京極夏彦氏の足跡   


世紀末も押し詰まった99年3月初旬。
さる信頼できる情報筋によると、京極夏彦氏が、高知県物部村で行われた
「いざなぎ流」の“最後の大祭”を見るため、その地を訪れたという。
小松和彦教授をはじめ、各地からこの消えゆく祭りを見るために多くの研究者
が文字通り馳せ参じた、と報じられているそうだ。
物部村は平家の落人伝説が色濃い四国中部の最奥部に位置する。
「いざなぎ流」について、素人は多く語る言葉を持たない。
陰陽道の流れを汲む祭礼は太夫たちによって4日間に渡って行われ、
深夜11時に終了したものらしい。

そこで京極氏は何を見、何を感じたのだろう。
だが、今は深い詮索は止しとしよう。
それは近い将来、どこかであなたの目にも触れることと信じて。


nekoya特派員より
990425


1999年04年



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