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山形三重の地理はバッチリ
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このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。
◇ 今日のテーマは「地中海式農業」です。
三重:先生,今日は地中海式農業をやりましょう。
藤原:おお,いいね。昨日は,混合農業や酪農をやったからね。
三重:ハイ,混合農業や酪農は,主に中部や北部の平原で行われていまし
たが,地中海式農業は南部,地中海沿岸で行われています。
藤原:そうだね。だから,地中海式農業というんだけれども,特徴は?
三重:エヘヘヘ,今日勉強しま〜す。
藤原:それじゃあ復習だ。前に地中海性気候を勉強したね。特徴を覚えて
いるかな?
三重:エッと,確か夏は高温・乾燥,冬は温暖・多雨です。
藤原:OK,よく覚えていたね。そこで,夏は,感想に強い柑橘類を栽培
するんだ。
三重:あっ,思い出しました。オレンジとかオリーブでしょ。
藤原:そういうこと。ぶどうなんかもそうだね。そして,冬は,小麦を栽
培する。そんな農業を地中海式というんだよ。
三重:なるほど,気候を関連して覚えればいいんですね。
藤原:そういうこと。農業は常に気候と関係があるからね。寒いところで
ミカンは作れないだろう。
三重:そうでした。ところで先生,いつも思っているんですけどオリーブ
は何に使うんですか。
藤原:そうだね,まずは食用油だ。
三重:オリーブオイルですね。
藤原:そう,先生も使っている(笑)
三重:コンビニで買ったんでしょ(笑)
藤原:ま,そういうことだ。それから,化粧品などにもよく使われるし,
果実は食用にもなる。
三重:エッ,そうなんですか。食べたことないなぁ。
藤原:先生もないので,味の方は分からない。ただ,最近は,オリーブの
の写真や絵が,入試によく出ているから見て分かるように教科書な
どで確認しておくんだよ。
三重:エッ,本当ですか。分かりました。すぐ見ます。
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◇ 今日のテーマは「国際河川」です。
藤原:今日は国際河川の勉強をするよ。
三重:たくさんの国を流れている川のことですね。
藤原:そう,日本みたいな島国では考えられないけれども,ヨーロッパの
ように陸続きでたくさんの国があるところでは,一つの川がいくつ
もの国を流れることがあるよね。
三重:そうですね。川に罪はない(*^_^*)
藤原:そして,条約によって各国の船が自由に行き来できるんだ。
三重:確か,ライン川がそうでしたね。
藤原:うん,ライン川が代表的な国際河川だ。後は,ドナウ川とか。それ
が運河などでほかの川と結びついて重要な内陸交通路になっている。
三重:日本の川より広いのですか?
藤原:もちろん。そして,流れが緩やかだ。日本の川よりもずっと水路と
して適している。まあ,日本の川は滝だと言った人がいるぐらいで,
短くて急だからね。
三重:ライン川は,北海に注いでいますね。
藤原:うん,河口付近には有名な港がある。
三重:ユーロポートですか。
藤原:そう,ユーロポートだ。EUの共同港で世界でも最大級の港だ。
三重:確か,オランダでしたね。
藤原:そう,ロッテルダムの西にある。周辺には石油化学工業も発達して
いるよ。
三重:そういえば,イギリスとフランスのあいだに海底トンネルができた
んでしたね。
藤原:うん,ユーロトンネルとか,ドーバー海峡トンネルとか呼んでいる。
そして,パリ発ロンドン行きなんて列車も走っているんだ。
三重:すごいですねぇ〜,国と国の間に海底トンネルを作ってしまうなん
て。
藤原:そうだね。昔なら考えられなかったことだ。あまり仲のいい国では
なかったからね。でも,今は,同じEUで連合を組んでいるからで
きたことだろうね。
三重:そうですね。
藤原:また,ユーロスターという超豪華な列車も走っている。飛行機並の
サービスをしているそうだ。
三重:わぁ〜,乗ってみた〜い。
藤原:先生もだよ。
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◇ 今日のテーマは「フランス」です。
藤原:今日はフランスについて勉強しよう。
三重:ハイ。
藤原:まず,面積だけど日本とどちらが大きいの?
三重:フランスです。
藤原:そうだね。フランスの方が少し大きい。約1.5倍だ。でも,地図をよ
く見てごらん,緑の部分が多いだろう。
三重:そうですね。あまり山地がありません。
藤原:平野が多いよね。しかも人口は,日本の半分以下の約6000万人だ。
三重:土地が多く使えていいですね(^_^)/
藤原:そうだね。特に,日本は山地が多いから実際住めるところだけ比べ
ると相当大きい国だと考えていい。
三重:工業がさかんなんですか?
藤原:うん,もちろん,パリの周辺などかなり工業も発達している。しか
し,この国の代名詞は,EU最大の農業国ということだ。
三重:農業国ですか。
藤原:そうなんだ。国土の半分以上が農地だし,小麦やとうもろこしの輸
出は世界有数だ。
三重:そういえば,ワインが有名でしたね。
藤原:ぶどうの栽培がさかんだからね。前に地中海式農業のところで勉強
したように南部では特にさかんだ。ほかには,北部のシャンパーニ
ュ地方などが有名だ。
三重:分かりました。EUの穀倉とも言える国がフランスなんですね。
藤原:そういうこと
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◇ 今日のテーマは「ドイツ」です。
藤原:それじゃあ,今日はドイツをやろうね。
三重:ハイ,ドイツは昔,東西の分かれてましたよね。
藤原:そう,第2次世界大戦では,日本と同じように敗戦国になり,東と
西の二つのドイツに分かれた。だから,前に勉強したEUの前身で
あるECのころは,正確に言うと西ドイツということだね。
三重:ハイ,そして,1990年に東西が統一したというわけですね。
藤原:そういうこと。まだ,そんなに昔のことではないよね。
三重:ホントです。わたしたちも生まれていたわけですから(*^_^*)
藤原:さて,昨日のフランスは日本より少し大きな国だったけど,ドイツ
はどうかな?
三重:ほんの少しだけ小さいです。
藤原:うん,正解だ。東西を統一して,35.7万平方メートルになったから
日本よりほんの少し小さい。また,人口も,約8000万人で,こちら
も日本より少ない。
三重:でも,工業が発達していますよね。
藤原:そうだね。EU最大の工業国だ。特にルール工業地帯は有名だ。
三重:エッ,ルール工業地域ではないのですか。
藤原:うん,どちらでもいい。最近は,工業地域と書いてある教科書が多
いけれども。ま,学校の試験では教科書に合わせてね。
三重:ルール工業地帯は何故発達したのですか?
藤原:そうだね,一つはルール地方で,豊富な石炭が産出されること。そ
れにフランスのロレーヌ地方などから鉄鉱石を輸入し,鉄鋼業がさ
かんになったということ。
三重:あれ,先生,ルールって内陸ですよね。日本では,鉄鋼業は内陸で
は,発達していませんよ。
藤原:おお,いいところに目を付けたね。鉄鋼業の原料になる石炭や鉄鉱
石は重いので,普通,船で運ぶ。だから,日本では輸送に便利な臨
海地域に発達している。
三重:ハイ。
藤原:でも,この前勉強したあれがあったね。
三重:あれ?
藤原:そう,いろいろな国を流れている川。
三重:あっ,国際河川ですね。
藤原:そう,内陸でも,川による水運が発達しているんだ。だから,内陸
でも鉄鋼業がさかんになるんだ。
三重:そういえば,アメリカでも五大湖の水運を利用していましたね。
藤原:そういうこと。だから,ルールが発達した理由は,豊富な資源とラ
イン川の水運ということだ。
三重:な〜んだ,分かりました。
藤原:また,中心都市のエッセンとドルトムントを覚えておくといいよ。
三重:ハイ,ありがとうございました。
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今日は,親友の大場佳代が乱入しました。
◇ 今日のテーマは「イギリス」です。
藤原:さて,今日はイギリスをやろう。
三重:ハイ。
藤原:まず,イギリスの正式国名を知っているかな。
三重:ハイ,すっごく長いやつですね。えーと,確か,グレートブリテン
および北部アイルランド連合王国です。
藤原:おお,よく知っているね。名前のとおり,イギリスは,グレートブ
リテン島と西どなりのアイルランド島の北部のわずか,24.4万平方
メートルの小さな国だが,かつては七つの海を制したと言われるほ
ど栄光に満ちた国だった。
佳代:大英帝国ですね。
三重:あっ,佳代。
佳代:歴史のことになるとわたしが登場しなくちゃ!(^^)!
三重:だって,これ地理の勉強よ。
佳代:そうね,でも,まずは産業革命から勉強しなくちゃ。
藤原:そうだね。イギリスは,18世紀の半ば頃から世界に先がけて産業革
命を起こし,世界の工業の中心になった。
佳代:世界の工場と呼ばれましたね。
藤原:そう,そして,日本より小さな島国なのに世界中に植民地を持ち,
栄華を極めたんだ。
佳代:でも,第二次世界大戦後おとろえていくんですよね。
藤原:そう,植民地を失い,施設も老朽化し,だんだんおとろえていく。
三重:でも,最近は石油が取れますよ。
藤原:そうだったね。それが一番重要だ。なんて言う油田だっけ。
三重:ハイ,北海油田です。
藤原:そのとおり。この油田が発見されて,イギリスは石油輸出国になっ
た。
佳代:明るいニュースですね(^^)
藤原:まあ,それしかないというのも淋しい気がするけれども,どちらに
しても,現在,イギリスの地理で最も出るのは,この北海油田だ。
場所は分かるかな。
三重:もちろんです。イギリスの東側の海が北海ですから。
藤原:そういうこと。とにかく,イギリスは歴史の問題の方がはるかに多
いからしっかり勉強してね。
三重:ハイ,分かりました。
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◇ 今日のテーマは「EU」です。(注意:2004年に、25カ国に拡大)
藤原:それでは,これまで勉強してきたヨーロッパをまとめるためにもEU
について考えてみよう。
三重:15ヶ国が加盟していましたね。
藤原:そう,全部覚えたかな。
三重:ハイ,何とか。でも,ちょっとあやしい(^^;)
藤原:ま,それは,各自しっかり覚えてもらうことにして,EUは,いった
い何のためにできたのだろう。
三重:えーと,政治とか,経済の協力態勢を強化するためですか。
藤原:うん,そういうことだけど,言葉は悪いが,簡単に言ってしまえば,
落ち目になったからなんだ。
三重:落ち目?
藤原:ヨーロッパ諸国は基本的に先進国だろ。プライドも高い国が多い。
できれば,協力なんかしたくないんだ。しかし,二つの世界大戦の
戦場になった上に植民地は独立した。
三重:ああ,それでだいぶ国力がおとろえたんですね。
藤原:そう,いつまでもプライドにしがみついていられる状況ではなくな
ったんだ。
三重:確かに,第二次世界大戦後は完全にアメリカに主導権を奪われてい
ますよね。
藤原:そうなんだ。それに,経済的には日本にやられている。だから,EU
とは,日本やアメリカに対抗するために作られたものなのだ。
三重:そういうことだったんですか。
藤原:そう,そして,政策を統一し,強いヨーロッパを作って国際的地位
の回復をはかっていると言えるね。
三重:まるで一つの国みたいですね。
藤原:そうなんだ。EUは,最終的に一つの国のようになることを目指して
いる。その表れのひとつにユーロがある。
三重:EUの共通の通貨ですね。
藤原:そう,ユーロを作ったことにより,金融政策の統一も目指している。
また,農業政策,社会制度などの統一も目指している。ただ,たく
さんの国が参加しているわけだから簡単にはいかないと思うけれど
もね。
三重:そうですね。自分の国にとって得することはいいけれども損するこ
ともあるわけですからね。
藤原:そう,利害関係を乗り越えて,本当の意味での連合ができたら,す
ごい力になると思うよ。何といっても先進国が集まっているんだか
ら。
三重:本当ですね。
【注意】EUは、2004年より、25カ国に拡大しました。
新加盟国は、次の通り
ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキア、スロベニア
エストニア、ラトビア、リトアニア、キプロス、マルタ
外務省のページを見ると、拡大の様子を地図を見ることもできます。
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◇ 今日のテーマは「サヘル地帯」です。
藤原:今週は,アフリカで最近よく出るところをやるよ。
三重:ハイ,お願いします。
藤原:まずは,サヘル地帯をやろう。場所は分かる?
三重:そうですね。確か,サハラ砂漠の南だったような。
藤原:正解だ。後でよく地図で確認しておいてね。場所を問う問題も出て
いるから。国で言うと,マリ,ニジェール,チャドのあたりだ。
三重:ハイ,分かりました。
藤原:大切なのは内容だ。
三重:砂漠化が著しい地域でしたよね。
藤原:そうなんだ。元々サヘル地帯は農牧業地帯だ。しかし,天候が不安
定でかんばつにみまわれやすいんだ。
三重:それで砂漠化が進んでいるんですね。
藤原:うん,それから,食料を確保するため家畜を増やしすぎたこと。
三重:えっ,家畜を増やすといけないのですか?
藤原:そうなんだ。無理に放牧すると草地が減るだろう。それも原因の一
つだ。
三重:なるほど,牛などが草を食べすぎるのですね。
藤原:うん,更に,立ち木の無計画な伐採もあげられる。
三重:木は何に使うのですか?
藤原:燃料だ。たきぎとして使用している。
三重:それらが重なって砂漠化していると言うことですね。
藤原:そういうこと。まとめて言うと,サヘル地帯は,気候が不安定でか
んばつに見舞われやすいことと,無理な放牧や無計画な立ち木の伐
採で砂漠化していると言える。
三重:分かりました。せっかくのいい土地を砂漠化させてはもったいない
ですね。
藤原:そうだね。サヘルとは,アラビア語で「岸辺」という意味だ。サハ
ラ砂漠を海にたとえてその岸辺という意味らしい。その岸辺の農牧
地が不毛の土地になってしまうのは本当にもったいないけれども,
その原因の大半は人間が作っているんだ。
三重:何かやるせない気がしますね。
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◇ 今日のテーマは「ギニア湾」です。
藤原:今日は,アフリカの脇の下をやるよ。
三重:脇の下ですか!?
藤原:そう,アフリカの形を思い浮かべてごらん,何となく脇の下みたい
なところがあるだろ。
三重:あ,分かりました。ナイジェリアとかあるところですね。
藤原:そう,そこは何という湾だっけ?
三重:エーと,何でしたっけ。
藤原:ギニア湾だ。
三重:ああ,そうでした。
藤原:このギニア湾が最近よく出るんだ。
三重:えっ,ホントですか。
藤原:本当だよ。特に世界地図で,この地域の代表的な農産物を問う問題
が出ている。
三重:何ですか,それは。
藤原:うん,チョコレートやココアなどの原料になるものだよ。
三重:あ,分かりました。カカオです。
藤原:そう,ギニア湾一帯は,カカオ豆の世界的な産地だ。
三重:確か,コート…。
藤原:コートジボアール。
三重:あ,そうでした。コートジボアールが世界一でしたね。
藤原:そういうこと。それから,お隣のガーナ。こちらも最近の統計では
2位に浮上している。
三重:ワン・ツーフィニッシュですか(^_^)v
藤原:そうだね。そして,ナイジェリアが5位と上位を独占しているんだ。
三重:すごいですね。でも,何故ですか。
藤原:気候だろうね。カカオは,高温多雨が栽培に適しているから。それ
から,もう一つこの地域で注目したいことがある。
三重:何ですか。
藤原:うん,今出てきた国の中で,アフリカで最も人口が多く,最も石油
を産出する国だ。
三重:分かった,ナイジェリアでしょ。
藤原:正解。これも覚えておいて損はないよ。一問一答の問題で出るから
ね。
三重:ハイ,分かりました。
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◇ 今日のテーマは「南アフリカ共和国」です。
藤原:今日は,南アフリカ共和国をやるよ。
三重:ハイ,お願いします。
藤原:南アフリカ共和国といえば,アフリカの一番南にある国だね。
三重:ハイ,分かりやすいです(*^_^*)
藤原:何といっても,金やダイヤモンドがたくさん取れる国だ。
三重:わぁ〜,うらやましい国ですね。
藤原:特に金の産出量は世界一だから覚えておいてね。
三重:ハイ,忘れません。
藤原:しかし,つい最近まで,ものすごく評判の悪い制度があったんだ。
三重:何ですか。
藤原:うん,黒人を差別する制度。
三重:あっ,分かりました。アパルトヘイトですね。
藤原:そう,アパルトヘイト。人種隔離政策だ。
三重:そんなにひどい政策だったのですか。
藤原:そうだね。例えば,異なる人種間では結婚もできないし,公園のベ
ンチやトイレまで分けられていた。
三重:それは,ひどいですねぇ。
藤原:それで,国際的に非難を受け,経済制裁を受けたり,スポーツ交流
でさえ禁止された。
三重:エッ,スポーツまでですか,政治と関係ないのに。
藤原:うん,だから,南アフリカのある選手は,イギリスに帰化してオリ
ンピックに出たなんてこともあった。
三重:そんなことまであったのですか!
藤原:そう,でも,1993年に国連決議で経済制裁が撤廃され,翌94年に
は初の黒人大統領マンデラ氏が選ばれたんだ。
三重:わぁ〜,よかったですね。
藤原:そう,悪評の高かったアパルトヘイトも今では過去のものだ。マン
デラさんもよく覚えておいてね。
三重:ハイ,分かりました。
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◇ 今日のテーマは「焼畑農業」です。
藤原:アフリカの最後として焼畑農業を考えてみよう。
三重:畑を焼くのですか。
藤原:というよりも,山林や原野を焼いて手早く耕地を作るんだ。
三重:すると,畑を焼くのではなく,焼いて畑を作るんですね。
藤原:まあ,そんな感じだ。そして,焼いた灰を肥料として作物を栽培す
る。その土地がやせてくるとほかへ移動するという主に熱帯地方で
行われている伝統的な農法だ。
三重:熱帯というと,アフリカのおなかのあたりですね(*^_^*)
藤原:そう,前に赤道の勉強をしたと思うけれども,赤道は,ビクトリア
湖を通過していたね。
三重:ハイ,覚えています。
藤原:だから,その周辺で多く行われていると考えていい。正に,アフリ
カのおなかのあたりだよ(^^)。そして,これが最近入試によく出るん
だ。
三重:エッ,なぜですか?
藤原:そうだね,アフリカに限らず,最近は,環境問題に関する出題が増
えている。
三重:あ,この前やったサヘル地帯の砂漠化もそうですね。
藤原:そう,だから,この焼畑農業も地球環境保全の面から,問題点が指
摘されているんだ。
三重:分かりました。だから出るんですね。
藤原:そう,そして,アフリカのおなかのあたりの地図が出され,ズバリ
焼畑農業そのものを答えさせる問題が多いんだけれども一応,問題
点を説明できるようにした方がいいね。
三重:どんな風にですか?
藤原:そうだね。過度に焼畑を行うと森林の再生が困難になるということ
だ。
三重:つまり,焼畑も森林破壊なんですね。
藤原:そう,でも,その地方の人たちの自給用の作物を栽培しているわけ
だから難しい問題だね。どちらにしても世界的な環境問題にはいつ
も目を向けておこう。
三重:ハイ,分かりました。
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