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覚えよう!『ワード』の『本当に使える技』 11
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■ 今回の使える技 「使える罫線の裏技」
・今回は,罫線の便利な技を紹介しましょう。例えば,下のような表が
あったとします。一番左の列が狭いので広げたいと思います。表Aを
表Bのようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
【表A】
┏━┳━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┓
┃ ┃ │ │ │ ┃
┣━╋━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┫
┃ ┃ │ │ │ ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┨
┃ ┃ │ │ │ ┃
┗━┻━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┛
↓
【表B】
┏━━━━━┳━━━┯━━━┯━━━┯━━━┓
┃ ┃ │ │ │ ┃
┣━━━━━╋━━━┿━━━┿━━━┿━━━┫
┃ ┃ │ │ │ ┃
┠─────╂───┼───┼───┼───┨
┃ ┃ │ │ │ ┃
┗━━━━━┻━━━┷━━━┷━━━┷━━━┛
・よく見ていただけると分かると思いますが,一番左の列が広がってい
ますよね。しかも,全体の表の幅は変っていません。同時に左から2
番目以降の列の幅は均等になっています。今回は,これを一発で行う
技です。
★ 表幅を変えずに一番左の列を広げ,残りの列を均等にする技
CtrlとShiftを同時に押しながらドラッグ
・ご存知の方も多いと思いますが,罫線にマウスを近づけるとポインタ
ーが,←│→みたいな形になります。その状態でドラッグすると罫線
を移動できます。しかし,単にドラッグしただけだと,その線が移動
するだけです。この技を使うと,見出しなどによく使い,広げる機会
の多い一番左の列が広がった上に残りの列が自動的に均等になるので
す。これは便利な技ですから是非覚えてください。
・なお,二番目の線に同じ操作をすると,それより右側が均等に割り付
けられます。実際にやってみてください。
・注意・ この技は,罫線モードになっているとできません。必ず罫線
モードを終了させ,通常のモードでやりましょう。
■ 上達のヒント 「表を上手に使おう」
・ワード2000をお使いのみなさんは,罫線を使った表は,図などと同じ
ように自由に移動できることを知っていますか?罫線モードを終了し
た状態で,マウスポインターを表の中にもっていくと,左上隅にマー
クが出ます。そのマークをドラッグすると自由に動かすことができま
す。これは,本当に便利な機能ですね。
・しかし,古いバージョンをお使いのみなさんは,この技が使えません。
どうしたらいいか?私の場合は,昔は,テキストボックスに入れてい
ました。レイアウト枠でもいいでしょう。とにかく,枠を作ってしま
い,その中に表を入れてしまうのです。そうすれば,作った表は自由
に移動できます。そして,枠線を非表示にすれば,あたかも表だけが
動いているように見えますので,2000とほぼ同じ操作感になります。
・場所を固定する表ならば,別に考えることはありませんが,ちょっと
した小さい表を入れるときは,後でレイアウトするときに自由に動か
せると便利です。後で動かそうと思うと非常に面倒ですので,枠に入
れて作ることも考えた方がいいでしょう。ただし,最初にも言ったよ
うに,ワード2000をお使いの方は,考える必要はありません。いつで
も動かせることを覚えておいてください。
■ 作者より一言
・前回のプロポーショナルフォントの件では,たくさんのメールをいた
だきました。この場を借りて厚く御礼を申し上げます。
・予想どおり賛否両論でした。たとえ上下がずれてもPフォントの方が
美しいという意見や,これまで疑問をもって使っていたが踏ん切れた
という意見が多く,まだまだ新参者のPフォントに対する評価は定ま
っていないようです。
・でも,大切なことは,フォントの特徴を理解し,状況に応じてうまく
使うことだと思いますので,みなさんが個々に工夫し,上手に使って
いただくことを願っています。いいアイデアなどありましたら,是非
お知らせください。
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覚えよう!『ワード』の『本当に使える技』 12
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■ 今回の使える技 「まだまだある罫線の技」
・前回は,表幅を広げず,一番左の列だけ広げ残りの列を均等にする技
をやりましたね。今回は,この種の罫線を広げる技をまとめたいと思
います。
★ ドラッグ→その罫線だけが移動する
★ Ctrl+ドラッグ→表の幅は変らず,その罫線が移動するとともに
右側の残りの列の幅が,同じ割合で縮小する
★ Shift+ドラッグ→その罫線が移動するとともに表の幅が大きく
なる。他の列幅は変らない。
・とにかく,前回同様,実際に試してみてください。場合に応じて使え
るようになると本当に便利です。
■ 上達のヒント 「表は適当に作って後で調節しよう」
・表をうまく使うと見映えがよくなります。しかし,日本語ワープロ専
用機などに比べて使い勝手が悪いと思われていらっしゃる方も多いと
思います。ワードは,アメリカ生まれのワープロですから,あまり罫
線機能が発達していないと言われます。また,簡易図形が発達した今
日では,昔ほど罫線を必要としないことも確かです。
・しかし,ワードの罫線機能のいいところは,まずは,適当に作って,
いつでも列幅を均等にできることです。しかも任意の位置を均等にす
ることができます。これは,便利な機能ではないでしょうか?
・均等にする方法は簡単です。均等にしたい列を選択して,罫線ツール
バーの列の幅をそろえるをクリックするだけ。しかも,各行ごとに均
等にできますから複雑な表にも対応できます。
・ですから,表を作るときは,適当に描き,後で,ゆっくり調節すれば
いいのです。同じように行の高さをそろえたりもできます。まだまだ
罫線に関する技はたくさんあり,それらをマスターすれば,自在に操
れるようになります。また機会がありましたら,その辺も解説してい
きたいと思います。
■ 作者より一言
・みなさんは一太郎はお使いですか?最近,ワードのシェアが圧倒的に
なってしまい,かつては,8割以上のシェアを占めていた一太郎の影
が薄くなってしまいました。当マガジンの読者のみなさんも,一太郎
からの乗り換えの方や,自分では一太郎を使っているのだけれども,
会社の方針でワードを使わざるを得なくなったという方も多いと思い
ます。ですから,ときどきではありますが,ワードとの比較も兼ねて
ちょっと一太郎なんてコーナーも作ろうかと考えていますが,どうで
しょうか?それとも,ワードオンリーで行った方がいいのかな?
もし,意見がありましたらメールをください。よろしくお願いいたし
ます。
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覚えよう!『ワード』の『本当に使える技』 13
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■ 今回の使える技 「印刷の順序を逆にする技」
・たぶん,多くの方がインクジェットプリンターをお使いのことと思い
ます。その場合,通常,最初のページから印刷が始まりますから,プ
リントアウトした後,用紙の順序を逆にしなければなりませんね。枚
数が少なければ,それほど手間はないのですが,ある程度の枚数にな
ると,後から正しい順序にするのが面倒です。そこで,今日は,印刷
順序を逆にする技を紹介します。
★ 印刷順序を逆にする技
[ツール]→[オプション]→[印刷順序を逆にする]をチェック
・こうしておけば,特殊な場合を除いて,一番後ろのページから印刷さ
れます。プリンターに勝手に印刷させておいて,終わったらそのまま
取るだけ。ちょっとしたことですが手間が省けますよ。是非,試して
みてください。
■ 上達のヒント 「スクラップファイルを利用しよう」
・みなさん,スクラップファイルをご存知でしょうか?簡単ですので,
説明するより,まず作ってみましょう。作り方は次のとおりです。
ワードで作成中の文書からコピーしたい範囲を指定する
↓
そのまま,デスクトップにドラッグする
・これだけのことです。すると,文書のスクラップというファイルがで
きているのが分かるでしょう。つまり,スクラップファイルとは,コ
ピーをファイルにしたようなものなのです。
・手軽に作れる上に,通常のコピーとは違って自動的に保存されますか
ら何度でも使用できます。もちろん,電源を切ってもなくなることは
ありません。
・このファイルは,ダブルクリックすると内容が確認できます。また,
ワード上にドラッグするとその内容が貼り付けられます。頻繁に使う
ものをスクラップファイルにしておくと非常に便利です。
・現在では,クリップボードにコピーしたものを12個分貼り付けること
ができたり,たくさんのコピーが保持できるフリーソフトなどもあり
ますので,昔ほど存在感はなくなりましたが,それでも使い方によっ
ては,十分使える技と言えるでしょう。アイデアをめぐらせ,うまく
利用してください。
■ 作者より一言
・前回,一太郎コーナーはどうか?と述べたところ,かなり多くの反響
がありました。メールをくださった方,本当にありがとうございまし
た。ほとんどの方が賛成で,反対の方は,ごく少数でした。
・しかし,あくまでもワードのメルマガですので,しばらくは,特別な
コーナーは設けず,ワードと一太郎を比較しながら説明するという形
を多く取り入れていきたいと思います。そして,ときどき「ちょっと
一太郎」なんていう小コーナーをスポットで入れていくつもりですの
でよろしくお願いいたします。
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覚えよう!『ワード』の『本当に使える技』 14
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■ 今回の使える技 「マウスを使って文字列を瞬間移動する技」
・今回は,文字列を瞬間的に移動する技を紹介しましょう。「文字列を
選択し,ドラッグ&ドロップする」たったこれだけで文字列は移動し
ます。しかし,近くならともかく,少し離れているとドラッグも面倒
ですね。そこで今回の技です。
★ マウスを使って文字列を瞬間移動する技
文字列を選択→移動したい位置で,Ctrl+右クリック
・実際にやってみてください。移動する方法はたくさんありますが,そ
のうちの一つの技として身につけておいて損はありませんよ。
■ 上達のヒント 「移動・複写は,ショートカットキーも使おう」
・ワードに限らず,移動,複写はパソコンにおける基本わざと言ってい
いでしょう。一太郎はもちろん,エクセルやメモ帳,ホームページ作
成ソフトなど,あらゆる場面で使います。その場合,方法はたくさん
ありますが,ショートカットキーを覚えることが大切です。
・たぶん,多くの方がご存知で,実際に使っていらっしゃると思います
が,一応示しておきます。
切り取り:Ctrl+x コピー:Ctrl+c 貼り付け:Ctrl+v
・わたしとしても,一番使うショートカットキーです。マウスとキーボ
ード,ともにいい点悪い点がありますから,状況に応じて使い分ける
のがいいでしょう。使い慣れてくると,自然に体がやりやすい方をや
るようになります。前に紹介した元に戻す(Ctrl+z)を含めて,最低
でも覚えておきたいショートカットです。
・また,マウスでは,今回のようにキーを組み合わせる技もありますか
ら,少しずつ覚えて技の幅を広げてください。片手派には,右ドラッ
グがお勧めです。ドロップしたところで各種のコマンドが選択できま
すので,こちらも試してみてください。
■ 作者より一言
・連日,たくさんのメールをいただいています。ありがとうございます。
ただ,質問をなされるのは一向に構わないのですが,バージョンを書
いていない方が非常に多いです。バージョンが分からないと,答える
ことができない場合がありますのでよろしくお願いいたします。でき
ればOSのバージョンも書き添えていただければありがたいです。
尚,このメルマガは,ワード2000を基本に97以上を対象に書いていま
す。たいていの技は,97以上であればできるはずです。95では,でき
ない技がたくさんありますのでご容赦ください。また,現在,95にお
ける,できるできないの確認が取れませんので,申し訳ありませんが,
95についての質問は期待できないものと考えてください。よろしくお
願いいたします。
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覚えよう!『ワード』の『本当に使える技』 15
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■ 今回の使える技 「直前の編集位置に戻る技」
・みなさんは,文書を作っているとき,直前の編集位置に戻りたいと思
ったことはありませんか?編集作業の過程で,ちょっと他の場所を見
たりすることもあるでしょう。そんなとき,いちいちスクロールして,
編集位置に戻るのは面倒ですよね。そこで,今回は,編集作業を行っ
た最終位置に戻る技を紹介します。
★ 直前の編集位置に戻る技:Shift+F5
・編集位置が目の前にあるときは,マウスでもカーソルでも,すぐに戻
れますが,そうでないときは有効な技です。あちこち見ているうちに
どこだっけ?なんて思うときは迷わずこの技を使ってください。
■ 上達のヒント 「テキストボックスを利用しよう」
・ワードにあって一太郎にないものの一つとして,テキストボックスが
あります。このテキストボックスを有効に利用すると簡単にレイアウ
トをすることができます。
・やりかたは簡単です。図形描画のアイコンからテキストボックスを選
んでもいいし,[挿入]のテキストボックスから選んでもいいでしょう。
頻繁に使われる方は,アイコンを常時出しておくことをお勧めします。
・見ていただければ分かるようにテキストボックスには,縦書きと横書
きがあります。つまり,縦書き,横書きの混在した文書を簡単に作れ
るということです。また,このボックスは,図と同じように独立して
いますから,書き込んだ後,自由に動かすことができます。
・ですから,ちょっとした広報や学級新聞などを作るのに適しています。
極端なことを言えば,本文を作らず,テキストボックスをたくさん作
って,あとで,動かしながらレイアウトを決めていくという方法もあ
ります。個々のボックスでフォントやサイズなどを変えて,イメージ
を確認しながらデザインしていくのもいいですね。
・まわりの枠線は,消すことができます。やり方は,テキストボックス
のまわりをクリックして選択し,その状態で右クリックして[テキスト
ボックスの書式設定]を選び[色と線]のタブから真中にある[線の色]
を「なし」にします。
・本文と重なってしまう場合は,同じ[テキストボックスの書式決定]か
ら[レイアウト]のタブを選び[折り返しの種類と配置]から適切なもの
を選びましょう。
・これができるだけで,複雑なレイアウトを作ることができます。簡単
で見映えのよい文書が作れるのです。もちろん,ポスターなどを作る
場合も非常に有効です。是非,試してみてください。
・よく似たものの一つとしてレイアウト枠というものがありますが,そ
れは次回以降説明いたします。
■ 作者より一言
・連日,たくさんのおたよりをいただいています。私は,他に5誌ほど
メルマガを書いていますが,これほど多くのメールをいただいたのは
はじめてです。それだけワードに関して悩んでらっしゃる方が多いこ
とが分かります。読者からの質問は,励みにもなりますし,読者が何
を求めているかを知ることもできますので,遠慮なくどうぞ。よくあ
る質問は,このマガジンのネタとして反映させていただきます。
・また,ものすごく単純な質問も大歓迎。読者であれば遠慮はいりませ
ん。他の人に聞くことのできないようなことでも結構です。単純なこ
とでしたら,こちらも手間がかかりませんから心配せずにどんどん質
問してください。
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