◆ 茶の伝播 ◆



ヨーロッパ伝播

17世紀オランダによってヨーロッパに持ち込まれた茶は、
紅茶という形で受け入れられ、その後のイギリスの植民地支配に 変化を与えた。また、砂糖とミルクを添加するというヨーロッパ式 の喫茶の風も確立された。


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[上流階級の喫茶 / イギリス]
茶は、17世紀初め中国から「舶来の仙薬」として、ヨーロッパに 輸入され、アメリカ大陸(ブラジル)産の砂糖を入れて飲むことが 上・中流階級の間で流行した。
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[産業革命期の喫茶 / 19世紀後半のイギリス]
産業革命が進展すると「砂糖入り紅茶」がアルコールの代替として 工場経営者から勧められた。甘く温かい紅茶にはカフェインが 含まれ、砂糖は即席のカロリー源であるため、疲労回復効果が あり、労働規律を保つには最適であった。
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[お茶の大衆化 / イギリス]
・トワイニングの小売り
トマス・トワイニングは、1706年「トム・コーヒーハウス」 を開業するかたわら、家庭でも喫茶できるように茶葉の小売り を始め、喫茶の大衆化をすすめた。

・ウエッジウッドの大量生産
ジョサイア=ウエッジウッドは陶器製造業者として、 王室や上流階級向けの芸術的価値の高い贅沢品を作る一方、 機械と動力を取り入れた大量生産による廉価な実用品も 社会に供給した。


日本伝播

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[日本での喫茶]
鎌倉時代に伝えられた喫茶の風は、遊興として流行・発展し、 茶の湯の精神・方法が確立。桃山時代の千利休により茶道として 大成されるにいたった。
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[茶に関する最古の書]
栄西「喫茶養生記」:茶に関する最古の書(1211成立)2巻
茶の摂取・製法や効能などを記す

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