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自立支援 |
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カーブルカーペット製作所 |
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2002年度に購入したカーペットを織るための外枠200台のうち、現在は100台弱が稼動。残りについては、今春からハザラジャードへも運び上げる予定です。自立のための支援については、3年を目処にしており、カーペット枠をずっと管理するのも大変なので、順次、織り手に無償で下げ渡すシステムを導入する予定です。また、製品の品質向上、販売ルートの確保などが今後の検討課題です。
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カーブル縫製教室 |
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カーブル南西部のハザラ族が多く暮らす地域で、未亡人や女性を対象に縫製教室を開設し、100台の手回しミシンとハサミなど縫製用具一式を用意してきました。
現在は、3教室が稼動、僅かずつですが自立・自活できる人が増えています。
2003年度は、アフガン政府から「特定の民族だけを支援しないように」との通達があるので、パシュトゥーン族地区にも新しく1ヶ所を増設予定です。
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| 2. |
識字教室 |
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現在、カーペット製作所に1つ、縫製教室に3つの識字教室が併設されダリ語、英語、算数を中心に200名前後の生徒が学んでいます。
SORAの識字教室へ来ているのは、公立学校へ入るための準備をしている生徒が多く、2002年度とは生徒の質がガラリと変わりました。生徒たちの服装も小奇麗で、生活の苦しさを感じさせるものが少なくなってきたのは喜ばしい限りです。
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| 3. |
巡回医療 |
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ハザラジャード地方巡回医療 |
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2002年5月より、月1回の巡回医療を開始しました。1回の診療で250人〜400人を巡回診療し、医薬品を配布しています。アフガニスターン人の若い医師も参加するようになり、山村では栄養指導を中心に活動しています。簡単な母子保健指導ができれば、乳幼児死亡率など少しは改善されるだろうと私たちは考えています。巡回医療が進めば住民は安心して暮らせるようになり、定住が可能になるだろうと思います。
2003年の巡回医療は、雪解けを待って4月上旬には開始予定です。
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カーブル市内最困窮地域巡回医療 |
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SORAカーブル事務所近くにあるシアター(劇場)跡や靴工場跡の廃墟に暮らす国内避難民(約150世帯)を対象に月1回の巡回医療を実施。栄養指導を中心に、ビタミン剤などの医薬品を配布しています。
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| 4. |
緑化プロジェクト |
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ハザラジャード地方カレーズ修復支援 |
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2002年7月半ばから開始した第1期カレーズ修復支援は、ハザラジャード・スルハバッド郡のタイラシャック村を拠点に、38ヵ所400人が作業しました。おかげで小麦の収穫は50%増となり(前年比)、自給自足が可能になったと村人たちにも喜ばれました。
2003年の第2期カレーズ修復支援は、雪解けを待って開始したいと思います。
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ハザラジャード地方植樹支援 |
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緑化は長い目で見れば、自給自足のための農業政策と足を並べるくらいに大切なことだと思います。自然条件が厳しい中での活動であり、根付くまでの困難さは並大抵ではないと思いますが、それだけ夢があるといえるでしょう。
2002年、カレーズ堀を展開したスルハバッド郡タイラシャック村を中心に、保湿性のある土壌作りを目指して植樹を試みます。苗木は、りんご、杏、桃、柳など2万8000本を、パーキスターン・ギルギット地方の農業支援センターに発注。これらの植樹は、村人のビタミンなど栄養不足の解消と食糧確保という意味でも大切なことと考えています。植樹開始時期は、タイラシャック村に春が訪れる5月ごろを予定しています。
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SORA Dumpling(粘土の団子)支援 |
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SORA Dumpling(粘土の団子)を使用した緑化を実施予定。
対象地域は、カーブル市内南地区とハザラジャードの南部に位置するナウールという大湿地帯で、条件的には他の場所よりも緑化がしやすいのではないかと考えており、既にアフガン政府の許可を得ています。が、ナウールに関しては、治安状況を見ながら…という事になりそうです。
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助産院兼栄養指導センター |
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カーブル南地区ダルアマーンに、助産院兼栄養指導センターを開催予定で準備を進めています。
アフガニスターンでは自宅分娩が一般的ですが、出産時に新生児だけでなく、母親も死亡するケースが非常に多く、安全な出産が望まれています。産婦人科医師、助産師の不足だけでなく、母親自身の知識不足が健康な出産の妨げになっています。このような現状を少しでも軽減するために、助産院の開設を目指します。助産院では、母親への栄養教育のようなことも実施できれば…と考えています。
どんなに環境や条件が違っていても、女性が「産む」という行為は世界中、同じです。女性と赤ちゃんに優しく、出産の場を穏やかで尊厳の持てるような場にできるようサポートしたいと思います。周辺地域の妊産婦、ならびに乳幼児を持つ50000世帯が対象となります。落ち着いて生活するためには、安心して暮らせる生活環境が欲しいとの住民たちからの強い要請がありました。
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その他 緊急支援 |
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その都度、必要に応じて実施します。 |