時の気持ちは。相手の反応は)
 3 最近、人にものを頼んだこと。
   (誰に頼んだか。何を頼んだか。どのように頼んだか。返事はどうだったか)
   (返事を聞いてどう思ったか)
 4 最近、人にものを頼まれたこと。
   (誰に頼まれたか。何を頼まれたか。どう返事したか。その理由は。その時の気持ちは)
   (相手の反応は)
 5 最近、怒ったこと。
   (誰に怒ったのか。何を怒ったのか。どうなったか。その時の気持ちは)
 6 最近、人から怒られたり批判されたりしたこと。
   (誰に怒られたのか。何を怒られたのか。どうしたか。その時の気持ちは)
10
理解ができたか
興味が持てたか
役に立ちそうか


生徒の感想
1)「主人と召使」は疲れた。どっちもも苦手だと思った。まだ命令する方が楽だけど、罪悪感が少しだけあったし、される方は競争になるのがいやだった。自分は平和主義だと思った。「サイコロ自己表現」は自分のことを話すのは楽しいし、聞くのも楽しかった。▼2)「主人と召使」は命令することが許されているのでいいなと思った。サイコロを振って自分のことを話すことで、改めて自分のことを考えることができた。▼3)人に命令するのは面白かったけど、もうしたくない。「サイコロ自己表現」では、ほめられたことが思いつかなくて困りました。自分を過小評価する癖があるようです。▼4)主人になったときは普段できないから楽しかった。「サイコロ自己表現」は人の話を聞くのはいいけれど、自分のことを話すのは難しかった。▼5)自己表現下手やなぁと思った。私はその場で思いついたことを直ぐしゃべるタイプやと思った。▼6)最後の自己表現はみんな話がうまかったので分かりやすかったです。自分や相手の立場によって態度を変えるのが面白かった。▼7)主人には向いていないと思った。別に頼みたいこともないし、なんか悪いなぁと思ってしまってあんまり命令したくないなぁと思った。▼8)体育祭の後なのにいきなり動き回って身体がおかしくなりました。命令するのは疲れるし、できればしたくない。▼9)主人は何を頼めばいいのか分からなくてあんまり命令できなかった。▼10)「主人と召使」は主人をやったとき何か嫌だった。従ってるほうがいいなと思った。自己表現のみんなの話を聞くのが楽しかった。▼11)今日は体が疲れていたのであまり激しくできなかったけど、人に命令するのは気持ちよかった。でもこれは授業のなかで友達同士でやるから、楽しかったけど、真剣に命令するのは嫌だ。▼12)みんなの話を聞いて、興味持って聞けたし、すごく楽しかった。普段は聞けない話を聞けたり、「主人と召使」は新鮮で楽しかった。▼13)ご主人様に自分は向いていると思った(笑)。でも召使も楽しかった。人間関係は上下も左右も大事だし、うまく対応して行けるようになりたいと思った。「サイコロ自己表現」はパッと出て来なくて悩んだけど、身近な話ネタがあると便利でいいなぁと思った。

教師の感想
「主人と召使」はインプロのメニューだが、非常に過激なワークです。でも、日常生活でこれだけ自分の命令を聞いてもらえることはないし、安全な場面で体験してみることは意義があると思う。生徒も結構楽しみながらやってくれたので、思い切ってやった甲斐があった。「サイコロ自己表現」も積極的に話してくれたので有意義なワークになった。話題をきっちりと設定することとサイコロを振るというゲーム性が良かったのだと思う。生徒の感想では、人に命令することが苦手で、ほめられた体験も思い浮かばない人もいて、自分を過小評価している生徒が多いように感じた。                          



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