◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆41◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「中国−1」です。

藤原:今日から中国をやろう。
三重:ハイ,いよいよ日本に近づいてきましたね。
藤原:うん,近くて関係の深い国だ。
三重:先生,歴史は嫌ですよ。また,佳代が乱入するから。
藤原:まあいいじゃないか。佳代ちゃんがいたほうが面白いよ。
三重:それもそうですけど,いないほうがまじめに勉強できます(^^;)
藤原:ところで,中国の人口はどのぐらいなの?
三重:ハイ,10億を超えています。
藤原:そうだね。12億を超えている。つまり日本の10倍だ。
三重:すごいですねぇ。
藤原:世界の人口が,約60億だから,世界の5分の1が中国人ということに
   なるね。もちろん,世界一だ。
三重:いくら面積が日本の25倍以上あるといっても多過ぎますね。
藤原:そうなんだ。だから,中国では,数年前から一人っ子政策というものを
   とってなるべく人口を増やさないようにしたのだ。
三重:あっ,聞いたことがあります。子供たちが贅沢になったということも。
藤原:そうだね,日本でも似たようなものだけれども親が子供にかける金が
   大きいみたいだね。とにかく,中国は,1回じゃ無理だから少しずつ
   勉強しよう。結構,覚えにくいものも多いから。
三重:そのほうがいいです(^_^)
藤原:それじゃあ,簡単なのからいくよ。中国人の大部分を占める民族は何
   だっけ?
三重:ハイ,漢民族です。
藤原:そうだね。それじゃあ,明日からしばらく中国の勉強をがんばろうね。
三重:ハイ,わかりました。


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆42◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「中国−2」です。

藤原:それでは,今日は中国の基本的なことをやろう。
三重:ハイ。
藤原:まずは,首都はどこだっけ。
三重:えーと,ペキンです。
藤原:そうだったね。歴史的にはいろいろな町が首都になっているけれども,
   現在はペキンだったね。もちろん,政治や文化の中心都市だ。でも,
   一番大きな都市はペキンじゃなかったね。
三重:ハイ,確か,シャンハイだったと思います。
藤原:正解だ。シャンハイは,中国の経済の中心都市でもあるね。だいたい
   でいいから場所を地図で確認しておいてね。
三重:ハイ,分かりました。
藤原:それから,中国には,とても大きな川が二つあったよね。
三重:黄河と長江です。
藤原:うん,超有名ってやつだね。この二つの川は,後から出てくる農業な
   どでも重要だからよく覚えておこう。そして,できれば,もうひとつ
   一番南に流れる大きな川も覚えておいたほうがいいね。
三重:えっ,何という川ですか。
藤原:うん,チュー川だ。ホンコンのあたりが河口になっている。
三重:そういえば,シャンハイも長江の河口付近にありましたね。
藤原:そういうこと。川を基準に覚えるのはいい方法だよ。
三重:目印になりますね。
藤原:だから,大河の位置を覚え,そして,都市の位置を覚えればいいんだ。
   簡単だろ。
三重:本当に簡単ですね(^^)/
藤原:覚えるべき都市は,そんなに多くない。それだけに目印は重要になっ
   てくる。これは,中国だけでなく,すべてに言えることだ。
三重:分かりました。気をつけて見るようにします。


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆43◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「中国の農牧業」です。

藤原:それじゃあ,今日は中国の農牧業をやろう。
三重:ハイ,中国って広いからいろいろあるんでしょうね。
藤原:そうだね。でも,簡単に考えていこうよ。まずは,中国を東と西の二
   つに分ける。
三重:東と西ですか。
藤原:そう,だいたいでいい。西のほうは地図を見ても分かるとおり,山が
   ちだよね。
三重:ハイ,茶色っぽいところが多いです。
藤原:だから,基本的に牧畜中心と考えていい。
三重:牧畜ですか。
藤原:そう,やぎや羊の遊牧などが行われている。乾燥地帯だからね。
三重:あっ,そう言えば,前に勉強しました。遊牧は乾燥帯だってことを。
藤原:おっ,覚えていたね(^^)。その調子でがんばろう。それから,東のほ
   うなんだけれども,これも北と南に大きく二つに分ける。
三重:どの辺で分けるんですか?
藤原:うん,黄河と長江の間あたりだ。そして,北が畑作,南が稲作と覚え
   ておけばいい。
三重:そんな簡単でいいんですか。
藤原:うん,とりあえずはね。ただ,もう少し詳しく言うと,一番北は東北,
   その南が華北という。東北は,昔満州と言っていたあたりで,華北は
   ペキンがあるところだ。
三重:だいたい分かります。
藤原:そして,その地域では,とうもろこしや小麦,だいず,こうりゃんな
   どの穀物を栽培しているんだ。
三重:南はどうなんですか。
藤原:うん,南は華中と華南に分けられ,一番南の華南では米の二期作がさ
   かんだ。
三重:チュー川のあたりですか?
藤原:そう,よく覚えていたね。
三重:もちろんです。ところで先生,二期作と二毛作の違いがよく分からな
   いんですけれども。
藤原:おう,二期作と二毛作ね。名前はよく似ているね。
三重:ハイ。
藤原:簡単に言えば,二期作は,同じ耕地で,同じ作物を年に二回作ること
  だ。だから,ここで言えば,一年に二回米を作るということだね。
三重:エエ。
藤原:それに対して二毛作は,やはり,同じ耕地で年に二回作物を作るんだ
  けれども,違う作物を作るんだ。
三重:あっ,分かりました。二期作は同じ作物を,二毛作は違う作物を同じ
  土地で年に二回作るということですね。
藤原:そういうこと。しっかり区別して覚えてね。
三重:ハイ,分かりました。


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆44◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「生産責任制」です。

三重:先生,中国って社会主義国家でしたよね。
藤原:そうだよ。
三重:でも,最近は資本主義的な制度を取り入れているって聞いたんですけ
   ど。
藤原:そうなんだ。それじゃあ,今日はその辺を勉強しようか。
三重:ハイ,お願いします。
藤原:ところで,三重ちゃんは,学校で,掃除を一生懸命やっている?
三重:エッ,掃除ですか。もちろん,きちんとやっています。
藤原:サボっているやつはいないかな。
三重:います,特にあいつとか(^^)
藤原:そうだね。学校の掃除は仕事ではないけれども,結局,一生懸命やっ
   ても適当にやってもあまり自分が得することはないわけだね。もし,
   みんながサボっていたら,三重ちゃんだけ一生懸命やるかな?
三重:とんでもないです。やりません。
藤原:そうだよね。先生だったら絶対やらない(^^)。でも,社会主義ってい
   うのは,そんな感じの世界なんだ。
三重:といいますと。
藤原:うん,中国では,かつて,人民公社といって土地や農機具は共有で共
   同作業を行っていた。
三重:ハイ。
藤原:だから,一生懸命やっている人もそうでない人も同じ収入だったんだ。
三重:それはひどいですねぇ。
藤原:うん,だから,みんながやる気を失い。みんなが適当に作業するよう
   になった。
三重:分かります。
藤原:そういう状態ならば誰しも適当になるよね。そこで導入されたのが,
   生産責任制だ。
三重:どんな制度なんですか。
藤原:そうだね,まずは,個々の農家が政府から生産を請け負う。そして,
   請負分以上の生産物は自由に販売できるんだ。
三重:すると,一定の義務を果たしたあとは自分のものになるわけですね。
藤原:そういうこと。だから,やる気が戻ってきた。
三重:そうですね。一生懸命やった分が報われるのならやる気が出ますね。
藤原:その結果,裕福な農家が増えてきた。中には万元戸と呼ばれる高収入
   の家も現れるようになったんだ。
三重:わぁ,本当に資本主義の国みたいですね。
藤原:そう,これは,農家だけでなく,これから勉強する工業なども同じよ
   うな制度を取り入れているからよく覚えておいてね。
三重:ハイ,分かりました。


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆45◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「中国の資源と工業」です。

藤原:今日は,中国の資源と工業にスポットライトを当ててみよう。
三重:ハイ,中国は大きいし,資源が豊富そうな国ですねぇ。
藤原:そのとおり。まずは重要な輸出品になっている石油について考えてみ
   よう。
三重:石油といえばターチンですね。
藤原:そのとおり。ターチンは東北地方にある。位置をよく覚えておいてね。
三重:ハイ,大丈夫です。分かりやすいところにありますから。
藤原:ほかには,ションリーとかユイメンなどがある。でも,今,一番よく
出るのはターチンだ。
三重:石炭はどうなんですか?
藤原:そうだね。産出量は世界一だ。有名なのがフーシュンとか,カイロワ
   ンだね。
三重:鉄鉱石も有名ですね。
藤原:そう,アンシャン,ターイエ。その辺を覚えておけばいいよ。ところ
   で,この前,生産責任制というのをやったね。
三重:ハイ,やる気の出る制度ですね。
藤原:そのとおり。それと同じ方式が工業でもとられているんだ。
三重:何ていうんですか?
藤原:工場請負制。それまでは,国の計画に基づいたやる気の出ない制度だ
   ったんだけれども。この制度で,決められた金額を政府に納めたら残
   りを利益にできるんだ。
三重:やっぱり人間やる気ですねぇ(*^_^*)
藤原:そのとおりだね。もし,社会主義そのままの制度だったらソ連などの
   ように崩壊しただろうね。ところで,町村や個人が経営する企業を何
   というか知ってる?
三重:ハイ,郷鎮企業です。
藤原:正解。最近は,この郷鎮企業が増えている。中国の工業も様変わりし
   たね。
三重:ホントですね。


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆46◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「経済特区」です。

藤原:今日は,重要な勉強をするからね。
三重:ハイ,緊張します(笑)
藤原:実は,中国で,特別な地域が設けられている。
三重:あっ,分かりました。経済特区ですね。
藤原:そう,今日は,この経済特区について勉強しよう。
三重:ハイ,確か外国の企業が進出しやすくなっている地域でしたね。
藤原:そうなんだ。土地を使用したり税金面で優遇措置がとられている。
三重:どうしてですか。
藤原:そうだね。中国の工業はまだまだ発展途上だから外国の資金や技術が
   必要なんだ。それらを積極的に取り入れるためだね。また,誘致も積
   極的に行っている。
三重:ゆうち?
藤原:うん,おいでおいですることだ。
三重:おいでおいでですか(*^_^*)
藤原:そうだね。誘致とは,たとえば日本の企業などに利点をPRして,是
   非来てほしいと頼むことだ。
三重:あっ,その誘致ですか。オリンピックの誘致とかワールドカップの誘
   致とか。
藤原:そう,その誘致だよ。特別な地域を作っても誰もこないのでは仕方が
   ないからね。
三重:そうですね。ところで先生,都市は覚える必要はありますか。
藤原:そうだね。名前まで覚える必要ないけど,ホンコンの周りに5つ。だ
   いたいの位置がわかっていればいい。でも,一応,名前あげておこう
   か。
三重:ハイ,お願いします。
藤原:まずは,アモイ,スワトウ,シェンチェン,この3つはホンコンより
   北にある。
三重:ハイ。
藤原:そして,チューハイ,ハイナン島。これは,ホンコンより南だ。この
   5つを経済特区と呼んでいる。いずれも海岸の都市だね。
三重:それから経済開発区というのもありましたね。
藤原:そうだね。こちらも内容は,経済特区とほぼ同じだ。シャンハイなど
   の港湾都市が指定されている。どちらにしても中国は外国の技術を取
   り入れ近代化に力を入れているんだ。
三重:分かりました。しっかり覚えます。


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆47◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「ホンコン・マカオ」です。

藤原:今日のテーマは,ホンコン・マカオにしよう。
三重:何だか旅行のパンフレットみたいですね(^^)!
藤原:そうだね。この二つの都市の共通点は,中国にあってヨーロッパの植
   民地になっていたということだね。
三重:ハイ,そのうちホンコンは,すでに1997年に中国に返還されていま
   す。
藤原:そうだったね。ホンコンは,イギリスから返還された。現在は,特別
   行政区ということで,とりあえずこれまでの経済のしくみを変えずに
   いくということになっている。
三重:マカオも今年返還されるのですね。
藤原:そう,こちらは,古いよ。どこの国が支配しているんだっけ。
三重:えーと,イギリスではないのですか。
藤原:いや,ポルトガルだ。
三重:えっ,ポルトガルなんですか。
藤原:そう,かつて,日本に鉄砲が伝わったり,キリスト教が伝わったりし
   たことがあったね。
三重:ハイ,すっごく昔の話です。
藤原:そのころの日本は,戦国時代だったけど,それって,みんなポルトガ
   ルだよね。
三重:そう言えば,そうですね。
藤原:マカオに行くと,あのザビエルの肖像画もあるよ。
三重:えっ,本当ですか。
藤原:歴史で勉強したと思うけれども,ホンコンは,アヘン戦争の後植民地
   になった。だから,150年ぐらいだけれども,マカオは,400年もの
   間植民地になっているんだ。
三重:すごいですねぇ。
藤原:だから,入試に限って言えば,今年(1999年)返還されるマカオはマー
   クしておいたほうがいいね。
三重:ハイ,分かりました。


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆48◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「NIES(新興工業経済地域)」です。

三重:先生,台湾の地震,すごかったですね。
藤原:うん,大変だね。日本でも阪神大震災を覚えているだろう。
三重:ハイ,ビルが倒れ,高速道路が壊れ,本当に怖いです。
藤原:台湾の方も,くじけずに復興してほしいね。何と言っても,アジアの
   シリコンバレーと呼ばれるぐらい電子工業が発達している地域だか
   ら。
三重:ハイ,だいぶやられてしまったと聞いています。これからパソコンの
   値段も上がるんではないかと。
藤原:そうなんだ。三重ちゃんが使っているパソコンも大部分が台湾製のも
   のだと思うよ。
三重:そう言えば,台湾は,NIESの一つでしたね。
藤原:うん,新興工業経済地域として,この前やったホンコンや台湾が入っ
   ている。
三重:全部で4つでしたね。
藤原:そうだね。韓国,シンガポールに台湾とホンコンを加えた4つが,一
   応NIESと呼ばれた地域だ。
三重:一応?
藤原:そうだね。NIESうんぬんは10年以上前のことだから,今はずいぶん
   変わってきている。たとえば,韓国が失速し,IMFのお世話になった
   とか。
三重:IMF?
藤原:うん,後で公民で習うと思うけれども国際通貨基金のことだ。今は,
   動きが激しいから教科書に載っていることでも実態と合わないこと
   も多くなってきている。
三重:それは困りますね。
藤原:でも,君達は,それほど気にせず覚えておけばいい。ただ,地理はす
   ぐ古くなる。パソコンみたいにね。
三重:3ヶ月で古くなる(^^)
藤原:そう,だからお姉ちゃんの参考書なんか使っちゃダメだよ。どちらに
   しても,明らかに変わったものは教えていくから。
三重:ハイ,お願いします。
藤原:まあ,NIESについては,とりあえず,4つの地域を覚えておいて大
   丈夫だ。いずれ,呼ばなくなると思うけれどもね。
三重:とりあえず,私達は覚えておけばいいんですね。
藤原:そういうこと。


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆49◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「大韓民国」です。

藤原:それでは,韓国をやろうね。
三重:ハイ。
藤原:前回も言ったように,現在の韓国経済は行き詰まってしまい,急速な
   発展がストップしてしまった。
三重:でも,教科書や参考書では,経済の成長が著しいと書いてあります。
藤原:そのとおり。NIESの代表的な国で,いずれは日本を追い越すのでは
   ないかと思われたころもあった。しかし,今の日本が不景気のように
   韓国の経済も完全に失速してしまったのだ。
三重:難しいですねぇ。
藤原:そうなんだ。でも,とりあえず,韓国の貿易について考えてみると,
   日本と同じように加工貿易がさかんだ。
三重:原料を輸入して工業製品を輸出する貿易ですね。
藤原:そう,主に日本やアメリカが相手国なんだけれども,韓国も資源が乏
   しいからね。
三重:そういう意味では日本に似ていますね。
藤原:それから覚えておいてほしい都市がある。
三重:ソウルですか。
藤原:うん,もちろん,ソウルは重要だ。首都だし,工業も盛んだ。後は,
   南部の都市だね。
三重:南部というと日本に近いですね。
藤原:そう,プサンとウルサンを覚えてほしい。鉄鋼や自動車,電子工業な
   どが発達しているし,実際入試にも出ているから。
三重:えっ,そんなのが出るんですか。
藤原:まあ,プサン,ウルサンといえば韓国だということが分かればいいよ。
三重:ハイ,分かりました。よく覚えておきます。


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆50◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「朝鮮民主主義人民共和国」です。

藤原:今日は昨日に引き続き朝鮮半島をやるよ。
三重:ハイ,北朝鮮ですね。
藤原:うん,正式国名は知っているかな。
三重:ハイ,任せてください。朝鮮民主主義人民共和国です。
藤原:そのとおりだね。最近は,テポドンなどという物騒なものが話題を呼
   んでいる。
三重:昨年,日本上空を飛び越したミサイルですね。
藤原:うん,北朝鮮が言うには人工衛星だということだが,事実は定かでは
   ない。
三重:恐いですねぇ。
藤原:そうだね。今は,食糧難が伝えられていたり,戦争をするのではない
   かという記事がマスコミをにぎわせている。
三重:土地がよくないのですか。
藤原:確かに地図を見てもらえば分かるように韓国に平野が多いのに比べて
   山がちで冷涼な気候だ。
三重:ということは畑作中心ということですか。
藤原:そういうこと。近年は米の生産も増加しているのことだが,韓国など
   に比べればもちろん少ないだろう。
三重:工業は発達していないんですか。
藤原:そうだね。社会主義の国だから,国の計画に基づいて生産している。
   ただ,鉱産資源は,割と豊富だよ。どちらにしても,なぞの部分も多
   い国だ。
三重:国交が結ばれていないのですね。
藤原:そうだね。近くて遠い国とはまさにこの国のことだろう。でも,朝鮮
   半島は古くから関係も深く,植民地にしていたという悲しい歴史もあ
   るのだから粘り強く交渉して,友好な関係を結びたいものだね。
三重:まったくですね。


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆51◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「ASEAN」です。

藤原:三重ちゃん,ASEANって知っているかい?
三重:ハイ,東南アジア諸国連合です。
藤原:今日は,これらの国を勉強しよう。
三重:ハイ,でも,ちょっと苦手だなぁ〜。
藤原:うん,この辺は苦手な人が多いね。とりあえず,国の名前を並べてみ
   よう。
三重:ASEANは全部で9カ国でしたね。
藤原:う〜ん,そうだね。10カ国ということにしようか。
三重:えっ,どうしてですか。
藤原:ASEANとは,最初,インドネシア,マレーシア,フィリピン,シ
   ンガポール,タイの5カ国で設立されたんだ。
三重:ハイ。
藤原:そして,ブルネイっていう小さな国が独立して加わった。
三重:ブルネイって,ボルネオ島にある小さな国ですね。
藤原:そう,そもそもASEANとはベトナム戦争のさなかに東南アジアの共
   産主義に対する防波堤としての意味合いで作られたのだ。
三重:ハア。
藤原:だからね,1995年にベトナムが加わったときは,当初の目的とはぜん
   ぜん違うことになった。
三重:ハイ。
藤原:もちろん,ベトナムが加わる前から自由貿易圏としての構想があった
   わけなんだけれども,この時点で,東南アジアの国10カ国が全部加
   盟することになっていたんだ。
三重:それじゃあ何で9カ国だったんですか。
藤原:それは,当時,カンボジアが政情不安で,参加が見送られたからだ。
   今は,加わることが決定的になっている。
三重:だから,10カ国で考えようということですね。
藤原:そういうこと。よって,後の2カ国は,ミャンマーとラオスだ。
三重:ちょっと待ってください。覚えられません。
藤原:うん,それでは白地図を用意して,まずタイに色を塗る。次にベトナ
   ムに色を塗るんだ。
三重:ハイ。
藤原:そうすると,タイの左側,つまり西側だね。これがミャンマーで,タ
   イとベトナムにはさまれた国がラオスとカンボジア。タイの南側がマ
   レーシその一番南側がシンガポール。後は,インドネシアは分かりや
   すいし,フィリピンも分かるだろ,ブルネイだけ覚えればいい。
三重:地図で覚えるんですね。
藤原:そういうこと。言葉で覚えたんじゃ忘れてしまうよ。絵で覚えれば簡
単だ。そのためにも白地図に塗り絵するのがいいよ。
三重:分かりました。がんばってみます。


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆52◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「東南アジアの人々と自然」です。

藤原:三重ちゃん,ASEANの国は覚えた。
三重:ハイ,大丈夫です。バッチリです(^_^)v
藤原:それでは,東南アジアについて,もう少し勉強しよう。
三重:ハイ。
藤原:まず,この地域は,戦前まで欧米諸国の植民地になっていたんだけれ
   ども唯一独立していた国がある。どこか分かるかな?
三重:エッ,独立していた国があったんですか。
藤原:うん,一つだけね。これは必ず覚えておいたほうがいい。おいしいお
   米を作る国だよ
三重:おいしいお米?まさか,タイじゃないでしょうね。
藤原:正解。タイだ。
三重:エッ,先生,タイ米っておいしくないよ。
藤原:そんなことないよ。世界で一番売れているお米だ。
三重:そう言えば,タイは,米の輸出は世界一でしたね。
藤原:ということはおいしいってことだろう。実際,チャーハンなどにする
   とメチャうまいよ。
三重:メチャですか(*^_^*)
藤原:とにかく,タイは必ず覚えておいてね。それから,シンガポールなど
   には,中国系の住民が多い。
三重:あっ,知ってます。華人でしょ。
藤原:そう,彼らは,経済の面で大いに活躍している。最後に,大きな3つ
   の川があったね。
三重:ハイ,メコン川,チャオプラヤ川,エーヤワディー川。
藤原:おう,難しいのをよく言えたね。
三重:メチャ,エーヤと覚えていますから(^_^)v
藤原:なるほどね,東南アジアの大河は,東からメチャ,エーヤだね。
三重:バッチリです!


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆53◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「東南アジアの農業」です。

藤原:それでは,東南アジアの農業を勉強していこう。
三重:はい,分かりました。
藤原:まずは,この前も勉強したとおり稲作が盛んだ。
三重:タイは,米の輸出が世界一でしたね。
藤原:そう,この地方は気温が高いし,雨も多いので稲作に適している。
三重:確か,浮き稲の栽培が盛んでしたね。
藤原:そうだね。浮き稲というのは,水田が増水するに従って茎が伸びて
   いく稲のことだ。水面上に出た穂は,船などを利用して刈り取るん
   だよ。
三重:わぁ,見てみたいですね。ところで先生,緑の革命って何ですか?
藤原:おう,緑の革命か。もともとこの地方は,生産量は多いんだけれど
   も単位あたりの収穫量は少なく機械化も進んでいないんだ。そこで
   改善が必要になった。
三重:それが緑の革命ですか?
藤原:うん,というよりも,その辺から,新しい品種の開発によって生産
   の向上を図ったのが緑の革命だ。
三重:品種の改良ですか?日本みたいですね。
藤原:そうだね。日本は平野部が少なく,生産性をあげるために昔から努
   力しているが,この地方は自然そのものだからね。でも,農薬や肥
   料などお金がかかることが問題なんだ。
三重:成果は上がらなかったんですか。
藤原:うん,一部では成果をあげたところもあるが,あまり成果が上がっ
   ていないのが現状だろう。なかなか難しいものだね。最後に,三重
   ちゃん,タイマって知っている?
三重:大麻?麻薬ですか?
藤原:ちがうよ。天然ゴム。
三重:えっ,何で天然ゴムが大麻なんですか?
藤原:大麻じゃないの,タ・イ・マ。
三重:???
藤原:この地域は,世界的な天然ゴムの産地なんだ。
三重:あっ,分かりました。タイ,インドネシア,マレーシアのことです
   ね。
藤原:そういうこと。天然ゴムの生産の世界のベストスリーだ。この3国
   で70%を超えている。
三重:すごいですね。天然ゴムはタ・イ・マですね。覚えます。


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆54◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「東南アジアの資源と工業」です。

藤原:それでは,今日は東南アジアの資源や工業について考えてみよう。
三重:ハイ,インドネシアで石油が取れましたね。
藤原:そうだね。日本もたくさん輸入している。また,インドネシアや
   マレーシアではすずも豊富だ。もっとも最近はそれほどではない
   みたいだけれどね。
三重:工業はあまり発展していませんね。
藤原:うん,基本的にはそうだ。しかし,シンガポールのようにNIESの
   一員になっているところもあるし,一時期はものすごい勢いで発
   展してきたんだ。
三重:一時はといいますと。
藤原:うん,ここ10年ぐらいなんだけれどもアジア経済ということで本
   当に注目を浴びたんだ。しかし,急激な発展のツケが来て昨年あ
   たりから通貨が暴落し一気に落ち込んだ。
三重:日本でいうバブルの崩壊みたいなものですか。
藤原:そうだね。そんな感じだ。だから,すごく問題を作るのが難しい。
   先生泣かせだよね(笑)
三重:ということは出ないってことですね。
藤原:いや,出ないってことではないよ。ただ,最近出た問題がすでに
   古くなっているのでその辺は注意しておこう。
三重:それじゃあ,どの辺を覚えればいいんですか。
藤原:やはり,最初にやった資源の問題とシンガポール。それから環境
   破壊の問題かな。
三重:環境破壊ですか?
藤原:うん,マレーシアの熱帯雨林の問題だ。
三重:あっ,それ英語で習いました。
藤原:そうだね。どちらにしてもその辺を押さえておこう。
三重:本当に地理ってすぐ変わるんですね。
藤原:そう,最近は,いつも1年生のときの教科書が古いという状況が
   続いているよ。
三重:やりにくいですね(^_^)


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆55◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「インド−1」です。

藤原:さて,今日はインドだ。
三重:ハイ,人口の多い国でしたね。
藤原:そう,中国に続き世界第2位。9億人を超えている。
三重:すごいですねぇ。
藤原:ところで,三重ちゃん,インドの隣の国を知っている?
三重:ハイ,パキスタンとか。
藤原:そうだね。まずは,インドの誕生について考えてみよう。もちろん,
   歴史の古い国だから,昔のことではなく,第二次世界大戦後のこと
   だけれども,今のパキスタン,バングラデシュ,スリランカは全部
   インドだったんだ。
三重:えっ,本当ですか?
藤原:うん,それらが,宗教を理由に3つに分かれた。
三重:あれ,先生,4つじゃないんですか。
藤原:うん,それは後で話そう。とにかく,3つに分かれたんだ。ところ
   で,三重ちゃん,インドで多く信仰されている宗教は何だっけ?
三重:ヒンズー教です。
藤原:そうだったね。そして,パキスタン,バングラデシュがイスラム教
   で,スリランカが仏教だ。
三重:あっ,分かりました。ヒンズー教,イスラム教,仏教の3つで4つ
   の国に分かれたんですね。
藤原:そう,とは言っても,最初は,パキスタンは,東西の二つに分かれ
   ていたけれども一つの国だったんだ。
三重:離れていて不便ですね。
藤原:そのとおり,そんなわけもあって,東パキスタンは,バングラデシ
   ュとして独立した。また,スリランカも,もともとはセイロンとい
   う名前だった。
三重:あっ,知ってます。島の名前はセイロン島です。
藤原:そう,セイロンという茶もあるよね。だから,当然,茶の産地でも
   ある。
三重:そうだったんですか。
藤原:とりあえず,その辺を覚えておこうね。
三重:ハイ,分かりました。


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆56◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「インド−2」です。

藤原:今日も引き続きインドをやるよ。
三重:ハイ,ところで先生,インドには,ガンジス川とインダス川が流れ
   ていますね。
藤原:そうだね,インダス川は,ほとんどパキスタンだけれども。
三重:そうですね。でも,私,いつもどっちがどっちか分からなくなるん
   です。
藤原:うん,そうか,それじゃあ,何か,サインを作っておかなくちゃね。
三重:ハイ,何かいい方法があるのでしょうか。
藤原:そうだねぇ,サインでいいんじゃないか。
三重:えっ,えっ,えっ?
藤原:左だから「サ」インダス川だから「イン」でサインだろ。
三重:あっ,そうですね。それなら覚えられますね。
藤原:だから,当然右側がガンジス川だ。そして,ガンジス川流域の大きな
   平原を覚えておこう。
三重:平原ですか?
藤原:ヒンドスタン平原だ。
三重:あっ,聞いたことがあります。あれは,インドだったんですね。
藤原:そうなんだ。結構出るよ。覚えておこう。そして,河口付近は,バン
   グラデシュだ。この辺は,稲作地帯であることも覚えておこう。
三重:分かりました。
藤原:それから,インドの大半を占める高原がある。
三重:今度は高原ですか?
藤原:うん,綿花の産地として有名だ。
三重:分かった。デカン高原ですね。
藤原:そういうこと。これも重要だから絶対覚えてね。
三重:ハイ,分かりました。
藤原:そして,最後にもう一つ,世界一の茶の産地がある。
三重:昨日勉強したスリランカですか?
藤原:いや,スリランカは,インド,中国についで3位だ。インドの中にあ
   る地方だ。
三重:えーと,何ですか?
藤原:アッサム地方だ。インドの北東部,ちょうどバングラデシュの北側の
   あたりだから地図で確認しておいてね。
三重:分かりました。そう言えば,アッサムって喫茶店があります。
藤原:うん,有名な茶の産地だからそういう名前を付けたんだろうね。
三重:そうですね。おかげでバッチリ覚えました。
藤原:それは,よかった(^_^)


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆57◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「カースト制度」です。

藤原:しばらく,インドの勉強をしてきたけれども,やっかいな問題が
   あるんだ。
三重:何ですか?
藤原:うん,古代からの厳しい身分制度だ。
三重:あっ,分かりました,カースト制度ですね。
藤原:そう,この制度は,ヒンズー教徒の間で受けつがれてきたもので,
   大きく4つの身分に分かれている。
三重:確か,僧侶が一番えらかったんですよね。
藤原:そう,僧侶,士族,平民,奴隷の順だ。さらにそれが細分化され
   ているんだ。
三重:でも,今は,憲法で禁止されているんではないのですか。
藤原:そうなんだ。でも,影響は根強く残っていて,インドの近代化を
   妨げている。
三重:困りましたね。何とかならないのですか。
藤原:そうだね。難しい問題だね。さらにインドでは,公用語が14種類
   もある。
三重:エッ,エッ,一つの国にですか。
藤原:そう,これは公用語だけで,実際は,何百という言語が存在して
   いるんだ。
三重:!!?
藤原:この複雑さが,人口も多く,資源も豊かな国の発展を妨げている。
   でも,潜在能力の高い国だから,今後は,期待できると思うけれ
   どもね。
三重:ハイ,がんばってほしいですね。


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆58◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「ヒンズー教」です。

藤原:今日は,少し宗教の勉強をしよう。
三重:ハイ。
藤原:この前,インドは宗教によって3つに分かれたという話をしたけれ
   ども覚えているかな。
三重:もちろんです。ヒンズー教,イスラム教,仏教の3つです。
藤原:そうだね。このうち,イスラム教と仏教にキリスト教を加えた3つ
   が世界3大宗教と呼ばれている。
三重:ヒンズー教は入らないんですか?
藤原:うん,ヒンズー教は,インドを中心に信者は多いけれども,世界的
   に広がっている宗教ではないので入らない。でも,今日は,せっか
   くだからヒンズー教について簡単に勉強していこう。
三重:ハイ。
藤原:まず,三重ちゃん,インドで車を運転していて,もし,牛が道路に
   寝そべっていたらどうする?
三重:えっ,牛が道路にいるんですか!?
藤原:うん,インドでは,結構牛を放し飼いにしている町や村が多いんだ。
三重:それは困りますねぇ。クラクションでも鳴らすんですか。
藤原:いや,ヒンズー教では牛は神聖な生き物と考えられているんだ。だ
   から,追い払ったりしない。じっと待つんだ。
三重:えっ,本当ですか。
藤原:そう,だから,もちろん,牛を食べたりしない。また,インドでは,
   お墓というものがほとんど見られない。
三重:それも,ヒンズー教の影響ですか?
藤原:そういうこと。ヒンズー教では,死によって肉体を離れた魂は,形
   を変えて生き返ると信じられているからお墓は作らないのだ。
三重:それでは,死体はどうするのですか?
藤原:まず,火葬して,その灰をガンジス川などの聖なる川や海に流すん
   だ。
三重:へぇ〜。まったく知りませんでした。
藤原:国や宗教が変われば,同じ人間でもいろいろやり方が違うものだね。
三重:本当ですね。


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆59◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「イスラム教」です。

藤原:今日はイスラム教を簡単に勉強しよう。
三重:ハイ,分かりました。
藤原:まずは,昨日,ヒンズー教は牛を食べないことを勉強したけれど
   もイスラム教では豚を食べない。
三重:今度は豚ですか(^_^)/~
藤原:そうなんだ。イスラム教は戒律が厳しいので生活にいろいろ特色
   がある。まずは1日5回の礼拝。
三重:礼拝ですか?
藤原:うん,イスラム教の聖地であるメッカに向かって礼拝する。これ
   は大きな特徴だね。それから断食だ。
三重:断食もするんですか。
藤原:そうだね。ラマダーンといってイスラム暦の9月にあたる。この
   月は,夜明けから日没までは飲食は禁止だ。
三重:ということは,日が沈んだら食べていいんですね。
藤原:そうだね。また,この期間は,タバコも禁止だ。
三重:お酒はいいのですか?
藤原:お酒?お酒は,一切禁止だよ,イスラム教は。
三重:エッ,本当ですか。それじゃあ,うちのお父さんは絶対にイスラ
   ム教徒になれません(*^_^*)
藤原:先生もだよ(^o^)。それから,女性は,人前で顔をあまり見せては
   いけない。
三重:そういえば,チャドルという服がありましたね。
藤原:そう,あれで顔を隠している女性が教科書に載っていたね。でも,
   最近は,国によってだいぶ変わってきている。チャドルを外して
   いる人も多くなっているということだ。
三重:本当に宗教とはいえ,私達には真似のできないことですね。
藤原:そうだね。最後に,イスラム教の開祖と聖典は覚えているかな?
三重:ハイ,大丈夫です。開祖はマホメット,聖典はコーランです。
藤原:そのとおり。しっかり覚えてね。


◆G◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆60◆
      山形三重の地理はバッチリ
◆Y◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆

このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「西アジア」です。

藤原:それでは,西アジアについても簡単に勉強していこう。
三重:ハイ,分かりました。
藤原:まず,この地域はイスラム教の信者が多い。
三重:そうですね。特に,アラブ人ですね。
藤原:そして,石油の生産が多いのも大きな特徴だ。
三重:日本もたくさん輸入していますね。
藤原:そう,日本の石油輸入相手国の上位5カ国はすべて西アジアだ。
三重:えっ,すべてなんですか?
藤原:そう,2,3年前ならば,インドネシアなどが入っていたのだが,
   現在は,「朝,行くか」だ。
三重:えっ,「朝,行くか」ですか。
藤原:そう,アは,アラブ首長国連邦,この国は,ずっとトップだね。
   サは,サウジアラビア。このワンツーは,不動だ。しかし,3位
   以下はよく変わるんで注意しよう。3位はイラン,4位がクウェ
   ート,5位がカタール。
三重:ああ,それで,アサイクカなんですね。ところで先生,カタール
   ってどこにあるんですか。
藤原:うん,小さな国だね。アラビア半島の東側にある。アラブ首長国
   連邦のすぐ北の国だ。
三重:分かりました,後で地図で調べます。
藤原:確かに,この辺は,分かりづらいけれども,何年か前ドーハの悲
   劇というのがあった。
三重:あっ,知ってます。サッカーでしょ。
藤原:そう,あと1分でワールドカップにいけるところにいた日本は,
   最後の最後で力尽きた。そのドーハは,カタールの首都だよ。
三重:そうだったんですか。よく聞くものですから名前は知っていたん
   ですが。。。
藤原:そうだね。そのころの生徒ならば,中東は,よく知っていた。み
   んなサッカーのおかげでね。でも,サッカーだろうがバレーボー
   ルだろうが役に立つものはどんどん利用して覚えていこうね。
三重:分かりました。


目次のページへ TOPのページへ 次(51〜60)へ