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覚えよう!『ワード』の『本当に使える技』 46
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■ 今回の使える技 「オートシェイプを後から変更する技」
・前々回に,オートシェイプに画像を表示する技を紹介しましたが,今
回は,オートシェイプを後から変更する技を紹介します。基本的な技
なのですが,右クリックで出てきませんので盲点になっているかもし
れません。
★ オートシェイプを後から変更する技
図形を選択→図形描画のツールバーから「図形の調整」をクリックし
て,「オートシェイプの変更」から好きなものを選ぶ。
・この方法を知っていれば,後から違う図形に変えることができます。
文書を作っていて,後から変更したいと思ったら,一から作り直す必
要はありません。覚えておいて損はないと思います。
■ 上達のヒント 「箇条書き書式の注意点」
・前回の技を試していただいた読者の方から質問が来ました。同じよう
な疑問を抱かれた方もいらっしゃると思いますので,ここでお答えし
ましょう。
<質問> 箇条書きの書式を あ)に変更したところ,箇条書きするたび
に,あ)になってしまいました。どうしたらいいでしょう?
<答え> [書式]→[箇条書きと段落番号]を開き「段落番号」のタブをク
リックしてみてください。現在選択されている段落書式が,四
角で囲まれているはずです。あ)が出るということは,前回,
書式設定をしたので,それが最優先されているということです。
もとの,1.などに直したいときは,その書式を選択すれば,
使うことができます。そして,ここで選択されている書式が,
箇条書きのアイコンを押した場合に出てくる書式になります。
・箇条書きの書式に挑戦された方は,多分,同じような現象が起きてい
ると思います。しかし,心配は要りません。上記の方法で,いつでも,
好きなものに変更できます。
■ 作者より一言
・このメルマガで紹介した技がうまくいかないとき,あるいは,元に戻
せないときなどは遠慮なくメールをください。質問には必ずお答えし
ます。現在,多忙ではありますが,できるだけ早く答えることをモー
トーにしていますので,それほど遅れることはないと思いますが,状
況によっては,2,3日かかるかもしれません。どちらにしても,質
問するときには,ワードのバージョンと,具体的な内容をお願いしま
す。
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覚えよう!『ワード』の『本当に使える技』 47
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■ 今回の使える技 「保存をする場所を変更する技」
・ファイルに名前を付けて保存しようとすると,通常「My
Documents」
のフォルダが開かれますが,いつも,特定のフォルダに保存していら
っしゃる方もいると思います。そこで,今回は,名前を付けて保存を
選んだとき,自分の指定したフォルダが開かれる方法を紹介します。
★ 名前をつけて保存する場所の変更
[ツール]→「オプション]から「既存のフォルダ」を選ぶ
ファイルの種類から「文書」を選択し,[変更]ボタンを押す
変更したいフォルダを選んで,OK,OK。
・これだけの設定で,次回から,名前を付けて保存するとき,そのフォ
ルダが最優先して開かれます。普段,My
Documents以外のフォルダに
保存している人は,是非,試してみてください。
■ 上達のヒント 「カスタマイズの意味」
・これまで,さまざまなカスタマイズの方法を紹介してきました。ワー
ドのような巨大なソフトは,すべての機能を使うことは不可能ですし,
人によって,使う機能,使わない機能があって当然です。そのために,
さまざまなカスタマイズができるようになっています。
・今回紹介した保存を変更する技にしても,使う人にとっては,便利な
技ですが,使わない人にとっては,まったく無関係な技といえるでし
ょう。前に紹介した,箇条書き機能をオフにする方法なども同様です。
・大切なことは,ワードの機能のすべてを使えるようになるということ
ではなく,自分にとって使いやすいワードにしていくことなのです。
ですから,興味のない技が出てきたときは,軽く読み流してください。
でも,将来,何らかの形で使うようになる可能性はありますから,こ
んなことができるんだぐらいは,頭の片隅に置いてください。
・私自身もそうですが,自分で,勝手にワードではできないと思い込ん
でしまうことがあります。読者からの質問を見ても,できないと決め
つけているような表現を見ることがあります。知っていれば簡単なの
に,知らないばかりに,何倍もの手間をかけてしまうということがあ
りうるわけです。
・上達するためには,ワードを「どう操作するか」よりも「何ができる
か」をたくさん知ることが大切です。「できる」と分かっていれば,
調べることもできるし,自分で,調べて覚えた技は,すぐに身につき
ます。
・このメルマガでも,自分に必要だと思った技は,即,試し,自分のも
のにしてください。とりあえず,必要のない技は,操作を覚えなくと
もいいですから,こんなことができるんだという知識を身に付けてく
ださい。その積み重ねこそが,上達への道だと思います。
■ 作者より一言
・5月も終わりですね。新入社員の方は,5月はきつかったのではない
でしょうか?これからは,じめじめとした季節になりますから,体に
気をつけて,仕事に励んでください。ワードの技も,ときどき復習し
てくださいね。バックナンバーを見たい方は,下のURLをクリック
してください。まだ,47回ですが,結構,役立つものがありますよ。
バックナンバー http://wwwpat.hi-ho.ne.jp/hirosilk/word.htm
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覚えよう!『ワード』の『本当に使える技』 48
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■ 今回の使える技「起動と同時に開かれるファイルの設定を変える技」
・ワードを開くと自動的に新しい文書作成用の白紙が開かれますよね。
今回は,この白紙のファイルの設定を変える技を紹介します。
★ 起動と同時に開かれるファイルの設定を変える技
ワードを起動し,[ファイル]→[ページ設定]で,お好みの設定をする。
右下にある「既定値として設定」のボタンを押す。
・たったこれだけで,設定を変えられます。この操作をすると,次回か
ら,ワードを起動するたびに,その設定で用紙が現れますから,いち
いちページ設定をする必要がありません。いつも,B4用紙を使う方
や,文字数などを決めている方は便利です。
・この技も,基本技ですが,意外に見落としていらっしゃる方も多いみ
たいで,何通も質問をいただきました。毎回,ページ設定するのは,
面倒ですから,該当される方は,是非,試してみてください。
■ 上達のヒント 「スタイルについて考えてみよう」
・みなさんは,書式ツールバーにある「スタイル」を使ったことはあり
ますか?通常,一番左にある「標準」って書いてあるリストボックス
が,スタイルを設定するボックスです。右隣の「フォント」や,その
隣りの「サイズ」のボックスを使う人は多いですが,「スタイル」は
使ったことがないという人も多いでしょう。
・そこで,今回は,細かいことは抜きにして,とりあえず簡単に操作し
てみましょう。たとえば,下のような文字をワードに打ち込みます。
覚えようワードの本当に使える技
このマガジンは,毎週火曜日と金曜日に発行しています。
そして,上の段落上にカーソルを置いて,スタイルのボックスから,
「見出し1」を選んでみましょう。すると,これまで,標準フォント
で,標準の文字サイズだった段落が,「見出し1」で定義されたフォ
ントサイズになったはずです。何も設定していなければ,通常,12pt
で,MSゴシックになるはずです。
・これだけでは,スタイルの威力を知ることはできませんが,スタイル
というものを定義しておけば,いつでも,このボックスで一瞬にして
フォントサイズなどを変えることができます。
・例えば「見出し1」は,16ptで,DF極太ゴシック体,色は赤とか定義
しておけば,段落上にカーソルを置き,リストボックスから選ぶだけ
で,操作ができるようになります。
・つまり,スタイルとは,あらかじめよく使うものを定義しておいて,
必要なときにすばやく使えるようにしておくためのものなのです。設
定の仕方などは,次回以降説明していきますが,この技も,しっかり
マスターすると非常に効率が上がります。特に,長めの文書を作るこ
とが多い方は,是非,覚えて活用してください。
■ 作者より一言
・今,初心者の方にパソコンを教えています。はじめてパソコンに触る
方も多く,何かと大変ですが,とりあえず,楽しさを伝えることに専
念しています。人間,楽しいと思ったら勝手にやってくれますからね。
細かいことは抜きにして,何でもいいから,まず覚え,楽しさを知っ
たら,どんどん新しい技に挑戦する。そんな感じになれば上達も早い
と思います。
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覚えよう!『ワード』の『本当に使える技』 49
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■ 今回の使える技 「誤変換された文節を修正する技」
・ワードで一番困るのは,間違った文節で変換されてしまうことです。
例えば,わたしのホームページのメインキャラクター「大場佳代」ち
ゃんの場合,「大場」「佳代」という具合に変換されればいいのです
が,「大」「馬鹿」「よ」のように判断される場合があります。そん
なとき文節を正しく修正する技を紹介します。
★ 誤変換された文節を修正する技:Shift+→(←)
つまり,Shift を押しながら矢印キーで右左に動かし,正しい文節に
して,もう一度変換。これで,正しい変換ができる状態になります。
マウスを使って左右に動かすこともできますが,メチャクチャ面倒で
す。やはり,Shiftと矢印キーで修正するのがいいでしょう。
■ 上達のヒント 「スタイルとは,情報のかたまりと考えよう」
・前回,スタイルボックスの話をしましたが,試してみましたか?この
ボックスだけは,あまり使ったことがないという人が多いようですが,
実際,ものすごく役に立つものです。
・スタイルとは「情報のかたまり」です。よく使う情報を登録しておく
ことにより,いつでも引き出せるようにしておくために作るのです。
今回は,作り方を説明しましょう。
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【例】『見出し1』のスタイルを,フォント「MSゴシック」サイズ「20pt」
文字の色「青」に設定する。
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・[書式]→[スタイル]から「文字/段落スタイルの設定」のダイアログボッ
クスを出す。
・「スタイル名」から「見出し1」を選び[変更]ボタンを押し「スタイルの
変更」のダイアログボックスを出す。
・[書式]のボタンを押し[フォント]を選び,「MSゴシック」「20pt」に設定
する。
・OK,OKとし,最後に[設定]ボタンを押す。
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・これで『見出し1』のスタイルは変更されました。今後,段落にカー
ソルを置いて,見出しボックスから,見出し1を選択するだけで,こ
の書式が自動的に採用されます。
・また,すでに,見出し1で設定されている個所は,自動的に書式が変
更されます。
■ 作者より一言
・今回は,スタイルについてやりましたが,慣れるまでは,とっつきに
くいと思います。しかし,フォントやサイズをリストボックスから設
定することになれている人は多いと思いますので,ほんのちょっとの
慣れで,簡単に使えるようになります。スタイルは独自に作ることも
できますし,また,すでに登録されているものもたくさんあります。
ワードの場合,とっつきにくいけど,使えるようになると便利という
ものが多いので,積極的にチャレンジしてください。
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覚えよう!『ワード』の『本当に使える技』 50
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■ 今回の使える技 「登録されているスタイルを全部出す技」
・通常,「スタイル」のリストボックスを開くと,見出し1とかヘッダ
ーとか,いくつかのスタイルが選択できるようになっていますが,実
は,ワードには,あらかじめ登録されているスタイルがたくさんあり
ます。今回は,そのスタイルを全部表示する技を紹介します。
★ 登録されているスタイルを全部出す技
Shiftを押しながら,リストボックスをクリック
・かなりたくさんあります。この中から,必要なものが見つかったら使
ってみましょう。一度使うと,次からは,Shift
を押さなくとも,リ
ストボックスから選択できるようになります。
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※ 新しい読者の方へ
・スタイルのボックスとは,書式のツールバーにある通常「標準」と書
いてあるリストボックスのことです。「フォント」のリストボックス
の左側に配置されています。ただし,2000を使っていらっしゃる方は,
出ていない場合があります。それについては,下の「上達のヒント」
を参考にしてください。
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■ 上達のヒント 「少しでいいからスタイルを利用してみよう」
・数回に渡り「スタイル」について述べてきました。しかし,考えてみ
ると,「フォント」や「サイズ」をリストボックスから選んで設定し
ている人は多いのに「スタイル」と聞くと,何それ?って感じる人も
多かったと思います。それほど,見逃されている機能の一つでしょう。
・でも,このメルマガの読者の方であれば,すぐに試し,その便利さに
気づいたことでしょう。今回の使える技で紹介したように,すでに登
録されているものを利用してもいいし,自作して,自分にピッタリの
スタイルをたくさん登録して効率化を図るのもいいでしょう。
・そうすれば,フォントやサイズを変更するのと同じ手軽さで,より複
雑な書式変更ができるばかりでなく,書式の一貫性を保つこともたや
すくなります。同じ大見出しならば同じ書式を使うのが普通ですし,
大見出しだけでなく,小見出しなども統一するのが普通です。
・そんなわけで,少しでもいいからスタイルを利用することをお勧めし
ます。慣れてしまえば,本当に楽ですよ。ワード全般にいえることで
すが,「かたまり」でとらえることで効率的な文書を作成することが
できるのです。
・ワード2000をお使いの方で,「スタイル」のリストボックスが,画面
に出ていない場合がありますが,その場合は,必ず出すようにしまし
ょう。2000のツールバーの初期設定では,標準ツールバーと書式ツー
ルバーが,一列で並べられていて,よく使うものが優先されて表示さ
れるようになっています。この機能は,ある面では便利かもしれませ
んが,やはり,2列にした方がいいでしょう。1列では,使いたい機
能が表示されない可能性が大きいからです。
・そこで,ツールバーを2列にする方法を示しておきましょう。
[表示]→[ツールバー]から[ユーザー設定]を開き「オプション」のタ
ブをクリック。
一番上にある「ツールバーを横に並べて配置する」のチェックを外す。
・これで,標準ツールバーと書式ツールバーが2列に並びます。よほど
スペースに余裕がない方以外は,2列にしておいた方が便利でしょう。
尚,97や98をお使いの方は関係ありません。また,最近発売された,
Office XP は,確認はしていませんが,2000と同じ方法でできるはず
です。
■ 作者より一言
・このメルマガが,めろんぱんのおすすめに選ばれたため,読者数が一
気に増えました。ありがとうございます。新しい読者の方は,バック
ナンバーなどもありますので,是非,ご覧ください。また,このメル
マガは,質問も受け付けておりますので,疑問がありましたら,遠慮
なくメールをください。現在,かなり忙しいので,お答えするのに,
2,3日かかりますが,必ずお答えしますので,よろしくお願いいた
します。
・追記:姉妹紙の「クイズで学ぼうエクセルの小技」もおすすめに選ば
れました。こちらもよろしくお願いいたします。
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