春, 夏, 秋, 冬.
小さな卵の中に大きな広がりのある景色があります.
 
何でも みんなと一緒にやりたい
おちびちゃん.
一緒に外に出て...
一緒に一列に並んで...
でも一緒に歌っているのは,
左側の犬の方ですね.
 
浜辺で カニ を見つけた
おちびちゃんは, 大事な
クマ ちゃんも放り出して
じっと カニを見ています.
			四季の卵
	ハーフムーンハンガーは, JDPA の半日セミナーのために描いたものです.
	この作品の特徴はファンブラッシを使い, ウエット アンド ウエット で
	描いていることです. このように ファンブラッシを使うと, やわらかく,
	深みのある色合いが出せますし, ちょっとした筆の運びの違いで 面白い
	効果が出ます. セミナーの時間的な制約から 画は単純にしてありますが,
	草花や動物など いろいろと描き込んでゆくと, もっと楽しい絵になると
	思います.
	オープンエッグの夏も同じデザインです. 画面には樹の部分だけ 見えて
	います.

	オープンエッグにしろ, 普通の卵にしろ, 卵形は 一寸扱いにくい形です.
	オープンエッグの 開いた内側の面は 平ですから トレースも出来ますが,
	それでも何か 丁度いい具合の台でも見つけないと, ころころと転ります.
	ペイントするには 卵を手に持てばいいのですが, 外面のトレースは無理
	なので 簡単なワンポイントのデザインにしてもいいし, 内側面に対する
	配色の釣合を考えた色を塗るだけでもいいでしょう. でも 私の教室では
	このオープンエッグに人気があるものですから, 結局 外面にも画を描く
	ことになりました. 春の卵の外側には野の花, 夏は 海草にカニと魚, 秋
	はススキを描きました. そして, 冬の卵の外側には, ぐるりと 冬景色を
	描いてあります. 卵を閉じた状態で, 絵はぐるりと つながっていますが,
	実際に描く時は, 三つの部分に分れている訳ですから, 構図を しっかり
	頭に入れたつもりでも, フリーハンドで描いているちに, 絵が つながら
	なくなったりして しまいます. そして大変な思いをしながら描上げても,
	内側のキャロルを歌う子供達の面を出して飾ると, 外側の雪景色は 全然
	見えないのです. それでも皆さんがんばって, 面倒な作品を 描き上げて
	下さいました.

	チッペンデールトレイ 2 枚は, 夏と冬の卵と 同じ デザインです. 卵の
	画面が あまり小さいので, もう少し大きく描きたいという要望があって
	描きました. トレイは横長, 卵は縦長ですから, 同じデザインでも 単純
	に拡大した訳ではなく, すっかり描き直してあります. そのためか 印象
	は だいぶ違っています. オープンエッグでは真中の半分の卵に絵の主要
	部分が集り, 左右の4分の1の卵に風景が広がります. トレイでは 左右の
	風景の広がりは あまり無く, 子供達が ゆったり 配置されることになり
	ます. 子供達が くっつき合っている オープンエッグの方が好き という
	方もあります. ゆったりと配置されたトレイの方がいいと言う方も あり
	ます. どっちにしろ 人気者は, 何が行われているか分らずに, ポヤンと
	立っている オチビちゃんです.
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