カンセキスタジアムとちぎ


いちごがかわいい。

 2020年、J2栃木SCの試合日程表に、見慣れない名前の競技場があった。
調べてみると、2005年に廃止された宇都宮競馬場の跡地に建設された新スタジアムだという。
新型コロナの影響でなかなか足を運べなかったが、12月の皇后杯に遠征することにした。

最寄りは東武宇都宮線・西川田駅。栗橋でJRから東武の各駅停車に乗り換えて1時間ちょっと、
途中、特急の通過待ちもあり時間はかかるが、競馬場廃止以来15年ぶりの訪問に胸が高鳴る。
駅前は当時と変わらず、何の変哲もない住宅街という感じ。
小さなパン屋さんで菓子パン
(100円台だった)を仕入れてスタジアムへ向かう。

スタジアムへは歩いて5分程度なのだが、住宅街の中を抜けていく感じで少しわかりづらい。
競馬場時代は駐車場の中を抜けていった記憶があるのだが、フェンスで閉鎖されており、
「宇都宮競馬場」の看板を見つけて少しさびしくなる。



そんな感傷にひたる間もなく、道の向こうに巨大なスタジアムが現れた。おもったよりデカイ!
…ここでご注意、写真のコンビニ駐車場の左に、スタジアムへまっすぐ行けそうな小道が
あるが、この道は行き止まり。面倒でも左にまわりこんで、正規の入口から入ってください!

大きな駐車場を抜けてスタンドにたどりつき、検温をして中へ。すぐにフィールドが目の前に広がる。
メインの通路からフィールドが眺められる構造は最近のトレンドか。
(さっき行き止まりの道で5分ロスしたせいで)既に試合がはじまっており、試合を横目にみながら
バックスタンドの席へ。

幅跳び走路がメイン側にあるために、バックスタンドの方が若干ピッチに近いようだが、気にする
ほどの差ではない。1階よりも2階
(今日はクローズ)のスタンドの方が大きいつくりなので、
「高いところから見下ろす」派のひとには好ましい。陸上競技場としては十分に見やすいと思う。
スタンド全周に白い大きな屋根もかかっており、どこに出しても恥ずかしくないスタジアムだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

応援するエルフェン埼玉の勝利を見届けてスタジアムを出る。今日はコロナの影響で観客も
わずかだったけど、翌2021シーズンからは栃木SCのホームとしてグリーンスタジアムと併用
されることが決まっており、たくさんの観客で賑わうことだろう。

 バックスタンド側の出口を出ると、となりに小さな観覧車が見えるのは競馬場時代と変わらない。
西川田駅へ向かってまわりこんでいくと、敷地全体は競馬場ほぼそのままの形をしており、
一部には塀も残っていた。

競馬場が無くなってから15年も経つと、「跡地」にさびしさを感じるというよりは、その後に立派な
スタジアムができて嬉しいという気持ちの方を強く感じた。近い将来、西川田の駅前が黄色い
サポーターでいっぱいになるシーンが待ち遠しい。

  

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