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■  ■ 大場佳代の            
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■  ■     楽しくヒストリー 176
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■■ 今回は「日本の内閣−6」を勉強します!
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三重:えーっと、佳代、何だっけ?この前言っていたやつ。
佳代:桂園時代のこと?
三重:あっ、そうよ。けいえん時代。この前は、桂太郎だったから、今度は、
   西園寺公望ね。
佳代:そうね。そして、桂、西園寺、桂と続くの。
藤原:おう、やっているね。
三重:あっ、先生、こんばんは。
藤原:今日は、西園寺公望の第一次からだね。
三重:ハイ、お願いします。
藤原:まず、この内閣の時代に、日本社会党が結成された。
佳代:日本で最初の社会主義政党ですね。
藤原:そう。合法的な社会主義政党だ。もちろん、まだ力はなかったけど、
   とりあえず、産声を上げたことは、覚えておいてもいいだろう。そし
   て、鉄道国有法が制定され、鉄道の90パーセントが国有化される。
三重:何か意味があるのですか?
藤原:うん。それによって、国が輸送作戦などをしやすくなった。また、満
   州にも、南満州鉄道会社が設立された。
三重:鉄道がらみが多いですね。
藤原:そうだね。当時は、今に比べて、鉄道の役割が大きかった。
佳代:そうですね。それに、ポーツマス条約で、ロシアが持っていた満州で
   の鉄道の権利を取りました。
藤原:うん。そして、満州の旅順に関東都督府が置かれることになる。
三重:つまり、この辺から、アジアへの支配が広がることになるのですね。
藤原:そうだね。しかし、ロシアという敵がいる以上、日本としても、防衛
   上、大切だったことも確か。この辺の評価は、もう少し後の時代の人
   がすることになるだろう。
佳代:それに対して、アメリカが怒ったと聞きましたが。
藤原:そのとおり。ポーツマス条約のところでも言ったけど、アメリカは、
   ロシアが強くなりすぎるのも困るし、日本が強くなりすぎるのも困る
   んだ。
三重:でも、あんなに遠いアメリカがどうして・・・。
藤原:アメリカも中国を狙っていたんだよ。この時代、食うか食われるかの
   帝国主義の時代だから、今の観念で考えてはならない。結果だけで考
   えてはいけないよ。
佳代:何となくわかるような気がします。
藤原:うん。その辺は、興味があったら、もっともっと追求してみよう。と
   ころで、この西園寺内閣は、赤旗事件で退陣する。
三重:赤旗事件?
藤原:そう。社会主義者たちが赤旗を振りながら「共産主義万歳」と叫んだ
   事件だ。これは、西園寺内閣が、社会主義政党を認めたからだという
   ことで責任を取らされたんだ。
佳代:なるほど、当時は、そのぐらいでも大変なことだったのですね。
藤原:そういうこと。そして、桂太郎が復活する。
佳代:それが、第二次ですね。
藤原:うん。この内閣では、社会主義者の弾圧が強まり、有名な大逆事件を
   起こすことになる。
三重:あっ、それなら知っています。幸徳秋水が死刑になった事件ですね。
藤原:そう。この辺は、また機会があったらやるつもりだけど、とにかく、
   弾圧が始まり、社会主義者は、冬の時代を迎える。そして、伊藤博文
   が暗殺される事件が起き、その報復もあって韓国を併合することにな
   る。
三重:どんどんきな臭くなってきますね。
藤原:反面、関税の自主権が回復し、不平等条約が撤廃されたのもこの内閣
   だ。
佳代:つまり、日本の力が、世界に認められてきたということですね。
藤原:そういうこと。
佳代:わかりました。先生、今日はありがとうございました。

<今回出てきた内閣>
第12代 西園寺公望(さいおんじきんもち)1906-1908 <第一次>
第13代 桂 太郎 (かつら たろう)  1908-1911 <第二次>


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■  ■ 大場佳代の            
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■  ■     楽しくヒストリー 177
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■■ 今回は「日本の内閣−7」を勉強します!
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佳代:みなさん、今年初めての楽しくヒストリーです。
三重:これで、足掛け5年目には入るわけね。
佳代:そうです。今年もよろしくお願いします。
三重:お願いしま〜す。
藤原:そうか、足掛け5年目ねぇ。
三重:あっ、先生、こんばんは。
藤原:実質は、丸4年にもなっていないけど、足掛けでも5年って長く感
   じるね。
佳代:そうですね。いろいろやってきましたが、まだしばらくは続きます。
藤原:うん。がんばっていこう。まだ、内閣編は続くね。
佳代:ハイ。気合で、小泉さんまで走りたいと思います。
藤原:それじゃあ、去年の続きから。
三重:今回から、大正時代に入るのよね。
藤原:そうだね。明治から大正に移るときの内閣が、第二次西園寺内閣だ。
佳代:ちょうど節目の内閣と言うことですね。
藤原:そのとおり。ここでは、特に見るべきものがないので、次の桂内閣
   を見てみよう。
佳代:ハイ、この内閣のときに、第一次護憲運動がはじまりました。
三重:尾崎行雄と犬養毅ね。
佳代:そうよ。詳しくは、人物編でやったよね。
藤原:そうだったね。この辺は、人物編で見てもらうとして、始まったの
   が、桂園時代の最後の内閣だったことを記憶しておいてもいいだろ
   う。
佳代:そうですね。護憲運動で、桂内閣が倒れたと言ってもいいのですね。
藤原:そういうこと。そして、次に出てくるのが、山本権兵衛だ。
三重:ごんべえですか・・・。
藤原:そう。海軍閥の首相だ。しかし、ここで、大きな事件が起きる。
三重:何ですか?
藤原:シーメンス事件だ。
三重:シーメンス?
藤原:そう。ドイツのシーメンス社から、海軍省の高官が、軍艦の受注を
   条件に賄賂を受け取ったと言う事件。
佳代:疑獄事件ですね。
藤原:うん。この辺は、今も昔も変わらないのだろうけど、この事件で、
   山本内閣は退陣することになる。
佳代:すると、この3つの内閣をまとめると、14代の西園寺内閣では、明
   治から大正への節目の内閣、15代の桂内閣は、護憲運動で退陣、16
   代の山本内閣は、シーメンス事件で退陣という感じですね。
藤原:そうだね。その程度でいいだろう。背景には、大正デモクラシーと
   いうものがあったことも、頭に入れておいてね。
佳代:わかりました。先生、今日はありがとうございました。

<今回出てきた内閣>
第14代 西園寺公望(さいおんじきんもち)1911-1912 <第二次>
第15代 桂 太郎 (かつらたろう)   1912-1913 <第三次>
第16代 山本権兵衛(やまもとごんべえ) 1913-1914 <第一次>


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■  ■ 大場佳代の            
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■  ■     楽しくヒストリー 178
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■■ 今回は「日本の内閣−8」を勉強します!
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三重:佳代、今回は、大隈重信からね。
佳代:そうよ。第二次大隈内閣。
三重:確か、第一次世界大戦があったんだよね。
藤原:そうだよ。
三重:あっ、先生、こんばんは。
藤原:さすがに三重ちゃんも詳しくなったね。
三重:ハイ、このメルマガやクイズのメルマガでも何回もやっているうちに
   少しわかるようになって来ました。
藤原:それは、いいことだね。それじゃあ、まず、大隈内閣からはじめよう。
三重:お願いします。
藤原:まず、前回、山本権兵衛内閣がシーメンス事件で退陣したことを覚え
   ているかな?
佳代:もちろんです。
藤原:すると、国民に対して印象が悪いよね。
三重:悪いですねぇ。
藤原:そこで、国民に人気のある大隈重信が登場したというわけだ。
佳代:あ、そうなんですか。
藤原:そうなんだ。だから、大隈は、この内閣では、飾り物に近くて、実権
   は、内閣の母体となった立憲同志会の総裁、加藤高明にあったと言え
   る。
佳代:ああ、加藤高明ですね。後に、首相になって普通選挙法を成立させる。
藤原:そう、その加藤高明だ。彼が外務大臣として引っ張っていたんだ。
三重:なるほど、政治は難しいですねぇ。
藤原:そうだね。そして、第一次世界大戦が始まる。
三重:日本にとっては、おいしい戦争だったのですね。
藤原:まあね。戦争に、おいしいなんて言葉を使っていいかどうかわからな
   いけど、確かに、おいしい戦争だった。
佳代:そうですね。戦場はヨーロッパだし、日本は、日英同盟を名目に、抵
   抗できないドイツ領を次々占領します。
藤原:うん。しかも、アジア市場を独占できたため、どんどん景気がよくな
   る。まさに、ウハウハ状態だ。
三重:そして、調子に乗って、中国に21ヵ条の要求を突きつけたのですね。
藤原:そういうこと。これが、第二次大隈内閣の大きな出来事のひとつだね。
   だから、中国には、評判が悪い。
佳代:そうですね。
藤原:やがて、大隈内閣は、元老の山県有朋とうまくいかなくなり、退陣す
   る。そして、次に出てきた内閣が、寺内正毅内閣だ。
三重:あっ、思い出しました。米騒動のときの内閣ですね。国民から、寺内、
   バカヤロウ、やめろ!って言われた。
藤原:それは、大げさだよ。言った人はいるかもしれないけどね。どちらに
   しても、寺内内閣と言えば、米騒動だね。
佳代:ハイ。ロシア革命が起こり、日本は、それに干渉するため、シベリア
   出兵を計画しました。その影響もあって、米の買占めも行われ、米の
   値段がぐーんと上がりました。
三重:怒ったのは、富山の漁村の主婦たちです。女一揆です。
藤原:そうだね。富山に発し、全国で3ヶ月も続く。警察だけでは抑えられ
   なくなり、軍隊の力で鎮圧する。
佳代:それで、退陣することになったのですね。
藤原:そういうこと。そして、有名な原敬が出てくることになるのだけど、
   今回は、ここまでにしよう。
佳代:わかりました。先生、今日はありがとうございました。

<今回出てきた内閣>
第17代 大隈重信(おおくましげのぶ) 1914-1916 <第二次>
第18代 寺内正毅(てらうちまさたけ) 1916-1918


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■  ■ 大場佳代の            
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■  ■     楽しくヒストリー 179
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■■ 今回は「日本の内閣−9」を勉強します!
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三重:えーっと、第二次大隈内閣のときに第一次世界大戦が始まって、中国
   に、21か条の要求を出して、寺内内閣のときに米騒動があって・・・。
佳代:あれっ、三重、復習しているの?
三重:そうなのよ。この辺は、複雑なので、いつもわからなくなるの。
佳代:そう言えば、前に、米騒動、原敬、米騒動、原敬って覚えていたよね。
三重:そうよ。それは覚えたんだけど、第一次世界大戦が終わる直前の出来
   事はたくさんあって、たいへんね。
藤原:そうだね。
三重:あっ、先生、こんばんは。
藤原:この辺は、これまでも、何回か勉強したね。
三重:ハイ。でも、本当に重要な出来事が詰まっています。
藤原:そうだったね。今、三重ちゃんが言っていたように、大隈内閣のとき
   に、第一次世界大戦が始まり、中国に21か条の要求を出した、そして、
   次の寺内内閣のとき、米騒動が起きて、その責任を取って退陣した。
三重:そして、今日は、原敬からです。
藤原:うん。原敬個人については、 168号でやったから、そちらも見直して
   ほしいね。
三重:ハイ、一応、読んで来ました。
藤原:それは感心だね。何度も読んで、イメージを作ることが大切だよ。
   それでは、予習の成果を試してみよう。
三重:任せてください。
藤原:まず、原敬内閣の歴史的な意義は?
三重:えっ!歴史的意義ですか・・・(汗)。えーっと、暗殺された・・・?
佳代:三重、違うわよ。歴史的な意義は、日本で始めて本格的な政党内閣を
   組織したことでしょ。
三重:あっ、そのことね。確か、陸軍、海軍、外務大臣以外は、すべて政友
   会の党員から選んだってやつね。
藤原:そう。それまでも、政党内閣はあったけど、原内閣は、ほとんどが政
   友会で内閣を組織したことに意義があったんだ。それに、薩長中心の
   藩閥内閣の枠を大きく超えたことも、この時代の政治史から考えると
   意義があるといえるだろう。
佳代:えっ、この時代でも、まだ藩閥政治の影響があったのですか?
藤原:そうだね。何だかんだといって、薩長土肥中心だったことは間違いな
   い。原敬内閣は、明らかに藩閥内閣でないことも注目すべきだろう。
三重:他に、何かやったことはありますか?
藤原:うん。有名なところでは、選挙法を改正したことが挙げられる。
三重:選挙法?普通選挙法は、加藤高明内閣じゃないのですか?
藤原:もちろん。普通選挙法が成立するのは、まだまだ先のことだけど、原
   内閣でも改正はあった。
佳代:覚えています。有権者の条件は、もともと、直接国税10円以上の25歳
   以上の男子でしたが、それが、3円以上に改正されました。
藤原:そのとおり。もちろん、平民宰相の原敬には、普通選挙を期待する人
   が多かったのだろうけど、そこまではいかなかった。でも、これによ
   って、有権者の割合は、1.1%から5.5%に増えることになる。
三重:何事も段階というものがあるのですね。
藤原:そうだね。いつの時代でも抵抗勢力はいるから。
佳代:それに、小選挙区制も取り入れています。
藤原:うん。小選挙区というのは、公民で習ったと思うけど、一つの選挙区
   で、当選者が一人という制度だ。今、衆議院の一部で実施されている。
三重:知っています。2位以下は、どんなに接戦でも落選してしまうのです
   ね。
藤原:そういうこと。この制度により、翌年、政友会は圧勝する。自分たち
   に有利なように選挙区を設定したらしいけど。
佳代:それから、この内閣では、ベルサイユ条約を締結しましたね。
藤原:そのとおり。第一次世界大戦の講和条約であるベルサイユ条約を締結
   した。また、朝鮮では、三・一運動、中国では、五・四運動が起きる。
三重:三・一運動、五・四運動って、ベルサイユ条約締結と同じ年の1919年
   の3月1日と5月4日に起きた、抗日運動ですね。
藤原:そう、この辺は、第一次世界大戦直後の出来事として覚えておいてほ
   しい。
佳代:そうですね。原敬内閣が成立して、2ヶ月もたたないうちに大戦は終
   了しています。
藤原:そうだね。だから、成立したときは、大戦中だけど、任期の大半は、
   大戦後の出来事。その辺をしっかり頭に入れておこう。そして、アメ
   リカ大統領のウィルソンが提唱してできた国際連盟に加盟し、常任理
   事国になる。
三重:国際連盟に加盟したときは、まだ原内閣なのですね。
藤原:そう。しかし、原敬は、東京駅で暗殺され、内閣は終わることになる。
佳代:短い間でしたが、いろいろなことがあった内閣ですね。
藤原:そういうこと。また、この辺から、国際社会とのかかわりも大きくな
   っていくから、世界史も含めて勉強していくといいよ。
佳代:わかりました。先生、今日はありがとうございました。

<今回出てきた内閣>
第19代 原敬(はらたかし) 1918-1921


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■  ■ 大場佳代の            
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■  ■     楽しくヒストリー 180
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■■
■■ 今回は「日本の内閣−10」を勉強します!
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三重:いよいよ、内閣編も10回目ね。
佳代:そうね。第20代に入るわよ。
三重:ちょうどいいね。10回目で20代って。
藤原:そうだね。
三重:あっ、先生、こんばんは。
藤原:今日は、高橋是清内閣からだね。
三重:ハイ、お願いします。
藤原:わかったよ。まず、この内閣は、第一次世界大戦後の重要な会議であ
   る「ワシントン会議」から始めなければならない。
三重:ワシントンで行われた会議ですね。
藤原:もちろんだ。アメリカ大統領、ハーディングの提唱で始められた会議
   だ。ただ、原敬内閣の時点で、すでに全権団は、派遣されていた。
佳代:ちょうど内閣の変わり目だったのですね。
藤原:そうだね。だから、ワシントン会議は、高橋内閣ということで行くよ。
三重:わかりました。確か、この会議は、軍縮会議でしたね。
藤原:おう、よく覚えていたね。
三重:ハイ、三重も成長したでしょ vvv(^O^)vvv
藤原:そうだね。何年もやっていると、見違えるようだね。
佳代:この会議は、軍縮だけではありませんでしたね。
藤原:そう。まずは、太平洋問題について話し合われた。そこで、「四カ国
   条約」が結ばれる。
三重:四カ国?どこの国ですか?
藤原:うん、アメリカ、イギリス、日本、フランスの四カ国だ。この条約で、
   大きなことが決定される。
三重:何ですか?
藤原:日英同盟の破棄だ。
佳代:ああ、日英同盟って、いつの間にかなくなちゃったと思っていました
   が、ここで破棄されたのですね。
藤原:そうなんだ。日英同盟の締結は有名だけど、破棄の方は、それほど知
   られていないよね。でも、ここで、イギリスとの同盟がなくなったこ
   とは、後々に響いてくることになる。
佳代:何となくわかるような気がします。
藤原:うん。そして、その四カ国にイタリアを加え、主力艦の保有比が決定
   される。
三重:どのように決まったのですか?
藤原:アメリカ5、イギリス5、日本3、フランスとイタリアが、1.67とい
   う割合に決まった。
三重:日本は、3ですか・・・。何といっていいのやら。
藤原:そうだね。数字だけ見たら、日本の力は評価されているけど、最高で
   はないということだろうね。
佳代:ハイ、当時の日本の地位がわかるようです。
藤原:そして、もう一つ、「九カ国条約」も結ばれる。
三重:えっ、九カ国ですか!四カ国ならともかく、九カ国では多すぎて覚え
   られません。
藤原:無理に覚えなくていいよ。内容を覚えておこう。九カ国条約は、中国
   問題を話し合ったんだ。
三重:中国問題ですか?
藤原:そう。アメリカ、イギリス、日本、フランス、イタリアに加えて、ベ
   ルギー、ポルトガル、オランダ、中国の九カ国で、中国問題を話し合
   った。日本関係で言うと、一つは、第一次世界大戦で占領した山東半
   島を返還することが決定した。
佳代:ドイツ領だった山東半島ですね。
藤原:そう。そして、寺内内閣のときに結ばれていた、石井=ランシング協
   定も破棄される。
三重:イシイ・・・?何ですか、それは?
藤原:日本の石井菊次郎とアメリカのランシングの間で結ばれたのでそう呼
   ばれている。内容は、中国における日本の権利を認めるかわりに、ア
   メリカの中国進出を認めるというもの。
三重:いろいろあるのですねぇ。やっぱり、歴史は難しい・・・。
藤原:あれっ、さっきの元気はどうしたの? 無理やり覚えようとするから
   難しく感じるんだよ。
佳代:そうですね。楽しみながら覚えるのが一番です。
藤原:そのとおり、全体を見失わないようにして、細かいことは、徐々に頭
   に入れていけばいいんだよ。
三重:そうですね。すると、四カ国条約は、太平洋の問題、九カ国条約は、
   中国の問題を話し合ったと覚えておけばいいのですね。
藤原:そう、そこさえ押さえておけば、自然に、中国関係のものは、九カ国
   条約だなってわかるだろ。それに、石井=ランシング協定の内容が、
   中国に関するものだとわかれば両者はつながるよね。
三重:そうですね。自信回復!
藤原:さすが、三重ちゃん。立ち直りが早い。読者の方の中には、受験直前
   の人も多いと思うけど、立ち直りが早い人ほど、勝利を収める確率が
   高いから、三重ちゃんを見習ってね。
佳代:本当ですね。がんばってほしいと思います。先生、今日はありがとう
   ございました。

<今回出てきた内閣>
第20代 高橋 是清(たかはしこれきよ) 1921-1922


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