盛岡競馬場・クラブハウスのすすめ


リゾート競馬を満喫!


 2011年3月、東日本大震災は岩手競馬にも大きなダメージを与えた。一時は今季の開催も危ぶまれたが、各方面からの支援もあり、暫定的に盛岡競馬場のみで開催を行うことになった。
はじめて盛岡競馬場を訪れてから10年、あのときと同じ『せきれい賞』を観戦するため、新幹線で北に向かった。当日は連休の中日とあって、駅からの無料バスも立ち客が出る盛況。山道を抜けた先に美しい白いスタンドが現れるときの感動は、いまでも変わらない。

今回は、支援の気持ちもこめて、最上階にある会員制のクラブハウスを奮発することに決めていた。エレベーターで4階へ上がると、競馬場とは思えない豪華な空間が目の前に出現した。すげー。。 もともと、このクラブハウスは数十万円の年会費を払ったクラブメンバー専用のスペースだったのだが、現在は年会費3000円+1日3000円(2020年現在)で一般にも開放されている。

 

 受付を済ませてラウンジに案内される。席の指定はないので、コースが見渡せる窓際に座った。ほどなくおばちゃんが飲み物と食事の注文を取りに来てくれる。そう、クラブハウスはお食事つきなのだ。メニューから松花堂弁当をチョイス、お味もなかなか、ボリュームたっぷりの昼食をいただく。ドリンクはその後もこまめに注文を取りにきてくれ、いたれりつくせり。まるで馬主気分だ。もっとも、本当の馬主席は3F指定席の一部を区切って設けられているので、馬主以上のVIP待遇ということになる。

しかし一番の魅力は、ベランダからコースを一望できること。前面ガラス張りの指定席では、4コーナー側が見づらいという難点があったのだが、ここからは盛岡競馬場の特徴である長い直線の攻防をじっくり楽しむことができる。

 


ゆったりしたラウンジと、ベランダからの眺め。

 

何より、ラウンジのゆったりした空間が良い。この日の利用者は20名弱で、窓口の混雑とも無縁、じっくりと馬券に取り組むことができる。強いて難点を挙げれば、昼食付きなので屋台村の「ジャンボ焼き鳥」「じゃじゃ麺」まで手がまわらなくなってしまうことか…?

ともあれ、ベランダで風に吹かれ、緑のコースを眺めていると、ここクラブハウスこそORO PARK盛岡競馬場の真髄! といいたくなる。こんどの盛岡遠征の際は、ぜひクラブハウスへどうぞ。
 

 

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