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      山形三重の地理はバッチリ
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このマガジンは,中学3年生の山形三重といとこで塾の先生をしている
藤原清盛先生と地理について語ります。1日1つ知識を増やしましょう。

◇ 今日のテーマは「合衆国の農牧業」です。

藤原:今日はがらりと変えて農牧業をやるよ。
三重:アメリカは農業も発達してますね。
藤原:うん,世界の食料庫とも呼ばれている。
三重:どうしてですか。
藤原:それは,世界中に食物を輸出しているからだ。もちろん,日本もた
   くさん輸入しているよ。
三重:たとえば?
藤原:うん,多すぎて答えられないぐらい。まあ,小麦とか大豆とか。
三重:知らないうちにアメリカで作ったものを食べているんですね。
藤原:そういうこと。それからアメリカの農業を表す四字熟語みたいなも
   のがあるんだけれども覚えているかな。
三重:四字熟語ですか。
藤原:まあ,四字熟語とは言わないかも知れないが,漢字四字で特徴をあ
   らわしたものがあったよね。
三重:あっ,思い出しました!適地適作です。
藤原:そう,これがアメリカの農業をよく表している言葉だ。
三重:その土地に最もあった作物を作ることですね。
藤原:そう,アメリカは広いだろ,日本の約25倍だったね。日本みたいに
   狭い国では,いろいろ工夫して無理にでも作物を作ろうとするが,
   アメリカはその必要がないんだ。
三重:そうですね。広い国はいいですね。
藤原:ほかに特徴といえば,機械化が進んでいること。企業的大農場が多
   いことだね。
三重:企業ですか。
藤原:そう,スーツケースファーマーなどと呼ばれる経営者が会社みたい
   に農業を経営するんだ。これも大きな土地と機械化のなせる業だね。
   日本みたいに個人経営だとどうしても生産性が低い。結果として作
   物の値段が高いんだね。
三重:ハイ,分かりました。それにしてもスケールの違いを感じますね。


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◇ 今日のテーマは「カナダ」です。

藤原:さて,今日は,アメリカの隣の国カナダについて勉強しよう。
三重:世界で2番目に大きな国ですね。
藤原:そう,そして,北にある国だから少し寒いよね。
三重:そうですね。
藤原:だから中心の都市は五大湖の北東部に集中している。
三重:首都はオタワでしたね。
藤原:そうだね。後は,モントリオールとかトロントといった都市がある。
三重:日本との関係はどうなんですか。
藤原:うん,関係は深いよ。例えば,石炭や木材,小麦などを日本に多く
   輸出している。
三重:そういえば先生,They speak English and French in Canada.とい
   うのを英語の時間に習いました。
藤原:そうなんだ。カナダは,英語とフランス語が公用語なんだ。
三重:どうしてですか。
藤原:そうだね。カナダは,まずフランス人が移住して開拓したんだ。そ
   の後イギリス人が進出したんだ。
三重:そうなんですか。
藤原:特にケベック州というところにフランス系の住民が多く,独立の話
   もあるぐらいだ。
三重:分かりました。
藤原:後は,前に冷帯のところで勉強したと思うけれども,針葉樹林地帯
   が広い。この針葉樹林地帯を何て呼んでいるんだっけ?
三重:えっと,タイガです。
藤原:正解。もう一つ復習だ。北極海沿岸に,夏の短い時期だけコケ類が
   はえる気候があったね。
三重:ハイ,ありました。
藤原:何ていうんだっけ?
三重:ツンドラです。
藤原:ハイ,よくできました。カナダはそのぐらい覚えておけば十分だよ。
三重:バッチリですね(^^)/~~~
藤原:そういうこと。


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◇ 今日のテーマは「メキシコ」です。

藤原:三重ちゃん,メキシコというと何を思い浮かべる?
三重:えっと,アメリカのすぐ南の国で,銀の生産が多いということです。
藤原:うん,確かに銀の生産は世界一だね。また,石油もメキシコ湾岸中
   心に豊富に取れる。
三重:豊かな国なんですか。
藤原:それがそうでもないんだ。工業開発のために外国から借りた資金の
   返済に苦しんでいる。
三重:借金地獄ですか。
藤原:まあ,そんなところだろう。ところでメキシコの首都はどこだっけ?
三重:ハイ,メキシコシティーです。
藤原:そうだね。大きな都市だ。世界でも有数の人口を有する。
三重:高山都市でしたね。
藤原:そう,標高2306mという高いところに位置するんだ。
三重:そんなに高いんですか。
藤原:そうだね。先生が子供のころ,メキシコでオリンピックが開かれた。
三重:わたしは生まれてませんね(^^)
藤原:もちろんだ。その時,いわれたのは高山都市なので走り高跳びなど
   は重力の関係で有利。つまり記録が出やすいといわれた。
三重:エッ,そんなに違うんですか。
藤原:どうもそうらしい。そして,酸素が薄いのでマラソンは大変という
   話を聞いた。
三重:へぇ〜,同じ地球なのに。でも分かるような気がします。
藤原:さて,メキシコの先住民は,何て呼ばれているんだっけ?
三重:ハイ,インディオです。
藤原:そうだね。メキシコは北アメリカ大陸にあるけれども,ラテンアメ
   リカにはいる。
三重:スペイン人によって征服されたんでしたね。
藤原:そう,16世紀にスペインの植民地になって,現在の住民の大半がイ
   ンディオとスペイン人の混血だ。
三重:メスチソって言うんでしたね。
藤原:そうだね。メスチーソとかメスチゾという表記もあるけれども全部
   同じだよ。
三重:ハイ,分かりました。今日はありがとうございました。


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◇ 今日のテーマは「南アメリカ」です。

藤原:それでは南アメリカを勉強しよう。
三重:ハイ。
藤原:まずは,昨日勉強したメキシコと同じように,スペインやポルトガ
   ルによって征服された地域だ。
三重:ラテンアメリカと呼ばれているんですね。
藤原:そう,だから先住民はメキシコと同じようにインディオと呼ばれて
   いる。また,混血が進んでいて,メスチソが多いのもメキシコと同
   じだ。
三重:確か,インカ帝国というのがありましたね。
藤原:うん,14世紀から16世紀頃まで栄えた有名なインカ帝国は現在のペ
   ルーのあたりにある。
三重:ペルーといえば確か日系人大統領のフジモリさんがいましたね。
藤原:そう,そういう意味でもテストによく出るようになった。また,数
   年前の日本大使館人質事件の影響もあってペルーは絶対覚えなけれ
   ばいけないよ。場所も地図で確認しておいてね。
三重:分かりました。
藤原:後,絶対覚えて欲しいのは,セルバとパンパだ。
三重:えっと,言葉は覚えているんですが,何でしたっけ?
藤原:セルバは熱帯雨林,ブラジルのアマゾン川流域にある。
三重:アマゾン川は流域面積が世界一でしたね。
藤原:そういうこと。また,パンパは,温帯草原で,アルゼンチンのラプ
   ラタ川流域に広がっている。
三重:何となく思い出しました。セルバとパンパですね。
藤原:そう,この二つはよく出るからね。特にパンパは。
三重:ハイ,分かりました。しっかり勉強します。


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◇ 今日のテーマは「ブラジル−1」です。

藤原:三重ちゃん,ブラジルというと何を思い出す?
三重:サッカーが強いことです(^^;)
藤原:そうだね。最近ではロナウドなんて選手が有名だね。昔ならペレと
   かジーコとか。
三重:ジーコなら知っています。
藤原:まあ,それはともかく,大きい国だ。
三重:本当ですね。
藤原:日本の約23倍。人口は,1億5千万ぐらいで日本より多い。
三重:日系人が多いと聞いていますが。
藤原:そう,明治時代の末頃からたくさんの日本人が移住した。
三重:そんな昔からですか。
藤原:そうなんだ。今は,二世や三世の時代で,日本語ができない人が多
   い。
三重:スペイン語ですか?
藤原:いや,ポルトガル語だ。ラテンアメリカは,ブラジルだけがポルト
   ガル語で後はスペイン語と覚えておこう。
三重:ハイ,分かりました。
藤原:ところで,ブラジルというとやはりコーヒーだよね。
三重:世界一でしたね。
藤原:ブラジルは世界一のコーヒーの生産国であり,輸出国だ。先生も大
   好きだよ。
三重:わたしも飲んだことがあります(^-^)
藤原:このコーヒーはファゼンダと呼ばれる大農園で栽培される。
三重:先生,ファゼンダって何ですか?
藤原:うん,ブラジルの大地主が所有する大農園のことだ。農園の中には,
   学校や病院なども作られている。
三重:わぁ〜,すごい。大きそうですね。
藤原:そう,まだまだブラジルでやりたいことがあるけど今日はこの辺に
   しよう。明日またね。
三重:ハイ,分かりました。


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◇ 今日のテーマは「ブラジル−2」です。

藤原:さて,今日もブラジルをやろう。まず,首都はどこだっけ?
三重:ハイ,ブラジリアです。
藤原:そうだね。この都市は計画的に作られた。昔は,リオのカーニバル
   で有名なリオネジャネイロだったんだよ。
三重:そうだったんですか。
藤原:でも,一番の中心都市は,サンパウロだ。人口は1千万を超えてい
   る。
三重:すごいですね。
藤原:ところで,三重ちゃん,日本が鉄鉱石を輸入している相手国のベス
   ト3を覚えている?
三重:ハイ,オーVです。
藤原:そう,オー,ブ,イ。つまり,オーストラリア,ブラジル,インド
   の順だったね。
三重:ブラジルからたくさん鉄鉱石を輸入しているんですね。
藤原:そう,産出も中国に次いで世界で2位だ。最近は,鉄鉱石の問題が
   多いからしっかり覚えてね。
三重:ハイ。
藤原:それから,昨日,日本人が多くブラジルに移民したことを勉強した
   ね。
三重:ハイ,明治の終わり頃でしたね。
藤原:そう,その2世3世たちが,日本に出稼ぎに来ている。
三重:どうしてですか。
藤原:うん,最近はだいぶましになったみたいだけれども,一時期はすご
   いインフレに見舞われた。
三重:エッ,インフレって何ですか。
藤原:うん,今度公民で習うよ。物価がどんどん上昇していくことだ。
三重:それは困りますねぇ。
藤原:最近は,日本の不況なので,だいぶ減ってきたけれども,学校にポ
   ルトガル語を話せる教師を必要とする地域もあるぐらいだ。
三重:へぇ〜,遠い国だけど,本当に日本と関係の深い国なんですね。
藤原:そう,だから,特に友好を結んでおきたい国だと思う。
三重:そうですね。


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◇ 今日のテーマは「ベネルクス三国」です。

藤原:それでは,今日からはヨーロッパを勉強していこう。
三重:ハイ,楽しみです。
藤原:三重ちゃん,今年,ヨーロッパで新しい通貨ができたね。
三重:ハイ,ユーロです。
藤原:そう,ユーロは,EUの共通通貨だ。これは後で勉強しよう。その前
   に,ベネルクス三国って知っているかな?
三重:ハイ,知ってます。ベルギー,オランダ,ルクセンブルグのことで
   す。
藤原:ほう,よく知っているね。小さい国だけれども,生活水準の高い国
   だね。だけど,どうしてこの三国をベネルクスと言うの?
三重:そうですね。べはベルギーのべ,ルクはルクセンブルグだと思いま
   すけれども,えっと,オランダは…。
藤原:うん,オランダはネーデルランドというんだ。
三重:あっ,だから「ネ」なんですね。それでベネルクスというんですね。
藤原:そういうこと。そして,この三国が関税同盟を結んで経済協力をし
   た。それがやがて,EECになり,ECになる。
三重:そして,現在がEUですね。
藤原:そう,今は,ヨーロッパ連合として大きな組織になったけれども,
   元々は,三国合わせても北海道よりも小さい国の協力が手本になり
   進んできたんだ。そして,今やユーロの時代。すごいものだろ。
三重:そうですね。小さな国でも,協力してだんだん大きなことができる
   ようになるんですね。
藤原:そういうこと。場所も確認しておいてね。三国ともフランスとドイ
   ツの間にあるから。
三重:ハイ,しっかり地図で確認します。


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◇ 今日のテーマは「ヨーロッパ連合」です。

藤原:それでは今日はヨーロッパ連合をやろう。
三重:ハイ。
藤原:まず,現在加盟している国は何カ国かな?
三重:ハイ,15ヶ国です。
藤原:全部言える。
三重:エッ,そんなの無理です。でも,だいたいは…。
藤原:うん,もちろん,全部書けなんて問題は出ないけれども,知ってお
   いた方がいいよね。それじゃあ,覚えやすいように少しずつ分けて
   勉強しよう。
三重:ハイ。
藤原:まずは,昨日勉強したベネルクス三国だ。
三重:ベルギー,オランダ,ルクセンブルグですね。
藤原:うん,その三国に,お隣のフランス,ドイツとイタリアの三国が加
   わり,EECができた。
三重:ヨーロッパ経済共同体ですね。
藤原:そう,その6つの国が,経済だけでなく更に強い結びつきを作るた
   めにECになったんだ。
三重:これが,ヨーロッパ共同体ですね。
藤原:そうなんだ。だから,オリジナルメンバーは,この6ヶ国と覚える。
三重:ハイ,それなら覚えられます。
藤原:そして,それがだんだん拡大していく。アイルランド,イギリス,
   デンマークの三国が加わる。
三重:わぁ,最初の6ヶ国の北の国ですね。
藤原:そう,そして,ギリシアが加わり,スペイン,ポルトガルが加わる。
三重:それで12ヶ国ですね。
藤原:うん,そして,その12ヶ国で,1993年にECが結成された。
三重:マーストリヒト条約ですね。
藤原:そう,そして,スウェーデン,フィンランド,オーストリアの三国
   が加わり現在は15ヶ国になったのだ。
三重:なるほど,そうやって区切りながら覚えていくと覚えやすいですね。
藤原:そうだね。15となると語呂合わせも難しいから,固まりで覚えた方
   がいいね。
三重:でも,忘れちゃいそうだなぁ〜。
藤原:うん,そんなときのために覚えておいた方がいいことがある。
三重:何ですか?
藤原:入試でよくEUに加盟していない国はどこかという問題が出るんだ。
三重:ハイ。
藤原:その問題ではだいたい,スイスかノルウェーが含まれている。
三重:すると…。
藤原:そう,EUに加盟していそうでしていない国ということで,このスイ
   スとノルウェーを覚えておけばいい。15ヶ国全部覚えるよりは簡単
   だろ。
三重:そうですね,それならバッチリです。
藤原:でも,きちんと覚えておいた方がいいよ。あくまでも忘れたときの
   ためのものだからね。
三重:ハイ,しっかり覚えます。


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◇ 今日のテーマは「遊牧と移牧」です。

藤原:今日は,アルプス地方でさかんな移牧の勉強をしよう。
三重:ハイ。先生,その前に,わたし,遊牧と移牧の違いがよく分からな
   いんですが。
藤原:おう,そうか。間違いやすいからね。それじゃあ,両方を比較しな
   がら勉強していこう。
三重:ハイ,お願いします。
藤原:まず,遊牧からいこう。こちらは,えさを求めて動く。
三重:えさって牧草ですか。
藤原:そう,えさである牧草を求めて家畜とともに移動する。主に乾燥帯
   で行われている牧畜だね。
三重:そういえば,テントみたいな家を使ってましたね。
藤原:そう,移動に便利なテント式の住居を使っている。特に,モンゴル
   のテントはパオとかゲルとか呼ばれているから覚えておこう。最近
   は,住居の問題がよく出るからね。
三重:ハイ,大丈夫です。すると移牧は?
藤原:うん,こっちは,季節に応じて家畜を移動させるのだ。
三重:といいますと?
藤原:夏は,山の牧場に放し飼いをする。
三重:気持ちよさそうですね(^^)
藤原:そうだね。牛や羊も夏は気持ちよくていいけど,冬はどうかな?
三重:冬は寒くていやだな。
藤原:そうなんだ。そこで,冬になるとおうちに帰るんだ。
三重:おうち?
藤原:うん,山麓の畜舎に移す。
三重:ああ,動物達のおうちですね(^^)/
藤原:そう,そんな感じで覚えておけばいい。
三重:すると,遊牧は,えさを求めて移動する牧畜で,移牧は,季節によ
   って家畜を移動させる牧畜ということですね。
藤原:そういうこと。そして,遊牧は主に乾燥帯で,移牧は,アルプス山
   中,特にスイスで行われていることも覚えておこうね。
三重:ハイ,分かりました。


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◇ 今日のテーマは「混合農業」です。

藤原:今日は,ヨーロッパで行われている代表的な農業様式である混合農
   業について勉強しよう。
三重:ハイ。混合農業というと確か,農耕と牧畜を組み合わせたような農
   業でしたね。
藤原:そう,食用・飼料作物の栽培と家畜の飼育を組み合わせた農業のこ
   とだ。
三重:飼料作物というと?
藤原:うん,家畜のえさだね。主に大麦やえん麦,てんさいなどだ。
三重:てんさいって何ですか?
藤原:そうだね。砂糖だいこんのことだ。砂糖を抜き去ったかすが家畜の
   えさになる。
三重:家畜は乳牛ですか?
藤原:いや,肉牛や豚だよ。乳牛を飼って,牛乳や乳製品を作る農業は酪
   農だ。
三重:あっ,そうでした。混合農業と酪農がごっちゃになってました。
藤原:そうだね。間違えやすいからしっかり区別しておこう。両方とも牛
   を飼うからね。ただ,肉にするのが混合農業で,牛乳やチーズやバ
   ターにするのが酪農だ。
三重:ハイ,しっかり覚えます。


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