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       クイズで学ぼう!『エクセル』の小技 206

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◆ 今日の問題 「セルに目いっぱい記号を入れるには」

藤原:今日は、先生が直接問題を出すよ。
三重:せ、先生!どうしたんですか?急にやる気を出して。
藤原:君たちばかりにに任せていられないからね。
佳代:リストラが恐いんですね(笑)
藤原:そうだね。それじゃあ、出題するよ。下のように、セルにあわせて、
   目いっぱい記号を入れて文字列を表示するにはどうしたらいいかと
   いう問題だ。
   ┏━┳━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━┓
   ┃ ┃A         │B       ┃
   ┣━╋━━━━━━━━━━┿━━━━━━━━┫
   ┃1┃>>>>>>>>>>>>大場佳代│>>>>>>佳代で〜す┃
   ┠─╂──────────┼────────┨
   ┃2┃>>>>>>山形三重です〜│>>>>三重ちゃんよ┃
   ┠─╂──────────┼────────┨
   ┃2┃>>>>>>>>>>>>12345678│>>>>>>>>>>>>>>答┃
   ┗━┻━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━┛
三重:つまり、セルの幅に応じて、記号と入力した文字が表示されるよう
   にすればいいわけですね。
藤原:そういうこと。
佳代:わかりました。みなさんも一緒に考えてくださいね。

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★ 解答を見る前に,少しだけ考えてね!
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○ 登場人物紹介

・藤原清盛:塾の先生で,このマガジンの指導役。パソコン暦12年。

・大場佳代:藤原先生の生徒で,パソコン暦3年。

・山形三重:佳代の同級生で,パソコン暦2年半。藤原先生のいとこ。

※ このマガジンは,Microsoftのエクセル2000,2002 の Windows版
  のみを扱っています。(たいていの場合、97でも使えます)

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◆ 解 説 <難易度・・・中級>
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佳代:これは、たぶん表示形式を作るのだと思います。
三重:わたしも、そう思います。ユーザー定義です。
藤原:さすがだね。でも、そこまではわかると思っていたよ。
三重:でも、どうやってやるんだろう。
佳代:そうねぇ〜、単純にはできそうもないけど・・・。
藤原:それが、今回のテーマなんだ。実は、アスタリスクを使うんだ。
三重:アスタリスク?えーっと、掛け算のときに使う「*」のマークです
   か?
藤原:そう。
佳代:あっ!そう言えば、ワイルドカードをやったときにも使いましたよ
   ね。
藤原:そのとおり。このアスタリスクと記号をあわせると、セル内いっぱ
   いに記号を表示してくれるんだ。
三重:ちょっとやってみます。まずは、Ctrl+1 で、セルの書式設定を開
   きます。
藤原:うん、普通に、[書式]メニューの[セル]を開いてもいい。
三重:ハイ、そして「表示形式」から「ユーザー定義」を開いて「種類」
   の細いボックスに、「*>」と入れればいいのですね。
藤原:う〜ん、それだけじゃダメだよ。文字列を表す記号を入れなくちゃ。
三重:文字列を表す記号?そんなのありましたっけ?
佳代:わたしは、知っています。@マークです。
藤原:そう。これは、覚えておくといいよ。@マークを入れておくと、そ
   れだけで、入力した文字列という意味だから。
三重:あれ?やったような気も・・・。
藤原:うん、どこかでやったと思うよ。とりあえず 「*>@」と入れてごら
   ん。全部半角で。
三重:ハイ。
藤原:そして、OKしてから、セルに何か入力してごらん。
三重:ハイ、それじゃあ「三重ちゃんよ」って入れちゃおうっと。あっ!
   できました。
佳代:これは、面白いですね
藤原:そうだね。どんな場面で役立つかはわからないけど、覚えておいて
   損のない技だよ。
三重:長いセルで、文字列の数が極端に違うときなど、きれいに見えると
   思います。
藤原:そうだね。使い方は、各自、工夫してほしい。
佳代:先生、記号は、どんなものが使えるのですか?
藤原:そうだね。キーボードにある記号なら、たいてい使えるよ。ただし、
   必ず、半角でね。使えない場合は、エクセルが拒否するから、その
   ときは諦めよう。
佳代:わかりました。楽しく使えそうな技ですね。みなさんも、いろいろ
   試してみてください。それでは、今日は、この辺で。


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       クイズで学ぼう!『エクセル』の小技 207

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◆ 今日の問題 「文字の入っているセルをカウントするには」

三重:先生〜、質問で〜す♪
藤原:どうしたの、三重ちゃん、テンションが上がっているよ。
佳代:三重は、今、ノリノリなんです。
藤原:そうかい。それは、よかったね。ところで、どんな質問?
三重:ハイ、例えば、A列に入っている数値のセルを数えたいときは、A
   列全体を指定して、=COUNT(A:A) ってやりますよね。
藤原:うん。
三重:それじゃあ、A列に入った文字のセルだけを数えるにはどうしたら
   いいのですか?
佳代:三重、そんなの簡単じゃん。
三重:えっ?簡単?そんな関数あったけ?
藤原:確かに、直接カウントできる関数はないよ。
三重:それじゃあ、どうやって?
佳代:=COUNTA(A:A)-COUNT(A:A) ってやればいいのよ。
三重:あっ、空白以外のセルを数えて、数値の入ったセルの数を引くって
   ことね。
佳代:そうよ。
藤原:う〜ん、それだけじゃあ不十分だね。
佳代:えっ!どうしてですか?
藤原:セルには、エラー値が入っているかもしれないから、正確に文字列
   の入ったセルを数えるためには違う技を使う方がいい。今日は、そ
   れを問題にしよう。
佳代:わかりました。それでは問題です。A列に入っている、文字列のセ
   ルの個数を数えるにはどうしたらいいでしょう?みなさんも一緒に
   考えてくださいね。

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★ 解答を見る前に,少しだけ考えてね!
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○ 登場人物紹介

・藤原清盛:塾の先生で,このマガジンの指導役。パソコン暦12年。

・大場佳代:藤原先生の生徒で,パソコン暦3年。

・山形三重:佳代の同級生で,パソコン暦2年半。藤原先生のいとこ。

※ このマガジンは,Microsoftのエクセル2000,2002 の Windows版
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◆ 解 説 <難易度・・・中級>
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三重:えーっと、どうやるんだろう?
藤原:そんなに難しくないよ。これまでにやった技でできる。
佳代:数えるといえば、COUNTIF関数ですか?
藤原:そう、COUNTIF関数だよ。
三重:なるほど、でも、どうやって文字列を指定するのですか?
藤原:それも、やったことがあるよ。ワイルドカードを使うんだ。
佳代:ワイルドカードって、ジョーカーみたいな役割をするんでしたね。
藤原:そう。前に、ワイルドカードと、COUNTIF 関数をあわせた問題をや
   ったけど、ちょっと似た問題だね。(166号参照)
三重:だんだんわかってきました。
藤原:とりあえず、COUNTIF関数について復習しよう。
佳代:ハイ。COUNTIF 関数は、検索条件に合致したセルの個数を数える関
   数です。公式は、=COUNTIF(範囲,"検索条件")です。
藤原:そうだったね。そして、ワイルドカードのうち、任意の文字数を表
   す、アスタリスクを使えばいい。
三重:アスタリスクって、「*」ですね。
藤原:そう。だから、=COUNTIF(A:A,"*") とやれば、A列に入った文字列
   のセルをカウントすることができる。
三重:なるほど!簡単ですね。
藤原:そうだね。でも、単純な技をバカにしてはいけないよ。
佳代:わかりました。たくさん入力されているときは、役立ちそうです。
   みなさんも、是非、試してみてください。それでは、今日は、この
   辺で。

<参考>166号


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       クイズで学ぼう!『エクセル』の小技 208

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◆ 今日の問題「簡単にオブジェクトの表示・非表示を切り替えるには」

三重:先生、不思議なことが起きました!
藤原:何だい?
三重:ハイ、グラフが突然、全部グレイになっちゃったんです。
佳代:三重、それって、位置のみ表示になったんじゃないの?
三重:そうなのよ。ツールからオプションを見てみたら、位置のみ表示に
   なっていたの。でも、突然なったのよ。オプションなんか、いじっ
   てないわよ。
藤原:なるほど。ショートカットキーを押したんだね。
三重:えっ?ショートカットなのですか?
藤原:そう。それじゃあ、今日は、それを問題にしよう。
佳代:わかりました。それでは、問題です。表示されているグラフをメニ
   ューを使わずに、表示方法を切り替えるにはどうしたらいいでしょ
   う?みなさんも一緒に考えてくださいね。

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○ 登場人物紹介

・藤原清盛:塾の先生で,このマガジンの指導役。パソコン暦12年。

・大場佳代:藤原先生の生徒で,パソコン暦3年。

・山形三重:佳代の同級生で,パソコン暦2年半。藤原先生のいとこ。

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◆ 解 説 <難易度・・・中級>
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藤原:それじゃあ、やってみよう。
三重:ハイ。
藤原:まず、何でもいいからグラフを作ってみよう。
三重:ハイ、それは簡単です。適当に作りますよ。ハイ、できました!
佳代:三重、速すぎ〜(笑)
三重:へへへ・・・、とりあえず作るだけだからね V(^o^)V
藤原:その時点で、Ctrl+6 を押してごらん。
三重:Ctrl+6 ですか? あれっ? 何も起きませんよ。
藤原:あっ、テンキーはダメ、キーボードの 6 を使うんだよ。
三重:なるほど、テンキーはダメなのですね。あっ、グレイになった!
藤原:それじゃあ、もう一度、Ctrl+6 を押してごらん。
三重:ハイ、あっ!消えた!
藤原:そうなんだ。このショートカットキーは、まず、オブジェクトを位
   置のみ表示し、もう一度やると、すべて非表示になる。
三重:どうしたら元に戻るのですか?
藤原:それは、もう一度、Ctrl+6 を押す。
三重:ハイ、やってみます。あっ!元に戻りました。
佳代:つまり、Ctrl+6 を押すごとに、位置のみ、すべて非表示、すべて
   表示という具合になるのですね。
藤原:そのとおり。
佳代:わかった、三重、何かの拍子に、このキーを押してしまったのよ。
三重:そっか、それで、突然、グレイになっちゃったんだね。
藤原:たぶんね。でも、この技は、一時的に、オブジェクトを非表示にし
   ておきたいときなどに役立つよね。いつでも、すぐに戻せるのだか
   ら。
三重:そうですね。あらかじめ、グラフなどを作っておいて、パッと出す
   と魔法のように見えるかもしれません。
藤原:そうだね。これは、オートシェイプなどのオブジェクトで、すべて
   使える。グラフのようにグレイにはならないけど、すべて非表示に
   すれば、画面から消える。そして、元に戻せば、表示される。とり
   あえず、覚えておいて損はないだろう。
佳代:わかりました。みなさんも、是非、アイデアを考えて使ってみてく
   ださい。それでは、今日はこの辺で。


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       クイズで学ぼう!『エクセル』の小技 209

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◆ 今日の問題 「簡単に行や列を非表示にするには」

三重:先生、今日は、わたしが問題を出します。
藤原:おう、珍しいねぇ。
三重:ハイ。前回の技から思いついたものですから。
佳代:はは〜ん、三重、あれね。
三重:そう、あれよ。
藤原:それじゃあ、三重ちゃん、どうぞ。
三重:ハイ、それでは問題です。メニューを使わないで、簡単に行や列を
   非表示にするにはどうしたらいいでしょう?
佳代:みなさんも一緒に考えてくださいね。

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★ 解答を見る前に,少しだけ考えてね!
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○ 登場人物紹介

・藤原清盛:塾の先生で,このマガジンの指導役。パソコン暦12年。

・大場佳代:藤原先生の生徒で,パソコン暦3年。

・山形三重:佳代の同級生で,パソコン暦2年半。藤原先生のいとこ。

※ このマガジンは,Microsoftのエクセル2000,2002 の Windows版
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◆ 解 説 <難易度・・・中級>
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藤原:またまたショートカットの問題だね。
三重:ハイ。
佳代:確かに、普通の方法で、行や列を非表示にするのは面倒ね。
三重:そうなのよ。
藤原:それじゃあ、まずは、普通の方法を示してみて。
三重:ハイ、まず、非表示にしたい行や列を含むセルを選択して、行だっ
   たら、[書式]メニューの[行]、列だったら、同じく[書式]メニュー
   の[列]を選んで、[表示しない]を選びます。
藤原:そうだったね。仮計算の列などを非表示にすることはよくあるね。
佳代:そうですね。仮計算することにより、式が立てやすくなりますが、
   表示されていると格好悪いことが多いです。
藤原:うん。
三重:それを簡単にやる方法は、行の非表示が、Ctrl+9 で、列の非表示
   が、Ctrl+0 です。
藤原:そのとおり。これならば、すぐに非表示にできるね。
佳代:前回は、オブジェクトの表示、非表示をやりました。
藤原:そうだったね。あれは、Ctrl+6 だったね。いずれも、テンキーの
   番号は使えないから、キーボードを使ってね。
三重:そうですね。でも、前回のオブジェクトの表示、非表示は、押すた
   びに変化しましたが、今回の技は、元に戻すことはできません。
藤原:うん。非表示が簡単に戻ってしまうのではまずいからね。戻すとき
   は、普通に、[書式]メニューの[行]、あるいは[列]から[再表示]を
   選ぼう。
佳代:表示させたいところをはさむように選択してから再表示させればい
   いのでしたね。
藤原:そう。例えば、3行目が非表示になっている場合は、2行目と4行
   目を選択して、再表示させればいい。
三重:A1が非表示のときは、名前ボックスに、A1と入れて選択するのでし
   たね。
藤原:そのとおり。何らかの形で、A1が選択できればいい。まあ、名前ボ
   ックスに入れるのが一番わかりやすいだろう。
佳代:わかりました。行や列を非表示にする機会が多い方は、是非、覚え
   てください。それでは、今日は、この辺で。


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       クイズで学ぼう!『エクセル』の小技 210

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◆ 今日の問題 「小計のたくさん入った表で、うまく計算するには」

佳代:先生、わたし質問を受けたのですけど。
藤原:おう、佳代ちゃんが?これは、珍しいね。
三重:そうね。わたしは、すぐに質問攻めにあっちゃうけど(笑)。
藤原:どんな質問だい。
佳代:ハイ。例えば、こんな表があるとします。
   ┏━┳━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┓
   ┃ ┃A   │B   │C   │D   │E   ┃
   ┣━╋━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┫
   ┃1┃支所名 │売上個数│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃2┃渋谷  │  1000│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃3┃新宿  │  1600│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃4┃東京計 │  2600│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃5┃さいたま│   800│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃6┃所沢  │   600│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃7┃埼玉計 │  1400│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃8┃前橋  │   500│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃10┃高崎  │   400│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃11┃群馬計 │   900│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃12┃総合計 │  4900│    │    │    ┃
   ┗━┻━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┛
三重:随分、縦長の表ね。
佳代:そうなのよ。実際は、もっともっとたくさんあるんだけど、イメー
   ジ的には、途中に小計がたくさん入っているやつ。
三重:でも、こんなの普通に、SUM 関数を使ってやればいいんじゃない?
佳代:わたしも、そう言ったのだけど、そんなの面倒だから、もっと簡単
   な方法を知らないかって訊かれたのよ。
三重:それもそうね。SUM 関数を質問する人はいないもんね。
藤原:わかったよ。そんなときに、うってつけの関数がある。今日は、そ
   れを問題にしよう。
佳代:わかりました。それでは問題です。上の表のように、同じ列に小計
   がたくさん入っている表をうまく計算するにはどうしたらいいでし
   ょう?みなさんも一緒に考えてくださいね。

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・藤原清盛:塾の先生で,このマガジンの指導役。パソコン暦12年。

・大場佳代:藤原先生の生徒で,パソコン暦3年。

・山形三重:佳代の同級生で,パソコン暦2年半。藤原先生のいとこ。

※ このマガジンは,Microsoftのエクセル2000,2002 の Windows版
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◆ 解 説 <難易度・・・中級>
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藤原:これはね、SUBTOTAL関数を使うんだ。
三重:サブトータル関数ですか?
藤原:そう。この関数は、使い方によっては、すごい威力を発揮する。
佳代:どんな関数なのですか?
藤原:書式をいうと、=SUBTOTAL(統計の種類,セル範囲)だ。
三重:統計の種類?何ですか、それは?
藤原:平均値とか合計とか統計に使う集計方法が数字で表される。例えば、
   今回使う合計は「9」だ。
佳代:すると、最初の東京計のところには、=SUBTOTAL(9,B2:B3)と入れれ
   ばいいのですね。
   ┏━┳━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┓
   ┃ ┃A   │B   │C   │D   │E   ┃
   ┣━╋━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┫
   ┃1┃支所名 │売上個数│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃2┃渋谷  │  1000│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃3┃新宿  │  1600│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃4┃東京計 │=SUBTOTAL(9,B2:B3)│    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
藤原:そのとおり。
三重:でも、先生、それなら、SUM 関数を使ってもかわりないじゃないで
   すか?
藤原:確かに。これだけならば、かわらない。でも、それからが違う。
佳代:えーっと、もしかして、コピーすると自動的に変わるのですか?
藤原:うん。何もかも自動的というわけではないけど、コピーすることに
   よって、かなり作業が軽減できる。
三重:それじゃあ、B4の式をコピーします。
藤原:貼り付けるときに、B7、B10、B11にいっぺんに貼り付けてごらん。
三重:えっ、いっぺんにですか?
藤原:そう。いっぺんにコピーする方法は知っていたよね。
三重:ハイ、最初のセルを選択した後、Ctrlを押しながらクリックします。
藤原:うん。よろしい。
三重:それじゃあ、まず、B4の式をコピーします。そして、B7を選択して、
   Ctrlを押しながら、B10、B11をクリックします。
佳代:これで、すべてのセルが選択されたのね。
三重:そうよ。そして、貼り付けします。えーっと、Ctrl+V でやちゃお
   うっと。
藤原:OK。すると、式が入ったね。確認してみよう。
   ┏━┳━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┓
   ┃ ┃A   │B   │C   │D   │E   ┃
   ┣━╋━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┫
   ┃1┃支所名 │売上個数│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃2┃渋谷  │  1000│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃3┃新宿  │  1600│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃4┃東京計 │=SUBTOTAL(9,B2:B3)│    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃5┃さいたま│   800│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃6┃所沢  │   600│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃7┃埼玉計 │=SUBTOTAL(9,B5:B6)│    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃8┃前橋  │   500│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃10┃高崎  │   400│    │    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃11┃群馬計 │=SUBTOTAL(9,B8:B9)│    │    ┃
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃12┃総合計 │=SUBTOTAL(9,B9:B10)    │    ┃
   ┗━┻━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┛
佳代:なるほど、貼り付けた場所に、その位置から、コピーしたセルのセ
   ル範囲と同じようにセル範囲が設定されるのですね。
藤原:うん。今回のように、小計する個数が同じ場合は、非常に便利だよ
   ね。貼り付けだけで、後は何もする必要はない。でも、最後の総合
   計は、このままじゃ困るから、=SUBTOTAL(9,B2:B10)に書き換えよ
   う。B9の9を2に変えるだけだから簡単だ。
   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
   ┃12┃総合計 │=SUBTOTAL(9,B2:B10)    │    ┃
   ┗━┻━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┛
三重:あれっ?先生、これでいいのですか?小計の欄の数字まで合計され
   ちゃうんじゃないのですか?
藤原:いや、大丈夫だよ。この関数のメリットの1つとして、小計した部
   分は、範囲内にあっても計算しないんだ。
佳代:それは便利ですね!今までは、SUM 関数ばかり使っていましたので、
   いつも、ダブらないように気を使っていました。
藤原:うん。SUBTOTAL関数ならば、その心配はない。
三重:そうですね。便利ですね。それに、集計する個数が合わなくとも、
   とりあえずコピーして、ちょっとだけ修正すればいいのですから、
   普通にやるより、ずっと楽ですね。
藤原:そうだね。それに、今回は取り上げなかったけど、統計の種類を変
   えれば、「平均」「データの個数」「最大値」「最小値」など、ワ
   ンタッチで切り替えることもできる。例えば、「合計」を表す「9」
   を「1」に変えれば、「平均」になる。
佳代:わかりました。うまく使えば、本当に役立ちそうな関数です。みな
   さんも、是非、使ってください。それでは、今日はこの辺で。

<参考>「統計の種類」の値 <=SUBTOTAL(統計の種類,セル範囲)>

 1 平均値 2 データの個数(数値) 3 データの個数(空白以外)
 4 最大値 5 最小値 6 積 7 標本標準偏差 8 標準偏差
 9 合計  10 標本分散 11 分散

 ※ 平均値を使いたい場合は、=SUBTOTAL(1,セル範囲)とすればよい。


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