舞姫チェック


第一段 
 「舞姫」の内容に合っている場合は○、違っている場合は正しく直せ。 
1.中等室には4人いた。 
2.洋行の官命を受けたのは5年前である。 
3.主人公は今、サイゴンにいる。 
4.作者は行きも帰りも日記を書いた。 
5.イタリアを出発して一箇月たっている。 
6.作者は初対面の客と話をして旅の辛さを慰めた。 
7.作者は、人知れぬ恨みに悩んでいる。 
8.「舞姫」の物語は主人公が日本へ帰る飛行機の中で書いたものである。 

第二段 
1.主人公は幼い頃からスパルタ教育を受けた。 
2.主人公は母子家庭に育った。 
3.主人公は九人兄弟の長男である。 
4.主人公の名は、森林太郎である。 
5.トヨは大学の医学部に入学した。 
6.トヨは学校ではいつもナンバー1だった。 
7.トヨが大学を卒業したのは十九才である。 
8.トヨは親孝行だった。 
9.トヨが洋行の官命を受けたのは二十一才の時であった。 
10.その時、母親は四十九才だった。 
11.トヨは家と自分の為に洋行した。 
12.トヨが洋行した先は、欧羅巴の新大都の巴里である。 
13.当時はブランデンブルグ四世の治世だった。 
14.トヨは職務に専念した。 
15.トヨはドイツ語、イタリア語が抜群にうまかった。 
16.トヨは半年後、仕事の暇に洋行先の大学で政治学を学ぼうとしたが、なかったので、経済学を学んだ。 

第三段  
1.トヨは27才になった。 
2.これまでのトヨは所動的、器械的の人物であった。 
3.トヨは大学の自由なムードの中で自我に目覚めた。 
4.母はトヨをウォーキング・ディクショナリーにしようとしていた。 
5.官長はトヨをWALKING−ROPPOUにしようとしていた。 
6.トヨは官長に対して逆らうようになった。 
7.トヨは経済学に興味を持つようになった。 
8.官長は独立した思想を持ったトヨをますます喜ぶようになった。 
9.トヨの当時の地位は危うかった。 
10.トヨと他の留学生との仲は良かった。 
11.トヨは横浜を出る時に笑っていた。 
12.トヨは大変に臆病な人間だった。 

第四段  
1.トヨが少女に会ったのは夕方である。 
2.トヨが少女に会ったのは、ウンテル・デン・リンデンの動物園の前である。 
3.少女は声をあげて泣いていた。 
4.少女の年令は十六、七才である。 
5.少女はまだら茶髪であった。 
6.少女の服はこざっぱりしていた。 
7.少女の顔は絵にも書けない美しさだった。 
8.少女はもの問いたげに憂いを含んだ青い瞳の、エリスという名前だった。 
9.トヨがエリスに声をかけたのは、ナンパしようという下心あったからである。 
10.エリスはサラ金に追われて泣いていた。 
11.エリスの家は、四階のマンサルドだった。 
12.エリスの父はエルンスト・ワイゲルトと言う詐欺師だった。 
13.エリスの母はトヨに対して、手の平を返したように丁寧になった。 
14.エリスは小麦色の骨太のギャルだった。 
15.エリスは地方出身者である。 
16.エリスは座長のコージ・タマキと言うスケベな中年男の愛人になれと迫られていた。 
17.エリスの目は、MUGOん・色っぽいものだった。 
18.トヨはオメガの金のブレスレットをエリスに質草として与えた。 
19.エリスのよだれがトヨの手の背を濡らした。 

第五段  
1.エリスはこの前の御礼をするためにトヨの下宿にやってきた。 
2.留学生の一人がトヨとエリスの関係を官長に大袈裟にちくった。 
3.しかし、官長はもみ消してくれた。 
4.トヨは免職・免官になり、帰国するなら旅費は出すが、残留するなら援助を断つと言い渡された。 
5.トヨは母の死を知らせる手紙と、その母の自筆の手紙を受け取った。 
6.この時、トヨとエリスはすでにH関係にあった。 
7.エリスが舞姫になったのは十二才の時である。 
8.エリスはハックスレンデル座のナンバー1である。 
9. 舞姫は見かけの派手さに反して、少ない給料でこき使われたみじめな職業だった。 
10.エリスが売春婦にならなかったのは、おとなしい性格と父親の躾のおかげである。 
11.トヨは自分の免職・免官をエリスに伝えた。 
12.エリスはトヨの免職・免官を母に伝えた。 
13.エリスの母がトヨとの交際を認めたのは金目当てである。 
14.トヨはエリスの乱れ髪に発情し、肉体関係を持ってしまった。 
15.トヨは、帰国して生き恥をさらすか、外国で野垂れ死にするかの選択を迫られた。 
16.天方伯の秘書官になっていた相沢が新聞社の通信員の仕事を紹介してくれた。 
17.エリスは母親を説得して同居できるようにしてくれた。 
18.二人は貧しいながらも楽しい生活をしていた。 
19.トヨの通う喫茶店には、フリーターや年金生活者や暇な営業マンがたむろしていた。 
20.トヨは一杯のコーヒーで半日ねばって新聞を読むのが日課だった。 
21.トヨは学問は衰えたが、一種の見識に長じるようになった。 

第六段 
1.明治二十三年の夏の出来事である。 
2.エリスが気分が悪く、物を食うと吐くのは食中毒のためである。 
3.トヨはエリスの妊娠を知って将来に不安を感じた。 
4.相沢の手紙は日本で出したものである。 
5.相沢は大臣についてベルリンに来ていた。 
6.手紙の内容は、新聞社の報酬に関することだった。 
7.手紙を読んだトヨはぼんやりした顔をしていた。 
8.エリスはまるで母親のようにトヨの身支度をした。 
9.エリスは女の勘で自分の行く末を直感した。 
10.トヨは天方大臣に会うためと言って出かけて行った。 

第七段 
1.トヨの行き先はカイゼルホオフホテルである。 
2.トヨは相沢に会うのを一瞬ためらった。 
3.相沢はやせたクラ〜い男であった。 
4.大臣はトヨにドイツ語の翻訳を依頼した。 
5.相沢はトヨを夕食に誘った。 
6.相沢は、トヨの失敗談を生まれながらの意志の弱さだと考えていた。 
7.大臣はトヨが女でクビになったことを知っていた。 
8.相沢はトヨに法律の才能を示して大臣の信用を得るように勧めた。 
9.相沢はトヨにエリスと別れるように忠告した。 
10.その理由は、二人の年令の差がありすぎるからだった。 
11.トヨは相沢の忠告を「愛があれば歳の差なんて」と無視した。 
12.トヨは友に対してはNO!と言えない性格だった。 
13.トヨが相沢と別れたのは午後七時である。 

第八段 
1.1週間後、大臣はトヨに明朝のロシアへの同行を依頼した。 
2.トヨは即座に断った。 
3.トヨは信頼している人に突然依頼された場合、即座にOKを出してしまうことがよくあった。 
4.エリスはトヨのロシア行きに心を悩ましていた。 
5.トヨは通訳の役目を忠実に果たした。 
6.ロシアでは、トヨはエリスのことをすっかり忘れていた。 
7.エリスがトヨに送った手紙は3通である。 
8.エリスの2通目の手紙には、トヨが出世して「私を日本へ連れてって」と書いた。 
9.トヨはエリスの手紙で初めて自分の地位に気づいた。 
10.大臣の信用を得たことは、トヨの計算通りだった。 
11.大臣がトヨを信用したのは、トヨがエリスと別れるという約束を相沢から聞いたからである。 
12.トヨは自我の目覚めが偽物であることに気づいた。 
13.トヨの自由を束縛していたのは、以前は官長、今は相沢である。 
14.トヨがベルリンに帰ったのは大晦日の夜である。 
15.トヨはエリスと再会するまで、望郷の念と出世欲が愛情を圧していた。 
16.エリスと再会しても、望郷の念と出世欲が強かった。 
17.エリスがトヨに見せたのは、よだれかけだった。 
18.エリスは子どもが産まれることが悲しくて泣いていた。 

第九段  
1.トヨが大臣に招待されたのは、一週間後である。 
2.大臣は、一緒に帰国することを強制的に伝えた。 
3.その理由は、トヨの新聞記者の才能を買ったからである。 
4.大臣はトヨがエリスと別れたと思っていた。 
5.トヨは、断った。 
6.その理由の一つは、相沢の面子を立てるためである。 
7.その理由の一つは、このチャンスを逃せば本国や名誉を取り戻すことが不可能だと思ったからである。 
8.大臣と別れたトヨは、すぐに家に帰った。 
9.帰り道には、一月上旬だったので上弦の月が出ていた。 
10.トヨが家にたどりついた時、エリスはすでに寝ていた。 
11.トヨは家に帰り、帰国を承知したことをエリスに伝えた。 

第十段  
1.トヨは数週間意識不明だった。 
2.相沢は見舞いに来て、トヨがエリスと別れていないことを知り、大臣に報告した。 
3.トヨの意識が回復した時、エリスは元気に微笑んだ。 
4.「余が相沢に与えし約束」とは、エリスを相沢に譲るという約束だった。 
5.「かの夕べ大臣に聞こえ上げし一諾」とは、帰国することであった。 
6.エリスは相沢から真実を聞き、トヨの出世のために自分は身を引こうと考えた。 
7.エリスの病気は一種の精神病で、回復の見込みはなかった。 
8.エリスはダンドルフの精神病院に強制入院させられた。 
9.トヨは病気から回復してエリスを抱いて何度も涙を流した。 
10.トヨは責任をとってベルリンでエリスと赤ん坊と三人で暮らした。 
11.主人公は大臣を恨んでいる。 
12.この時、主人公は二十七才である。