〜「週刊朝日」編集部編「ザ.闘論 戦争をどう教えるか」(教育資料出版社)1991〜
教材観
題材として、タイムリーな国旗(日の丸)国歌(君が代)の問題である。一昨年度末の卒業式の広島県の高校の校長の自殺を契機に、国歌・国旗が法制化された。以前から学習指導要領には明記されており、職員会議でも毎年議論されたが、賛成反対は別として、生徒に国旗(日の丸)国歌(君が代)について考える機会を与えて来なかった。
まず、生徒の国旗(日の丸)国歌(君が代)に対する意識調査をして、実態を把握したい。 論点は、山住の最初の発言の中に集約されている。
A 国旗・国歌としての根拠。
B 日の丸・君が代と戦争
C 国旗・国歌と学校教育
D 日本人の国家意識。
最初に論点になるのはB。反対派は、明らかな侵略であるのに、日本はアジア諸国に対して正式に謝罪していない、ドイツはナチスを批判したり国旗・国歌を変えた、加害者と被害者では見方が違うと主張する。
賛成派は、日の丸をやめれば歴史が消えるのか、侵略ではない、国家悪というものがあり日本だけが異常ではないと反論する。
ここでは、太平洋戦争が侵略か否か、国旗・国歌を変えることを含めた日本の反省が問題になる。
並行して論点になるのがA。反対派は、公式には認められていない、反対が30パーセントもあるのだから少数意見も尊重すべきである、カナダでは公募をしたと民主主義の立場と、在日などの外国人の立場も考慮すべきであると戦争責任の立場から主張する。賛成派は、マスコミの反対キャンペーンにもかかわらず70パーセントの支持がある、賛成派が少数になれば尊重するか、そもそもアンケートの採り方によって結果が変わってくる、国旗・国歌は好き嫌いの問題ではなくマナーの問題であると反論する。
ここでは、少数意見の取り扱いを中心にした民主主義のあり方、国旗・国歌の性格が問題になる。
次の論点はD。賛成派は、国旗・国歌に愛着が持てないのは教育の怠慢である、マナーも教えず管理しなかったからくだらない管理教育が発達し誤った国家主義が出来上がった。だから、学校で正しい国家意識を培うべきである。卒業式は所属意識や自覚を高めるいい機会である、強制するなと頑張ること自体が強制であると主張する。また、卒業式などで掲揚や斉唱してもたいした影響はないとも言う。
反対派は、学校では過去の過ちや切り捨てられた沖縄やアイヌや在日の問題を教えるべきであり、国旗・国歌を学校という公の場で一斉に指導するなどおかしい、それは管理教育の強化につながると主張する。卒業式は子供たちの成長を励ますものである、だからいきなり掲揚するのはおかしいと反論する。
ここでは、学校教育で何を教えるべきか、卒業式の意味が問題になる。
これらの根本にある論点はC。賛成派は、日本人の国家意識は非常に弱い、したたかな国際社会の中で日本の歴史の連続性を守るためにも、「国体」への正しい評価の消滅させないためにも、国旗・国歌は必要である、支持が70%もあるのは国民的な要求の表れであると主張する。
反対派は、君が代は天皇家の歌であり、国民主権の民主主義からしておかしい。これからは異質な価値観の混在する時代であるのに国家主義による管理が強化される、若者の間違った国家主義を増長すると反論する。
ここでは、国家意識とは何か、これからの日本はどうあるべきかが問題になる。
事実を知るだけではなく、いや、この事実の認定自体が問題にもなっている。賛否両論あって、それぞれの根拠を明らかにした上で、生徒自身に考えてほしい。卒業式の国旗・国歌の問題だけに止まらず、これからの日本を支えていく生徒たちにこれからの日本のあり方を考えて欲しい。非常に大きな大切な問題である。ただし、左にせよ右にせよ、政治教育になってはいけない。
展開
第一時
1.アンケートをする。
1)どれぐらい他国の国旗を知っているか。
・欧米の大国だけでなく、アジアの国の国旗も尋ねる。
・中華民国は国として認められるか微妙である。とすれば国旗と呼べるのか。
2)日本の国旗や国歌をどれぐらい正確に知っているのか。
・国旗は、白地に赤い丸であるが、大きさはどうなのか。
・国歌は古今和歌集の賀歌を歌詞にしているが、正確に言えるか。
・意味は分かるか。特に「君」の意味は。
・君が代が成立し、広く歌われる経過は。
3)昨年の広島県の高校の校長の自殺、法制化を知っているか。
4)日本の国旗・国歌に対する意識はどうか。
5)国旗・国歌を卒業式でやることについてはどうか。
2.学習する意義と目的を示す。
・卒業する高校生に伝えたい内容であること。
・本校でも卒業式で実施されるにもかかわらず、議論だけが別れていて、何もできていないこと。
・これからの日本社会の市民として、また、国際人として必要な内容であること。
第二時
3.テキストを配布し、役を決め(9人)音読させる。
・聞いているものは、後で感想文が書けるように、気になるところや共感するところに線を引きながら聞く。
4.感想文を書く。
第三時
5.アンケートの結果を配布して、生徒の意見を見る。
6.8人の論者を、賛成派・反対派に分け、略歴を紹介する。
・反対派=山住(教育者)宗(在日韓国人)辻元(ピースボート主催者)小田(作家)
・賛成派=佐藤(弁護士)西部(評論家)山口(ジャーナリスト)黛(作曲家)
7.山住1)について考える。
1)音読する。
2)国民の祝日について説明する。
3)提起されている問題個所を指摘させる。
・文部省が学習指導要領で入学式や卒業式での指導を強行実施した。
・「日の丸・君が代」が「国旗・国歌」として公式に認められたことはない。
・ドイツやイタリアは戦後国旗国歌を変えている。
・君が代は国民主権に反している。
・日の丸を掲げてアジアを侵略した。
・公立学校では思想信条の自由は通用しない。
4)論点をまとめる。
A 国旗・国歌としての根拠
B 日の丸・君が代と戦争責任
C 国旗・国歌と学校教育
D 日本人の国家意識
5)日の丸・君が代に賛成か反対か、その理由を書かせる。
第四時
8.「日の丸・君が代と戦争責任」について考える。
1)前回のアンケートの結果をプリントしにて配布する。
2)反対派、賛成派の意見を追う。
a)韓日併合に対して国家的な謝罪がない。(宗2)6) b)被害者にとって「国歌悪」すまされない。(辻元1)) c)ドイツやイタリアは戦後国旗を変えた。(辻元1)山住12)) d)侵略以外の何物でもない。(宗4)辻元4)) |
a)「日の丸」をやめても侵略の歴史は消 えない。(山口1)西部2)) b)侵略は他の大国も犯している国家悪である。(西部2)) c)ドイツはナチスの起こした戦争だが、 日本は国全体が起こした戦争である。 (西部2)) d)侵略ではなく犯罪的意図はない。(黛 1)) |
第五時
9.「国旗・国歌としての根拠」を考える。
1)前回のアンケートの結果をプリントしにて配布する。
○別にいまさら変えたって日本人がしてきたことは変わらないし、国旗国歌が定着している今、これらを変えたって日本が混乱の渦にドップリと入ってしまうと思 う。オリンピックとかで日本人が優勝した時に掲揚し流れる。その時ってすごく自分もうれしい。同じ日本人だから誇りに思える。その選手たちと同じ日本人だと思える。○日本が侵略した国の人々が国旗国歌を変えて納得するなら変えればいいけど、そんな問題ではないと思う。○日の丸をやめたからといって侵略の歴史が消えるというのは虫がよすぎる。日本もアメリカに無差別殺人を受けた。これに対して謝罪はない。日本がそんなに悪いとは思わない。それらの問題と日の丸は別。確かに天皇を讃える歌は現代に反している。しかし、国歌は流行歌ではない。○国旗を変えても日本という国は変わらないし、歴史もリセットできないから変えても同じだと思う。○日の丸については汚れた歴史がそれに刻まれているのだが、目をそむけたくなるような過去ばかりでなく、戦後はよい国歌築いてきたんじゃないかと思うので、国歌の象徴としては変える必要はないと思う。△日の丸君が代を見ることによって韓国や中国の人々が傷ついているかもしれないと思うと、自分や今の日本には関係ないとは言い切れないと思う。△天皇を讃える歌だといわれているけれ ど、実際私は天皇は尊いと思って歌っていたことはない。△あの頃は白人以外は人間とは見なされていなかった。ともかく、あの戦争はアジア諸国の人々は被害者であることを日本の国民が反省し、これからも謝罪すべきだが、アメリカ・ヨーロッパ諸国がしたことを考えると、白人の方々も反省しなければならない。だからベトナム戦争が起こったんだ。△変えて何が変わるの?歌って何が変わるの?いや何も変わらないだろうし何も得るものはない。△日の丸はあろうがなかろうがどっちでもいい。君が代はその歌詞の意味を知るまでは落ち着いて心か和むいい歌だと思っていたので、「君」の「天皇」という意味を「国民」という意味に変えることはできないか。「天皇の代」から「国民の代」というふうに変えられないか。△よその国から見られた時に戦争を連想させる。世界的レベルで多数決を採れば反対の方が多いかもしれない。●やっはり君が代の内容を考えるとよくないと思う。●国旗は何も罪のないアジア人に血をつけたように見える。●日韓(韓日)併合はやっぱり侵略だと思うから。戦争をさせた天皇を讃えるなんてやっぱりいや。●やはり君が代は天皇を讃える歌であり、その歌を歌うことを強制されるなら、戦前の日本と何も変わらない。確かに現在は戦前のような意識がなくても、天皇を讃える歌が君が代になったのには変わりないと思います。戦前戦後を経験していない私がどこまでいえるか分からないが、君が代は賛成できないと思います。●確かに日の丸を変えても日本のアジアにした侵略の罪は消えないのだから戦争の謝罪という点では日の丸を変えても意味がないと思う。また、黛さんの侵略ではなく犯罪的意図はなかったという意見は間違っていると思う。日本は現地で資源を奪取したり日本の文化を強制した。これが侵略と言わずに何というんだろうか。●この問題で最も重要なポイントが今日の戦争責任だと思う。謝罪のやり方はとても難しいと思うが、ドイツとかとは違い、国全体で侵略していたとなればますますその必要性が高まると思 う。しかし、戦後50年もたってしまったということが解決を困難にしているように感じる。今更国旗などを変えてもという意見もあるが、変えた方が被害者に対してなんらかの形で表せると思う。 |
2)反対派、賛成派の意見を追う。
a)法的には正式に認められていない。(山住1)) b)憲法の主権在民に反する。(山住1)) c)三〇%の少数意見も尊重するのが民主主義である。君が代は天皇家の歌である。(山住7)辻元1)宗4)) d)カナダでは新しい国旗・国歌を公募した。(山住8)) d)多くの国民の作ったものを認める。(山住9)) e)旗が変わるぐらいで大きな影響はない。(辻元8)) |
c)国民が一〇〇%自発的に受け入れることはあり得ない。(山口2)) d)日の丸・君が代が三〇%になっても認めるか。(黛6)7)) e)日の丸・君が代の背負っていた歴史の連続性がなくなる。(佐藤7)西部6)) |
3)民主主義について考える。
1)主権についてどう考えるのか。
2)少数意見をどのように扱うか。
3)新しい国旗国歌を多数決で決めることができるか?
4)少数者である在日外国人の問題をどう扱うか。
4)国旗・国歌と歴史の連続性について。
1)国旗・国歌は何のためにあるのか。
2)国旗・国歌を変える意味と時期はどうか?
5)日の丸・君が代に賛成か反対か、その理由を書かせる。
10. 「日本人の国家意識」について考える。
1)反対派、賛成派の意見を追う。
a)これからの日本は異質な価値観や血で作るべきだ。(小田3)) b)国家の強制的部分を除いていくことが 必要である。(小田8)) c)国旗国歌を教えれば、若者の誤った国家意識を増長する。 (小田19)辻元15)) |
a)国家意識の弱く自己中心主義である。(山口3)) a)国家は暴力装置であると同時に暴力状態から平和状態をつくろうとして成立した。(佐藤8)) b)国旗国歌はマナーの問題である。(西部10)) c)個性のある強い人間は強い国家と張り合って生まれる。日本人は国家意識が弱いので国際社会で生きていけない。(佐藤12)) c)国旗国歌を教えないから誤った国家意識が吹き込んでいる。(西部14)) |
2)国家意識とは何か。国家とは何か。
3)国際化社会と国家意識の関係は。
4)誤った国家意識、正しい国家意識とは何か。
5)日の丸・君が代に賛成か反対か、その理由を書かせる。
第六時
11.「国旗・国歌と学校教育」について考える。
1)前回のアンケートの結果をプリントしにて配布する。
○日の丸は日本を象徴するマークなので変えてはいけない。もし、国家が変わったら今まで出ている本などをすべて変えなければならない。○国家意識の弱さを指摘されているので、たしかにそれは納得できた。○辻元さんが旗が変わるぐらいで大きな影響はないと言っているけれど、影響は大いにあると思う。今更変えることはないと思う。絶対混乱する。○日本人の国家意識は弱いと思う。今の日本人に国旗国歌について問うても深く感心を持つ人はあまりいないと思う。○確かに今の若者は誤った国家意識を抱いているかもしれない。けど、それは日の丸君が代を教えなかったからじゃない。教えたところで何も変えられない。今の世の中ができあがったのは時の流れというものだろう。○日の丸・君が代は、今日本を象徴するシンボルだから。国家意識を強めるには国を象徴するものが必要だと思う。国家意識が弱い人が国旗国歌を変えても強まるとは思えない。○国はなくなって行った方がいいとか、国旗に反対の人は言っているけど、実際「国」としてのまとまりがなくなってしまったら、世の中グチャグチャになると思う。△学校にもクラスが必要なように、世界も国という単位で見る必要があると思う。一人一人の人間が50億分の1として行動するなんて不可能だ。だからただ区分としての国家意識は必要だし、世代がもっと変わればそうなっていくだろう。 △確かに国家意識は弱いと思う。でも、君が代日の丸をちゃんと教えたら国家意識が強くなるとも思えない。△日本が反省している証として日の丸君が代を変えるのは簡単だ。変えても国民一人一人が反省しているかは疑問だ。それよりも現代を生きる日本人として過去の過ちに対する反省も含めて、日の丸・君が代の歴史を理解することが大切。△日本人は自分のことしか考えていない。私も国歌の事なんか考えたこともない。どっちになっても私は考えないからどちらでもよい。△自己中心的かもしれないけれど、今、国とか国家についてのような大きな事より、身近な小さなことについて考えるので精一杯。自分自身のことさえままならないのに、国のこととかまで私にはどうこう言えません。ただ、国歌を強制するという話はおかしいかもしれないけれど、校則とかも強制しているわけだし。と考えると何がなんだか。△別にその国の人が自分の国の国家意識を持たなくていい。 ●国旗国歌も本当はどこの国も必要がないようになってきた。そんなものがあるから自分の国だけ特別視したりして戦争が起こってしまうかもしれない。●自覚はある。でも誇りに思ったことは一度もない。それに国という箱に詰められたら世界に出ていけない。●決められているものよりも自分たちで作る国旗・国歌の方が愛着が持て、国家意識に目覚められると思う。●君が代は主権在民に反しているのは事実だ。変えるのはいろいろ手間がかかるにしろやらなければ主権在民に反した国歌のままだ。歴史の連続性と言っていたが、日本の歴史でも古いものを覆して日本の歴史を作ってきたんだ。●国ということをはっきり定義づけることは難しいと思 う。しかし、国という枠を越えてしまうと真の意味で国際社会は達成できないと思う。ある程度日本人というアイデンティティーを自覚した上で、国際人となれたら一番いいと思う。●世界の土地を区切って「国」とするのは音楽にジャンルを作っているように、カテゴライズすることで世界を分かりやすくしただけにすぎない。そんなふうに区切られただけの形のない「国」あるいは「国家」を崇めたり、ましてや旗や歌を作ることが人として生きていく中で大切だとは思わない。●日本人は国家意識は弱いと言っている。でも昔はそうじゃなかったし、今も日本という国家を意識しているから日本の象徴といえる天皇を崇拝している人も数多くいる。だから弱いとは言えないと思う。 |
a)学校で過去の侵略戦争の過ちを教えるべきである。(辻元3)4)) a)日の丸君が代と国をつなげるのは安易すぎる。(辻元7)) b)学校で強制することは管理教育の強化につながる。(山住 10)) c)国民の税金で運営している余地のない公立学校で教えてはいけない。(小田 10)) d)入学式や卒業式は子供の成長を励まし新しい出発を祝うものである。(山住13)小田10)) |
a)国民的意識が消滅してしまうという危機感から学校で教えるべきである。 (黛10)) b)子供には知る権利があるし、大人には知らせる義務がある。(黛9)) c)公立学校の義務教育で教えるべき。(佐藤9)) d)入学式や卒業式は自分の所属する民族や社会に対する認識や自覚を高める機会である。(山口10)黛13)) d)入学式や卒業式で掲揚したぐらいで国家意識は変わらないから強制と騒ぐこともない。(山口13)) |
○日の丸君が代を知る権利が子供にある。その権利を無視して大人が日の丸君が代を知らせないのは思想良心の自由に反していると思う。日の丸君が代を子供は知ってどう思うかはそれぞれ違う。それを大人の勝手な判断で知らせないのは駄目だと思う。○やはり国旗国歌は気が引き締まるので賛成。ひとつの節目として、ふだん耳にしない国旗国歌で、日本人としての自覚をさらに高める必要があると思う。○今の段階では日の丸君が代が国旗国歌とされていて、法制化されたわけなので、教えなければいけないと思う。別に法制化される必要はないと思うが、事件が起こった以上仕方ないかなと思う。 △結局最後までどちらのがないという外国人が最も嫌うはっきりしない答えを出してしまったが、それが正直な気持ちである。学校では「過去の過ちを教えるべき」という意見があったが、それはもっともなことである。なぜなら、過去に犯した罪は消えないし、これからの未来のためにも決して忘れてはいけないことだからだ。しかし、だからといって日の丸君が代を変える必要もないと思う。△強制するようなことではない。自分で選択するべきだ。それを考えられるような知識を学校は教えるべきだと思う。△君が代を歌えというのも歌うなというのも偏った考えだと思う。△大人たちにはそれぞれ考え方や意見があるかもしれないけど、賛成か反対かは別にして。知識として教えてほしい。でも教える側の意見、考えを押し付けることだけは止めて欲しい。(新聞で時々そういった教え方をして問題になった先生の話を読んだので)この日の丸君が代の問題は、なかなか解決しないのではないかと思う。人にはそれぞれ違った考え、意見があり、やはり自分の方が正しいと思っているのが、今回の討論を読んでわかりました。△1番大切なことは日の丸君が代の歴史や知識を知り、自分なりの意見を持つことだと思う。皆それぞれの意見を持っているのだから強制はいけないと思う。それこそ、戦中の日本の状態になってしまう。最後の山口さんの意見だが、掲揚したぐらいで国家意識が変わらないと言っているが、では何の目的で掲揚するのだろうか。それは単なる形式になっているんじゃないだろうか。 ●日の丸君が代がなぜ卒業式に必要だのだろうか。主人公は卒業生であるはずだ。しかも気持ちよく歌えないものなどならなおさらだ。そしてマナーとして国旗国歌をか教えるならば、背景にあるものを教えなければならないと思う。自分自身、日の丸君が代がもし変わったならば、日本の国旗国歌として歌ってたりできると思 う。今はそんなふうには考えられない。これは今までの環境に影響されているところがあるかもしれない。だから自分でもっと勉強したい。●公立学校だからといって日の丸君が代を歌わなくていいと思う。なぜなら在日朝鮮人の人とかもいるし強制にそういうことをしたら、昔、日本が朝鮮にやったに近いものになると思う。●学校で日の丸君が代を強制することは管理教育強化につながるというのはその通りだと思いました。だから国歌は最終的に反対ということになりました。しかし日の丸はやはり日本代表の憧れでもあるのではどちらでもいいじゃないかと思う。● 「公立学校なので教える教えないの」の問題ではないと思う。また卒業式の日に国歌を歌ったところで何がどうなるのか分からないし。1回歌ったところで何も変わ らないと思う●日の丸や君が代は初めから国旗国歌として作られたものではないので、日の丸や君が代に思い入れしている人はあまり多くないのではと思う。また学校教育において、日の丸君が代から国家意識を教えるとも思えない。それよりも日本の歴史や社会について多くを教え、それぞれ子供たちが思うこと、考えることによって、国家意識を養う方法の方がいいのではないかと私は思う。 |
% | 賛成 | 中立 | 反対 |
1回 | 26 | 38 | 36 |
2回 | 36 | 35 | 29 |
3回 | 30 | 41 | 29 |
4回 | 32 | 38 | 31 |
5回 | 34 | 43 | 23 |
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