感謝祭(サンクス・ギビング・ディ)の歴史
 
  
  イギリスの清教徒団、ピルグリム・ファーザーズが、アメリカ大陸に信教の 自由を求めて、「メイフラワー号」でマサチューセッツ州プリマスに着いた のは、1620年12月26日のことだった。
  上陸した年の冬は厳しく、さまざまな困難にも見舞われ、上陸当時100名余 りいた清教徒の大半が寒さや飢え、病気などで命を落とし、春まで生き残っ たのは50名ほどだったという。(18名いた妻のうち、生き残ったのはわずか2名。)
  彼らは自分達の勢力が衰えていくのをインディアン達に知られるのを恐れ、 墓標も建てられなかったと言われている。
  しかし、生き残った者たちは、インディアン達から狩猟や農耕を教わり、 春夏を精一杯働き、その労苦は報いられた。
  秋の収穫の時には教会に集い会食を催して、収穫を喜び、神に感謝を捧げた。 この席にはインディアン達も招かれた。彼らは入植者達の恩人であったのだ。 インディアン達は七面鳥や鹿の肉を持ってきた。 この日のごちそうはかぼちゃと七面鳥であった。 清教徒の一団とインディアンたちは、3日間、戸外のテーブルに食物を山と 積んで、神に感謝を捧げ、讃美歌を歌った。
これが今日、アメリカの年中行事となっている感謝祭の始まりである。

  現在でも、この日教会では特別の礼拝を行う。 街中では大きな七面鳥の山車がパレードしたりして、1日中賑やかである。 家庭でのごちそうは七面鳥やパンプキン・パイが伝統となっている。
 


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