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■  ■ 大場佳代の            
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■  ■     楽しくヒストリー 191
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■■ 今回は「日本の内閣−21」を勉強します!
■■

三重:佳代、いよいよ太平洋戦争ね。
佳代:そうね。今回は、前夜ってところかな。
三重:前夜かぁ〜。やな感じ〜。
藤原:そうだね。
三重:あっ、先生、こんばんは。
藤原:ここのところ、戦争の話ばかりで暗くなりそうだね。
三重:ハイ。性格は明るいのですが・・・。
藤原:とにかく、なるべく客観的に勉強しよう。
三重:わかりました。
藤原:今日は、まず、35代の平沼騏一郎内閣から。
佳代:この内閣も、あまり有名ではありませんね。
藤原:そうだね。ただ、大きな事件が起きている。
三重:何ですか?
藤原:ノモンハン事件だ。
三重:あっ、聞いたことがあります。
佳代:前にクイズのメルマガに出てきました。
藤原:そうだったね。ノモンハン事件とは、満州やモンゴルの国境付近で起
   きたソビエト軍との戦いだ。
三重:ソ連とまで戦ったのですね。
藤原:そうだね。もちろん、メチャクチャにやられた。
佳代:それにしても、中国と戦っているのに、あちこちに手を出していると
   いう感じがします。
藤原:うん。相手がいることだからね。そして、このころから、統制経済に
   移行していくことになる。
三重:統制経済・・・ですか?
藤原:そう。わかりやすく言うと、米などが配給制になった。
佳代:ということは、自由に買えないのですね。
藤原:そのとおり。他にも、どんどん規制が強くなっていく。自由は、どん
   どんなくなっていき、国家が生活の隅々まで管理するようになってい
   くんだ。
三重:嫌ですねぇ。そんな生活。
藤原:でも、そんな生活を経験した人たちは、まだ、たくさん生きているよ。
   そんなに昔のことではない。
佳代:そうですね。わたしたちのおじいちゃん、おばあちゃんの世代です。
藤原:そういうこと。今回のイラク戦争、あるいは、北朝鮮の問題などを考
   えると我々も無関係とはいえないよ。
三重:ぞっとします。
藤原:うん。だから、戦争状態になるとどういうことになるかをよく学んで
   おく必要があるね。
佳代:そうですね。
藤原:これらの規制で、国は、戦争の三要素である、ヒト、カネ、モノを自
   由に動かせるようになった。そして、悲劇に向かって進んでいくこと
   になる。
三重:嫌です。嫌です。
藤原:しかし、独ソ不可侵条約が結ばれると、平沼は、欧州は複雑怪奇だと
   言って退陣してしまう。
三重:えっ?どういうことですか?
藤原:当時、ドイツは日本の同盟国だった。それなのに、日本と敵対してい
   るソ連と不可侵条約を結ぶのが理解できなかったんだろう。
佳代:そうですね。理解できません。
藤原:まあ、これは、ドイツがソ連を油断させるためのものだったようだ。
   すでに、ドイツは、ソ連を攻める作戦があったといわれている。
三重:なるほど、いろいろあるのですね。
藤原:本当に複雑に絡み合っている。だから、あれほどの大戦争になったの
   だろう。
佳代:そうですね。関係がさっぱりわかりません。
藤原:うん。本当に難しいね。そして、次に出てきたのが、阿部信行内閣だ。
   この内閣のとき、ヨーロッパで、第二次世界大戦が始まる。
佳代:日本では、大きな事件がなかったのですか?
藤原:そうだね。際立ったものはないようだね。でも、統制は強められ、戦
   争モードは続くといったところかな?この内閣も、日中戦争の解決が
   不調のため、退陣することになる。
佳代:わかりました。先生、今日はありがとうございました。

<今回出てきた内閣>
第35代 平沼騏一郎(ひらぬまきいちろう) 1939-1939
第36代 阿部 信行(あべ のぶゆき)   1939-1940


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■  ■ 大場佳代の            
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■  ■     楽しくヒストリー 192
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■■ 今回は「日本の内閣−22」を勉強します!
■■

三重:佳代、とりあえず、イラク戦争は終結したみたいね。
佳代:そうね。でも、何だか、あっけない。
藤原:そうだね。
三重:あっ、先生、こんばんは。
藤原:後味も悪いし、これからが大変そうだね。
三重:本当です。戦争って嫌ですね。
藤原:うん。ちょっとした思惑の違いで、悲劇が起きることになる。これか
   ら、日本が自滅していく過程をよく勉強しよう。
佳代:わかりました。とりあえず、今回は、37代の米内光政内閣からです。
藤原:それじゃあ、やろう。この内閣も、わずか半年の短命内閣だ。
三重:本当に混乱していたのですね。
藤原:そうだね。この内閣のとき、南京政府を樹立する。
佳代:南京政府って、日本の傀儡政権ですね。
藤原:うん。汪兆銘を首班とした内閣だ。新国民政府とも言うが、弱体政権
   だった。そして、ヨーロッパでは、フランスがドイツに降伏する。
佳代:ヒトラーのナチスドイツですね。
藤原:そう。ドイツ軍が、パリの凱旋門を行進する映画を見せられた陸軍は、
   ドイツと中の良い近衛文麿に期待することになる。
三重:えーっと、米内光政は、ドイツと仲が悪かったのですか?
藤原:そうだね。彼は、穏健な平和主義者で、米英派だった。だから、陸軍
   は、彼を邪魔に思った。
佳代:それで、辞めることになったのですね。
藤原:そういうこと。そして、またまた人気抜群の近衛文麿が登場する。
三重:またですか。
藤原:とりあえず、続けて、38代、39代を務めるけど、この時期が日本の運
   命の分かれ目となる。
佳代:どんなことがあったのですか?
藤原:まず、新体制運動を始める。
三重:新体制運動ですか?
藤原:そう。ドイツのナチスやイタリアのファシスト党を真似して、国民組
   織を結成しようという運動だ。
佳代:それでできたのが大政翼賛会ですね。
藤原:そのとおり。近衛文麿が自ら総裁になって、政党を解散させ、翼賛議
   員同盟を結成した。そして、下部組織として各種の国民組織を置き、
   上意下達の国家総動員体制を作った。
佳代:つまり、何から何まで命令できる体制ですね。
藤原:うん。よく赤紙一枚で徴兵されたという話しを聞くことがあると思う
   けど、極めて戦争をしやすい形が作られたということだ。また、労働
   組合も解散して、大日本産業報国会も作られた。
三重:嫌ですね。これで、産業も国家に管理されたのですね。
藤原:そう。更に、日独伊三国軍事同盟も結ばれる。
三重:それで、アメリカと戦争することになるのですか?
藤原:いや、当時は、北進論と南進論というのがあった。
三重:何ですか、それは?
藤原:つまり、北へ進むのか、南へ進むのかということ。南に進めば、イギ
   リスやアメリカは怒る。北へ進めばソビエトと戦うことになる。
佳代:結局、南進論が採用されたのですね。
藤原:そうなんだ。そこで、日ソ中立条約を結ぶことになる。ソ連と中立を
   保ち、米英と対立する道を選んでしまったんだ。
佳代:それで、ABCD包囲陣が組まれてしまったのですね。
藤原:そうだね。アメリカ(America)、イギリス(Britain)、中国(China)、
   オランダ(Dutch)に包囲される形になった。
佳代:どんどん追い詰められていくのですね。
藤原:そのとおり。そして、近衛は、陸軍大臣の東条英機と対立し退陣する
   ことになる。苦渋の選択の連続だったと思うけど、この時期の決断が、
   日本を自滅に追い込んだと言ってもいいだろう。
佳代:わかりました。先生、今日はありがとうございました。

<今回出てきた内閣>
第37代 米内光政(よないみつまさ)1940-1940
第38代 近衛文麿(このえふみまろ)1940-1941
第39代 近衛文麿(このえふみまろ)1941-1941


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■  ■ 大場佳代の
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■  ■     楽しくヒストリー 193
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■■ 今回は「日本の内閣−23」を勉強します!
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三重:佳代、今日は、いよいよ東条英機ね。
佳代:そうね。
三重:日本のヒトラーなんていう人がいるけど、本当なの?
佳代:う〜ん、よくわからないわ。
藤原:案外、悲劇の人といえるかもしれないよ。
三重:あっ、先生、こんばんは。
藤原:確かに、米英との戦争の当事者だけど、独裁者とはいえないからね。
佳代:すると、歴史の波に飲まれてしまったということですか?
藤原:そうだねぇ。難しいけど、そういう面もあったかもしれないというこ
   とだ。
三重:でも、主戦論者だったと聞きました。
藤原:そのとおり。彼は、主戦論者だった。前首相の近衛文麿が東条と対立
   したように、この時期、誰が首相になっても、東条と対立することは
   見えていた。
佳代:そこで、東条を首相にしたのですね。
藤原:そういうこと。誰がやっても対立するのなら、いっそう、東条にやら
   せてしまえということで首相に就任することになる。
三重:それで、一気に戦争モードになったということですか?
藤原:いや、それは逆で、東条に戦争回避の道を探らせようとしたんだ。東
   条が戦争を回避しようとすれば、主戦論者を抑えることが出来るから
   ね。
三重:それじゃあ、どうして、戦争になったのですか?
藤原:これはね。有名なハル=ノートを突きつけられて、切れてしまったか
   らだ。
佳代:あ、ハル=ノートですね。日本に無理難題を突きつけた。
藤原:そう。アメリカの国務長官ハルが突きつけたアメリカの案だ。日本は、
   これに耐えられず、真珠湾攻撃を行うことになる。
佳代:それで、太平洋戦争が始まることになるのですね。
藤原:そういうこと。
三重:それにしても、アメリカに戦いを挑むなんて無謀ですね。
藤原:確かに。総合力では、まったくレースにならない。しかし、当時の日
   本軍は強かったし、やり方によっては勝利も考えられた。
佳代:そうですね。日露戦争のように部分戦で勝って、講和に持ち込めば何
   とかなったかもしれません。
藤原:しかし、アメリカがある程度本気で戦うつもりだったら、まったく勝
   ち目がなかった。序盤こそ、少し暴れたもののミッドウェー海戦の敗
   北あたりから、連戦連敗の様相を示すようになってきた。
佳代:やっぱり、無謀でしたね。
藤原:うん。今となってみれば、そうだけど、当時の判断は、当時の判断だ
   から、これ以上は言わないよ。そして、1944年にサイパン島の日本軍
   が全滅した。
佳代:つまり、日本の本土にアメリカ軍の爆撃機が飛んでくることを意味し
   ているのですね。
藤原:そう。
三重:えっ、どういうことですか?
藤原:つまり、燃料の関係で、日本の本土に届くところに基地がないと攻撃
   できないということ。
三重:つまり、サイパンならば、日本に爆弾を落として、また戻れるという
   ことですか?
藤原:そういうこと。これを聞いて、天皇は怒った。そして、東条は、退陣
   することになる。
佳代:もう、どうにもならない状態でしたね。
藤原:そう。実際、その後、東京大空襲が行われることになる。こうなった
   ら、アメリカ軍は手を抜かない。今回のイラク戦争でもわかるように、
   ここまできたら最後なんだ。
三重:本当ですね。
藤原:東条は、戦争の開始と決定的な敗北までの内閣だった。日本の歴史上、
   最もハードな内閣だったといっていいだろう。
佳代:わかりました。先生、今日はありがとうございました。

<今回出てきた内閣>
第40代 東条英機(とうじょうひでき)1941-1944


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■  ■ 大場佳代の            
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■  ■     楽しくヒストリー 194
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■■ 今回は「日本の内閣−24」を勉強します!
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三重:いよいよ、日本の悲劇的敗北の場面ね。
佳代:そうね。そもそも戦争をしたのが悪いのかもしれないけど、あまりに
   も悲劇的な結末になっちゃたね。
藤原:そのとおりだね。
三重:あっ、先生、こんばんは。
藤原:前回も言ったように、日本は、空爆の嵐を受ける。そのころの恐怖を
   知っている人は、まだ、たくさんいるよ。
三重:ハイ、聞いたことがあります。テレビなどで、話をする人もいます。
藤原:うん、けっして、遠い昔の話じゃないんだ。そして、今、有事法制が
   衆議院を通過したから、また、そんな日が来るかもしれない。
三重:え〜、嫌です。
藤原:そうだね。誰だって嫌だ。でも、イラクの例を見てもわかるように、
   一方的に攻められて何もできない状態だと、更なる悲劇を生むことに
   なる。やはり、独立国である以上、防衛は不可欠だ。
佳代:でも、今回の法律は、アメリカの手伝い戦をスムーズにするための法
   律だという人もいます。
藤原:うん。その可能性は強いかもしれない。だから、もっと内容面をチェ
   ックしなければいけないね。基本的に、外敵から身を守るための軍事
   力を持つことは必要だと思うけど、理不尽な攻撃に協力することは止
   めさせなければならない。その辺は、国民が声を大にしなければなら
   ないね。
三重:わかりました。今日は、えーっと、誰からですか?
藤原:41代の小磯国昭内閣からだね。
三重:聞いたことがありません。
藤原:そうだね。このころは、いわゆる敗戦処理の時期に来ていた。連合国
   では、日本を降伏させるための会議をたくさん開いていた。
佳代:ヤルタ会談ですね。
藤原:そう。カイロ会談、ヤルタ会談、ポツダム会談など。
三重:日本は、どうしていたのですか?
藤原:そうだね。最後の抵抗ということで、神風特攻隊が出動するようにな
   った。
佳代:本当に悲劇的な攻撃隊でしたね。
藤原:うん、文字通り命を捨ててまで、日本を守ろうとしたんだ。
三重:それは、すごいですね。でも、なぜ、そこまで・・・。
藤原:難しい問題だけど、今でも自爆テロがあるように、自分の命を捨てて
   も、残された人を生かそうという気持ちがあったのではないかと考え
   ている。どちらにしても、軽々しく論じることはできない。
佳代:本当ですね。
藤原:そして、硫黄島が全滅し、沖縄に米軍が上陸。君たちぐらいの女子中
   学生もひめゆり隊として、奮戦したものの全滅してしまう。
三重:悲しいです。
藤原:そうだね。この辺も、機会があったら、もっと勉強しよう。そして、
   内閣は、小磯国昭から鈴木貫太郎かわる。
佳代:戦前、最後の内閣ですね。
藤原:そう。そして、人類史上でも忘れることができない原爆投下が行われ
   る。はじめて、核兵器が使われたんだ。
佳代:もう、降伏寸前ですね。
藤原:そう、原爆投下や、ソ連の参戦などがあり、日本は、ついに、ポツダ
   ム宣言を受け入れて降伏することになる。そして、有名な天皇の声が、
   ラジオから流れた。
三重:ハイ、聞いたことがあります。
藤原:それが、8月15日のこと。これは、誰でも知っているだろう。あれか
   ら、60年近く経ったけど、今、また、悲劇が起きている。原爆につい
   ては、アメリカは、戦争を早く終わらせ、より多くの被害を防いだな
   どと言っているけど、一つ目はともかく、二つ目は、実験以外の何物
   でもないと発言するアメリカ人もいる。どこかの国の大統領には、是
   非、その辺を冷静に分析してほしいね。
佳代:わかりました。先生、今日はありがとうございました。

<今回出てきた内閣>
第41代 小磯 国昭(こいそ くにあき)1944-1945
第42代 鈴木貫太郎(すずきかんたろう)1945-1945


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■  ■ 大場佳代の            
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■  ■     楽しくヒストリー 195
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■■ 今回は「日本の内閣−25」を勉強します!
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三重:佳代、ついに、敗戦ね。
佳代:そうね。今のイラクみたいな状態ね。
藤原:そうだね。
三重:あっ、先生、こんばんは。
藤原:日本の敗戦は、空前絶後というほどひどいものだったね。何といって
   も核兵器が使われたのだから。
佳代:そうですね。
藤原:それじゃあ、はじめよう。まずは、東久邇宮稔彦王内閣から。
三重:すごい名前ですね。皇族ですか?
藤原:そう。皇族の内閣だ。鈴木貫太郎内閣が終戦とともに辞め、総理大臣
   になった。
佳代:この内閣で、降伏調印をしたのですね。
藤原:うん。覚えているかな?三重ちゃん。どこで行われたか。
三重:えっと、確か、船の上でした。何とか号・・・。
佳代:ミズーリ号よ。
三重:ああ、そうそう、ミズーリ号。前にやりました。9月2日です。
藤原:よろしい。降伏調印は、アメリカの戦艦ミズーリ号の上で行われた。
   政府の代表は、外務大臣の重光葵。そして、調印したテーブルは、か
   つてペリーが使っていた机が使われたといわれている。
佳代:え!ペリーですか!全然時代が違うじゃないですか!
藤原:そうだね。わざわざ運んできたらしい。日本を狙い、ついに捕らえた
   というところかもしれないね。
三重:それって、むかつきますね。
藤原:うん。そして、有名なマッカーサーが、連合国軍最高司令官として赴
   任し、間接統治を始める。
三重:間接統治?
藤原:そう。簡単に言えば、マッカーサーが命令して、それを政府がやると
   いうこと。
佳代:負けたとはいえ、つらいですね。
藤原:そうだね。戦争とはそういうもの。その辺は、今後のイラクを見ると
   分かりやすいかもしれない。
三重:そうですね。どうなることやら・・・。
藤原:そして、この内閣で、悪名高かった治安維持法が廃止される。しかし、
   この内閣は短命に終わる。
三重:なぜですか?
藤原:うん。内務省解体をためらったことが原因のようだ。そして、次に、
   幣原喜重郎内閣が成立する。
三重:あれっ?幣原喜重郎って、前に出てきませんでしたっけ?
藤原:そうだね。若槻内閣のときの外務大臣ということで出たね。
佳代:思い出しました。協調路線というか軟弱路線と言われた外務大臣でし
   たね。
藤原:そのとおり。戦後になって、総理大臣として再登場した。この時代、
   協調以外に道はなかったけどね。
三重:そうですね。有無を言わせてもらえません。
藤原:そして、戦後の改革が始まる。まずは、財閥解体だ。
佳代:経済の民主化ですね。
藤原:そのとおり。そして、次に、農地改革が行われた。これは、第一次と
   二次があるけど、第一次は、幣原内閣、二次は次の吉田内閣になる。
佳代:1回では不十分だったのですか?
藤原:そうだね。その辺は、次回、話すことにしよう。そして、婦人参政権
   が認められる。
三重:どんどん改革されますね。今と違って。
藤原:うん。抵抗しようがないからね。それに、昔から日本人は外国人に弱
   い。
佳代:ホントですね。今でも、外国人が社長の会社は改革が進みました。
藤原:そのとおり。島国特有のコンプレックスがあるのかもしれないね。さ
   らに、天皇の人間宣言が行われる。
三重:そういう話は聞きますが、あまりピンと来ません。
藤原:そうだろうね。その時代に生きた人でなければ、神格化された天皇に
   ついてはわかりにくいだろう。中身は違うけど、金日正が北朝鮮で神
   格化されている様子が参考になるかもしれない。
三重:すると、戦前が、今の北朝鮮のようで、戦後が、今のイラクのような
   ものと考えていいのですか?
藤原:いや、雰囲気だけは似ているかもしれないということだ。どちらにし
   ても、アメリカの指導により、どんどん民主化されていくことになっ
   た。批判がないわけではないけど、結果的にその方向は間違っていな
   かったように思う。
佳代:わかりました。先生、今日はありがとうございました。

<今回出てきた内閣>
第43代 東久邇宮稔彦王(ひがしくにのみやなるひこおう)1945-1945
第44代 幣原 喜重郎 (しではら きじゅうろう)   1945-1946


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