ねらい 進め方
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A 開発推進派農民 1)土地の価格が上がっているうちに売った方がいい 2)農業を続けていても借金が増えるだ け、早く借金を返したい 3)努力しても実らないことがあり、異常気象など天候のこともあり、思い通りの値段で売れない 4)他の仕事に就いた方が安定した収入が得られる 5)農業をしていると毎日仕事をしなければいけないし、他の仕事なら時間が自由に使える 6)後継者がいないので続けようがない 7)都会に住んでいる人には、自然との共生の厳しさを分かってもらえない |
B 開発反対派農民 1)京都市に新鮮な野菜を供給する 2)税収を増やしたければ、まず経営者の危うい農業をたて直していけばそれによって環境保全と税収アップの2つの利がある 3)安全でおいしい野菜がなくなって、すべてを輸入に頼らなければならなくなる 4)伝統的な自然農法による野菜もできなくなり、しいては日本の文化をつぶすことにつながる 5)今でも農業を続けていていこうと頑張っている人がいる 6)自分が少年時代から見てきた自然を子供にも見せて受け継いでほしい |
C 開発業者 1)今までと違って自然や省エネに重点を置いた環境に優しい住宅地を作ることが可能 2)緑が失われるというなら街に木を植えて貴重な虫は保護施設などで保護する 3)人間が安らぎを得るような施設や公園を作っていった方がこれからのためになる 4)土地の値段が上がってきてるから儲け5)時農業をやるより商業施設をつくった方がもうかる 6)開発が進めば私たちがもうかるため、その1部は市に税金として出る |
D 自然保護団体 1)子供たちのために自然を残す必要がある 2)自然を愛する心がなくなって感受性が乏しくなり犯罪を犯すこともが増える 3)自然の中で安らぎを得ていたけれど、それがなくなるとストレスがたまってゆく 4)自然を多く残した貴重な都市をあえて近代化する必要はない 5)醍醐川の自然の生態系が崩れる 6)温暖化などの自然災害か起こる 7)木は一瞬にして切断できるが、育てるには何十年もかかる 8)木は切ってしまえば木材にしかならないか、植えていたら酸素が得られる |
E 地元商店街店主 1)大型商業施設ができるとお客さんが新しい店にとられてしまう 2)多くの人が醍醐市を訪れるので商売が繁盛する 3)大型商業施設のをテナントに入ることもできる 4)商店街に独特の商品で大企業に対抗する 5)大きな商業施設の商品より質の良いモノを売る |
F 地元住民 1)交通量の増加により危険が多くなる 2)治安が悪くなり犯罪が増える 3)子供の自然との触れ合いがなくなる 4)ごみの増加によるカラスの増加 5)町の外観が損なわれる 6)交通機関の整備により通勤通学が便利になる 7)近所にスーパーなどができると非常に便利で時間が短縮され豊かに暮らしやすくなる 8)病院などの施設ができ安心できる 9)町が活気づいて仕事も増え人口が増えると娯楽施設もでき生活が豊かになる |
G 開発推進派議員(市長派) 1)減反政策で増えた休耕田の土地を有効に利用する 2)税収増加で財政が安定する 3)企業誘致で求人が増加する 4)開発により病院や学校ができるので住みやすくなる 5)商業施設を建設すれば生活も豊かになり、新しい住民も増え、結果的に町が活性化する 6)このままでは町が衰退して若者が都会に出で行き過疎化が進む 7)今まで開発しなかったのがおかしかっただけで、この地の利便性を考えると商業都市にした方がよい 8)開発しなければ行政からお金がおりない |
H 開発反対派議員(反市長派) 1)自然ががなくなり空気が悪くなると住民の健康を害してしまう 2)人口増やすと今までなかった犯罪が増える 3)子供たちの世代には自然の方が大切である 4)今までの市がのスローガンを無視してはいけない 5)自然を壊して環境を悪くしてしまえ ば、一時的には人口は増えても将来的には減ってしまうかもしれない 6)開発して人が入ってくるという保証はない 7)この大不況の時にこんな金がかかる事業はリスクが大きい 8)市長は自分たちの利益しか考えていない |
反対派農民 ここにはもともと私たち農民が住んでいました。開発をすれば私たちはどうすればいいですか。住宅を建てるよりも農業を推進した方が税収のアップにつながるではないですか。 推進派議員 それは現状維持の消極的な意見だと思います。 推進派農民 同じ農民として質問ですが、農業だけで生活していけますか。 反対派農民 市がバックアップすればきっとうまくいく方法があると思います。 推進派議員 それは昔の醍醐市に戻すだけでそれ以上の発展は望めないと思います。 司会 反対派議員の方どうですか。市長選も近いようですが。 反対派議員 市長派議員は自分たちの利害ばかり考えて町の発展を考えていないと思います。 司会 開発に関してわいろが流れているという噂があるというわけですね。 推進派農民 土地を売れば私たち農民も助かります。 環境保護団体 自然はお金では買えないので慎重になるべきです。自然は私たちの財産だから大きな目でみればどちらが損か得かよく考えるべきです。 推進派農民 減反政策や輸入の自由化で農業の限界が見えている。ここで発想を転換すべきです。 保護団体 減反政策で政府からお金がもらえるかもしれないが、そのお金だけで生活ができますか。 開発業者 農業を続けることが本当に環境保護につながるのですか。 反対派農民 土地を売って具体的にどのように生活していくと考えているんですか。 推進派農民 人が増えれば車も増えるので駐車場が必要になるだから、駐車場にして貸してもうけます。 反対派農民 水田を宅地に変えるのはお金がかかります。それは大手の開発企業がするので、結局農民は土地を売らればならないのではないですか。 地元住民 醍醐市を他の都市と同じ形にしまっては意味がないです。醍醐市の特徴を生かして開発をすべきです。醍醐市の特徴とは自然との共存です。 開発業者 確かに醍醐市の特徴は自然との共存です。しかし環境保護団体がいうように「開発=自然破壊」ではありません。自然を保護しながら開発にことも可能だと思います。 地元住民 しかし、実際にできるかというと無理だと思います。 保護団体 開発というと農地だけでなく森林の伐採されます。だから自然を残すというのは難しいではないですか。 反対派農民 市のスローガンにあるように「豊かな自然を子供たちに残す」ということを第一に考えるべきだと思います。住宅よりも農地を残すことの方が大切だと思います。 地元住民 開発業者の方はどのようなプランを持っていらっしゃるでしょうか。 開発業者 開発といってもすべての木を切るわけではないです。自然を残すというのと自然をほったらかしにしておくのとは違うわけです。あなた方は何か自然を保護するために何かしてきましたか。 保護団体 豊かな自然とはだれかに保護された「きれいな自然」を言うのですか。 推進派議員 自然を残すといっても、このだけ文明にどっぷりつかってしまった人間が自然の中でやっていけないでしょう。ある程度自然とのラインを引くことが大切だと思います。 保護団体 だったらこれ以上開発する必要はないでしょう。十分にラインは引かれています。 地元住民 そうですよ。醍醐市の住民は静かな所に住みたいと思ってここに住んでいるんですよ。 開発業者 開発といっても、大きな建物を建てるだけではないです。公園とかも作ります。 推進派議員 借金で苦しんでいる農民の人をこのまま放っておくわけにはいきません。企業を誘致すると求人も増えます。働き口が増えるのです。 反対派農民 休耕田をなぜ放っておくんですか。市がバックアップをすればいいのです。その方が農民のためになります。いきなり職を変えられるよりもずっといいです。 反対派議員 農業をやっていた人が、ネクタイを締めて働く方がいいと言いましたが、労働者は京都市から若い人が雇われるんではないですか。 推進派農民 いくら農作物を作っても、安い輸入品が入るので私たちの農作物は売れないのです。作れば作るほど借金がかさみます。 反対派農民 弱い者はつぶしていくということで、日本の農業をすべて潰していくのですか。良いものを作れば絶対に需要があるからつぶれないと思います。そのようにすれば道はあると思います。 地元商店街 われわれ商店街としては生き残っていくという道はあるのでしょうか。 開発業者 住宅を開発すれば、人が増え当然商店街はにぎわうと思います。 地元商店街 新しい住民が増えるともに、新しい商業施設も増え地元の商店街はさびれていくのではないですか。 推進派議員 推進派議員も、地元の商店街の人を大切に考えています。 地元商店街 具体的に言って貰えますか。 推進派議員 新しい商業施設は地元商店街の近くには建てさせないようにします。 地元商店街 それでは醍醐市の開発という点においては何のメリットもないのではないのでしょうか。 開発業者 商店街は、新しい商業施設のテナントなどとして入るという方法もあります。また、商店街独自の商品を開発するという方法もあると思います。 反対派議員 市のスローガンをないがしろにしていいんでしょうか。 推進派議員 自然保護も大切ですが、市の現状を考えると開発を急がなければなりません。まず子供たちにしっかりとした市を残すのが先決です。環境を保護はその後で考えるべきです。 推進派農民 輸入の自由化や異常気象などで条件は悪くなっています。また後継者もいません。反対派の農民の方はそのあたりをどのように考えているですか。 反対派農民 日本が輸入できなくなった場合のことを考えると、自分の国で食べるものは自分の国で作ってゆくことが必要だと思います。 地元住民 人が増えるとを犯罪も増えると思うのですが、推進派議員のことはどのような対策をお考えですか。 推進派議員 交番を増やしたり、夜のパトロールを強化したりすることを考えています。 |
開発を推進する意見 エコ・ロールについて ▼討論は楽しい。その立場になって初めて理解できる面などさまざまな発見があった。▼自分の意思と関係なくある立場に立たされたのでいろいろ考えることも多かった。自分だけの良い点で回りを見るのでなく、いろいろな立場、視点で物事を見るのはとても重要だと思う。討論することで自分の意見、相手の意見を吟味し、そこから論を展開されることができれば楽しいそうだなぁ。▼ちゃんと会議が成立していたので驚いた。理屈で攻めてくるところや、勢いで押してくるところなど、それぞれの班で特徴が出て行って見ていて面白かった。討論に出ていた人は、最後の方は熱くなったりしていたのでこの会議は成功したと思う。▼反対の質問などに対抗するために、意見をしっかり聞くことも学べた。▼一つのことをするにも賛成、反対に割れるのだなぁと思った。すべてのことに発言するにはそれなりの知識が必要だと思った。感情だけでは多くの人が生活をしている都市を動かすことは難しい。▼みんなで話し合った結果をまとめて1つの上にするのは難しかった。でもみんなに納得させることができるものだと私は思った。▼反対の人からいろいろ言われて、その理由などを問われたときに、なぜかということを論理的に考えることが結構難しいと思ったが、自分の意見を言うことで他の人を納得させられるという面白さを味わえた。こういう会議はとても頭を使うので、自分がもっとありとあらゆる知識を取り入れることが必要だと思いました。▼何かを決めると違う方のデメリットが生まれてきたりする。実際にこういうことはある。こんなふうに討論して決めているんだなあと思った。▼ボードにグラフとかがあって、客観的な事実が明確になっていたらもう少しやりやすかったかもしれない。▼資料などが少ないのであまり掘り下げた討論ができなかったのでそこのところが少し物足りないと思いました。▼もっと時間がほしかった。1回の授業だけでは短いと思った。 |