セルフリサーチのわーく 2

■ねらい。★留意点

5 1.前回の復習をする。
 ■「Work4 あなたのエゴグラムをイメージする」の理論的な準備をする。
 (1)ワークをまとめたプリントを配布する。
 (2)各自読ませる。
  ★簡単に補足説明をする。
 (3)5つの自我状態を復習する。
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2.呼吸法をする。
 ■イメージワークの準備をする。
 ★継続して、マスターさせる。
3.「イメージワーク小川の散歩」を聞かせる。
 ■イメージワークのウォーミングアップをする。
 ★「イメージワーク小川の散歩」は、『子どもの感性がすくすく育つイメージワーク』手塚郁恵・高尾威廣著(学事出版)のCDを利用する。
15 4.「Lesson2 あなたの知っている窓」の続きをする。
 ■前回のエゴグラムをイメージで確認する。
 (1)黒板に5つのポジションを書く。
 (2)「Work4 あなたのエゴグラムをイメージする」に従って、5つの自我状態をイメージさせる。
 (3)「Work4 あなたのエゴグラムをイメージする」を配布する。
  ★今したワークが書いてあることを説明し、したことを確認する。
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5.「Lesson3 あなたの知らない窓」をする。
 ■4つの窓の内、人が知っている窓について考える。
 (1)「Work5 ええとこ探し1を配布する。
 (2)「現在」の欄に記入させる。
 (3)「過去」の欄を記入させる。
 (4)ネームラインをして5人組を作り、机を合わせて座らせる。
  ★下の名前のアイウエオ順に並ばせ、5人ずつのグループに分ける。
  ★ここで休憩を入れる。
20  (5)「サイコロ・トーク」のボードとサイコロを配布する。
  ★サイコロは百円ショップで売っている大きな布製のものを使う。
 (6)サイコロトークのルールを説明し、グループごとにさせる。
  ■ゲーム感覚で自分について語らせる。前回や今回のこれまでのことも振り返らせる。
  ★サイコロをふり、止まった所に書いてはあることを話させる。
  ★はじめは軽い内容、次にエゴグラムに関することや(2)で○をつけたもの最後に感情や価値観に触れることが並べてある。
  ★「好きな所へ戻る」は話しやすい所まで戻って話させる。その前の「好きな所へ戻る」より前には戻れない。一度話した所にも戻れない。
  ★サイコロの目の小さいものが多く出た人、「好きな所へ戻る」に多く止まった人はゴールが遅くなる。
 (7)全員ゴールした段階で終わる。
  ★あまりに遅いグループがある時は、途中で打ち切る。
 (8)メモ用紙を1人4枚ずつ(自分以外のメンバーの数)配る。
 (9)メモ用紙に、メンバーの名前と、印象の番号を7〜9個ずつ書かせる。
 (10)そのメンバーに渡させる。
 (11)「他人」の欄に集計させる。
10 4.全体でふりかえりをする。
 ★一人一人感想を聞く。

生徒の評価

10
1.いい所を探せたか。
2.自分のことを話せたか。
3.いい所を探してもらったか。
5.今日の授業の満足度は。 13

生徒の感想
▼エゴグラムのイメージも頭にイメージを浮かべながらリアルに考えてできた。FCが居心地がよくCPはよくなかった。これは自分がまだ子供でいたいと思っているからだと思う。自由に過ごしていたい気持ちもあるからだろう。逆に厳しい父親に不快な気持ちを持ったのは、自分のを親がそうであるからかもしれない。自分にまた子供がいないからわからない部分もあるからとも思える。▼人にいいところを見つけてもらうのは、自分が○をつけていないところに票が入っていたし、僕はそれにびっくりした。他の三人に自分はこう見えているのか自分はこういうところもある人なのかなといろいろわかって面白かったです。▼みんなが自分に対して思っているところが四人とも大体同じだったので、ああこう思われているんだなと自分が分かった。▼自分が思っている自分と人が思っている自分が違った。他人にどう見られているかいつも気になっていてちょっと安心した。▼今回の項目は良い所探しだから、言われてうれしいことばっかりだったけど自分の嫌なところとかだめなところが分かるようなものもしてみたいです。▼ちょっと恥ずかしかったけれど、皆が自分のことをどう思っているのかすごく興味があるので、それがわかってよかったです。もっと他の人からも聞いてみたいと思いました▼この授業は人間関係のコミュニケーションがものすごくとれて、社会に出ても役立ちそうなことがいっぱい学べるかな本当にいいと思いました。▼他の人に自分を見つけてもらえるのはすごくいいことだと思った。授業でこうやってみんなとしゃべったりするのはすごく楽しい。みんなと仲良くなれるし一石二鳥です。▼今の自分と前の自分を感じてみてずいぶん差があるなあと思った。中学から高校にかけて成長したという今考え方ややっていることが非常に変わったなと思いました。▼自分自身の過去のことが驚くほど覚えていないことに驚きました。自分が話したことに笑ってくれるのはなんだかうれしい思いがしました。▼サイコロトークで自分が思っている自分と、人から見られている自分の印象が全然違うことが分かった。過去の自分の現在の自分が違うんが多かったのでびっくりした。▼自分てどんなものなのかというのも凄く考えさせられたし、どうしていこうというのもわかったような気がする。ちょっと素で行こうと思った。▼過去の自分にはあったがいまの自分にはもうなくなってしまったと思っていた性格が意外にまだあったことに驚いた。

教師の感想
 イメージワークは成功したとは言えない。やはり、照れがあるのだろうか。CDがいかにもと言う感じなのも敗因の一つかもしれない。でも、エゴグラムをイメージするはみんな一生懸命やっていた。これは、難しいワークだと思っていたのだが、生徒が協力的でありました。「ええとこ探し」はHRでもやって成功しているので勝算はあった。高校3年と雖も、選択肢の意味がわからないようだ。このへんは恥ずかしいが国語力の不足です。サイコロトークは時間が足りないくらい(実際時間延長したのでふりかえりが少なくなってしまった)盛り上がった。「1番〜を話してください」の所は生徒が自分でセーブしてあまり深刻でない事を話していた。すごく健全です。他人から返してもらった印象、どうだったでしょうか。人から印象を直接聞くなんて機会は、絶対ありえないだけに、いい経験になったと思います。全体的には大成功。ここまでは計算通りです。

参考文献
『子どもの感性がすくすく育つイメージワーク』手塚郁恵・高尾威廣著(学事出版)1998
Lesson3 あなたの知らない窓
『教師と生徒の人間づくり第3集』國分康孝監修(瀝々社)1998
『交流分析入門』桂戴作ほか著(チーム医療)1984



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