□ 文学クラブ:インクリングス ☆英国オクスフォードの名高い文学クラブ、「インクリングス」。 C・S・ルイスやJ・R・R・トールキンが中心メンバーだったこの 集まりから、数々の名作が生まれました。インクリングスは1931 年に始まり、メンバーは木曜日の夕食後、葉巻やビールを楽しみ つつ、互いに自作の評論や詩、創作を朗読し、批評を交わします。 「C・S・ルイスの秘密の国」(子供向けの伝記/アン・アーノット 著)によると、 『その席で未発表の原稿を読むのは、すぐれた学者にとっても なかなか緊張を要しました。誰もが腹蔵なく批評し、意見を述べ るのですが、その批評や意見はしばしばたいそうきびしいものだ ったからです。』(/引用) このクラブで、あの「指輪物語」もデビューしたのです。 他に、推理作家の女王ドロシー・セイヤーズも、女性なのでメン バーではありませんでしたが、メンバーと親しかったそうです。 G・K・チェスタトンやジョージ・マクドナルドもグループに影響を 与えた作家です。 ※ インクリングス:うすうす感じること、暗示といった意味 |