■  ◇=================
■  ■ 大場佳代の            
□■■□                  
■  ■     楽しくヒストリー 26  
■  ◆=================

■■
■■ 今回は,江戸幕府の成立を勉強します。
■■

三重:佳代,来年は,ついに2000年ね。
佳代:そうね。2000年問題は,ちょっと恐いけど。
三重:何言ってんの,佳代,ぜんぜん平気って言ってたじゃない。
佳代:まあね。でも,ちょっとだけ恐いよ。
藤原:そうだね。なってみないと分からないけれども。
三重:あっ,先生,こんにちは。今日は,まだ勉強していません(^^;)
藤原:うん,リラックスしているね(^^)。それじゃあ,2000年問題でもや
   るか?
三重:えっ,私たち受験が近いんですよ。そんな暇は・・・。
藤原:いや,入試の2000年問題だよ。
佳代:えっ,何ですか,それ?
藤原:いやいや,そういうことじゃなくて,君達は,2000年の入試を受け
   るわけだろ,そこで,ちょうど400年前の出来事が出そうな気がす
   るんだ。
佳代:な〜んだ,関ヶ原の戦いですね。2000年に出る問題ということです
   ね。
藤原:そう,今日は江戸時代をやろう。
三重:は〜い。
藤原:まずは,関ヶ原の戦いだ。佳代ちゃん,説明して。
佳代:はい,全国の主な大名たちが,東西に分かれて戦った日本最大の内
   乱です。
藤原:そうだね。たった1日で終っちゃたけれども。
三重:えっ,たったの1日でですか。
藤原:そうなんだ。そして,この1日で,家康の天下が決まった。
佳代:西軍の総大将は,石田三成でしたね。
藤原:まあ,正確に言うと,総大将にまつりあげられていたのは,毛利輝
   元だけれども,関ヶ原と言えば,三成と家康と覚えておいていいだ
   ろう。
佳代:小早川秀秋が裏切ったんですね。
藤原:よく知っているね。関ヶ原については,たくさん本も出ているから,
   受験でも終わったらじっくり読んでごらん。面白い話もたくさんあ
   るから。とりあえず,覚えてほしいことは,関ヶ原の場所だ。
佳代:えっと,だいたい岐阜県のあたりでしたよね。
藤原:そう,岐阜県の西の方だ,滋賀県に近いところだよ。関ヶ原の戦い
   は,1600年だったね。さっきも言ったように,ちょうど400年経って
   いるから出る可能性も強い。最近,歴史地図の問題がはやっている
   から場所は絶対覚えておくこと。
三重:ハイ,分かりました。
藤原:そして,1603年に家康が征夷大将軍になり,江戸幕府が始まる。し
   かし,2年で将軍の座を息子の秀忠に譲ってしまう。
三重:えっ,どうしてですか。
佳代:まだ,豊臣家が健在だったからよ。
三重:えっ,えっ,えっ?
佳代:秀吉は死んでしまったけれども,秀頼が生きているわけ。
三重:秀頼って,息子?
佳代:そうよ。そして,この秀頼がいるうちは徳川家は安泰ではないのよ。
三重:佳代,難しいこと言わないでよ。
佳代:別に,難しくないのよ。多くの大名は秀吉にお世話になっていたわ
   けでしょ。家康の天下はしぶしぶというものも少なくないわけ。
三重:あっ,そうか。すると,大名たちが結託して,家康を倒そうとする
   可能性があるということね。
藤原:そうなんだ。徳川家としては,秀頼が生きている限り,安心して夜
   も眠れないわけだ(^^)。そこで,家康は,自分に力があるうちに,
   将軍職を息子の秀忠に譲ってしまい,将軍職は,徳川家が継ぐとい
   うことを世に示したのだ。
三重:なるほど,世間は,まだ,徳川家がずっと将軍をやるとは考えてい
   なかったんですね。
藤原:そうなんだ。特に豊臣恩顧と言われる大名たちは,いずれ,秀頼が
   天下を取り戻すと考えていたものもいる。そこで,家康は,豊臣家
   を攻める。
佳代:それが,大坂の陣ですね。
藤原:うん,まず,冬の陣があり,一旦和を結んだが,翌年,夏の陣で,
   豊臣家を滅ぼした。
佳代:冬の陣で,大阪城の外堀を埋めたんですね。
藤原:そう,約束ではね。でも,実際は,内堀も埋めて,大阪城を裸にし
   てしまった。
三重:堀がないんじゃ,簡単に攻められてしまいますね。
藤原:そう,難攻不落と言われた大阪城も役に立たず,結局は,豊臣家を
   滅ぼすことに成功したのだ。それが,1615年。
三重:これで,枕を高くして眠れますねぇ(^o^)。
藤原:うん,だいたいはね。でも,家康は,手を緩めなかった。大名を統
   制するための法律を作った。
佳代:武家諸法度ですね。
藤原:そう,武家諸法度は,豊臣家が滅んだ直後の1615年に出された。そ
   の後,将軍が変わるたびに何度も出されているが,普通,武家諸法
   度と言えば,この年のものを指す。
佳代:将軍は秀忠ですね。
三重:佳代,秀忠って有名じゃないよ。そんなの覚える必要あるの?
藤原:うん,別に覚える必要はないけど,家康が健在なときの2代将軍の
   ときにできたぐらいは覚えておこう。そう言えば,来年の大河ドラ
   マは,秀忠中心にやるらしい。だから,マークしておいたほうがい
   いかも。
三重:分かりました。覚えたくなくとも覚えてしまいましたY(^_^)Y。
藤原:最後に,江戸幕府の仕組みをかんたんに覚えておこう。
佳代:政治の中心は,老中でしたね。
藤原:そう,老中は,将軍を助けて政治を行った。必要があれば,大老と
   いう最高職をおいた。老中を補佐したのが若年寄だ。
佳代:京都所司代というのもありましたね。
藤原:うん,これも覚えておこう。鎌倉時代の六波羅探題みたいなものだ。
   朝廷や西国大名の監視を役目とする。
佳代:後,三奉行というのを知っています。
藤原:言ってごらん。
佳代:町奉行,勘定奉行,寺社奉行。
藤原:よくできました。後は,大名の監視をする大目付。そのぐらい覚え
   ておけばいいだろう。どちらにしても,武士だけに,実用的で簡単
   なしくみをとっている。そして,この幕府は,260年以上続くこと
   になるわけだ。
三重:結構,しぶとかったんですねぇ(^o^)
藤原:うん,だから,江戸時代は,やりがいがあるよ。
佳代:そうですね。がんばります。

□□
□□ 今回の復習
□□

● 江戸幕府の成立

 ・1600年 関ヶ原の戦い−徳川家康の東軍が石田三成の西軍を破る。

 ・1602年 徳川家康が征夷大将軍になる。

 ・1615年 豊臣家が滅ぶ

 ・1615年 武家諸法度が出される。

● 江戸幕府のしくみ・・・実用的で簡単

・将 軍

 ・大老−臨時に置く最高職。

 ・老中−将軍を助け政治を行う。

     ・大目付−大名の監視。

     ・町奉行−江戸の市政・警察・裁判。
     
     ・勘定奉行−財政と天領の管理。

     ・遠国奉行−京都・長崎・大坂・日光など。

 ・若年寄−老中の補佐。

 ・京都所司代−朝廷と西国大名の監視。

 ・寺社奉行−全国の寺社の管理。

 ・大坂城代−城下の政務と西国大名の監視。



■  ◇=================
■  ■ 大場佳代の            
□■■□                  
■  ■     楽しくヒストリー 27  
■  ◆=================

■■
■■ 今回は,幕府の安定と鎖国を勉強します。
■■

三重:ねえ,佳代,譜代大名って,関ヶ原の戦いの前から家康に従っていた
   大名のことよね。
佳代:そうよ。
三重:すると,関ヶ原の戦いで東軍だった大名が譜代ということね。
佳代:えっ,それは変よ。
三重:えっ,どうして?東軍って家康の味方なんでしょう。
佳代:うん,そう言われればそうなんだけれど,加藤清正とか,福島正則と
   か東軍だったけど外様だし。。。。
三重:教科書にも書いてあるわよ,関ヶ原の戦い以前に従ったものが譜代で,
   関ヶ原の戦い以後に従ったものが外様だって。
佳代:う〜ん。。。
藤原:確かに,その説明は分かりにくねぇ。
三重:あっ,先生,いいところに。。。
藤原:確かに参考書にも辞書にまで関ヶ原の戦いがどうのこうのって書いて
   あるけれども,混乱するだけなんだ。それより単に,譜代大名とは,
   徳川家の家臣が大名になった,そんな風に考えとけばいいんだよ。
三重:家臣ですか?
藤原:そう,秀吉の時代には,たくさん大名がいただろ。家康は,そんな大
   名たちの中の一つだ。もっともダントツに大きい大名だったけれども。
佳代:なるほど,他の大名たちは,大きさの違いはあるけれども,家康の家
   来ではありませんね。
藤原:そうなんだ。だから,それらの大名は,関ヶ原で東軍・西軍に関係な
   く外様大名というんだ。
佳代:なるほど,家康の家臣が大名になったのが譜代大名と考えれば簡単で
   すね。
藤原:そういうこと。それから,もう一つの親藩大名というのがあったね。
三重:ハイ,それは知っています。徳川家の親戚の大名です。すると,親藩
   や譜代は,元々家康の味方の大名ということですね。
藤原:そういうこと。信頼性が高いんだ。だから,親藩や譜代は,江戸の近
   くや重要な地に配属し,外様は,九州とか東北とか遠いところに置か
   れたんだ。
佳代:なるほど,危険人物は遠ざけたということですね(^o^)
藤原:まさに,そのとおり。危険人物を近くに置いておきたいという人はい
   ないよね。
三重:もちろんです。
藤原:それじゃあ,大名対策について,もう少し勉強しよう。武家諸法度に
   ついては前回勉強したからいいとして,家光の時代に,参勤交代制度
   が出来た。
佳代:大名行列ですね。
藤原:そう。全国に配置された大名は,1年おきに江戸と国元を往復するこ
   とを義務付けられたんだ。そして,妻子は,江戸に住まわせた。
佳代:人質ですね。
藤原:そういうこと。国元で謀反でも起こせば,人質達は殺される。また,
   領地と江戸を往復するには莫大な金がかかる。
三重:遠いところほど金がかかりますねぇ。
藤原:そうなんだ。遠いところにはどんな大名がいるんだっけ?
三重:外様大名です。
藤原:そうだったね。つまり,元々あまり信頼していない大名たちだ。
佳代:彼らの力を削ぐという作戦ですね。
藤原:そういうこと。少々露骨だけどね。まあ,気持ちはわかるだろう。
三重:ハイ,分かります。
藤原:そのようにして,徳川は天下を安定させていったんだ。ところが,
   厄介な問題があった。
佳代:キリスト教の問題ですね。
藤原:そうなんだ。キリスト教の道徳は,幕府の封建的秩序と合わないし,
   最初は黙認していた幕府も,禁教を広めることになる。
佳代:かなり厳しい取締りがあったみたいですね。
藤原:うん,特に島原の乱の後にはね。
三重:先生,島原の乱ってよく覚えていないんですけど。
藤原:あっ,そうか。簡単に説明すると,1637年に起きた農民の一揆なん
   だけれども,その中にはキリスト教徒がいっぱいいたんだ。最初,
   幕府は,甘く考えていたが,強い抵抗にあって,鎮圧するのに手間
   取ったんだ。
三重:ハイ。
藤原:それを機に,踏絵などがきつく行われるようになり,鎖国への道を
   加速させた。
三重:つまり,キリスト教の禁止や鎖国は,島原の乱が大きな契機になっ
   たということですね。
藤原:そういうこと。もともと,禁教や,鎖国は,少しずつ進めていたん
   だけれども,島原の乱の2年後にポルトガル船の来航を禁止し,完
   成することになる。
佳代:でも,オランダと中国だけは貿易を許されましたね。
藤原:そうだね,どうしてだと思う?三重ちゃん。
三重:えーと,分かるわけありません(汗)。
藤原:簡単に言えば,スペインやポルトガルは,旧教だったよね。それに
   対して,オランダは新教だ。
佳代:分かりました。オランダは,勤労と蓄財を説いたカルビン派が多か
   ったですよね。
藤原:そう,旧教の方は,布教に熱心だったのに対して,新教の方は,布
   教よりも商売に熱心って感じだったんだ。元々,江戸時代,初期か
   ら貿易は盛んだったし,幕府は貿易はしたかった訳だからね。
佳代:なるほど,それで,オランダと中国だけは許されたんですね。
藤原:うん,長崎を唯一の貿易港として,幕府が貿易を独占することにな
   った。これはおいしいよ。
三重:えっ,おいしい?
藤原:うん,幕府にとって自由に貿易されると,西国の大名たちが,経済
   的に豊かになる。これは,困るよね。
佳代:西国の大名と言えば,外様です。
藤原:そう,彼らの利益を奪うだけでなく,自分達が利益を独占できる。
   これはおいしい話だろう。
三重:まったくです。
佳代:すると,鎖国の目的は,キリスト教を禁止することのほかに,西国
   大名が経済的に豊かになることを防ぐこと,幕府が貿易の利益を独
   占することにあったというわけですね。
藤原:そうなんだ。これは,説明させる問題もよく出るからしっかり覚え
   ておいてね。このようにして,3代将軍の家光の時代に幕藩体制が
   確立していったんだ。
佳代:ようやく,天下が安定したのですね。
藤原:そういうこと。そして,幕末にペリーが来航するまでは,長い平和
   な時代が続いていくんだ。
佳代:ハイ,分かりました。読者の皆さん,今年はこれでおしまいです。
   また来年会いましょう。来年は,7日から再開します。身体に気を
   つけてよい年を迎えてください。本当にありがとうございました。


□□
□□ 今回の復習
□□

● 大名の配置・・・親藩,譜代は,江戸や近畿の近辺や重要地に,外様
          は,九州や東北などの遠隔地に配置。

 ・親藩:徳川家の親戚,御三家(尾張,紀伊,水戸)

 ・譜代:徳川家の家臣出身の大名

 ・外様:関ヶ原の戦い前後に徳川家に従った大名

● 鎖国への道

1612年 家康,天領に禁教令。
1616年 ヨーロッパ船の来航を,平戸,長崎に制限。
1624年 スペイン船の来航を禁止。
1635年 日本船の海外渡航と帰国禁止。
1637年 島原の乱(天草四郎を頭とした一揆)
1639年 ポルトガル船の来航禁止(鎖国の完成)
1641年 オランダ商館を出島に移す。

● 鎖国の目的

 ・キリスト教の禁止を徹底するため。

 ・西国大名が貿易による利益を得ることを防ぐため。

 ・幕府が貿易の利益を独占するため。


■  ◇=================
■  ■ 大場佳代の            
□■■□                  
■  ■     楽しくヒストリー 28  
■  ◆=================

■■
■■ 今回は,幕府政治の変化について勉強します。
■■

佳代:みなさん,あけましておめでとうございま〜す♪
三重:今年もよろしくお願いいたしま〜す♪
佳代:2000年問題も,大きな混乱がなく,私たちは生きています\(^o^)/。
三重:本当によかったね。でも,受験がなくなればと密かに期待していた
   りして(笑)。
佳代:そうね。でも,なければなくて不安だし,まあ,いいんじゃない。
藤原:あけましておめでとう。
三重:あっ,先生,おめでとうございます。
佳代:今年もよろしくお願いします。
藤原:うん,こちらこそ。受験も近いし,がんばっていこう。
三重:ハイ,分かりました。
藤原:今日は,いっぺんに進めるよ。
三重:えっ,正月早々にですか(汗)。
藤原:うん,受験も近づいているしね。江戸時代の幕府政治の変化につい
   て一気にやっちゃおう。
佳代:三大改革とかですか。
藤原:そう,綱吉・正・享・田・寛・天をやる。
三重:えっ,えっ,何ですか,そのつなよし,しょうきょうとかいうやつ。
藤原:うん,ちょっと圧縮してみた。三重のためにね。佳代ちゃん,解凍
   してごらん。
佳代:なんか,コンピューターの解凍ソフトみたいですね(^^)。まず,綱
   吉は,もちろん,5代将軍徳川綱吉のこと。そして,正は,正徳の
   治,つまり新井白石の政治のことよね。
藤原:うんうん。
佳代:それから,享は,有名な8代将軍吉宗の享保の改革,田は,田沼意
   次の時代,寛は寛政の改革,天は天保の改革です。
三重:すっご〜い,佳代。私,とても覚えられない(涙)。。。
藤原:だから,三重のために作ったって言っただろ。言ってごらん,つな
   よししょうきょうたかんてん。
三重:つなよししょうきょうたかんてん。
藤原:そう,それでいいんだ。もう一度。
三重:綱吉・正・享・田・寛・天。
藤原:そう,リズムよく10回ぐらい言えば覚えるだろう。
三重:綱吉・正・享・田・寛・天。あっ,なんとなく覚えました。
藤原:そうだろ。そして,これが時代の順番なんだ。だから,しっかり覚
   えよう。それができたら,人物を覚えること。
三重:それなら大丈夫です。綱吉・正・享・田までは,今,佳代が言って
   くれたんで,寛・天を言います。寛政の改革は松平定信,天保の改
   革は水野忠邦です。
藤原:正解,よく勉強しているじゃないか。
三重:ハイ,ひとつひとつは,だいたい分かるんです。
藤原:そうだね。この時期になると,たいていの生徒は,ひとつひとつは
   何とかできる。でも,順番を言わせると出来ないんだ。
三重:それが,綱吉・正・享・田・寛・天なんですね。
藤原:そういうこと。ひとまとめにすれば忘れないだろう。このように,
   暗記のコツは,短くしたり逆に長くしたりするといいんだ。
佳代:長く?
藤原:そう,年号を覚えるときに,鳴くようぐいす平安京とかやっただろ,
   あれは,長くして覚えているんだ。
三重:なるほど,短くしたり長くしたりして忘れにくくするんですね。
藤原:そういうこと。工夫してがんばるんだよ。
佳代:ハイ,ところで,それぞれの人物の業績はどうしますか?
藤原:うん,これは,まとめて少しずつ覚えればいい。例えば,生類憐れ
   みの令といえば,徳川綱吉というように,業績と人物が結びつけば
   いいんだ。その辺は,佳代ちゃん,まとめておいてね。
佳代:ハイ,分かりました。佳代が責任を持ってまとめます(^_^)/。
藤原:それじゃあ,今日は,絶対覚えてもらいたいものをやるよ。まずは,
   株仲間だ。
三重:何でしたっけ,それ?
藤原:うん,同業者の組合だ。
佳代:自分達の利益を守るために作られたんですよね。
三重:すると「座」みたいなものですか?
藤原:そう,室町時代で勉強した「座」みたいなものだ。ただ,座は,貴
   族や社寺に属して保護を受けたのに対して,株仲間は,仲間の中で
   自治を行うなど,独立性が強かったんだ。この株仲間を公認した人
   と解散させた人を覚えておく必要がある。
佳代:は〜い,答えま〜す♪。公認した人は,田沼意次。解散させた人は,
   水野忠邦で〜す。
藤原:おっと,佳代ちゃん,乗ってるね。そのとおりだ。それから,朱子
   学以外の学問を禁じた人は?
三重:それは知っています。松平定信です。
藤原:正解だ。寛政異学の禁と言うんだけれども,テストでは,単に異学
   の禁として出る。寛政がつくと,寛政の改革だということがバレち
   ゃうからね。
三重:何で,異学というのですか?
藤原:それはね,朱子学が正しい学問,つまり正学ということだから,他
   の学問は異学になるわけだ。
三重:なるほど,分かりました。
藤原:他に覚えてほしいのは,裁判の基準を決めた公事方御定書。
佳代:吉宗ですね。
藤原:そう,他にもあるが,それは,まとめて少しずつ覚えていこう。そ
   して,もう一つ大切なことがある。
三重:何ですか?
藤原:その頃の外国の出来事だ。
三重:えっ,鎖国していたんじゃないんですか?
藤原:そう,だから,直接的なかかわりはない。同じ頃,どんな出来事が
   あったかということだ。
佳代:前にもやりましたね。秀吉の刀狩令を出したころ,イギリスがスペ
   インを破った話とか。
藤原:そうだったね。今日勉強した,綱吉・正・享・田・寛・天は,同じ
   頃に外国で大きな出来事が起きている。また,それを問う問題も多
   くなっているんだ。
佳代:つまり,一緒に覚えたほうがいいと。
藤原:そういうこと。また,くっつけて覚えておけば,外国の出来事の順
   番も自然に覚えられる。
三重:なるほど,一石二鳥ですね。
藤原:とりあえず,やってみるよ。まず,綱吉に近いのは,イギリスの名
   誉革命だ。
三重:無血革命ですね。権利章典とか。
藤原:日本では,犬を殺したら罪になるとかいっている時代に,イギリス
   では,確実に民主主義が進展していたわけだ。
三重:えらい違いですね。
藤原:うん,そして,正徳の治,享保の改革のころは,特にないのでパス。
   次に,田沼時代は,アメリカの独立宣言。
佳代:1776年でしたね。
藤原:そう,田沼意次が老中になったのが,1772年だから近いだろう。次
   に寛政の改革の頃は,フランス革命。
佳代:いきなりバキューン,フランス革命(^^)。
三重:何それ。
佳代:1789年よ。
藤原:そう,寛政の改革は,1787年だから,かなり近いよね。そして,天
   保の改革は,アヘン戦争だ。
三重:分かりました。それにしても,今日は覚えることが多いですね。
藤原:うん,でも,最初に言った,綱吉・正・享・田・寛・天をしっかり
   覚えて,肉付けしていくと,割と簡単に覚えられるから心配はない
   よ。
三重:本当ですか?
藤原:大丈夫,毎年,ここはみんな簡単に覚えるから。先生は,全然,心
   配していないよ。
三重:そう言われると,覚えられそうな気がします。
佳代:そう,大丈夫,大丈夫。がんばって覚えましょう。
三重:そうですね。先生,今日はありがとうございました。

□□
□□ 今回の復習
□□

● 圧 縮 → 綱吉・正・享・田・寛・天(リズムで覚えてね!)

● 解 凍

 ・徳川綱吉の政治 文治政治,生類憐れみの令,貨幣の改悪

  (1680年)   1688年 イギリス,名誉革命 

 ・正徳の治(新井白石)貨幣の改鋳,長崎貿易の制限
  (1709年)
 ・享保の改革(徳川吉宗)目安箱,公事方御定書,上米の制
  (1716年)
 ・田沼時代(田沼意次)株仲間の公認,わいろ政治,印旛沼の干拓

  (1772年)   1776年 アメリカ独立宣言

 ・寛政の改革(松平定信)異学の禁,囲い米の制,棄捐令

  (1787年)   1789年 フランス革命

 ・天保の改革(水野忠邦)株仲間の解散,人返しの法,上知令
  
  (1841年)   1840年 アヘン戦争


■  ◇=================
■  ■ 大場佳代の            
□■■□                  
■  ■     楽しくヒストリー 29  
■  ◆=================

■■
■■ 今回は,開国を勉強します。
■■

三重:いやでござ〜る,ペリーちゃ〜ん♪
佳代:何,それ?
三重:進君に教わったのよ。ペリーの来航は,1853年。
佳代:進君って,早久進ね。最近,仲いいんじゃない。
三重:何言ってんの,佳代。関係ないわよ。
佳代:彼という噂もあるわよ。
三重:うそ,うそよ!
藤原:まさか,三重に彼氏ができたのかな(笑)
三重:あっ,先生,うそです。佳代,変なこと言わないでよ(汗)
藤原:まあいいじゃないか。ところで今日は,ペリーの来航あたりからやる
   のかな?
三重:ハイ,お願いします。
藤原:うん,まずその前に,この頃の状況を把握しておこう。
佳代:ハイ,確か,その頃は,外国船を厳しく取り締まっていたんですよね。
藤原:確かに。かなり前から,日本列島の周りを外国船がうろつくようにな
   った。しかし,幕府の対応は強気。1825年には外国船打ち払い令を出
   している。
三重:鎖国を守ろうとしたのですね。
藤原:うん,でも,長い平和もあって,すっかりボケてしまったんだね。外
   国の状況がわからず強気に出たんだ。しかし,アヘン戦争で,中国が
   負けたころから,多少緩めたのだが,基本姿勢は変わらなかった。
佳代:そこにペリーが現れたのですね。
藤原:そう,これにはビックリしただろうね。友好を求めてきたと言いなが
   ら,実際は脅かしに来たのだから。
三重:武士たちも慌てたでしょうねぇ。
藤原:そうなんだ。そこで,とりあえず来年ということで逃げたんだ。
佳代:しかし,翌年来た。
藤原:うん,それも正月早々に来たわけ。最初に来たのが,6月ごろだから,
   年は明けたとはいえ,まだ半年ぐらいしか経っていない。幕府は,意
   見をまとまらないまま「日米和親条約」を結ぶことになったんだ。
三重:それが開国ということですね。
藤原:そういうこと。ただ,まだ貿易は行われていなかった。下田と函館の
   2港を開き,下田に領事を置き,入港する船に燃料や水などを補給す
   ると言う条約だった。
三重:すると,貿易が行われたのは,次の「日米修好通商条約」からですね。
藤原:そうなんだ。1858年に大老になった井伊直弼が決断した。ところが,
   これが大変な不平等条約でね。
佳代:知ってます。まず,治外法権を認めたということです。
三重:佳代,治外法権って何だっけ?
佳代:うん,領事裁判権とも言うわ。外国人が日本で犯罪を犯しても,日本
   の法律で裁けないということ。
藤原:そうだね。幕府は,これを不平等と思わなかったらしいよ。手間が省
   けていいと。
三重:そうですね。私もそう思います。
藤原:領事のハリスは,日本の法律で裁かれたんじゃたまらないと思ってい
   たらしい。ちょっとしたことで打ち首じゃかなわないからね。
佳代:でも,それは,後から大変な不平等だと気づくわけですね。
藤原:そういうこと。典型的なのが,後で勉強するノルマントン号事件だけ
   れども,この時点では,それほど,不平等と感じなかったらしい。そ
   れからもう一つの不平等は何だっけ?
佳代:ハイ,関税の自主権がないことです。
藤原:そう,関税とは,輸入品にかける税金のことだ。これを自由に決めら
   れないのは,非常に不利だ。
三重:えっ,どうしてですか?
藤原:うん,外国から安い品が入ってくると,どうしても安いほうを買って
   しまうよね。すると日本の産業はどうなるだろう?
佳代:やっていけません。
藤原:そうだよね。これによって日本の近代工業が育つのをはばまれ,大い
   なる損失をこうむったのだ。
三重:大変でしたね。
藤原:うん,そして,この条約では,下田は閉鎖され,函館,神奈川,新潟,
   兵庫,長崎の5港が開かれることになったんだ。
佳代:そして,それからが大変になるんですよね。
藤原:そうなんだ。貿易が開始されたのはいいが,当時,生糸や茶は,いく
   ら作ってもすぐ売れたので,どんどん輸出された。
三重:儲かっていいじゃないですか。
藤原:いや,そうはいかないんだ。どんどん輸出したために,国内で使う分
   が不足してしまったんだ。
三重:つまり,売りすぎて,自分で使う分がなくなってしまったということ
   ですか?
藤原:そういうこと。だから,国内の物価が,急激に上がってしまったんだ。
佳代:なるほど,需要と供給の関係ですね。
藤原:そう,国内の需要に供給が追いつかない。当然,ほしい人が多いのだ
   から物価は上がる。これで,大混乱になるんだ。
三重:すると,当然,条約を結んだ幕府をうらむわけですね。
藤原:そう,幕府だけでなく外国人も恨む。それが,尊王攘夷運動になって
   いくわけだ。
三重:先生,尊王は分かるんですが,攘夷って何ですか?
藤原:攘夷は,簡単に言うと,外国人を追っ払うことだよ。
三重:なるほど,それで尊王攘夷運動というんですね。
藤原:そういうこと。それに対して,大老の井伊直弼は,尊皇攘夷論者を厳
   しく弾圧した。
佳代:それが,安政の大獄ですね。
藤原:そうなんだ。有名な吉田松陰や橋本佐内などが処刑されている。
佳代:昔,テレビで見たことがあるけれども,井伊直弼って恐かった。
藤原:そうだね。でも,あまり,強引にやるとしっぺい返しが来るよね。
佳代:桜田門外の変ですね。
藤原:そう,大老といえば,当時の日本の最高権力者だ。それが,暗殺され
   たのだから,日本の歴史上においても,大変な大事件なんだ。
三重:今で言うと,小渕総理が暗殺されるようなものですね。
藤原:そう,それを考えるとどれぐらい大きな事件か分かるだろ。
三重:ハイ,分かります。
藤原:この事件により,幕府の権威は転落し,一気に滅亡に向かっていくこ
   とになるんだ。
三重:すると,桜田門外の変が幕府を滅亡に導いたということですか?
藤原:それもあるけれども,やはり,開国だね。そして,貿易を始めたこと
   が,滅亡を早めたといえる。
佳代:分かりました。結局,ペリーが来て,強引に開国されたことが,幕府
   の滅亡につながり,明治維新が起きたということですね。
藤原:そういうこと。

□□
□□ 今回の復習
□□

1853年 ペリーが浦賀(神奈川県三浦半島)に来る

1854年 日米和親条約を結ぶ

    下田(静岡県伊豆半島),函館(箱館)を開く。同様にオランダ,
    イギリス,ロシアとも結ぶ。

1858年 日米修好通商条約を結ぶ

    函館,神奈川(実際は横浜),新潟,兵庫(神戸),長崎を開港。
    オランダ,イギリス,フランス,ロシアとも結ぶ。

    不平等条約−治外法権を認める,関税の自主権がない。

1859年 安政の大獄

    大老井伊直弼が尊皇攘夷論者を弾圧。吉田松陰,橋本佐内ら
    を処刑。

1860年 桜田門外の変

    大老井伊直弼が暗殺される。

※ 日米和親条約は「アオイロ」日米修好通商条約は「アオイフロ」
  と覚えておけばいいですよ。

※ 尊王攘夷とは,尊王,つまり天皇を敬い,攘夷,つまり,外国勢
  力を排除することです。


■  ◇=================
■  ■ 大場佳代の            
□■■□                  
■  ■     楽しくヒストリー 30  
■  ◆=================

■■
■■ 
■■

   今回は,幕府の滅亡と明治維新を勉強します。

■■
■■ それでは,勉強に入ります!
■■

三重:佳代,長かった江戸時代もついに終わるのね。
佳代:そうね,結局,幕府ってみんな外国によって滅ぼされるのね。
三重:えっ,それ,どういうこと?
佳代:だって,鎌倉幕府は,元寇が原因でしょ。
三重:そうね,確かに,元も外国だよね。でも,室町は?
佳代:うん,これも,ポルトガル人が鉄砲を伝えたから,天下統一が早まっ
   たわけでしょ。
三重:あっ,そうか,そう言えばそうねぇ。江戸時代は,ペリーの来航がき
   っかけになっているし。
藤原:ホントだね。幕府と名がつく3つの時代は,いずれも外国がキーポイ
   ントになっているね。
三重:あっ,先生,こんばんは。
藤原:今日は,幕府の滅亡からやるのかな?
三重:ハイ,お願いします。
藤原:うん,前回は,井伊大老が暗殺されたところまでやったね。
三重:ハイ,桜田門外の変です。
藤原:そうだったね。いいかい,前回も話したけれども,時の最高権力者が
   暗殺されたんだ。当然,幕府の威信は地に落ちた。
佳代:そうですよね。
藤原:そこで,実際,攘夷を実行してしまう藩が現れたんだ。
佳代:薩摩と長州ですね。
藤原:そうだ。薩摩は,島津久光の行列を横切ったイギリス人を斬り殺した。
佳代:生麦事件ですね。
藤原:そう。
三重:何,それ?麦畑で起きたのですか?
佳代:三重,真面目な顔して言わないでよ,生麦って場所よ。今でもあるわ,
   横浜のそばよ。
三重:な〜んだ,場所の名前なの。全然知らなかった。
藤原:その生麦事件がきっかけとなって,薩摩がイギリスと戦争することに
   なった。
佳代:薩英戦争ですね。
藤原:うん,日本の南にある,あんなに小さな藩が,世界のイギリスと戦争
   するというのだから恐ろしい。
佳代:そうですねぇ。そして,長州は,下関海峡を通った,アメリカ,オラ
   ンダ,フランスの艦隊を砲撃したんですよね。
藤原:そうなんだ。まだ,外国の実力を知らない行為だった。
三重:大丈夫だったんですか,そんなことをして。
藤原:もちろん,大丈夫じゃない(笑)手痛いしっぺい返しを食らうことに
   なる。
佳代:確か,鹿児島市内には,大砲が打ち込まれたのでは。
藤原:そうだね。薩摩が撃っても当たらない。ところが,イギリスが撃つと
   当たる。
三重:どうしてですか。
藤原:砲撃の距離が違うんだ。簡単に言えば,外国の大砲の方が遠くまで飛
   ぶということだ。
三重:それじゃあ,勝ち目はないじゃないですか。
藤原:もちろんだ。そして,下関の方も外国艦隊によって占領されることに
   なる。
三重:う〜ん,さすがに外国は強いですねぇ。
藤原:そうすると,それまで尊王攘夷を唱えていた人たちも,考え方が変わ
   ってくるわけだ。
三重:どういう風にですか?
藤原:外国は強い,攘夷は不可能だと。
佳代:なるほど,それで,今度は,尊王倒幕運動に変わっていくわけですね。
藤原:そういうことだ。一気に倒幕の機運が高まってくる。そこで,生まれ
   たのが,薩長同盟だ。
三重:強い薩摩と長州が組めば,鬼に金棒ですね。
藤原:うん,でも,薩摩と長州は仲が悪く,同盟は不可能と思えたのだ。
三重:そんなに悪かったんですか?
藤原:そうだね。説明はしなかったけれども,この時期にいろいろ事件があ
   ってね。まあ,それは,別の機会に話すけれども,とにかく,一緒に
   やれるような仲ではなかったと考えていい。
三重:じゃあ,どうして,組むことになったのですか?
藤原:そこに登場するのが,土佐藩出身の坂本竜馬だ。
三重:あっ,知ってます。有名です。
藤原:その竜馬が,仲の悪い二つの藩を取り持ち,同盟を成功させたんだ。
佳代:結局,これが,幕府を滅ぼすことになるんですね。
藤原:ところが,幕府を討つ直前に,時の15代将軍徳川慶喜は,政権を天皇
   に返してしまったんだ。
佳代:大政奉還ですね。
藤原:そう,大政奉還だ。つまり,幕府はなくなってしまったというわけだ。
   なくなった幕府を倒すことはできないよね。
三重:わ〜,あったまいい〜,すごいことを考えるんですね。
藤原:うん,もちろん,土佐藩の山内豊信の進言などもあったからだけど,
   慶喜っていう将軍は,生肉を食べ,フランス語の練習もしたという,
   当時では珍しく外国かぶれした将軍だったんだ。
佳代:知ってます。テレビで見ました。写真も撮っていましたね。
藤原:うん,そして,外国の学問にも通じていて,たとえ政権を返上しても,
   慶喜中心に議会制民主主義の国にしても大丈夫だという腹があったら
   しい。
佳代:でも,薩摩や長州が,それを許さなかったんですよね。
藤原:そう,有名な小御所会議で王政復古を宣言し,慶喜は新政権に参加で
   きないようにしてしまったんだ。
三重:やられたって感じですか?
藤原:まあ,そんなところだろうね。そこで,おさまらないのが,旧幕臣達
   だ。
三重:冗談じゃないよって感じですか?
藤原:そうそう,そんな感じだよ。結局,内戦が起きることになる。
佳代:戊辰戦争ですね。
藤原:そうなんだ。慶喜は,内戦を恐れて,おとなしく身を引くつもりだっ
   た。何と言っても,外国人は,日本人同士が戦い,力が弱まることを
   望んでいたからね。でも,もと幕府の者たちは納得がいかないだろう
   し,薩摩や長州は戦いを望んでいたようだから。
佳代:そして,新政府軍が勝ち,名実ともに明治時代ということになるです
   ね。
藤原:そういうこと。そして,天皇中心の新しい国家が生まれたというわけ
   だ。この辺は,面白い話がいっぱいあるから,受験でも終わったら,
   じっくり勉強するのもいいよ。今は,とりあえず,流れだけしっかり
   覚えておいてね。
佳代:ハイ,分かりました。ありがとうございました。

□□
□□ 今回の復習
□□

● 尊王攘夷から尊王倒幕へ

 尊王攘夷とは,前回も勉強したとおり,天皇を敬い,外国勢力を排除す
ることです。しかし,攘夷の失敗により,外国の実力を知り,倒幕運動へ
変化しました。

● 桜田門外の変から明治維新までの流れ

1860年 桜田門外の変(大老井伊直弼が暗殺される)

1862年 生麦事件

1863年 下関事件

1863年 薩英戦争

1864年 下関占領される

1866年 薩長連合なる

1867年 大政奉還(江戸幕府の滅亡)

1868年 明治時代へ

こう見てくると,いかに時代が急速に変化したかわかりますね。江戸幕府が
滅亡したのは,むなしい年でした(人はむなし,幕府の滅亡)


★ 目次のページへ ★ ★ TOPのページへ ★ ★ 次(31〜35)へ ★