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       クイズで学ぼう!『エクセル』の小技 91

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◆ 今日の問題 「3段階評価をするには」

三重:先生,3段階評価をしたいのですけど。
藤原:うん。
三重:なかなかうまくいかなくて・・・。
藤原:どんな形にしたいの?
三重:例えば,80点以上は,A,50点未満は,Cで,50から80までは,B
   にしたいのです。
佳代:でも,それって,ちょっと工夫すればできるよ。
三重:えっ,やっぱり!でも,なかなかひらめかないのよ・・・。
藤原:分かったよ。それでは,今日は,それを問題にするよ。
佳代:それでは問題です。下のような表で,B列に,80点以上なら「A」
   50点〜79点までを「B」,50点未満を「C」と評価させるにはどう
   したらいいでしょう?みなさんもいっしょに考えてくださいね。
┏━┳━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┓
┃ ┃A   │B   │C   │D   │E   ┃
┣━╋━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┫
┃1┃得点  │評価  │    │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃2┃   46│    │    │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃3┃   74│    │    │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃4┃   92│    │    │    │    ┃
┗━┻━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┛

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★ 解答を見る前に,少しだけ考えてね!
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○ 登場人物紹介

・藤原清盛:塾の先生で,このマガジンの指導役。パソコン暦10年。

・大場佳代:藤原先生の生徒で,パソコン暦1年。

・山形三重:佳代の同級生で,パソコン暦6ヶ月。藤原先生のいとこ。

※ このマガジンは,マイクロソフトのエクセル97,2000のWindows版
  のみを扱っています。

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◆ 解 説 <難易度・・・中級>
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藤原:どの辺が分からなかったのかな?
三重:ハイ,IF関数でできると思ったのですが,条件が多くて・・・。
佳代:三重,IF関数でできるのよ。
三重:えっ,でも,条件が3つあるのよ。
藤原:そうだね。ちょっと,ここで,IF関数の復習をするよ。公式を言っ
   てごらん。
三重:ハイ,=IF(条件式,真の場合,偽の場合)です。
藤原:うん,それでいい。それじゃあ,もし,80点以上が「A」それ以外
   は「B」のときは,どうするの?
三重:えーと,=IF(A2>=80,"A","B")です。
藤原:よろしい。IF関数は大丈夫みたいだね。これに,もう一ひねり加え
   ればできるんだ。
三重:といいますと?
藤原:上の式では,80点以上と,それ以外しか判定できないよね。そこで,
   IFの中にIFを入れるんだ。
三重:IFの中にIFを入れるのですか!
藤原:うん,こういうのをネストなんて呼んでいる。いわゆる入れ子だね。
   IFの中に,IFを入れることによって,より複雑な式ができるんだ。
三重:すると,どこに入れたらいいのですか?
藤原:偽の場合に,もう一つ入れる。上の式は,言葉でいうと「もし,80
   点以上なら,Aと記しなさい。そうでない場合は,Bと記しなさい」
   って意味だよね。このそうでない場合にIFを入れるんだ。
三重:なるほど,なんとなく分かってきました。
藤原:具体的に入れてみるよ。
┏━┳━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┓
┃ ┃A   │B   │C   │D   │E   ┃
┣━╋━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┫
┃1┃得点  │評価  │    │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃2┃   46│=IF(A2>=80,"A",IF(A2<50,"C","B")  ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃3┃   74│    │    │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃4┃   92│    │    │    │    ┃
┗━┻━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┛
三重:なるほど,これならば「もし,80点以上なら,Aと記入しなさい。
   そうでないなら,もう一つのIFの式を実行しなさい」ってことです
   ね。
藤原:そういうこと。すると,まずは,80点以上かどうかを調べ,違って
   いたら,今度は,50点未満だったらCを,そうでなかったらBを記
   すということになるんだ。
佳代:これならば,いちいち,Bの条件を示さなくとも,それ以外が,B
   になりますね。
藤原:そうなんだ。だから,まず,上と下の条件を入れるのがコツ。真ん
   中は,両方の条件に当てはまらないときだから,式に入れなくても
   大丈夫。
三重:なるほど,ちょっと複雑ですが,一つ一つは,これまでと同じとい
   うことですね。
藤原:そう,組み合わせただけだからね。でも,これができると,応用範
   囲がぐっと広がるよ。ちょっと結果を示してみよう。
三重:ハイ。関数を入力した後,フィルハンドルでコピーします。
┏━┳━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┓
┃ ┃A   │B   │C   │D   │E   ┃
┣━╋━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┫
┃1┃得点  │評価  │    │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃2┃   46│=IF(A2>=80,"A",IF(A2<50,"C","B")  ┃
┠─╂────┼── ↓フィルハンドルでコピー────┨
┃3┃   74│                   ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃4┃   92│    │    │    │    ┃
┗━┻━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┛
┏━┳━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┓
┃ ┃A   │B   │C   │D   │E   ┃
┣━╋━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┫
┃1┃得点  │評価  │    │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃2┃   46│C   │    │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃3┃   74│B   │    │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃4┃   92│A   │    │    │    ┃
┗━┻━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┛
藤原:できたね。便利だから,必ずマスターしてね。
佳代:分かりました。関数の中に関数を入れるという技を使うことによっ
   て,いろいろなことが可能になりそうですね。みなさんも,工夫し
   て,作ってみてください。それでは,今日はこの辺で。


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       クイズで学ぼう!『エクセル』の小技 92

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◆ 今日の問題 「シートを一瞬できれいにするには」

三重:先生,今日は,ちょっとしたことを教えてほしいのですが。
藤原:何だい?
三重:シートをクリアしたいときがありますよね。
藤原:うん,うん。
三重:書式から数式まで,すべてをクリアしたいのですが,通常の方法で
   やると面倒です。
佳代:通常の方法って,全体を選択して,[編集]メニューから[クリア]を
   選んで,「すべて」をクリックすることね。
三重:そうなのよ。でも,何か,スパッとできる方法がないかな・・・っ
   て思って。
藤原:分かった。それじゃあ,それを問題にしよう。キーボードだけで瞬
   間的にできる技を教えよう。
佳代:分かりました。それでは問題です。シート全体をキーボードだけで
   完全にクリアするにはどうしたらいいのでしょう?みなさんもいっ
   しょに考えてくださいね。

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★ 解答を見る前に,少しだけ考えてね!
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○ 登場人物紹介

・藤原清盛:塾の先生で,このマガジンの指導役。パソコン暦10年。

・大場佳代:藤原先生の生徒で,パソコン暦1年。

・山形三重:佳代の同級生で,パソコン暦6ヶ月。藤原先生のいとこ。

※ このマガジンは,マイクロソフトのエクセル97,2000のWindows版
  のみを扱っています。

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◆ 解 説 <難易度・・・中級>
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藤原:まず,キーボードを使った「セルの削除」のショートカットキーを
   教えよう。
三重:削除ですか?完全クリアではないのですか?
藤原:うん,とりあえずやってみよう。Ctrl を押しながら「-」を押して
   ごらん。
三重:ハイフンですか?
藤原:そう,これは,テンキーのものでも,キーボードのものでもどちら
   でもかまわない。ちょっとやってごらん。
三重:ハイ,あっ,「削除」のダイアログボックスが出ました。
藤原:そう,後は,削除した後,セルをどうするかを選んでOKを押せば
   いい。
佳代:これは,[編集]の「削除」と同じですね。
藤原:そういうこと。これならば,キーボードのDeleteとは違って,書式
   も含めて削除されるから,完全クリアと同じだ。そして,この技と
   全体を選択する技を組み合わせると,一瞬のうちに,シートがきれ
   いになる。
三重:えーと,全体を選択するには,Ctrl+A でしたよね。それと組み合
   わせればいいのですね。
藤原:そう,だから,Ctrlを押したまま,連続して,A,-,って押せばい
   いんだ。
三重:なるほど!やってみます。あっ,簡単にできました。
藤原:練習などに使っているシートをクリアしたいときは便利な技だね。
   また,途中で失敗してやり直したいときなども使えるよ。
佳代:そうですね。シート自体を削除する方法もありますが,そうすると,
   また,新しいシートを挿入したりしなければならない場合が多いの
   で不便です。
藤原:そうだね。メモ代わりに使ったりするシートを一つ作っておいて,
   活用している人もいる。そんな人には役立つ技だと思うよ。ついで
   に,マウスでやる方法も教えておこう。
三重:先生,言わなくとも分かります。ちょっとやってみます。
藤原:おう,こちらも簡単にできるね。三重ちゃん,やり方を説明して。
三重:ハイ,左上隅の,1とAの間のブロックを直接右クリックします。
   すると,全体が選択された上に,メニューが出ますから「削除」を
   クリックします。
藤原:よろしい。こちらの方が,暗記しなくて済むからいいかもしれない
   ね。
三重:でも,わたしは,キーボードの方が,スパッとできる感じがします。
藤原:そうだよね。お好みの方法でやってほしいね。どちらにしても,覚
   えておいて損はない技だよ。
佳代:分かりました。こんなに簡単にシートがきれいになるとは思いませ
   んでした。みなさんも,是非,試してみてください。それでは今日
   はこの辺で。


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       クイズで学ぼう!『エクセル』の小技 93

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◆ 今日の問題 「表示形式だけをクリアするには」

三重:先生,これまで,いろいろな表示形式を勉強してきました。
藤原:そうだね。
三重:でも,時々,余計な表示形式が出て,直さなければならないときも
   あります。
佳代:ああ,あれって結構面倒ね。[セルの書式設定]から「標準」を選べ
   ばできるけど・・・。
三重:そうなのよ。だから,何か,もっとスパッとできないかと。
藤原:また,スパッとかい・・・(笑)。分かったよ。それを問題にしよう。
佳代:キーボードでやるのですか?
藤原:そうだよ。
佳代:分かりました。それでは問題です。セルに設定された表示形式だけ
   をキーボードでクリアするにはどうしたらいいでしょう?みなさん
   もいっしょに考えてくださいね。

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★ 解答を見る前に,少しだけ考えてね!
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○ 登場人物紹介

・藤原清盛:塾の先生で,このマガジンの指導役。パソコン暦10年。

・大場佳代:藤原先生の生徒で,パソコン暦1年。

・山形三重:佳代の同級生で,パソコン暦6ヶ月。藤原先生のいとこ。

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◆ 解 説 <難易度・・・中級>
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藤原:まず,答えを言う前に,基本的なやり方を復習しておこう。例えば,
   下のように入力されているとする。
┏━┳━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┓
┃ ┃A   │B   │C   │D   │E   ┃
┣━╋━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┫
┃1┃商品名 │個数  │単価  │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃2┃鉛筆  │ 12,000│  \100│    │    ┃
┗━┻━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┛
三重:B2に,桁数の表示形式が,C2に¥マークの表示形式が設定されてい
   ますね。
藤原:うん,これを解除するためには,B2,C2を選択して,佳代ちゃんが
   言っていたように,[書式]の[セル]から,[セルの書式設定]を出し
   て,「表示形式」で「標準」を選べばいい。
三重:ハイ,それは大丈夫です。Ctrl+1 でも,[セルの書式設定]は出ま
   す。
藤原:そうだったね。前にやったね。どちらにしても,[セルの書式設定]
   を出さなければならない。でも,今回の問題は,それを出さないで
   直接やる方法だったね。
佳代:ハイ,早く教えてください。
藤原:分かったよ。Ctrl+Shift+^ だ。^は,ひらがなでいうと「へ」
   のところにあるキーだよ。
三重:えーと,一番上段のの右から3番目のキーですね。
藤原:そう,普通の109キーボードの場合は,BackSpeaceの左の左。
三重:やってみます。あっ!一瞬で標準になりました。
┏━┳━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┓
┃ ┃A   │B   │C   │D   │E   ┃
┣━╋━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┫
┃1┃商品名 │個数  │単価  │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼ B2,C2を選択して
┃2┃鉛筆  │ 12,000│  \100│←Ctrl+Shift+^を
┗━┻━━━━┷━━━━┷━━━━┷ 押す。

┏━┳━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┓
┃ ┃A   │B   │C   │D   │E   ┃
┣━╋━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┫
┃1┃商品名 │個数  │単価  │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼ 桁数,¥のマークが
┃2┃鉛筆  │  12000│   100 ←取れた標準形式になっている
┗━┻━━━━┷━━━━┷━━━━┷ 
藤原:この技も,よく使う人は,覚えておいたほうがいい。
三重:そうですね。わたしも,いろいろな表示形式を作ったりしているの
   で,クリアしたいときが多いんです。
藤原:そうだね。そういう人は,絶対覚えておこう。
佳代:分かりました。エクセルの場合,自動的に表示形式が変わることが
   ありますよね。そんなときにも便利なようです。みなさんも是非試
   してみてください。それでは今日はこの辺で。


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       クイズで学ぼう!『エクセル』の小技 94

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◆ 今日の問題 「あらかじめ作ったリストから選択するには」

三重:先生,入力するものが決まっているセルがありますよね。
藤原:うん。
三重:そのセルを,入力するのではなく,リストから選択するようにした
   いんです。
佳代:あれっ?それって,前にやらなかった?
三重:違うのよ。前にやったのは,同じ列に入っているものをリストから
   選ぶやつよ。そうじゃなくて,あらかじめ入力するものを決めてお
   いて選ぶようにしたいのよ。
藤原:なるほど,簡単な例でいえば,男・女などをリストから選ぶやつだ
   ね。
三重:そうなんです。そういうセルは作れますか?
藤原:もちろんだよ。それじゃあ,今日はそれを問題にしよう。
佳代:分かりました。あらかじめ作ったリストから選択するようなセルを
   作るにはどうしたらいいでしょう?みなさんもいっしょに考えてく
   ださいね。

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★ 解答を見る前に,少しだけ考えてね!
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○ 登場人物紹介

・藤原清盛:塾の先生で,このマガジンの指導役。パソコン暦10年。

・大場佳代:藤原先生の生徒で,パソコン暦1年。

・山形三重:佳代の同級生で,パソコン暦6ヶ月。藤原先生のいとこ。

※ このマガジンは,マイクロソフトのエクセル97,2000のWindows版
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◆ 解 説 <難易度・・・中級>
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藤原:分かりやすいように,簡単な表を作ってみよう。そして,どこかじ
   ゃまにならないところに,リストを作ってごらん。
三重:ハイ,こんな感じでいいですか?
┏━┳━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┓
┃ ┃A   │B   │C   │D   │E   ┃
┣━╋━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┫
┃1┃氏名  │    │    │大場佳代│←この ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃2┃    │    │    │山形三重│←部分が┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃3┃    │    │    │町田聖子│←リスト┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃4┃    │    │    │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃5┃    │    │    │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃6┃    │    │    │    │    ┃
┗━┻━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┛
藤原:いいだろう。とにかく,入力するためのリストを同じシートのどこ
   かじゃまにならないところに作っておけばいい。そして,入力した
   いセルを選択する。
三重:ここでは,A2にしたいと思います。
藤原:それならば,A2を選択して,[データ]→[入力規則]を開いてごらん。
三重:ハイ。
藤原:そして,「入力値の種類」から「リスト」を選ぶ。
佳代:なるほど,こんなところにあったんですね。
藤原:そうすると,「元の値」ってボックスが出るから,右側のボタンを
   押してマウスで範囲を選択できるようにして。
三重:ハイ。そして,選択範囲をドラッグすればいいのですね。
藤原:そう。
三重:あっ,=$D$1:$D$3 って入りました。そして,横に,リストボック
   スのマークが入りました。
藤原:うん,つまり,「元の値」にリストの範囲が,イコールで結ばれて
   いて,絶対参照になっていればいいわけだ。
佳代:マウスでやれば,自動的になるのですね。
藤原:そうだね。だから,マウスでやったほうが簡単だよ。
三重:すると,これで,A2のセルは,リストから選択できるわけですね。
藤原:うん,普段は,▼は表示されないけど,A2のセルを選択すると,横
   に▼が出て,そこから選べるようになる。
┏━┳━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┓
┃ ┃A   │B   │C   │D   │E   ┃
┣━╋━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┫
┃1┃氏名  │    │    │大場佳代│    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃2┃    │▼   │    │山形三重│    ┃
┠─╂────┼↑───┼────┼────┼────┨
┃3┃A2を選択するとリストボックス│町田聖子│    ┃
┠─╂のマークが出てクリックすると┼────┼────┨
┃4┃リストが表示される。    │    │    ┃
┠─╂ここでは,大場佳代,山形三重┼────┼────┨
┃5┃町田聖子がリストとして表示さ│    │    ┃
┠─╂れるので選択すればよい。──┼────┼────┨
┃6┃    │    │    │    │    ┃
┗━┻━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┛
佳代:これは,便利ですね。
藤原:応用次第では便利な技だよ。入力の手間が省けるだけでなく,誤入
   力を防ぐこともできる。覚えておいて損はないテクニックだね。
三重:リストが目障りの場合は,フォントを白にして見えなくすればいい
   のですね。
藤原:そうだね。今回は,D1からD3にリストを作ったけど,実際は,もっ
   と人目に付かないところに作っておいたほうがいいだろう。
佳代:分かりました。この技も,アイデア次第では,かなり威力を発揮し
   そうです。みなさんも是非試してみてください。それでは,今日は,
   この辺で。


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◆ 今日の問題 「マクロを作るには」

三重:先生,前に,自動的に担当を決めるやつをやりましたよね。
藤原:ああ,やったね。
三重:ああいうやつをボタン一つで何回もできないんですか?
藤原:もちろんできるよ。でも,そのためには,マクロを知らなくちゃダ
   メだね。
三重:マクロ・・・ですか?
佳代:簡単なプログラムみたいなものよ。
三重:えー,プログラム!そんな・・・。わたしでもできますか?
藤原:大丈夫だよ。簡単なものだったら。
三重:分かりました。挑戦してみます。
藤原:それじゃあ,今回は,簡単なマクロを作る方法だけを問題にしよう。
   ボタンを作るのは次回に回してね。
佳代:分かりました。どんな問題にしますか?
藤原:そうだね。84号でやったやつをそのまま使用しよう。
佳代:それでは問題です。下のような表で,担当をランダムに替えるため
   のマクロを作るにはどうしたらいいでしょう?みなさんもいっしょ
   に考えてくださいね。
┏━┳━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┓
┃ ┃A   │B   │C   │D   │E   ┃
┣━╋━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┫
┃1┃担当名 │氏名  │乱数  │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃2┃幹事  │大場佳代│    │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃3┃副幹事 │山形三重│    │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃4┃会計  │中沢綾子│    │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃5┃書記  │町田聖子│    │    │    ┃
┠─╂────┼────┼────┼────┼────┨
┃6┃庶務  │矢口希美│    │    │    ┃
┗━┻━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┛
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★ 解答を見る前に,少しだけ考えてね!
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○ 登場人物紹介

・藤原清盛:塾の先生で,このマガジンの指導役。パソコン暦10年。

・大場佳代:藤原先生の生徒で,パソコン暦1年。

・山形三重:佳代の同級生で,パソコン暦6ヶ月。藤原先生のいとこ。

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◆ 解 説 <難易度・・・上級>
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藤原:それでは,はじめよう。マクロとは簡単なプログラムを作るような
   ものだ。
三重:難しそうですね。
藤原:いや,そうでもないよ。エクセルには,マクロの記録という便利な
   機能がある。
三重:何ですか?それ。
藤原:簡単に言うと,テープレコーダーみたいなものだ。
三重:テープレコーダー?
藤原:そう,君たちが,何か録音する場合,どうするの?
三重:えーと,録音のボタンを押します。
藤原:うん,それで,録音されるよね。それと同じ感じでできるんだ。
三重:よく分かりませんが・・・。
藤原:つまり,録音のボタンを押して,やりたい作業をやると,それが,
   エクセルに記録される。そして,それを再生すると同じことをやっ
   てくれるんだ。
佳代:確かに,録音に似ていますね。録画でも同じですが。
藤原:そう,だから,マクロを記録して,後で再生する。それだけだから,
   三重ちゃんでもできるよ。
三重:分かりました。具体的にお願いします。
藤原:まずは,[ツール]から[マクロ]を開き,[新しいマクロの記録]をク
   リックする。
三重:ハイ。マクロの記録というダイアログボックスが出ました。
藤原:うん,ここに,名前をつけよう。例えば「担当の決定」とかね。そ
   して,OKを押すと,録音ボタンを押したのと同じ状態になる。こ
   れから,やる作業は,全部録音されるわけだ。
佳代:後は,前にやったように,乱数を発生させて,並べ替える作業をす
   ればいいわけですね。
藤原:そう,佳代ちゃん,念のため,その作業を説明して。
佳代:分かりました。C2に,=RAND()と入力し,Enterを押します。そして,
   フィルハンドルで,C2からC6までコピーします。さらに,B2からC6
   まで,範囲指定をして,[データ]の並べ替えを選び「最優先される
   キー」に「乱数」を選び,昇順,降順の好きなほうを選び,OKを
   押します。
藤原:そうだったね。でも,このままだと,最後に選択した状態で終わっ
   てしまうから,どこかをクリックして,選択を解除しておこう。そ
   れで,完了。小さいツールバーが出ている場合は,終了のボタンを
   押せばいい。出ていない場合は,[ツール]→[マクロ]から「記録終
   了」をクリックすればいいということだ。
佳代:これで録音が終わりということですね。
藤原:そう,これで,作ったマクロを実行すれば,自動的に担当者が,決
   定されるようになる。
三重:どうやって実行するのですか?
藤原:うん,ボタンを作るのが一番いいけど,それは次回に回すとして,
   やはり,[ツール]→[マクロ]の「マクロ」から,今作った「担当の
   決定」というマクロを選択して,「実行」を押す。
三重:やってみます。あっ!できました。
藤原:次回は,このマクロをもう少し工夫して,実用的にしてみよう。
佳代:分かりました。結局,マクロの記録って,録音するようなものなの
   ですね。プログラムは難しいという方も,これならば簡単にできそ
   うです。みなさんも是非試してみてくださいね。それでは,今日は,
   この辺で。


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